男の子たちの変態的な日常

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131 変態出産〜後編〜

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「んッ、ああん♡ もうリョウったら……そんなところばっかり――ああン!」

 身重でなければ身体をよじっていたのだろうが、今の僕はそれができない。
 リョウはたっぷりと僕に甘い声を出させてから、ヘソから垂れた己の涎を拭うように妊娠腹の球面を何度も舐め上げた。

「このすぐ奥に、俺の子供がいるのか~♡」

 リョウはそう言うと、強くキスまでしてきた。

「このボテ腹は俺のものだぜ~♡」

 リョウは所有印の意味も込めて、点々とキスマークを刻んでいく。
 そうしてリョウは散々僕の臨月腹をねぶり尽くしてから、視線をさらに下に向けた。
 リョウは僕の膝小僧を両手で掴みゆっくり開かせる。
 僕はますます頰を赤らめた。そして僕が恥じらえば恥じらうほど、リョウの股間は猛りを強める。
 リョウは改めて体勢を整え、すでにビキビキに勃起しているペニスを僕の入り口――我が子の出口へと差し向けた。

「ああん♡ リョウのが入ってきたぁ……」

 僕はいつも以上に熱の籠った吐息を漏らす。

「おぉ~♡ 妊娠中のアキラの中は、いつも以上に気持ち良すぎてすぐにイッちまいそうだぜぇ!」

 根元までしっかりと呻めきった際、ペニスにかかる想定以上の圧力に、リョウはたまらず深い吐息を漏らしていた。

「んッ……ふぁぁあぁぁ……リョウのが……奥まで届いてるぅ♡」

 リョウの肉先が膨張しきっている子宮の入り口まで到達すると、僕は喘ぎ声と共にうっとりとリョウを見上げた。
 もとより抜群だった僕の感度が今はさらによくなっている気がする。

「ひょっとして、前より感じてるんじゃないか?」

 リョウの問いに、僕は恥ずかしそうにコクンと頷いた。

「……そ、そんなことないもん……ああン♡」

 言い繕おうとした僕の口を、リョウはゆっくりと腰を突いて封じ込めた。
 リョウは獣欲を暴走させないように注意しながら、腰を前後し続ける。

「アキラ、お腹は大丈夫か?」

 リョウは僕のお腹に負担をかけないように努めてきた。

「だ、大丈夫だよ――ンはッ……ああンッ……このまま続けて♡」

 と僕は甘く喘ぎながら、リョウを安心させようとニッコリ笑った。
 妊娠腹を気遣いながらのセックスは、互いをより気遣いあう効果があるようだ。
 変に照れることもなく、今まで以上に確かな絆を感じる。
 それだけにリョウを求める狂おしいほどの情熱が、お腹の底から湧き上がってきた。
 リョウは僕を激しく突き上げないように注意しながら、腰の動きに意識を集中していった。
 リョウは煮え立つような激情を何とかコントロールしながら、僕の身体を天国に導いていく。

「あッ……んああぁぁん! ソ、ソコ……感じちゃう――ああぁぁあぁん♡」

 何度も身体を重ねた経験から、僕のウィークポイントをリョウは熟知していた。

「そんなに気持ちいいか? それじゃあ、次はこれでどうだ?」 

 予想以上に敏感な僕の反応に、リョウは声を興奮で上擦らせながら、男根を根本まできっちりと埋め込んでくる。
 そして先端を子宮孔の入り口に擦り付けるようにクリクリと小刻みに腰を揺すってから、ヌずるるルッ、と肉傘のでっぱりで中を掻き出すように腰を引く。
 これも僕の身体が大好きな責め方だ。

「しゅごいッ! リョウのがお腹の中まで届いてるぅ――ああンッ♡」

 リョウは僕の足を両手で抱くようにしながら、ねちっこく腰を突き続けた。
 僕を確実にイカすため。若い獣欲を暴走させないため。何より臨月腹に過度の負担をかけないため、ねっとりとしたスローセックスをリョウは心がけてくれる。
 リョウは我が子を孕む僕を優しく抱き続けた。
 リョウは背中を丸めて猫背気味になり、ボテ腹に負担をかけないように注意しながら僕の顔と至近距離で向かい合った。
 しかしどうしても臨月腹の関係で、正常位では今までのように唇をねじきるように重ね合う、深いキスはできそうにない。

「アキラ、舌を出すんだぁ~♡」

 リョウが興奮気味に上から囁くと、セックスに没頭するため伏せていた長い睫毛をうっとりと上げる。
 すでに官能で潤んだ瞳でジッとリョウを見上げ、視線が合うと――。

「ん♡」

 と唇を開いて、僕は舌をペロッと出した。

「わぁ~お、その顔だけでもメチャクチャエロいぜ♡ でも、ベロチューするには距離が足りないなぁ。もっとべ~って、舌を根元まで突き出すんだ~」

 リョウの催促に、僕は従順に従った。
 ンはぁ、とさらに大胆に口を開き、舌先がプルプルと震えるほど精いっぱい舌を突き出す。
 リョウはただただ己の欲情に突き動かされてその舌に向かっていった。
 ぬるン!
 互いの舌が触れ合った瞬間、僕の身体がヒクンと鋭く震えた。
 何をされたって感じちゃう敏感ボディの僕だが、ディープキスには特に弱い。
 リョウにも、眉間に突き抜けるような鮮烈な肉悦の稲妻が迸る。
 やはり舌と舌を絡めるディープキスの気持ち良さは半端ない。
 どちらともなく舌を蠢かせ、唾液で濡れる2枚の肉片は宙でヘロヘロと絡まり合う。

「んちゅんん……リョウ♡」
「アキラッ……アキラ~♡」

 お互いの舌をねぶり合いながら、ねちっこく性器を交わらせることに没頭していた――すると。

「んッ? んんッ⁉︎ ――うわぁ!!!」

 根元まで僕の中に埋めていたリョウの男根に、今まで経験したことのない振動がポコポコと響いていく。
 びっくりしてリョウは上半身を起こし、慌てて視線を下に向ける。
 リョウの眼下には無数のキスマークにまみれた小山のような妊娠腹。月明かりによって官能の汗が照り光り、淫靡さと神秘さをその丸みは同時に体現している。

「はああん……赤ちゃんも、リョウが大好きみたい♡ あはああぁん♡」

 この中に宿る我が子が、僕の腹を内側から蹴っているらしい。

「す、すげえ……これほど生命の神秘を実感できることは滅多にないぜ」

 その生命の脈動は、リョウに父になる喜びまでも実感させていた。

「俺たち2人の赤ちゃんが、こんなに元気に……た、たまんねぇ!」

 僕を確実にイカすために、リョウは先ほどまでねっちりとしたスローセックスをしていたが、もうそれも限界みたいだ。
 リョウはラストスパートに入るため、僕の足を肩に乗せるようにして抱きしめた。
 ――パンパンパンパンパンパンッ!!!
 激しく前後する下腹でリョウは抱いた僕の太股をうちまくり、乾いた音を鳴らし続ける。

「イクぜ、アキラ! 俺はもう限界だからなぁ! このまま中で、イクからなぁッ!!!」
「ああン! 僕もぉぉ! リョウがズンズン入ってくるのとッ! 赤ちゃんがそれに応えるみたいに中からポコポコしてきて――あんッ! リョウと赤ちゃんの2人がかりで――ああぁぁあぁンッ!」

 愛する2人に子宮を内外から責められて、僕は一際甲高く官能の声を張り上げた。

「んあああッ! もうイキそうッ! リョウも一緒に! 赤ちゃんと3人でぇぇぇ!!!」
「うおおおッ! アキラッ! イクうぅぅぅッ!!!」

 リョウは僕の絶叫に合わせて、思いっきり腰を突き込み動きを止めた。
 脳天まで真っ白に焼き尽くす官能の閃光が、腰の奥でドグンと爆裂。
 その直後、漲りきった男根のど真ん中を濃縮された灼熱液が、雷のごとく轟くように迸っていく。
 ドりゅン! どぎゅどぷン! どりゅどぷどぎゅどぷどぷン!

「あああああぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!! リョウの種がぁぁぁぁぁぁッ! 僕の――僕たちの中にぃぃぃぃ!!!」

 リョウが射精すると同時に、僕は後頭部を祭壇に叩きつけるようにして仰け反って――。
 ぶしゃあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
 盛大に潮を吹いて、絶頂を極める。
 それは熱く濃密で、直撃を受けたリョウの下腹からは大量の湯気が立ち上った。
 僕はその間、両目をギュッとつぶり、顎を反らせて絶頂を叫び続けている。
 射精が止まらないリョウと同じく官能の彼方へ――天国へと吹き飛んた。

「くふぁッ……ああッ……ふぁあぁぁ」

 リョウは全てを僕の中に出しきると、仰け反らせていた顎をカクンと戻し、浮かせていた尻を落とした。
 リョウは両腕で抱きしめていた僕の両足を解放し、無意識にボテ腹を見下ろす。
 その神秘的な盛り上がりは、絶頂の余韻でヒクンヒクンと痙攣していたが、先ほどまで活発にポコポコと暴れていた我が子は今は静かになっていた。

「アキラ、大丈夫か?」
「うん、心配ないよ♡」

 僕は未だ絶頂の余韻で突発的に身体をヒクつかせていたが、どうやら赤ちゃんには問題なさそうだ。
 リョウは深い溜め息をついてから、ゆっくりと男根を引き抜いた。
 そして未だに全身をヒクつかせている僕の横に寝そべる。

「俺はアキラとの永遠の愛を誓うぜぇ~♡」

 リョウは左腕を僕の枕にして、2人の愛の結晶であるボテ腹を右手で優しく撫でる。
 そのまま僕たちは、出会ってから今までのことを、まだ産まれぬ我が子に聞かせるように語り合った。
 すると――。

「……ねえ、リョウ」
「ん? どうしたんだ、アキラ?」
「う、産まれる……」
「……えッ⁉︎」
「赤ちゃんが……う、産まれそうなんだけど!」
「な……なんだってぇぇぇぇッ⁉︎」
「医者を……医者を呼んでぇぇッ!!!」
「待ってろよ、すぐに呼んでくるからなぁ~ッ!!!」

 そして、リョウは礼拝堂のど真ん中で、心の底から絶叫する。

「この世に神がいるのか分かんねえけど、今日だけは心の底から祈るぜぇ~ッ! どうか無事に、俺たちの子が産まれてきますように!!!」

 リョウの対応が早かったおかげで僕はすぐさま病院に運ばれた。
 自分たち2人の命よりも大切な赤ちゃんと対面した瞬間、僕とリョウに新たな命を育む『親』としての自覚が芽生えたのだった。
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