男の子たちの変態的な日常

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142 変態家族〜後編〜

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 リョウは猛烈な勢いで立ち上がり、ずっと窮屈な思いをしていた男根をズボンの中から解放した。
 片手を伸ばして僕のウエストを掴み、リョウは己の猛りを尻に差し向けてきた。

「ああン!」

 その瞬間、僕は思わず甲高い声を上げる。
 すでに太腿の内側まで蜜液を滴らせているだけに、もちろん潤いは充分だ。

「ああぁ……リョウのが、ぼ、僕の中に……はああぁぁん!」

 その時、僕の全身が雷でも落ちたようにビグンと硬直した。

「ふあぁぁ~♡」

 リョウの下腹が僕の尻に密着した瞬間、僕の口から甘い吐息が漏れる。

「いつか乗ろうと約束した……この観覧車の中で……リョウと一つになれる日が来るなんて♡」

 僕は感慨深い口調で囁いた。
 遊園地デートの思い出が鮮明に蘇り、眩いまでの官能の稲妻が全身を駆け抜ける。
 ヌずるるるッ、と肉傘が中を擦っていくたびに、腰の奥が熱く疼くような愉悦が弾け続ける。

「くふぁぁッ! す、凄いよぉ。僕のお腹の中がリョウのでいっぱいになって……喉の奥の方まで、せり上がってくるみたいな感じだよぉ~♡」

 ああン、ああン、と甘い官能の喘ぎ声を交じらせながら僕は言った。

「アキラの中も……奥までヌルヌルのトロトロで……凄い締めつけで……た、たまらんぜぇ~♡」

 脳味噌の理性を司る部分が、溶けてしまいそうなほどの強烈すぎる快感だった。
 僕の口から漏れるのが、リョウの動きに合わせた官能の声だけになる。

「くふぁんッ! ああッ! 届いてるよぉ! リョウのが一番奥までえぇぇ! 5年前アオイが入ってたところに、ズンズンきてるよぉぉッ!!!」

 勢いをつけて思いっきり腰を突かれると、肉先がはっきりと僕の最深部にぶち当たり、そのたびに髪が派手に躍る。
 今の姿勢を支えるために窓についている僕の手にも、悩ましい力が強く籠もる。
 自然とリョウの鼻息が荒くなり、僕のウエストを掴む手にも、過剰な力が籠ってしまう。

「気持ちよすぎて腰の動きが止まらねぇぇぇぇッ!!!」

 ――ぐちゅン! ぐちゅヌチュ! ズンくちゅずちゅン!
 男根にフィードバックされる肉悦が、僕の甲高い喘ぎ声に比例してどんどん跳ね上がっていく。
 欲情を本能的なレベルで促進させるその状況に、腰の動きがさらに加速した。
 ――パンパンパンパンズパパパパン!
 リョウの下腹と僕の臀部がぶつかり合う乾いた音と、ギイィギイィとゴンドラが揺れる音が狭い個室の中で響き合う。
 その揺れがスムーズな立ちバックの突入に不規則な変化を加え、僕たちの交わりがもたらす肉悦を、より複雑で深みのあるものへと彩っていく。
 リョウは唇の端から涎を垂らしながら僕の尻の快感に取りつかれていた。

「ああああああ! アキラぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ♡」

 ペニスの長さをフルに使って突いていた腰の動きが、獣染みた小刻みなものへと切り替わる。

「はあああぁぁン♡」

 直後、僕は身体の内側から弾かれたように前を向く。
 リョウはしっかりと僕のウエストを掴んだまま、万が一にも結合が外れない状態で、獣の動きに没頭する。
 リョウの肉先が子宮孔にしっかりとぶち当たった手応えに、全身を愉悦で痺れさせる。
 ――ドギュん! どりゅドプッ! どぎゅドプッどりゅン!
 灼熱のザーメンが男根の中を次々に駆け抜けていく。

「くふあぁぁッ! 凄く熱いのがいっぱい出てるうぅぅッ! 僕の中に向かってリョウの精子がぶちまかれてるううぅぅ♡」

 僕はそう絶叫すると同時に顎を仰け反らせ――ぶしゃぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!
 ゴンドラの床に湯気の立つ体液を撒き散らしながら、僕たちは絶頂を極め合う。

「くふぁッ……あッ……くふぁあぁ……」

 そうしてリョウは長い脈動を終えると、無意識に止めていた呼吸を再開させた。
 ゆっくりと腰を引き、深く一つになっていた僕との結合を解く。
 直後、膝が軽くガクついて、そのまま腰が抜けたように、リョウは後ろの座席に尻もちをついていた。

「あッ……ふぁぁ~ッ……」

 リョウ以上に不安定な格好をしていた僕も、身体の芯が抜けたように身体をフラつかせる。
 リョウはすぐに僕の身体を抱き寄せて、優しく隣の席に座らせた。

「はあはあ……リョウったら、息子の前で僕を犯しちゃうなんてホント変態だよね~♡」

 僕はうっとりと満ち足りた表情でリョウを見上げると、甘えるように両手を首筋に巻きつけた。

「ねえ、リョウ♡」
「ん~、なんだ♡」
「今ので赤ちゃん、デキちゃったりして~♡」
「ああ、どんどん作ろうぜ♡ 何人でも俺が養ってやるからなぁ~」

 少し困った顔で僕たちのエッチを真近で見ていたアオイをよそに、夢見心地な僕とリョウはうっとりした顔のまま窓の外に視線を向けている。
 いつの間にか僕たちの乗るゴンドラが観覧車の頭上付近にさしかかり、窓の外には何も遮るものがない青空が広がっていた。
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