男の子たちの変態的な日常

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37 変態掃除〜前編〜

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 なんとはなしに周囲を見まわすと、僕の部屋の中はおそろしいほどに散らかっていた。

「汚い部屋だなぁ。少しは掃除してるか?」

 僕の部屋に来たリョウは呆れ顔だった。

「ごめん、最近勉強に忙しくて……。たまたまだよ、たまたま」

 僕はそそくさと、部屋に散らかったBL本の類を脇の下に集めながら言い訳をする。リョウはなんだかんだ言っても手伝ってくれた。

「何か飲む? お茶でも淹れようかなと」
「ああ、俺がやるよ」

 今日のリョウはいつもの制服姿ではなく、胸元まで開けた白のジャンパーにタンクトップ、それにジーパンという何の変哲もないラフな服装をしているものの、僕の家に来るまでの道程で道行く女性たちの視線を充分に引きつけていた。
 僕はそんなにモテるタイプではないし、むしろ人付き合いが苦手なオタク趣味に没頭する典型的インドア派ボーイだ。これといった特技もなく、リア充のようなコミュ力を有しているわけでもない。将来に明確な目標を抱いてもいないから、自分にも自信が持てないでいる。
 そんな僕をリョウは何故か愛してくれている。リョウのためなら僕はいくらでもこの身を捧げられるんだ♡

「アキラってさ、見ていると放っておけないところがあるよな♡」
「ふぇ?……」

 色恋沙汰に疎い僕は、そう話しかけられた時も一瞬それがモーションだとは気づかなかった。
 リョウが僕のどこを好きになってくれたのかまるで理解できないから、今でもたまに不安になる時がある。

「ねえ、リョウは僕のどこが気に入って恋人になってくれたの?」

 たわいない質問に対して、リョウは微笑みを浮かべながら、

「アキラの全てかな♡」
「全て? 僕の全部に魅力を感じたってどういうこと?」
「全部は全部さ。アキラも俺の全てが好きなんじゃないのか?」
「僕はまだリョウの全てを知っているわけではないから。リョウの方こそホントに僕の全てを知ってるの? 僕の醜い本性も含めて全部さ……」
「醜い本性? アキラにそんなものはないよ。自分でそう思い込んでいるだけさ。アキラは未だ自分の良いところに気づいてないんだよ」
「僕の良いところ? 例えば?」
「そうだな、他人に対していつも気を配っている優しいところかな♡」
「でも、人に優しくするのは当然のことだよ」
「ふふふ、おまえはホントに純粋だなぁ。世の中そんなヤツばかりじゃないさ。現実的な話、優しい男は現代社会じゃ生きていけないぜ」
「………………」

 僕にはリョウの言っていることが分からなかった。いずれ僕にも分かる日が来るんだろうか。僕が当たり前に思っていることは案外当たり前じゃないということなのかな?
 やがて部屋の中はリョウのおかげで見違えるほど綺麗に整頓されていた。壁にかけっぱなしだった洗濯物はしまいこまれ、あちこちに散らばっていたゴミはビニール袋に詰められて下駄箱の横に置かれている。台所の洗い場でてんこもりになっていた食器は綺麗に洗われて食器棚に並べられていた。その上、床には掃除機までかけてくれた。

「ありがとう、全部リョウのおかげだよ♡」
「ああ、綺麗にした方が気持ちいいからなぁ。また散らかったら俺がいつでも手伝うよ」
「感謝感激だよ~♡ リョウみたいな素敵な恋人が出来て、僕もうホント幸せッ!」
「汚い部屋なんかに大事なアキラを住まわせるわけにはいかないからなぁ。アキラの恋人として当然のことをしたまでさ♡」

 アキラはホッと胸を撫で下ろした。

「それじゃあ、部屋が綺麗になって心が満たされたところで次は身体の方を満足させようなぁ~♡」
「わ~い、そうこなくっちゃ!」

 僕は期待に目をキラキラさせてリョウをじっと見守った。
 リョウは僕を自分の横に座らせた。すでに僕の顔は真っ赤になっている。
 僕は素早くパンツをずり降ろした。その下からリョウの立派な暴れん棒がぬっと顔を出す。
 僕は「きゃッ♡」と叫んで、恥ずかしそうに両手で顔を覆いながらリョウの前にちょこんと座り込んだ。

「掃除を手伝ってくれた御礼に僕がリョウのキンタマ袋に溜まったゴミを掃除してあ・げ・る♡」
「こらこら、俺の子種はゴミじゃないぞ~」

 リョウが一歩前に出て腰を突き出すと、僕は両手をのばしてリョウの肉茎をつかんだ。小さな唇をOの字に開いて松茸の傘のような亀頭の表面に舌を押し付けた。舌の先を尖らせてチロッチロッと肉茎を舐めてみたり、指でそっと押してみたり。
 僕の積極的な舌の動きは僕の欲望を妙にあおりたてた。
 裏側の筋を舐めたり、先っぽを口の中に入れてエッチな音がするまで激しく吸いあげる。
 リョウはペニスを舐められているうちに気持ちが高ぶってきて、トロンとした表情になってくる。
 僕は指で剛直を支えて、大きな亀頭をお口の中に挿入する。思わず喉の奥まで呑み込んでしまって、むせそうになった。瞳に涙をうっすらと浮かべて、裏筋を舌の表面で舐めあげる。
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