男の子たちの変態的な日常

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146 変態夏祭り〜後編〜

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「んのヤロぉぉぉぉッ!!!」

 すると逆上したDQN集団の中の1人が尻ポケットから、とうとうナイフを取り出す。

「予想通りの展開キタコレって感じだなぁ~、アキラ♡」
「ホントだね……昔、ここで絡んできたDQNのことを思い出したよ」

 僕はそう言うと、アオイを抱きしめてリョウの後ろに隠れる。

「んの野郎……余裕ブッこいてんじゃねぇぞ!」

 僕たちのやり取りに、ナイフを持ったDQNは一気に頭に血が上ったようだ。
 ナイフを振り回しながら一気に突っ込んできた。
 が、頭悪いDQNがナイフを振り回したところでリョウの敵ではない。
 大振りで無駄ばかりが目立つその動きから、攻撃してくる軌道をリョウは簡単に予測する。
 リョウは余裕でナイフをかわしながら隙を窺った。
 空振りのためにDQNが大きく体勢を崩した瞬間、リョウは一気に間合いを詰めた。
 凶器を持った右手首を掴むと一気に後ろ手に捻り上げて背中を取り――ナイフを奪う。

「ひッ!!!」

 刃物を奪われバックまで取られたDQNは喉の奥で悲鳴を上げた。
 ここでリョウが刺しても充分に正当防衛が成立していることだろう。
 それでもリョウはナイフをDQNの尻ポケットに仕舞うと、仲間たちの方に、今までと同じように背中を掌で押して突き返した。
 無傷どころかナイフまで返されて、DQNたちは驚きで目を丸くしている。

「……つえ~ッ⁉︎」
「コイツ、やべえよ……」

 リョウが一歩を踏み出すと、DQNたちはヒッと後ずさった。

「ここら辺にしといた方がいいとは思わねえか?」

 リョウの言葉にDQNたちは顔を見合わせる。
 どいつの顔にも『今すぐ逃げたいけど先に逃げたら仲間内でのメンツが潰れる』という、DQN特有の虚栄心が見え隠れしていた。

「じゃあ、仕方ないなぁ~」

 リョウは右手を胸の高さまで上げると、目に見えない何かを砕くような手つきで指の関節をコキコキと鳴らし出した。

「お前ら、半年ぐらい流動食しか食えなくなる生活を送ることになるだろうが悪く思うなよ」

 直後、まるで顎の骨でも砕くように、一際大きくゴキンと指の関節を鳴らす。
 効果はテキメンだった。
 DQNたちはリョウと仲間を交互に見ながら、ガクガクと頷きすぐにその場から逃げ出していった。

「……はあ~」

 と僕とアオイは安堵の溜め息を漏らす。
 何とか無事に事を納めることができたみたいだ。

「2人とも、怪我はないよな?」

 リョウが振り返ると、アオイは頰をほんのりと赤く染める。

「リョウパパって、すごく強いんだね。もう、カッコ良すぎて興奮しちゃったよ♡」
「そうか~、愛する息子にベタ褒めされると照れちまうなぁ♡」

 その直後、夜空に花火が上がり出す。

「おぉ~、ちょうど始まったかぁ!」
「わぁ~、すご~いッ!!! あれが花火なんだね♡」

 一際大きな打ち上げ花火が夜空で盛大に散ると同時に、アオイは僕とリョウの手を握った。
 上目使いで夜空を見上げるアオイの瞳は花火に彩られて、いつも以上にキラキラと輝いていた。

「綺麗だねぇ♡」
「ああ……綺麗だぜ、アキラ♡」

 僕とリョウはどちらからともなく唇を重ね合う。
 僕の唇の感触を楽しみながらリョウは口の中に舌を入れてきた。

「……んむん♡」

 僕は意図を察したように口を開けて舌を絡めていく。軟体動物の交尾のように、舌先を接触させ、こすらせる。
 キスをしたまま、リョウは僕の胸に触れた。リョウが手を広げて包み込み、軽く指に力を込める。

「あん……息子の前でエッチなことは厳禁なんだからね♡」

 僕は精いっぱい拗ねた声を出したつもりだったが、頰が上がって照れ笑いになってしまう。

「じゃあ、アオイにも俺たちのエッチに参加してもらうとしよう♡」

 リョウは華奢なアオイの手を、ズボンの上から自分の股間に触れさせた。

「きゃッ、硬い⁉︎」

 アオイは小鳥のような高く短い声を出した。
 硬さを確かめるためにアオイは花火を見ながら、ズボンの上からヤワヤワとペニスを揉む。子供らしい好奇心と怖れが心中でせめぎ合っている様子がはっきりと窺えた。
 リョウはズボンを脱ぎ去ると、勃起が勢いよく上に跳ね返る。
 アオイは目を見開き、開いた手を口に当てた。
 とろけるような笑みでアオイはリョウを見上げる。純粋無垢な子供が、こんなエッチな表情ができるのが驚きだった。
 アオイは小さな手で、力の入れどころの分からない子供らしい触れ方をする。

「これ、先から何か出てるよ?」

 亀頭の鈴割れから、カウパー液が珠になって出ていた。

「それはオシッコじゃないよ。エッチな気分になると出てくるんだ♡」

 縦笛の練習をするようにランダムに動かしていた指を止め、アオイは両手で握ったまま、なんと前後にペニスの軸棒をこすり始めた。

「アオイはアキラに似てテクニシャンだなぁ~♡」
「アキラパパとリョウパパがしてるのを見たことあるから♡」

 カウパー液まみれになったアオイの手がペニスを甘く刺激し、踏ん張る足に力が入る。

「アオイのヌルヌルの手、すごく気持ちいいぞ」
「オシッコじゃないから平気だよ。ううん、オシッコでも平気かも♡」
「俺はアオイのオシッコを2リットルのペットボトルに限界まで入れて一気にがぶ飲みしたいほどだぜぇ~♡ ちなみにアキラのオシッコは毎日俺が美味しく飲むことで、トイレの水代を節約しているんだぞwww」

 リョウの変態的な発言にアオイは感心したらしく、「ボクのも毎日飲んでね♡」と可愛らしい笑みを浮かべて言った。
 アオイは小さな手で、カリの窪みを引っかけるようにこする。

「ぬるぬる、いっぱい出てくるよ♡」
「アキラやアオイの中に入ったとき、こすれて痛くならないために出てくるんだ」

 アオイが嬉しそうに、くすっと笑みを漏らす。
 小さな手でペニスを挟み、神仏を拝むようにこすり合わせた。アオイなりの工夫のつもりらしく、その年で僕に匹敵するほどのテクニシャンだ。

「あああッ、それ、いいぞ♡ 立ってられないぐらい気持ちいい!」

 リョウの興奮は高まり、だんだん腰を突き出す格好になっていた。
 アオイは調子づき、さらに力を込め、スピードを上げる。

「んあッ! アオイ、もういいぞ。これじゃ、あんまりにも気持ち良すぎて、このまま出ちまうかもしれねえからよ♡」

 アオイが手を離すと、リョウは愛する息子の唇にキスをする。
 打ち上げ花火は空一面を煌びやかな美しいお花畑へと変え、僕たち家族の未来を明るく照らすかのように頭上で咲き誇るのであった。
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