男の子たちの変態的な日常

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110 ドヘンタイ王国〜後編〜

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 長いトンネルを抜けると、いきなり景色が広がった。
 青空を映したかのような色合いの湖が、きらきらと陽の光をちりばめる。そのほとりに佇む城も見事な絵になっており、ファンタジー映画のワンシーンみたいだ。

「うわあ……ここがリョウの家なんだ♡」

 行く先に中世期のヨーロッパを思わせる町並みが見えてくる。ビルなどの近代的な建物は見当たらず、古風で美しい景観が自然とともに保たれていた。

「どうだい? ドヘンタイ王国は」

 興奮気味に車窓に見入ってばかりいる僕に、この国の持ち主であるリョウが自慢顔で囁く。

「すご過ぎるよぉ~♡ 後でたくさん見てまわりたいなぁ」

 町景色の一部となっている巨大な水車は、さながら観覧車のようにゆっくりと回転していた。国民全員の頭上にあるその存在感は圧倒的だ。
 城下町には電柱も電線もなく、ノスタルジックな家屋の屋根がありのまま青空に触れている。地面も近代的なアスファルトではなく、石造りの煉瓦で舗装されていた。
 しばらく進むと王宮の大門に差し掛かり、車が止まる。

「おかえりなさいませ!」

 門前で並ぶ騎士団が一斉に敬礼した。男の娘メイドたちも整列し、リョウのための花道を王宮に向けて伸ばしている。
 豪勢な出迎えに僕は度肝を抜かれ、かえって声を出せなかった。リョウと数歩分の距離を空け、緊張しつつ車を降りる。

「他の者は下がってくれ。アキラは俺が案内する」

 リョウが指示をくだすと、騎士団員は門の両隣に一名ずつを残し、戻っていった。

「それでは案内しよう。荷物は俺が持つよ」

 リョウの後ろに続き、僕も壮麗な王宮へと入る。
 外から見た限りでは西洋風のお城だったが、内装は中東といったオリエンタルな様式で統一されていた。ものすごく広大で、2つか3つ階段を上がっかくらいでは最上階が見えてこない。

「アキラ、ドヘンタイ王国は気に入ってくれたか?」
「うん。ここに住むことになったら……って、想像しちゃった♡」
「はははッ! 俺と早く結婚したくてしょうがないみたいだなぁ~、嬉しいぜ♡」

 寝室へと入るやいなや、僕たちは抱き合い、濃厚な愛撫を交わしていた。

「さあ~、さっそくベッドにお入り~♡」

 リョウは紳士ぶって僕をベッドまでエスコートした。乱暴にならないよう優しく押し倒し、服を脱がせてくる。
 リョウも服を脱ぐと、僕を独り占めするみたいに抱き寄せた。

「じゃあ、いただきますしちゃうぜぇ~♡ あっんむぐ」

 ひくつく僕の乳首に目をつけ、リョウは頬張った。唾液たっぷりに舌をまわしながら、欲張ってちゅうっと吸う。

「あっあはぁ! リョウったら、赤ちゃんみたい♡」

 悶える僕の息が乱れ、次第に声を上擦らせた。僕は腰を捻り、心地よさそうに瞳を潤ませる。僕を見詰めるリョウのまなざしは紳士的で優しい。
 とうとう喘ぎを抑えきれなかった。眉が八の字に折れ、快楽に従うように虚脱する。

「んぁう……ひはあッ! リョウッ、えあぁん!」

 乳首を指で小刻みに擦られると、僕の肩がぴくぴくと弱く震える。
 リョウは僕の乳首にしゃぶりつき、夢中で吸い上げた。頬張ったまま舌をうねらせると、僕の唇が切ない吐息を散らす。

「そんなに強く、あん、吸わないで……ら、らめぇッ、んくッ!!!」

 リョウの方が甘えているはずなのに、僕の方が甘えた仕草でリョウの首筋にしがみついた。人差し指を噛みながら、汗だくの肉体へと僕は酸素を取り込む。
 リョウは生唾を飲みくだし、膨張しっ放しのペニスを構えた。

「えぁ……今日はもうこれくらいで」

 僕は太腿をまとめて抱きかかえ、股座のガードを固めていた。

「開け~、また~♡」

 リョウは僕の股座へと近づいた。震えがちな太腿を強引に押しのけ、パンツに手をかける。

「さあ~、1、2の3で挿れるぞ♡ せ~の、いくぞ、アキラ!」
「んあぅ……えあはぁ、あいいぃいいいいッ!!!」

 秒読みを始める前にリョウは有無を言わせず挿れてきた。
 ずぶッ! ずぶずぶずぶ!
 拡張感と同時に窄まりが現れ、真っ赤な亀頭を呑み込んだ。

「ひへあっふぅ、んえへ、押し込んじゃらめぇ、んくぅうッ!」

 オチンチンの奇襲が相当効いた。緩みきった表情に、快楽の色がありありと浮かぶ。
 肉穴は締め付けが強く、リョウはたまらず腰をぶるつかせた。

「相変わらずアキラの最高♡ はあッ、締まってる!」
「ひあふぅ、お、おへその、すぐ下まで……んえはッ、きてるよ♡」

 強張っていた僕の四肢から力が抜ける。

「アキラ、俺のが今アキラの中で、はあ、びくびくってしてるぞ♡」

 湿った吐息を僕の唇へと近づけ、モノ欲しそうに見詰めてくる。

「もうリョウったら、がっついちゃって。変態王め、あむっンぅぐ♡」

 リョウのいたいけな瞳を覗き込み、僕は唇を塞いだ。
 穿り返す深さのキスのせいで、僕の喘ぎがより激しくなる。
 半ば強引に舌をもつれあわせて、涎まみれのキスに付き合わせる。
 同時にリョウは汗ばんだ太腿も撫でさすり、自分の身体に絡みつく僕の存在感を満喫した。
 ときめきと興奮で胸が高鳴り、頭もぼうっとしてきた。中毒性の酔いがまわり、自分の意志ではそこから脱することができない。リョウに求められる優越感も、本能的な昂りに拍車をかける。

「そろそろ動くぞ♡ アキラ、はっんぁむ!」

 僕とのキスを終えないうちに、リョウは腰で暴れ始めた。オチンチンが中をかきわけ、僕の穴を食い荒らす。

「らッ、だから優しく、んあぁ! ひあっんふ、あん! 激し過ぎ!」

 優しい抜き挿しでは満足できないくせに、僕は悲鳴をあげた。
 雄々しい怒張は窮屈な肉洞を無理やり広げ、かき混ぜた。

「ぷあはッ、いい! アキラのオケツ、うはあ、気持ち良すぎる!」

 悦痺れで脚が引き攣り、反射的に腰が引けそうになった。

「リョウ、もっとキスぅ、んあっむ、あへぇあぉ」

 僕と舌の中腹を擦れあわせながら、リョウはヤンチャなオチンチンを中で暴れさせる。
 ぐちゅッ、ぐちゃ! ずちゃッ! ぬちゅ!
 甘い痺れが走ると、尿漏れのような感覚で腰が震えた。

「ひへああッ! しびれッ、あぁん! カラダがまた、くふぅ、どぉにかなっちゃう!」

 僕の胸肌をぺろぺろと舐め、リョウは温かい吐息をにおわせた。

「リョウッ、んあッ、激しぃ! 少しらけ、ひあふ、止まって!」
「アキラ! もっと感じろ、俺の! はあッ、オチンチンの気持ち!」

 リョウは激しいピストンに情熱を込め、僕のお腹の中へとアプローチする。リョウとの強烈に痺れる一体感に、胴震えを禁じえない。

「んふぁあああッ! はあ、んはぁ……リョウ……」

 自然と僕とリョウはキスを始めていた。舌と舌を熱烈に巻きあったり、唇を外れて頰まで舐めたり。

「リョウ、結婚相手はもっと大事にしないとダメなんだからね! 僕たち、夫夫ふうふになるんだから♡」

 唾液を混ぜ合わせ、生温かい吐息も乗せてリョウに捧げる。

「ようやく俺との結婚を受け入れてくれたんだなぁ♡ アキラと初めて会った夏祭りの夜から俺はこの日をどんなに心待ちにしていたことか! アキラ、子作りしようぜッ!!!」

 ドヘンタイ王国の人々の憧れであり、誇りでもあるリョウとセックスしている優越感が全身をざわめかせる。

「あんッ! そこぉ、ひあ! ちゅかれるのしゅきぃ! 赤ちゃん欲ちいよぉ~♡ 妊娠ちたいッ!!!」

 僕たちは激しい運動量にもかかわらず、蕩けた目つきで悦に浸っていた。

「そのうちアキラのお腹の中に子宮を人工的に作らないとなぁ! そうすりゃ男のアキラでも完璧に孕ませることができるぞぉ~♡」
「ホントに~? でも、生理が来たら嫌だなぁ~」
「大丈夫、大丈夫。生理の辛さに耐えるアキラはマジ天使だから♡」
「も~う、これだから生理を体験したことない男は……。リョウのバ~カ♡」

 リョウは僕の中でペニスを打ち上げ、身体の奥深くまで痺れつかせる。
 少し乱暴なくらいがオチンチンの愛情表現だ。
 それを受けとめ、僕はソプラノボイスでいなないだ。

「イクイク、あへぇ、オチンチンちゅかれて、僕!!! しゅごい、いいッ、いひゅ、イクイクしまくっへるのぉおおおおおおお~ッ!!!」
「俺もイクぜ! ぷはッ、アキラ、俺が一生愛すから、うあぁあああああああああっ!!!」

 猛烈にこそばゆい怒張へと熱い想いが込み上げた。尿道の先走り汁を押し出すように子種がみるみる増量し、溢れてしまう。
 どびゅどびゅ! びゅびゅッ、びゅっびゅ! びゅくびゅくびゅく!
 放精は軽い飛翔感を伴い、脊髄反射で腰が跳ねた。痺れきった身体を矢継ぎ早に快感が駆け抜け、僕に深い陶酔をもたらす。

「いいあぃいッ、イク! 僕、リョウと……あふぅううううぅううううッ!」

 僕は両手で口を塞ぎ、叫びを押し込めようとする。
 どびゅッ、びゅるるる! びゅ、びゅびゅッ!
 肉棒は野生的に吼えまくり、僕の中に白濁液を吐き散らかした。

「はあああああ……! ほら、アキラ♡ 気持ち良すぎて、まだ出てるぞぉ~!」

 リョウは甘美な肉悦に意識を沈め、種付けの心地よさを堪能した。
 僕も酔いがまわったように恍惚として、エクスタシーを堪能していた。
 淫らな余韻は深く、達したまま降りてこられない。リョウは僕の匂いを嗅ぎつつ、大きく開いた口で酸素を集めた。

「リョウの、あん、こんなにたくさん……どろどろぉ♡」

 ペニスが引き抜かれ、リョウの子種をどろりと産み落とす。
 リョウが腕を広げて寝そべると、それを枕にするみたいに僕はもたれかかっていった。
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