男の子たちの変態的な日常

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14 変態暴漢

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「少しの間、静かにしててもらおうか。……おら、車出せよ」

 黒ずくめの男は仲間にそう言うと、僕の喉にナイフを押し当てる。
 黒ずくめの男と僕を乗せた車は、港に近い倉庫群の中へ入っていった。

「そこで止めろ。さぁ、降りるんだ」

 後部シートで震えていると、腕をつかまれ乱暴に外へ引きずり出された。

「言う通りにしないと、かわいい顔を血で染めてやるぜ」

 倉庫のドアが開き、別の男たちが現れた。男たちは僕を両側から固め、中へ引きずり込む。
 倉庫は、ところどころに黄色い裸電球がぶら下がっているだけで、とても薄暗い。
 いきなり背後から壁際に突き飛ばされ、転んでしまう。立ち上がろうとすると、どこからかスポットライトのような眩しい光が頭上に降り注ぎ、目がくらんで何も見えなくなった。

「覚悟しろよ。たっぷり可愛がってやるからな」
「い、いやッ!」

 光の外から手が何本ものびてきて、制服を剥ぎ取られてしまった。アソコを隠したくても、両側から腕をつかまれていて、恥ずかしいのに身動きひとつ取れない。

「いやぁッ! やめて!」

 泣きながら叫んだけれど、やめる様子はなかった。
 顔の見えない男たちに身体を持ち上げられ、天井からぶら下がっている革のブランコみたいなものに座らされた。それは、ちょうどお尻とアソコのところがくり抜かれていて、両脚を膝の後ろで固定するようになっている。両腕をひろげられて、ブランコとは別のベルトに手首を縛りつけられた。
 これじゃ、恥ずかしいところ全部丸見えじゃん……!

「こいつを飲ませてやるからな~」

 目の前に差し出されたのは、巨大な注射器だった。針はついていなくて、中にミルク色の液体が3分の2ほど入っている。
 それって、まさか……。

「いッ、いや! お願い……」
「お願い、入れて欲しいの、かぁ?」

 男たちがゲラゲラ笑い出す。
 黒ずくめの男は僕の前にかがみ込むと、アナルをムニムニ押し始めた。すると、アナルの奥からねっとりした白濁の液体がツウッと流れ出た。

「おい。こいつ、男とヤッてきたばかりかよ」
「真っ昼間から淫乱だなぁ!」

 僕は頰を火照らせて、罵声を聞くまいと顔をそむけた。

「それじゃあ、おっ始めるとしましょうか!」

 黒ずくめの男の一言で、裸になった男たちがワラワラと僕に群がってきた。ツンと尖った乳首や、グチョグチョのアソコにイタズラを仕掛けてくる。
 裸の乳首を舐めあげられ、身体中にゾクゾクッと電気のような刺激が走る。
 アソコを乱暴にこすられると、身体がゾクゾクしてきちゃう。感じちゃダメ、と思っていても、男たちの手の動きが僕を快感でぐったりとさせてしまう。

「あッ、ああぁ~ん」
「こいつ、すごく感じやすいな」
「ほら、舐めろよ。おつゆでベチョベチョだぜ」

 ラブジュースに濡れそぼった指先を、無理やり唇に押しつけられる。快感がズーンと背筋を走り抜けていく。

「やぁあん……」

 感じちゃうぅ。イッちゃうよぉお。
 逃げ出そうと腰を浮かすけれど、黒ずくめの男に両肩をガッチリ押さえ込まれてしまって、身動きひとつできない。
 冷たい注射器の先が、アナルに押し込まれそうになった次の瞬間……!

「アキラッ!!!」

 突然名前を呼ばれ、僕はハッと横を向いた。
 開いたドアのところに、人影が立っている。

「そこまでだ」

 低い声で叫び、倉庫に入ってきたのはリョウだった。

「な、なんだッ⁉︎」

 黒ずくめの手が、お尻から離れた。

「アキラ、大丈夫だったか⁉︎」

 リョウは僕をかばうように前に立った。
 リョウは持っていた安全ピンを、近くにいた手下の男の乳首にブスリと突き刺した。

「ギャ~ッ!」
「てめえら、ぶっ殺される覚悟は出来てるな?」

 リョウがそう言うと、刺された手下はピンで貫かれた乳首を押さえ、黒ずくめの男の足もとへ転がるように逃げていった。

「アキラ、大丈夫か? 怪我はしてないだろうな?」

 リョウはジャケットを脱ぎ、裸のままでうずくまっていた僕の背中に着せかけようとした。

「危ないッ!」

 僕が叫ぶより早く、リョウの正拳が鉄パイプを振りかざした黒ずくめの男のみぞおちに食い込んでいた。

「ぐはッ……」

 口から泡を飛ばし、黒ずくめの男は吹っ飛んでいく。

「大丈夫か?」

 何もなかったかのように、優しい言葉をかけられた。

「リョウ……」

 素肌にリョウのジャケットを着ただけの姿で抱きあげられ、倉庫の外にとめてあったバイクの後部座席に乗せてもらう。

「どうして、僕があそこにいるって分かったの?」
「ああ、実はアキラが誘拐された時から離れて尾行していたんだ。最近アイツらが俺らの学校の男子生徒にイタズラをしてるって噂がずっと前からあってな。もうこれでアイツらも二度とこんなことはしないだろう。アキラ、もっと早く助けられなくてゴメンな……」

 そう言ってリョウは優しく僕の頰にキスしてくれた。
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