男の子たちの変態的な日常

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52 変態思い出話〜後編〜

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「おえッ、おえ~ッ‼︎ まじギブだって!」

 腰パン茶髪のテンプレDQNはバンバンと地面をタップした。
 リョウは器用に腰パン茶髪のテンプレDQNの頭を見事なヘッドロックでキメたのだ。
 勝負はあっけなく一瞬でついていた。
 リョウを力任せに押し倒したつもりの腰パン茶髪のテンプレDQNは造作もなく頭を取られてそのままヘッドロックでKO寸前だ。

「おえ~ッ、おえ~ッ! ゲロゲロ~……」

 腰パン茶髪のテンプレDQNの悶絶ようは凄まじかった。発狂しながら腰パン茶髪のテンプレDQNは口から泡を噴いてもがき苦しむ。
 リョウは腰パン茶髪のテンプレDQNの容体を無視して顔をあげた。
 グラサンDQNが軽く爪先立ちになって身構えていた。

「このガキ、ただ者じゃねえ……」
「……おや、あんたもこのDQNのようになりたいらしいな」

 リョウは嬉しそうに声を弾ませた。
 グラサンDQNはナイフを投げた。
 シュッと飛んだナイフは近くの樹の幹に突き刺さった。

「オレの兄貴はよ~、道場開いてんだけどよ~♪ そこメッチャTUEEE流派で有名なトコなんよ。最初に言っておく! オレはか~な~り、強い‼︎」

 グラサンDQNは、ほとんど予備動作を感じさせずにダッシュした。
 重心の低い突進だった。そのままリョウをすくい投げて、地面に這わせようというのである。
 グラサンDQNには絶対の自信があった。 小学生のガキなど軽くひねれると確信していた。
 が、次の瞬間。
 グラサンDQNは愕然とした。
 背後からグラサンDQNの身体に、しなやかな腕が巻きついたのだ。

「な、何ッ⁉︎」

 振り返ろうとしたグラサンDQNの身体が、ふわりと宙に浮く。
 天地の逆転する感覚をグラサンDQNは味わった。
 弧を描いてグラサンDQNは地面に叩きつけられた。
 それは見事なまでのジャーマン・スープレックスだった。
 グラサンDQNは真っ逆さまに頭から地面に突っ込んでいた。技をかけたリョウの身体は綺麗なブリッジの形になっている。
 バネをきかせて立ち姿勢に戻ると、リョウは僕の方を向いてニコニコと愛らしい微笑みを浮かべる。

「どんだけ小学生TUEEEEEEEEんだよッ! 現実的にありえねえだろッ⁉︎ 大の男がこんなガキに殺られるなんてッ‼︎ おい、タカシ~、はよ立てや~!」

 スウェットDQNの声援にも関わらず、グラサンDQNはピクリともしない。
 二人の仲間があっさり沈められて、残ったスウェットDQNは一目散に逃げていった。
 ピョンとリョウは僕の手にしがみつく。そして、つかんだ僕の手をリョウは自分の股間へと持っていく。そこには小学生だった頃の僕が生まれてから一度も触れたことのない男根が熱く息づいていた。

「俺の股間のコイツがな、大きくなってきちまったんだ。おまえを見てると、なんかこうムラムラしてくる。名前を教えてくれないか? 俺はリョウ♡」
「あ、アキラ……」
「アキラか。アキラ、おまえの中に入れたい! 俺、アキラで童貞卒業する!」
「入れたい……って? どうてい、って? 難しい言葉知ってるんだね」
「今から実践してやるよ。俺に全てを委ねな」
「うん……」

 エッチなことを知らない純粋無垢な小学生だったけど、僕は好奇心で胸がドキドキしていた。
 木の根元に置かれたベンチにリョウは先に座り、膝の上に僕を座らせる。後ろから抱き締めるような格好で、右手を服の中に差し入れる。

「ふぇ?」

 リョウは僕の首筋をチロチロねぶりつつ、右手で乳首を揉み始めた。ちょこんと突き出している乳首をつまみあげ、指先で転がすように愛撫する。左手はすでにパンツの中へと潜り込んでいた。

「あぁん、僕に何する気なのッ⁉︎」

 なんとかしなきゃ、と思っているうちに、誰にも触らせたことのない秘所に到達する。
 お尻にリョウのオチンチンが当たってる。すごくて硬くて、大きいのぉ♡
 リョウは僕をベンチに仰向けに寝かせ、右手で菊門を開き、左手でオチンチンを引っ張りながら舐め始めた。

「んッ、うふぅんッ……」
「アキラ、感じてるんだなぁ♡」
「あッ……僕、分かんなぁい。……あッ、ああん♡」

 僕は喘ぎ声をもらしつつ、リョウの頭を無意識に股間へと引きつける。

「何でか分かんないけど、気持ちいいよ♡ リョウのことが欲しいッ!!!」
「ああ、言われなくても俺の全てをアキラにやるぜぇ~ッ!」

 リョウは、まだ成熟しきっていない割れ目を充分に唾液で濡らし、屹立していた剛棒の頭を菊門に押し込んだ。

「ああああああああああああああああああああああああああああああ~ッ!!!」

 僕は身体を引き裂かれるような激痛を感じて、叫び声をあげた。
 リョウは苦しそうに身をよじる僕を押さえつけて、完全に根元までペニスを挿入したまま腰を律動させる。
 一度果てると、5分と置かずに僕を四つん這いにさせて、バックから貫いた。
 僕はポロポロ涙を流し、唇をかんで嗚咽をこらえ、リョウの欲棒を受け入れた。
 最初は拷問に等しかった破瓜の痛みが、二度目になると快感に変化していった。

「はッ、はッ、はううッ! リョウがもっと欲ちいッ!!!」

 秘められていた僕の欲望が目醒め、小さなヒップがモジモジと動き始める。投げ出されていた両腕をあげ、リョウの身体を抱き締める。

「僕、こんなに気持ちいいの生まれて初めてだよッ!!!」
「俺もセックスするのがこんなにも至福のひと時だとは知らなかったぜッ!!!」

 リョウが射精すると同時に、僕も初めてのオルガスムスを迎えていた。

「どうやら俺はアキラに惚れちまったらしい♡ アキラなしじゃ、もう生きられない……」

 リョウはぐったりとなった僕の耳もとにそう囁くと、ウエストを両腕で抱き寄せ、息がつけぬほど長くて熱いキスをした。
 リョウとの出会いが日陰で生きてきた僕の人生に光を灯し、生きる喜びを生まれて初めて与えてくれた。
 僕の変態的な日常はここから始まった――。
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