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61 変態文化祭〜後編〜
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『とうとう嫉妬で身を焦がしたかぁッ⁉︎ 姫様のコトを考えると男の本能爆発だぁ~!』
大げさなナレーションが冗談になっていない。
リョウも同じ肉棒を手に取り、カスケのテコキを妨げた。剣を振りまわす役のため、手袋には滑り止めが付いており、やたらと握力が強い。
……そんなふうに扱かれたらオチンチンが潰れちゃうよぉ~!
捻りの効いた締め付けがサオを圧迫する。
「もう起きたのかぁ~? 俺とのキスが終わるまで寝てないとダメだろ……海の底よりも深い愛を口移しで注いでやるから覚悟しろよ♡」
「何言ってんだよッ! 姫様には先にぼくがキスするんだから、すっこんでてよ」
「すっこむのはお前の方だ。ほら、姫様だって俺の熱いキスが欲しくてたまらないって顔してるじゃねぇか~」
客席からは「キ~ス! キ~ス!」と催促じみたエールが飛んだ。
「ぼくと、したいよね? アキラ……」
「悩むまでもないだろ? さあ俺の愛を受け取れ、ン……」
声援に応えて、ふたりが瞼を伏せ、僕にキスを求める。
キスの表情こそ、どちらも慎ましやかなのに、おててはオチンチンを離さなかった。
「ま、待って、ふたりとも……らめぇ~ッ!!!」
口付けどころではない僕は悲鳴をあげ、両手を正面に張った。
迫りつつあったふたりのキスをまとめて遠ざける。
ちゅう~ッ!!!
舞台も客席も時間が止まったかのように静まり返った。誰もがその瞬間を、当事者たちは誰よりも近い距離で目撃してしまって、視線を一点集中させる。
――リョウとカスケのキスに。
「んぅううううッ⁉︎」
ふたりとも目をぎょっと見開き、自分の行動を理解できていない面持ちだった。
『な、なんとぉッ!!! まさかの超展開に心より脱帽だぁ! これは求め合ってのことなのか~⁉︎ それとも相手を屈服させんがための関係の強要かッ⁉︎ 第二部ではついに、どっちが攻めでどっちが受けかが赤裸々に明かされる!……はず、たぶんwww』
ハイテンションの実況を皮切りに熱狂が巻き起こる。
カスケとリョウは互いに唇でヨダレを伸ばし、ひっくり返った。
「え~と、リョウ? カスケ? 大丈夫?」
ショックのせいか、ふたりとも起き上がってこない。柩の中で股間を隠しつつ、僕だけやっと上半身を起こす。
『そしてひとりぼっちの姫様の運命や如何に? 第二部に乞うご期待!』
かくして舞台は「第一部・完」と打ち切りみたいに幕を閉ざした。
ーーー
トラブルだらけだったものの、舞台は好評を博して終了。その後、すっかり有名人になってしまった僕は水泳部の部室に隠れてひと休みしていた。
そこにリョウとカスケもやってきた。
ふたりとも身体中にカラーテープを絡ませ、髪をかきあげると紙ふぶきが舞い散った。ファンにクラッカーでも浴びせられたらしい。
格好こそ制服に戻っているものの、顔には舞台のメイクがうっすらと残っていた。
「劇のアレはともかく、文化祭自体は大成功だったようだな。……まあ、俺は今日ほど不幸な日はなかったけど」
「そ、それはぼくのセリフだよ! 全くもう……最初から何もかも知ってたんだからな、ぼくは」
カスケは幼子のようにむくれ、リョウを指差した。
「ぼくに内緒でキスシーンを予定してただろ! いくらなんでも、やっていいことと悪いことがあるぞッ!」
どうやらリョウの方も舞台でアドリブのキスを狙っていたそうだ。
それを逆手に取って、カスケは自分のキスシーンを敢行しようとしたが、さらにそれをリョウが強引に自分の流れにしたため、お芝居は謎の超展開になってしまったわけだ。
「ほんとカスケのせいで台無しだったぜ」
「リョウのせいだろ! ぼくのせいじゃないよ」
ふたりはここでも火花を散らしつつ、お目当ての僕を左右から囲った。
僕はおろおろと立ち上がり、壁際まであとずさる。
「え~と……ふたりとも、まだ僕に何か?」
「当然だろ。責任取って、口直ししてくれないとなぁ~」
ほんの少しだけ綻ぶリョウの唇が、含みを含めた。カスケの唇も小さな囁きを落とす。
「さっきの続きだよ。もう逃がさないからねぇ~♡」
いつものようにリョウとカスケが張り合って、僕を奪い合う。
ふたりはテコキで競争するうちに、僕の中から溢れ出る白い果汁を絞り出そうとする。どうやらライバルのセックスを妨害する手段がテコキとなっているようだ。
リョウとカスケは僕のマゾヒスティックな苦悶ぶりを楽しみながら我先にとキスをせがんでくる。
耳たぶの裏まで舐めては顔中にキスを落とす。
文化祭が幕を降ろしてもリョウとカスケのキス奉仕は止まらず、僕はいつまでも2人のキスに身を任せていた。
大げさなナレーションが冗談になっていない。
リョウも同じ肉棒を手に取り、カスケのテコキを妨げた。剣を振りまわす役のため、手袋には滑り止めが付いており、やたらと握力が強い。
……そんなふうに扱かれたらオチンチンが潰れちゃうよぉ~!
捻りの効いた締め付けがサオを圧迫する。
「もう起きたのかぁ~? 俺とのキスが終わるまで寝てないとダメだろ……海の底よりも深い愛を口移しで注いでやるから覚悟しろよ♡」
「何言ってんだよッ! 姫様には先にぼくがキスするんだから、すっこんでてよ」
「すっこむのはお前の方だ。ほら、姫様だって俺の熱いキスが欲しくてたまらないって顔してるじゃねぇか~」
客席からは「キ~ス! キ~ス!」と催促じみたエールが飛んだ。
「ぼくと、したいよね? アキラ……」
「悩むまでもないだろ? さあ俺の愛を受け取れ、ン……」
声援に応えて、ふたりが瞼を伏せ、僕にキスを求める。
キスの表情こそ、どちらも慎ましやかなのに、おててはオチンチンを離さなかった。
「ま、待って、ふたりとも……らめぇ~ッ!!!」
口付けどころではない僕は悲鳴をあげ、両手を正面に張った。
迫りつつあったふたりのキスをまとめて遠ざける。
ちゅう~ッ!!!
舞台も客席も時間が止まったかのように静まり返った。誰もがその瞬間を、当事者たちは誰よりも近い距離で目撃してしまって、視線を一点集中させる。
――リョウとカスケのキスに。
「んぅううううッ⁉︎」
ふたりとも目をぎょっと見開き、自分の行動を理解できていない面持ちだった。
『な、なんとぉッ!!! まさかの超展開に心より脱帽だぁ! これは求め合ってのことなのか~⁉︎ それとも相手を屈服させんがための関係の強要かッ⁉︎ 第二部ではついに、どっちが攻めでどっちが受けかが赤裸々に明かされる!……はず、たぶんwww』
ハイテンションの実況を皮切りに熱狂が巻き起こる。
カスケとリョウは互いに唇でヨダレを伸ばし、ひっくり返った。
「え~と、リョウ? カスケ? 大丈夫?」
ショックのせいか、ふたりとも起き上がってこない。柩の中で股間を隠しつつ、僕だけやっと上半身を起こす。
『そしてひとりぼっちの姫様の運命や如何に? 第二部に乞うご期待!』
かくして舞台は「第一部・完」と打ち切りみたいに幕を閉ざした。
ーーー
トラブルだらけだったものの、舞台は好評を博して終了。その後、すっかり有名人になってしまった僕は水泳部の部室に隠れてひと休みしていた。
そこにリョウとカスケもやってきた。
ふたりとも身体中にカラーテープを絡ませ、髪をかきあげると紙ふぶきが舞い散った。ファンにクラッカーでも浴びせられたらしい。
格好こそ制服に戻っているものの、顔には舞台のメイクがうっすらと残っていた。
「劇のアレはともかく、文化祭自体は大成功だったようだな。……まあ、俺は今日ほど不幸な日はなかったけど」
「そ、それはぼくのセリフだよ! 全くもう……最初から何もかも知ってたんだからな、ぼくは」
カスケは幼子のようにむくれ、リョウを指差した。
「ぼくに内緒でキスシーンを予定してただろ! いくらなんでも、やっていいことと悪いことがあるぞッ!」
どうやらリョウの方も舞台でアドリブのキスを狙っていたそうだ。
それを逆手に取って、カスケは自分のキスシーンを敢行しようとしたが、さらにそれをリョウが強引に自分の流れにしたため、お芝居は謎の超展開になってしまったわけだ。
「ほんとカスケのせいで台無しだったぜ」
「リョウのせいだろ! ぼくのせいじゃないよ」
ふたりはここでも火花を散らしつつ、お目当ての僕を左右から囲った。
僕はおろおろと立ち上がり、壁際まであとずさる。
「え~と……ふたりとも、まだ僕に何か?」
「当然だろ。責任取って、口直ししてくれないとなぁ~」
ほんの少しだけ綻ぶリョウの唇が、含みを含めた。カスケの唇も小さな囁きを落とす。
「さっきの続きだよ。もう逃がさないからねぇ~♡」
いつものようにリョウとカスケが張り合って、僕を奪い合う。
ふたりはテコキで競争するうちに、僕の中から溢れ出る白い果汁を絞り出そうとする。どうやらライバルのセックスを妨害する手段がテコキとなっているようだ。
リョウとカスケは僕のマゾヒスティックな苦悶ぶりを楽しみながら我先にとキスをせがんでくる。
耳たぶの裏まで舐めては顔中にキスを落とす。
文化祭が幕を降ろしてもリョウとカスケのキス奉仕は止まらず、僕はいつまでも2人のキスに身を任せていた。
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