107 / 348
106 変態肩車〜前編〜
しおりを挟む
僕はリョウの誘いでジムに来ていた。
せっかくの機会なので、ぶら下がり健康器を使って試しに筋トレしてみることにした。
「高~い! 全然届かないよぉ~」
僕がいくら飛んでも上段のアームに届かない。
「リョウ、抱っこしてつかませて!」
僕は真上のアームを見上げながら、膝をカクカクと揺らしてリョウに催促する。
「アキラはホントちっこいよなぁ。まあ、そういうところが可愛いんだが♡」
リョウはしゃがみ込み、僕のふくらはぎを抱きかかえ、お尻を自分の肩に載せる格好で持ち上げた。僕が棒を両手でつかんだのを確認すると、ゆっくりと両手を離した。
「うわぁ、こわいよぉ~!」
リョウはその場を一歩離れ、両手をパンパンと打ち合わせる。
「もう少し頑張れ! ちゃんと鍛えて体型を維持しないとなぁ」
「やだあ、下ろしてぇ!」
僕が脚をじたばたさせる。それを見てリョウの高笑いが湧く。
「全くアキラは体力ないなぁ。ほら、受け止めてやるから手を離して」
リョウは笑いながら僕の真下に立ち、両手を広げた。
「リョウ、このまま肩車してよ」
「肩車?……メンドイから、そのまま降りてこいよ」
「いいでしょ! 早く両手上げて肩貸して~」
リョウは言われた通りにしてくれた。リョウの胸に僕の両足が触れる。
「いい? 手を離すから、ちゃんと受け止めてよ。せえの……」
リョウの両肩と首に僕の重みがかかっていく。さほどの衝撃はなかった。僕は太腿でリョウの首をうまく挟んで乗ることができた。
「うわ~、高くて怖いけど、リョウより視線が高くなったよ♡」
思わず親に肩車してもらった幼児のような感想を漏らす。リョウは外から回した両手で、それとなく僕の脇腹と背中を支えた。
「ねえ、このまま歩いてみてよ。もちろん、ゆっくりね。怖いから」
僕は太腿でリョウの首をギュッと挟んだ。リョウの首から肩にかけて、僕の体重と体温が伝わっていく。リョウの首の真後ろに僕の股間が触れていると思うと、妙な快感を覚える。
「リョウ、あっちへ行ってみて」
僕は頭上で部屋の扉を指差した。
「外に出るのか?」
うん、と言うと、僕は頭の上で上半身を捻り、斜め後ろを向いた。バランスが悪くなるので、リョウの首を挟む太腿に力が入る。
扉をくぐるとき、僕が頭を打たないようにリョウは少し腰を落としてくれた。
「アキラ、今なら誰もいない。なあ……股の方に顔を当ててもいいか?」
そんなこと、と言いかけてから、僕はごくりと喉を鳴らした。
「そんなことしたら、僕のお股に、リョウの顔が当たっちゃうよ?」
「当然そうなるなぁ、うへへ♡ 肩車してやった礼をしてもらうぜ~」
仕方なく僕はリョウの肩の上で前かがみになり、言われた通りにした。リョウの後頭部から頭頂にかけて、僕の腹部がのしかかる。
そうしてバランスを保ちつつ、僕を動かさずに、自分だけゆっくりと身体を半回転させた。
「あああ、相変わらずアキラの匂いは中毒になるぐらいヤバいなぁ!」
リョウは感極まった。僕の股間に顔を潜り込ませる格好になり、リョウの顔の周囲を妖しい湿気が包み込んだ。リョウの頰の両側に僕の太腿が触れる。
僕の股間が、リョウの目と鼻の先にあった。
リョウの湿った息が股間の中に充満する。
複式でゆっくりとリョウは僕の股間の匂いを吸い込んだ。
「甘酸っぱい汗の匂い……ちょっとオシッコの匂いも混じってるなぁ。ああ、たまらん♡」
バランスを保つために、リョウはかなりのエビぞりの姿勢になったが、苦しさはまったくないようだ。
「ちょっとぐらいハムハムしてもいいよなぁ~」
リョウはもう我慢できないようだ。顔面を股間に触れさせたまま、リョウは大きく口をOの字に開けた。そしてゆっくりと閉じる。
「リョウ……お口、パクパクしたら、くすぐったいよ~」
頭の上で、僕は困り果てた声を漏らす。リョウは太腿に両耳を挟まれているため、声の半分は僕の体の中から太腿を通して聞こえていた。
リョウは口を開け、ゆっくりと閉じる。僕の汗の匂いとオシッコの香りに、頭がクラクラしそうな官能を覚えたようだ。
「あ……んん、やん」
僕は押し殺したような声を出す。ゆるく力の入った腹が細かく震えている。
「ら、らめぇ。リョウ、くすッ……くすぐったいよ~」
どこか避難するような声も弱々しい。
逃れようとして、挟んだ太腿を左右交互に持ち上げたり、逆にリョウの頭を強く挟んだりしてしまった。
「あん……さっきオシッコしたばかりなのに、なんだか漏らしちゃいそう」
「漏らしちゃいなよ。このまま」
反射的にリョウは答えていた。
「え、ダメだよ。リョウの顔にかかっちゃう……」
当然の反応をした。一瞬プルンと震えた太腿が、僕の驚愕を表していた。
「さっきしたなら、たくさんは出ないだろ。大丈夫さ」
「でも、顔が当たってるんだよ? それに、垂れると床も汚しちゃうし……」
大丈夫、と低い小さな声でリョウはもう一度言った。
「俺が全部、口で受け止めてやるぜ」
1秒ほど経ってから、太腿にキュッと力が入った。リョウの言葉を理解するのに1秒を要した。
せっかくの機会なので、ぶら下がり健康器を使って試しに筋トレしてみることにした。
「高~い! 全然届かないよぉ~」
僕がいくら飛んでも上段のアームに届かない。
「リョウ、抱っこしてつかませて!」
僕は真上のアームを見上げながら、膝をカクカクと揺らしてリョウに催促する。
「アキラはホントちっこいよなぁ。まあ、そういうところが可愛いんだが♡」
リョウはしゃがみ込み、僕のふくらはぎを抱きかかえ、お尻を自分の肩に載せる格好で持ち上げた。僕が棒を両手でつかんだのを確認すると、ゆっくりと両手を離した。
「うわぁ、こわいよぉ~!」
リョウはその場を一歩離れ、両手をパンパンと打ち合わせる。
「もう少し頑張れ! ちゃんと鍛えて体型を維持しないとなぁ」
「やだあ、下ろしてぇ!」
僕が脚をじたばたさせる。それを見てリョウの高笑いが湧く。
「全くアキラは体力ないなぁ。ほら、受け止めてやるから手を離して」
リョウは笑いながら僕の真下に立ち、両手を広げた。
「リョウ、このまま肩車してよ」
「肩車?……メンドイから、そのまま降りてこいよ」
「いいでしょ! 早く両手上げて肩貸して~」
リョウは言われた通りにしてくれた。リョウの胸に僕の両足が触れる。
「いい? 手を離すから、ちゃんと受け止めてよ。せえの……」
リョウの両肩と首に僕の重みがかかっていく。さほどの衝撃はなかった。僕は太腿でリョウの首をうまく挟んで乗ることができた。
「うわ~、高くて怖いけど、リョウより視線が高くなったよ♡」
思わず親に肩車してもらった幼児のような感想を漏らす。リョウは外から回した両手で、それとなく僕の脇腹と背中を支えた。
「ねえ、このまま歩いてみてよ。もちろん、ゆっくりね。怖いから」
僕は太腿でリョウの首をギュッと挟んだ。リョウの首から肩にかけて、僕の体重と体温が伝わっていく。リョウの首の真後ろに僕の股間が触れていると思うと、妙な快感を覚える。
「リョウ、あっちへ行ってみて」
僕は頭上で部屋の扉を指差した。
「外に出るのか?」
うん、と言うと、僕は頭の上で上半身を捻り、斜め後ろを向いた。バランスが悪くなるので、リョウの首を挟む太腿に力が入る。
扉をくぐるとき、僕が頭を打たないようにリョウは少し腰を落としてくれた。
「アキラ、今なら誰もいない。なあ……股の方に顔を当ててもいいか?」
そんなこと、と言いかけてから、僕はごくりと喉を鳴らした。
「そんなことしたら、僕のお股に、リョウの顔が当たっちゃうよ?」
「当然そうなるなぁ、うへへ♡ 肩車してやった礼をしてもらうぜ~」
仕方なく僕はリョウの肩の上で前かがみになり、言われた通りにした。リョウの後頭部から頭頂にかけて、僕の腹部がのしかかる。
そうしてバランスを保ちつつ、僕を動かさずに、自分だけゆっくりと身体を半回転させた。
「あああ、相変わらずアキラの匂いは中毒になるぐらいヤバいなぁ!」
リョウは感極まった。僕の股間に顔を潜り込ませる格好になり、リョウの顔の周囲を妖しい湿気が包み込んだ。リョウの頰の両側に僕の太腿が触れる。
僕の股間が、リョウの目と鼻の先にあった。
リョウの湿った息が股間の中に充満する。
複式でゆっくりとリョウは僕の股間の匂いを吸い込んだ。
「甘酸っぱい汗の匂い……ちょっとオシッコの匂いも混じってるなぁ。ああ、たまらん♡」
バランスを保つために、リョウはかなりのエビぞりの姿勢になったが、苦しさはまったくないようだ。
「ちょっとぐらいハムハムしてもいいよなぁ~」
リョウはもう我慢できないようだ。顔面を股間に触れさせたまま、リョウは大きく口をOの字に開けた。そしてゆっくりと閉じる。
「リョウ……お口、パクパクしたら、くすぐったいよ~」
頭の上で、僕は困り果てた声を漏らす。リョウは太腿に両耳を挟まれているため、声の半分は僕の体の中から太腿を通して聞こえていた。
リョウは口を開け、ゆっくりと閉じる。僕の汗の匂いとオシッコの香りに、頭がクラクラしそうな官能を覚えたようだ。
「あ……んん、やん」
僕は押し殺したような声を出す。ゆるく力の入った腹が細かく震えている。
「ら、らめぇ。リョウ、くすッ……くすぐったいよ~」
どこか避難するような声も弱々しい。
逃れようとして、挟んだ太腿を左右交互に持ち上げたり、逆にリョウの頭を強く挟んだりしてしまった。
「あん……さっきオシッコしたばかりなのに、なんだか漏らしちゃいそう」
「漏らしちゃいなよ。このまま」
反射的にリョウは答えていた。
「え、ダメだよ。リョウの顔にかかっちゃう……」
当然の反応をした。一瞬プルンと震えた太腿が、僕の驚愕を表していた。
「さっきしたなら、たくさんは出ないだろ。大丈夫さ」
「でも、顔が当たってるんだよ? それに、垂れると床も汚しちゃうし……」
大丈夫、と低い小さな声でリョウはもう一度言った。
「俺が全部、口で受け止めてやるぜ」
1秒ほど経ってから、太腿にキュッと力が入った。リョウの言葉を理解するのに1秒を要した。
0
お気に入りに追加
348
あなたにおすすめの小説

男子寮のベットの軋む音
なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。
そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。
ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。
女子禁制の禁断の場所。

こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。


身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。


塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる