男の子たちの変態的な日常

M

文字の大きさ
上 下
67 / 348

66 変態幼馴染〜前編〜

しおりを挟む
 見慣れた町並みを歩いていくと、僕の家の前に買い物袋を持ったカスケが立っていた。
 カスケは僕に気づいたようでパッと、こっちを振り向いた。

「やあ、アキラ♡ 待ってたよ~」

 僕の幼馴染であるカスケは元気よく片手をブンブン振りまわしながら、こっちに寄ってきた。僕の目の前まできて、まるでエサにありつく犬のように嬉しそうな顔をして僕を凝視する。

「夕食の材料を買ってきたよ。アキラは一人暮らしだから栄養が片寄ってるんじゃないかと心配でね。だから、ぼくが料理を作ってあげようと思ったんだ♡」
「そうだったんだ。ありがとね、カスケ♡」

 いつも超能力やらオカルトに没頭しているカスケだけど、意外にも料理が趣味のひとつだった。

「今夜はねぇ、アキラの大好きな卵焼きだよ~♡ 嬉しいでしょ~」
「いいんじゃない?」
「あ~ッ、アキラってば、あんまり乗り気じゃないね。ひょっとしてリョウと浮気してるんじゃないのぉ~?」
「浮気って……そもそも僕とカスケはそういう仲じゃなくて、単なる幼馴染だし」
「えッ⁉︎ アキラにとって、ぼくは『単なる幼馴染』でしかないの?」

 カスケは僕の言葉に打ちのめされて、うるうると涙目になる。

「ひどいよ~、ぼくはこんなにもアキラのことを愛しているのにッ!!! ずっとアキラの側にいたのは、ぼくなんだよ!」

 僕が幼い頃、カスケは隣の家に引っ越してきた。僕もカスケも一人っ子だったので、自然と兄弟のような関係を保ちながら成長したのだ。
 僕は深々とため息をついて、壁に額を押し付けて泣きマネをするカスケの腕をつかんだ。

「はいはい、お芝居はそれくらいにして、さっさと夕食にしよう」

 けれどカスケは壁にしがみついたまま、その場を動こうとしない。しょうがないので、僕もカスケの猿芝居に付き合うことにした。

「あ~もうメンドイなぁ……。――わ~い、今夜は僕の大好きな卵焼きだぁ~ッ!!! う~れしいなったら、う~れしいなぁ♪ カスケの手作り、う~れしいなぁ♪ うひゃひゃ……」
「アキラってば、ホント可愛い~♡ アキラにそんなに喜んでもらえると、ぼくもとっても嬉しいな。さぁ、家の中に入ってご飯にしよう。ぼくもお腹ペコペコだったんだぁ」

 僕が無理をしてバカみたいにはしゃぐと、案の定カスケはニコニコ笑って僕に飛びついてきた。


ーーー


 カスケは鼻唄混じりで鍋をコンロにかけ、手早く材料を切っていく。
 僕は着替えながら、台所で料理をしているカスケを見つめた。

「アキラ~、ちょっとこっちに来てくれない?」
「何か手伝うことでもあるの~?」

 すると、カスケは僕の身体を軽々と抱き上げてキッチンテーブルの上に押し倒した。股間の肉茎は僕の体臭をたっぷりと吸い込んですっかり充実している。

「やんッ、カスケ! 何するの?」
「簡単なことだよ。『単なる幼馴染』という仲を2人で一緒に卒業するのさ♡」

 カスケの右手は、僕は下半身を覆うズボンの中に侵入している。

「ダメだよ、カスケ。僕、そんな……」

 僕は弱々しく抗い始めた。しかし、全力ならともかく中途半端に抵抗したのでは、カスケは欲望をあおるだけだ。
 カスケはテーブルに腰かける格好になった僕の太腿に手をのばして、股奥へ強引にこじ入れた。

「カスケ、らめぇ……」
「らめぇ、じゃないだろ? アキラ♡」

 テーブルに両手をついていた僕はビクッと身体を震わせた。

「カッ、カスケ~!」

 カスケはズボンの中で僕の狭間をなぶり始める。喘ぐように開かれた僕の唇に唇を重ね、ディープに舌を挿入する。

「ん~ッ、アキラぁぁ♡」

 僕はテーブルの上にぐったり仰臥してしまい、両脚の膝から下だけをテーブルの下にたらした姿で大切なところをカスケにいじくりまわされる。湧き起こる快感は僕の身体中にひろがって、脚も手もガクガク震えて力が入らない。

「ふッ、ふぅぅうッ! カスケぇぇ、こんなのやだよぅ」

 僕はすっかり泣きそうな顔になっている。

「どうして? ここをいじられるとアキラは気持ち良くなっちゃうんだろ?」
「気持ちいいけど、僕がカスケにレイプされてるみたいなんだもん。こんな格好いやだよう」

 カスケはズボンから手を抜き、僕の腕をつかんだ。乱暴に起き上がらせて、その勢いで、僕の身体を肩に担ぎあげる。

「やんッ、何するの⁉︎」

 カスケは答えず、寝室まで歩いていって、カスケの身体を布団の上に放り出し、有無を言わせずのしかかっていく。

「あんッ、らめぇ! カスケぇぇ、乱暴しちゃダメ!」

 僕の悲鳴にはかまわず、カスケは乳首に歯を立てた。軽く嚙むように愛撫されるとプクッと硬くなってくる。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

男子寮のベットの軋む音

なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。 そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。 ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。 女子禁制の禁断の場所。

こども病院の日常

moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。 18歳以下の子供が通う病院、 診療科はたくさんあります。 内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc… ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。 恋愛要素などは一切ありません。 密着病院24時!的な感じです。 人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。 ※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。 歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

真・身体検査

RIKUTO
BL
とある男子高校生の身体検査。 特別に選出されたS君は保健室でどんな検査を受けるのだろうか?

処理中です...