男の子たちの変態的な日常

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132 変態ネコ〜前編〜

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 僕は我が子の養育費を稼ぐためにリョウと一緒に共働きで家計をやり繰りしていた。
 でも、僕は頭も悪くて体力もないコミュ障な社会不適合者のため仕事探しに困窮していた。

「はあ~、こういう店でどれくらい稼げるのかなぁ……?」

 僕はネットの求人広告を見ながら呟いた。
 そして面接の日――。

「キミが電話してくれたアキラ君だね?」
「はい、本日はよろしくお願い致します……」
「若いねぇ~、ひょっとして学生さんかな?」
「あ、いや……もう結婚しておりまして、子供もいます」

 店長らしき男は僕を値踏みするような目で見ていたが、すぐに履歴書の方に目を通す。
 僕が選んだのは、風俗店――。
 大きく稼ぐとなるとあまり小さな仕事はしていられない。僕みたいなダメ人間でも雇ってくれるような所は殆どないのだから。
 僕は生まれて初めて入った、風俗店の中を興味深そうに見渡す。店内はたくさんの小部屋に仕切られ、ほとんど見通しがきかないぐらい薄暗く、店のどこかから妙な喘ぎ声も微かに聞こえてきた。

「……それで、今日は体験入店ってことでいいんだね?」
「あ、はい……ちなみに、お給料の方は?」
「うちは試用期間はコレね」

 そう言って男は指を3本立てる。僕は一瞬悩んだが――。

「……分かりました。よろしくお願い致します」
「じゃあ、早速今から働いてもらうよ。はい、これが衣装と台本。今さっき丁度お客さんが来たみたいだから、しっかり頼んだよ。控室で着替えて台本に目を通しといてね」
「えッ⁉︎……台本⁉︎……衣装⁉︎」

 店長から紙袋を渡された僕はわけもわからないまま控室まで追い立てられて行った。


ーーー


 あれから数分後――。

「は、初めまして……にゃん。僕は……え~と、アキラにゃん」

 僕は台本にきちんと目を通し、着替えを終えて客のもとを訪れていたが、さすがにいきなりこんなことをするハメになるとは思わなかった。
 身につけた衣装は頭の猫耳とエロ衣装に加えて、僕のお尻にはモフモフとした尻尾が生えていた。付け根は数珠状のビーズがついており、それを直接、アナルに入れて固定するタイプだ。
 語尾には必ず『にゃ』か『にゃん』をつけ、人間の、特に中年男やキモオタに甘えるのが大好きという設定らしい……。
 そして人間の、特に中年男やキモオタの体臭には滅法弱く、嗅げば即座に発情する困った淫乱ネコというキャラだそうだ。おぇッ、吐き気がしてきた……。
 僕は内心頭を抱えたいくらいだ。しかし客は僕の猫耳衣装がいたく気に入ったようだ。

「うふふ、コスプレしたアキラを見るのは久しぶりだね♡」
「こ、この声はッ⁉︎」

 店内が薄暗くて気づかなかったけれど、目の前にいたのは久方ぶりの登場であるカスケだった。

「リョウとアキラが結婚したって聞いて、ぼくはショックで2人のことをしばらく避けてたんだ。ごめんね、アキラが大変な時期に力を貸すことができなくて……」
「いや、気にしないで。それに最初のお客さんが顔見知りの人で本当に良かったぁ~♡ グロテスクなキモオタだったら一目散に逃げてたところだよ」
「アキラがこの店に入っていくのを見て、お金に困ってることはすぐに察したよ。これ、少ないけど受け取って♡ 子育てにはお金がかかるだろうから金銭的な面では、ぼくを頼っていいんだよ」

 カスケは僕に分厚い札束を渡してきた。

「こんなにも厚い札束は初めて見たよッ!……いくらぐらいなの?」
「ざっと200万くらいかな♡」
「200万ッ⁉︎……マジでッ⁉︎」
「うん、マジだよ♡ それじゃあ、そろそろアキラにご奉仕してもらってもいいかなぁ~?」
「はいッ! ご主人様ぁ~♡」

 この呼び方も台本に書いてある通りだ。
 猫耳衣装でのプレイを堪能しようと、カスケは狭い個室でごろんとベッドへ横になった。僕はカスケの方に近づいていく。

「うぐ……歩きにくい~」

 お尻の穴にはまだ尻尾型のアナルビーズの違和感がある。一応、挿入する時はローションを使ったため痛みはそんなにないが、ムズムズと妙な感覚だ。歩きにくいことこの上ない。

「よいしょ……お待たせしましたにゃん♡」

 ようやくベッドに辿り着いた僕はカスケに添い寝をする。そしてぴったりと身体をくっつけ、股間のモノへ手を伸ばした。
 途端にカスケのペニスがどくんっと脈打った。

「それじゃ、やるにゃん……んッ……はぁッ……んッ♡」

 小さく息を吐きながら、カスケのペニスをまさぐる。最初は亀頭のエラを指の輪で刺激しつつ、焦らすような動きでゆったりと竿を上下にしごいていく。

「上手だね、猫ちゃんは♡ 会えない間、ぼくのために練習しといてくれたのかな?」

 わくわくと期待に満ちた目で見られる。この場合、求められている台詞は――。

「……んぐッ、そうだにゃん♡ ご主人様に会えなくってぇ、僕、とっても寂しかったにゃ~ん♡」
「うふふ、甘えん坊な猫ちゃんだなぁ~♡ ぼくの家に連れて帰ってペットにしたいくらいだよ」

 カスケに頭を撫でられながら僕は頑張って猫耳キャラに成り切る。
 そっと唇を開き、カスケの乳首に舌を伸ばしていく。

「んッ……んるぅ……こういうのはどうにゃん?」
「おぉッ、おッ……おおおぉ~ッ! いいよ、上出来だぁ~♡」

 舌の先を尖らせて、透明の唾液を塗り込むように乳輪をなぞっていく。カスケは嬉しそうに喘いで、僕の手の中で肉棒を強く脈打たせた。
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