男の子たちの変態的な日常

M

文字の大きさ
上 下
70 / 348

69 変態スケスケ男〜後編〜

しおりを挟む
「変だな~、気のせいだったのかな? 今、絶対誰かがいたような気がしたんだけど……」

 ところが、きびすを返した僕の足が何かにつまずいた。転びそうになって慌てて地面に片手をつくと、その手は地面に届く前に、目に見えないものにぶつかった。

「あれ? なんなのコレは???」

 僕は目を丸くして目の前にある奇妙なものをそっと触り始めた。最初はおずおずと指を這わせる。『それ』はやや生温かく、しっとりと湿り気を帯びている。

「なんだか、人間の体みたいだけど」

 ドキドキしながらそのまま指を進めていくと、表面がプニプニしたソーセージのようなものにぶつかった。反射的に身体が震える。

「これはもしかしてオチンポじゃ⁉︎ ということは、見えないだけで誰かいるのッ⁉︎」

 僕は右手を素早く引っ込めてバクバク高鳴っている胸を撫で降ろし、今度は大胆に両手を使って透明な肉体の全身をまさぐった。

「ああッ! この男、素っ裸だぁ~♡」

 僕は頰を薔薇色に染めて、透明人間の首筋に指を当てて頸動脈をさがす。
 トクットクットクッ……。
 脈はしっかりしているようだ。つづけて頭部が見つかると力を加減してピタピタ頰をたたいてみる。

「ねぇ、どうしたの? まだ生きてるんでしょ~?」

 だが、ぐっすり眠りこんでいるのか、うめき声すらあげなかった。
 目に見えない相手とコミュニケーションをとるのは大変だ。

「困ったなぁ~、どうしよう?」

 死んだように眠っている透明人間を僕はベッドの上に寝かせる。
 僕は脱いだ洋服をハンガーにかけ、パンツ一丁になった。
 ベッドの上の白いシーツは、大の字に手足をひろげた人間の形にへこんでいた。
 僕はベッドの端に腰を下ろした。軽くしぼったタオルで透明人間の全身にうっすらとついた砂ぼこりを拭う。シーツの上の人型は完全に透明になった。その姿をじっと見まわしていたが、そのうちクスクスと笑いだした。楽しそうな表情で冷蔵庫からジャムの瓶を取って戻ってくる。
 僕はイタズラっ子のような顔になって、瓶の蓋を取った。人差し指でジャムをすくいあげて、あらかじめ位置を確認しておいた透明人間の股間へそれを持っていく。左手で萎えたチンポをつかんでひんやりしたジャムを肉茎に塗りつけた。
 柔らかだった男根はしごくような刺激を受けて、根元から少しずつ硬くなっていく。
 僕はクスクスクスクス笑いながら塗りつづけた。瓶が空っぽになったと同時に、僕の手の中の勃起は半勃ちになった。

「すっかりジャムまみれだね~、すっごく美味しそう♡」

 僕はなおも笑みを浮かべて、透明な両脚をつかんで左右に開いた。その間に身体を横たえ、ジャムの塔へ唇を寄せていく。完全に勃起した太竿の根元を指先でつまみ、舌を尖らせて一番敏感な亀頭を刺激する。やさしく円を描くように舐め舐めしながら、時々唇を押し付けたり、先割れを吸いあげたりする。
 ジャムにまみれた肉棒はピクピク動いて反応する。

「ふふふ、感度いいんだね。なんだかリョウのオチンポみたいで可愛い♡」

 僕はうっとりと頰を染めて、左右に張り出したペニスのカリ首をえぐるように舌先で小刻みに刺激した。先端を唇に含んで、頰をへこませてチュパチュパ吸いあげる。

「んん……むうッ」

 あまりの気持ちよさに、とうとう透明人間がうめき声をあげた。
 僕は剛棒を頬張ったままで唇の端に微笑みを浮かべた。今度は竿のつけ根にぶら下がる玉袋へ攻撃目標を移す。先割れからタラタラと液をもらす肉棒を輪にした指でしごきあげて、袋をふたつとも口に含んでやさしく吸いあげる。
 すると目に見えないペニスはカチンコチンにそそり勃ってしまった。
 僕は唇をOの形に開いて目に見えない逸物を一心に吸いあげている。

「んう……アキラ?」

 透明人間の声を聞くと、僕は目だけ向けてニコッと笑いかけた。唾液にまみれた陰嚢を手の中で転がしつつ、亀頭が喉ちんこにぶつかるほど深々と剛直を呑み込んだ。
 僕は調子に乗って、深々と咥えこんだ剛直を口から出したり入れたりしながら、唇と舌で同時に強く刺激する。
 ペニスにはち切れそうな衝撃が走る。けれども、僕は射精を阻止するかのように逸物の根元をギュッとつかんだ。

「ダメだよ。イクのは僕の中にして♡」

 射精寸前の巨砲はすっかりトロトロに溶けている僕のアナルにズブズブめり込んだ。

「ああッ、やっぱりリョウのチンポだ! とってもいい~、すごく硬いぃ~♡」

 僕はうわずった声をあげて透明な巨根を味わった。

「ああ~ッ、いい~ッ♡」
「うぉお~ッ!!!」

 僕が完全に昇りつめた瞬間を狙って沸騰した白いマグマが中で爆発する。同時に緊張の糸がプツッと切れ、剛直していた体中の筋肉がぐずぐずと弛緩していく。ジーンとしびれるような快感が下半身にひろがった。

「はッ、はッ、はぁあッ♡」

 普段は受け身のことが多い僕だったが、今回は攻撃する側にまわったので、体力の消耗がいつもの倍以上に激しかった。だが、身体の方は完全に満ち足りている。

「意識がないのに襲っちゃって、ごめんね。だけど、とっても気持ちよかったよ♡」
「いやあ、それは良かったぜ」
「ところで、リョウはどうしてこんな体になっちゃったの?」
「さすがは俺のアキラ♡ 透明になってても俺のことを分かってくれて嬉しいぜ!」

 リョウは身体が透明になってしまった細かい経緯を詳しく説明してくれた。

「身体が透明になる症状について図書館で調べたんだが、何も手がかりはつかめなかったんだ。アキラに慰めてもらおうと思って、アキラの部屋に来たら知らない間に眠っちまったわけだ」

 リョウが一通り説明し終わると、まるで濃く立ちこめる乳白色の霧の向こうから誰かが歩いてくるように、リョウの裸身が白いシーツの上にぼんやりと浮かび上がってくる。最初はまるで幽霊のようにモヤモヤしていて、1分後には完全な姿を取り戻していた。

「あッ! リョウの身体が元に戻った!」
「お、マジかッ!……ホントだ!!! わ~い、やったぜ~♡ きっとアキラとのセックスのおかげだな。これでカスケの野郎に思う存分復讐ができる!」

 リョウはカスケに復讐を誓うと、またもや大きくそそり勃ってきた剛直を僕の中に挿入し直して再び腰を激しく動かし始めた。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

男子寮のベットの軋む音

なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。 そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。 ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。 女子禁制の禁断の場所。

こども病院の日常

moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。 18歳以下の子供が通う病院、 診療科はたくさんあります。 内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc… ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。 恋愛要素などは一切ありません。 密着病院24時!的な感じです。 人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。 ※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。 歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

真・身体検査

RIKUTO
BL
とある男子高校生の身体検査。 特別に選出されたS君は保健室でどんな検査を受けるのだろうか?

処理中です...