男の子たちの変態的な日常

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32 変態プール〜前編〜

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 放課後、僕はリョウに手伝ってもらいながらプール掃除をしていた。掃除用具をプールサイドまで運んだ僕はハアと深い溜息をついた。

「も~う、僕たちだけで掃除だなんてキツ過ぎるよぉ~ッ! リョウ、どうしよ~?」
「適当に水だけ抜いて、プールサイドだけちょちょっとやって終わりにしようぜ」

 猛暑のせいか、身体中が熱い。少しばかり熱中症気味なのかもしれない。

「すんごく暑いから、ちょっとひと泳ぎしてくるね」

 そう言うと、僕はザプンと飛び込む。

「アキラ、さっさと終わらせるぞ!」
「充分綺麗だし、そんなに一生懸命やらなくてもいいじゃない」

 慣れた手取り足取りでスイスイと泳いでいく。
 チャプン!
 ふいに足がつった。

「あ、ヤバ……!」

 僕は頭までプールの中に水没した。

「アキラ?……アキラッ⁉︎」

 溺れちゃった! 僕は無我夢中で手足をバタバタさせた。

「アキラ、今助けるからな!」

 ザブザブザブ! ザブザブザブ! そして僕の身体をリョウは引き上げてくれた。

「はあッ! もう大丈夫だぞ、アキラ!」
「リョウ……」

 溺れていたはずだけど、僕はなんとか立てた。水位は1メートルと少し、水深はリョウの腰を上まわる程度で直立すれば問題ない。
 手を掴まれたまま、僕は目を瞬かせる。

「……水泳部なのに溺れちゃった」
「猿も木から落ちるって言うだろ。気にするな」
「あはは♡」

 僕はリョウに無邪気な笑顔を見せた。

「ありがとう、すぐに駆けつけてくれて♡」
「当たり前だろ。アキラのことは俺が守るって前にも言っただろ?」

 その時のリョウの素敵な微笑みを永久に忘れないよう記憶に深々と刻んだ。

「リョウったら、ずっと僕の手にぎってる♡」
「アキラが可愛いからな。永遠に離したくない……」

 やがて陽も暮れ始めた。

「もう遅いから掃除はこれくらいにしようぜ」
「うん、そうだね。でも、ちょっと待って」

 咄嗟に僕はリョウに掴みかかる。

「まだちょっと足が痺れてるみたい……ごめん、肩貸して」
「ああ、構わないさ。どうぞ」

 僕はボッと顔を赤らめながらも、リョウに身を預けた。

「リョウ……僕、ドキドキしてきたよ♡」

 心拍のみならず体温上昇も、背中で手に取るように共感できる。

「もしかしてリョウも興奮してる?」

 尻と太腿の境界を抱えるリョウの腕に不自然な力が入る。

「ああ、興奮してるなんてレベルじゃないぜ♡」

 ザブザブと水中を歩み、プールサイドに近づいていく。しばらくは一言も言葉を交わさなかったが、どこか心地よい静寂だった。

「ここまで来れば平気だよ♡ 痺れも引いてきたみたい」
「おう、そうか! 良かったな♡ じゃあ、帰るとするか」

 が、プールサイドに上がろうとしたところで再びリョウに密着する。僕はリョウの脇腹に腕をまわして、うなじに頰を重ねた。後ろからギュッと抱き締める。

「アキラ……」
「ねえリョウ。助けてくれた御礼がまだだったよね……」

 リョウの瞳に夕焼けの橙が溶け込んだ。

「僕のこと好きにして……エッチしよ?」

 自分の身をリョウの背に預ける。

「もう我慢できない!」
「リョウ!」

 向かい合った僕たちは、そっと唇を重ねた。下腹から込み上げるのは品のない肉欲ではない、確かな恋慕の情が、リョウを愛欲に目覚めさせる。

「アキラを、もっと……触りたい、舐めたい、抱き締めたい!」

 ンッと接吻を深め、リョウは舌を垂らし込む。僕の舌根を穿って歯列を一周する。

「んふ! り、りょおう、んあぁ、はああッ♡」

 僕も唇を輪に開いて受ける。さも軟体生物の交尾のごとく、二枚の舌は腹を擦り合わせながら、舌頭でヒクヒクとのたうった。
 リョウが冷水に浸かった細腰を正面から拾い寄せると、僕も応えて水をかきわけ、リョウの背中に両手をまわす。肉体でも抱擁を強め、貪欲なリョウの舌は唇を離れて僕の左頰を這う。
 尖らせた先で髪を分けて耳朶を掬い、ニュルンと聴覚器官に侵入する。リョウの悪戯に僕はイヤイヤと首を捻った。

「あ! あぁ、リョウ、そんなトコ……ひああ! く、クチュクチュいってるよ」

 リョウは構わず僕の頭を押さえて角度を固定し、真っ赤に上気する顔を楽しんでから、耳の裏をぐるりと迂回して唇に戻ると休まず逆の小耳に舌を伸ばす。

「いじわるしないでよ……ひは、はぁあん♡」
「アキラがとっても可愛くて美味しいから悪いんだぞ~♡ 美味すぎるぜぇ、アキラ……」

 リョウは完全に甘い愛悦に魅了されていた。リョウは僕の濡れた髪を梳き降ろすと、右手では愛撫から逃すまいと海パンごと腰を引っ張り寄せ、執拗に這う左手で乳首をいじりまわす。

「ふぇぇ、リョウ……優しくしてくれなきゃイヤ♡」
「大丈夫だぞ♡ さあ、力を抜いて……気持ち良くさせてやるからな~」

 グニグニグニグニ!

「あぁぁぁぁぁ! ら、らめぇ……いい、あぁ、イッちゃうよッ!」

 思わずリョウの肩に爪を立てる。リョウは僕の乱れぶりと従順さに興奮して暴走していた。

「アキラッ!」

 再び舌頭を尖らせて、髪の纏わりつく耳朶を舐める。左腕は右脇をくぐって左脇に抜け、僕の身を抱き寄せる。

「リョウ……」

 吐息も織り交ぜて耳の穴に深い接吻を見舞いながら親指と中指で乳首をキュッと掴む。抱き込まれた密着状態で僕は逃れること適わず、苦悶に喉と腰を捻った。
 舌を抜くと、紅潮した面と面が間近で向かい合う。

「もう……リョウってホントにエッチだよね♡」
「アキラが可愛すぎるからだろ……♡」

 リョウの双眸が僕を映して潤み、美唇が緩んで歯を覗かせる。リョウは愛撫を中断すると、改めて僕の姿に見入った。

「か、可愛いだなんて……もう、そんな恥ずかしい♡」
「だって、ホントのことだろ? 何度だって言うぜ。可愛いぞ、アキラ♡」

 ボソボソと耳打ちすると、僕の頰がボッと赤くなる。
 僕はコクンと頷き、今度は自ら唇を仰向かせた。

「リョウ、して……ん、んんう」

 言葉も終わらぬうちに優しいキスで塞がれる。
 僕は浴槽とサイドをつなぐ梯子に掴まされると、水面にヒップが浮かび上がる。鉄棒を握る両手で踏ん張り、後背位の体勢で接合を急かす。

「リョウ……するなら早くして……陽が暮れちゃう」

 濃紺の海パンも夕暮れ色に染まり、ただならぬムードを演出している。

「今やるからな……アキラ♡」

 リョウは頷くと、後ろから迫った。橙の日差しを浴びる尻を、ざらつく海パンの上からグルリと撫でる。
 リョウはパンツを脱ぐと、男の手にも余る玉袋と巨木が水面下でブラブラしている。冷水に浸されては勃起に限界があるのか、包皮は半分しか捲れていない。しかし挿入には充分な硬度だろう。移ろう小波を見詰め、怒張で恥ずかしい穴の位置を探る。

「フュージョンするぜ! うりゃッ!」
「あ……あああ♡」

 悠々と反り返る男根が、小道を真っ直ぐ進むよう、前屈みになって下腹で僕の尻を圧する。そして竿の根を押さえ、腰でも角度を調整する。

「入ってる……リョウの、お……おちんちん、入ってきてるぅ!」

 僕の中で薄皮を捲られ亀頭が剥き出た。
 冷たい水の中なのにもかかわらず、すごく熱い。浮力も働かず、僕の快楽神経をムラムラと苛烈に掻き立てる。リョウも喘ぎながら、ズブズブと太幹まで沈めていく。

「い、いいぞ! すごく……くぅうう」
「あッ! あ……はぁ、はあ……ああんッ♡」

 ザブンと水飛沫を上げて、夕空を仰ぎ、四肢を痙攣させる。
 リョウは僕のアヘ顔を見て楽しんでいた。濡れた海パンの摩擦が手にジットリと馴染む。
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