男の子たちの変態的な日常

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130 変態出産〜前編〜

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 リョウの父親が起こした事件から数ヶ月後――。
 今日は僕の出産予定月の、満月の夜。

「何だか……緊張してきたよ」

 僕は「ふぅ~」と深く深呼吸をする。
 今、僕たちは広い礼拝堂の1番奥にいた。
 月明かりによって淡くきらめくステンドグラスの下、僕は祭壇の上で、足を横に流す姿勢で座っていた。

「ふふふ……アキラが神への供物に見えるぜ~♡」
「も~う、リョウったら呑気なんだから。ちょっとは緊張感持ってよね!」

 僕は頭からヴェールをかぶり、丈が太腿の付け根ぐらいまでしかないネグリジェのような薄い生地の服を着せられていた。
 そのため僕のボディラインが透けて見える。
 地肌が見えないのは、太股まである白のストッキングを履いている両足のみ。

「それにしても随分と大きく盛り上がってきたなぁ~♡」

 身重の僕は、いつ出産してもおかしくないほどのボテ腹状態だ。
 リョウは見事に膨れた僕の腹を優しく撫でながら、うっとりと微笑んだ。

「……今のアキラ……スゲェ綺麗だ。今までで1番そそられるぜ♡」

 リョウに正直な感想を口にされると、僕は頰を赤らめて恥ずかしそうに瞳を伏せる。
 リョウは僕の顎を優しく掴むと、ソッと上を向かせた。

「アキラ……♡」
「リョウ……♡」

 僕たちは互いの名前だけを甘く囁き合うと、どちらともなく瞳を閉じて唇を重ねた。
 リョウは僕の肩を優しく掴み、ゆっくりと首の傾く角度を深くして、より深く唇を重ねていった。
 何度も身体を重ねていた時とは、決定的に違う状況だということをリョウは理解していた。
 リョウは僕に過度の負荷をかけないように注意しながら、慎重に身体を横にさせた。そして身重の僕が完全に仰向けになると、それだけで一仕事を終えたように、ふ~ッ、と深い溜め息をついていた。

「そんなにおっかなびっくりじゃなくっても大丈夫だよ♡」
「おう……わりいなぁ。今回ばかりは柄にもなく俺も緊張しちまってな。いやはや、我ながら情けないぜ」

 無理もない。目の前には、もういつ生まれてもおかしくないほど大きく盛り上がった臨月腹があるのだ。
 この神秘的なフォルムを目の前にしたら、誰だってビビッてしまう。
 何しろこの中には、まだ産まれる前の命が宿っているのだ。
 ちょっとしたことで傷つけてしまうんじゃないかとリョウは気が気じゃない様子だ。
 でも、子を宿す僕は至って自然体でいた。

「心配しないで、この子はリョウに似てとっても丈夫だから♡」

 自らの腹部を優しく撫でながら僕はニコッと微笑んだ。
 それでもなお腰の引けているリョウに対し、僕は手を取り自らボテ腹の上に導く。

「うおぉ……こ、これは……」

 リョウは掌で触れた丸みに息を飲む。

「力強い生命力に溢れているようだ。――おおッ!!!」

 突発的な振動がリョウの掌に響いていく。

「中で赤ちゃんが動いたぞッ!!!」
「赤ちゃんが蹴ったみたい。この子、リョウに似て、元気いっぱいなんだよ♡」
「そうか……おおおお……」

 リョウは言葉にならない感動に全身が震えた。
 リョウの反応を見て改めて実感した。僕の身体に新しい生命が宿っていることを。
 しかもその命には、自分の血が流れているのだ。

「なんかたまんねえな♡ まるでアキラの全てが自分のモノになったような独占感を覚えるぜぇ~」

 リョウは僕のボテ腹姿を見て征服感にも似た誇らしい感覚に浸っていた。すると今まで弱腰だった牡の部分が、途端に元気を復活させ股間が急に漲ってきた。

「俺という男は本当に罪深いなぁ~♡ こんな状況で勃っちまうんだからwww」

 リョウは教会の中にいるためか、柄にもなくそんなことを言い出す。
 しかし頭と身体は別物だ。しばらくエッチしてなかっただけに一度スイッチが入ってしまうと、リョウのペニスはすぐに剛直してしまう。

「本当にリョウってば罪深いんだから!……でも、罪深いのは僕も一緒みたい♡」
「一緒にどこまでも堕ちていこうぜ。男同士の淫靡な世界へと――」

 リョウは僕の薄い裾を掴み、ゆっくりと捲っていった。
 そして下から現れる、ぽっこりと膨れた腹を優しく撫でながらチュッとキスをする。

「あん♡」

 妊夫になっても、僕の感度は変わらないようだ。
 リョウは腹筋が薄く引き延ばされたボテ腹を、その独特の感触を確かめるように舐めていく。
 縦に走っていたヘソが、今は内側から盛り上がり、底の浅い丸い窪みとなっていた。
 リョウはすぐにそこに狙いを定め、ヘソの形や深さを確かめるように舌を這わせる。

「はあんッ、そこは……ああン、くすぐったいってばぁ~♡」

 と僕は言いながらも、その声は官能に甘く震えていた。
 くすぐったいのは事実だけど、性的な気持ち良さも同時に感じてしまう。
 それが分かったリョウは舌先に意識を集中させ、窪みを弾くようにレロレロと舐め続けた。
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