男の子たちの変態的な日常

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65 変態博士〜後編〜

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 江呂井えろい博士は分厚い研究ファイルと一冊の本を傍らのカバンから取り出した。びっしり書き込まれた資料を僕に見せる。

「これは『ツインテ創世記』という古代エロース文明について書かれた本だ。ある旧家から買い取った古書の山の中から偶然見つけた物で古代エロース文明が実在した重要な証拠として重宝している」

 江呂井えろい博士の話によると、伝説と言われている古代エロース文明について、わずかにでも残る伝承や文献を丹念に調べあげた結果、この本にたどり着いたらしい。しかし、伝説の唯一の証拠といわれる本でも古代ホモォ文字で記された文章の翻訳には挫折し、一部しか解読できなかったそうだ。

「だが、一つだけ分かったことがあった。それはアキラくん、君が『ショタの神・ツインテ』の生まれ変わりだったということだ。これを見たまえ」

 江呂井えろい博士は古代エロース文明が残した秘宝『ショタの神・ツインテ』の像を見せてくれた。

「これはツインテールの美少年をかたどった神秘的な力を持つと言われている魔具だ。研究者の間でも単なる伝説とされてきたが、その通説を覆す証拠がようやく見つかったというわけだ。そう、その証拠こそアキラくんッ! 君なのだよ!」

 江呂井えろい博士は僕の乳首を両方とも指先でつまみあげて、ゆっくり転がし始める。

「あッ……やめて」

 小さな抵抗の声をあげて、顔をそむけた。けれども、敏感な突起を江呂井えろい博士の指でいじられると嫌でも息が弾んでくる。さくらんぼ色の乳首はすぐに硬くしこってしまった。

「ちょっといじっただけで乳首が勃ってきたぞ。さすがは『ショタの神・ツインテ』の生まれ変わりだぁ~♡」

 僕は羞恥で頰を赤らめて言いかえす。

「やめてって言ってるだろ! それに僕は『ショタの神・ツインテ』とかいうのとは何の関係もないよッ!」
「まだそんなことを言うのか。聞き分けの悪い子にはお仕置きをしてやらんとなぁ」

 江呂井えろい博士が白衣のポケットから取り出したのは洗濯バサミだった。それで僕の乳首をひとつずつ挟み込む。

「ああ~ッ! 痛いッ。らめぇ、そんなことしちゃイヤ~ッ!!!」

 乳首を襲う鋭い痛みに、背中をのけぞらせて悲鳴をあげた。

「さて、次は秘部のチェックといこう。君、きちんと撮影するんだぞ」

 助手にそう言うと、江呂井えろい博士は僕の脚を片方つかんで、診察台の両側にある金属の棒に固定してしまった。まるでオムツを取り替えている赤ん坊のような格好を取らされて、僕のアソコが男たちに丸見えになる。

「こんな格好いやあッ!!!」

 大声で叫び、背中を反らせる。

「お願い、もうやめてぇ~」
「おお! 見れば見るほど『ショタの神・ツインテ』の像にそっくりだッ! 君、アキラくんの身体をよく撮影しておくんだぞ~! 重要な証拠だからなwww」

 指示を受けた助手がカメラを僕の身体へと近づける。
 江呂井えろい博士は白衣のポケットに片手を入れて、中からローターを取り出した。それを僕によく見えるように高く掲げて、コードの先端についているスイッチを入れる。ローターはブーンと小さくうなりながら振動し始めた。

「これが何か知っているかね?……いや、この質問には下の口で答えてもらうことにしよう」
「ああ、やめて! そんなことしないで」

 小さなオトナのオモチャが僕の恥ずかしい穴へ軽く押しつけられた。

「くあッ! あ、らめぇ、そんな……」

 僕は裸身をブルッと震わせてあえいだ。

「く、くううッ……ああん。らめぇ~!」
「わたしは下の口で答えろと言ったのだぞ。上の口は静かにしていてもらおうか」

 江呂井えろい博士はそう言ってポケットからピンポン玉を取り出した。ピンポン玉にはいくつもの穴が開いていて、長いゴムの輪が真ん中を貫通している。僕の頭を持ちあげてゴム輪をかけて、ピンポン玉を唇へ押し込んだ。

「どうだ、これで声など出せまい」

 ゴム輪つきのピンポン玉でさるぐつわをかまされてしまった形の僕は、うめき声は出せても、はっきりした言葉は発することができない。

「んぐッ!」

 僕は恥ずかしい場所を覗きこまれ、そのうえ指で愛撫されて背筋をゾクッと震わせた。

「むぅッ。んッ。ふうぅッ」

 江呂井えろい博士はニヤリと笑って僕のアナルを指でくつろげ、ローターを埋め込んでいく。

「うぅ~ッ!」

 僕は四肢を拘束された不自由な身体で必死に身悶える。だが、ローターはあっけないほど簡単に菊門へ挿入されてしまった。
 江呂井えろい博士は一歩後ろへさがって僕の割れ目をしげしげと覗き込んだ。

「ほほう。こうして見ると、まるで尻から細いシッポが生えているように見えるな。君もそう思わんかね?」
「そうですね。ローターのコードがケツの穴から飛び出してるのが、シッポみたいだ」

 助手は僕の菊門をレンズの目でたっぷりと視姦する。大きくひろげられた太腿の間にカメラを寄せられて、僕はイヤイヤと頭を左右に振った。

「うん? 入れるだけではダメと言っているのかね? それではこうしてやろう」

 江呂井えろい博士は勝手な解釈をしてローターのスイッチをONにする。その刹那、僕の裸身がまるで感電したかのようにビクビクッと跳ねた。

「むぐぅ~ッ!」

 僕はピンポン玉でふさがれた口の中で悲鳴をあげて、背中をのけぞらせた。ローターの振動は僕の直腸を直撃し、まるでセックスをしている時と同じような快感が身体中にひろがっていく。

「うぐうッ、う~!」

 アナルをローターで犯されることより、その責めに反応して淫らな姿をさらしてしまうことが死にたくなるほど恥ずかしい。それなのに菊門に挿入された小道具がもたらす小刻みな振動は燃えあがっている欲望の炎をいっそうかきたてていく。

「ううッ、う~!」

 あまりにも深く濃い快楽によがり声をもらすと、ピンポン玉を咥え込んだ唇の端からよだれが溢れて顎へと伝い落ちる。
 ちょうどその時、部屋のドアが外から開かれて銃をかまえたリョウが飛び込んできた。

「全員動くなッ! 動いたら殺~す!!!」

 室内にいた男たちは、その身を硬直させた。
 だが、江呂井えろい博士は状況を悟ると素早く反応し、マットレスの間に隠してあったジャックナイフを抜き取った。銀に光る切っ先を僕の首筋に突きつける。

「アキラを解放しろッ!!!」
「銃を下ろしなさい。さもないとアキラくんの身体がズタズタに切り裂かれることになるぞ」

 ナイフの鋭い刃先が、僕の白い皮膚に食い込んでうっすらと血がにじむ。
 リョウと江呂井えろい博士は互いの顔を凝視し合った。
 僕は渾身の力を振り絞って裸身を前へ逃げ出した。前のめりに倒れ込む僕の頭上すれすれをリョウが発射した弾がかすめて、江呂井えろい博士の肩に着弾する。

「ぐはッ!!!」

 江呂井えろい博士は撃たれた肩を押さえ、叫び声をあげて床に仰向けに崩折れた。

「アキラッ!!!」

 リョウがとっさに飛び出して僕の身体を両腕で抱きしめる。

「遅くなってすまなかった。アキラ、大丈夫だったか?」
「リョウ……やっぱり、いつもみたいに助けに来てくれたんだね♡」

 リョウは心配そうな表情で僕の身体を解放すると背中に毛布をかけてくれた。
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