男の子たちの変態的な日常

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11 変態屋敷〜前編〜

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「今夜は一晩中かわいがってやるからな」

 目の前に大きなレンガの門があった。
 薄暗い庭を進んでいくと、奥に貴族が住んでいそうな超豪華な御屋敷がそびえ立っていた。ぶ厚いカーテンがかけられているのか、窓に明かりはひとつも見えない。

「ここで食事するの?」
「ああ。アキラのために取っておきのディナーを用意させてあるからな」

 僕は思わずニコニコしてしまった♡

「リョウって、いつもこういうところで食事をしてるの?」
「まあ、たまにな」

 リョウはうなずいた。
 重そうな樫の木のドアが開き、中から男がヌッと現れた。
 男は先生と僕を見て、

「いらっしゃいませ。お待ちしておりました」

 と、丁寧におじぎをする。黒い制服に蝶ネクタイをしているんだけど、このお屋敷の召し使いとかなのかな?
 リョウはうなずくと、先に立ってお屋敷の中へ入っていく。
 シミひとつない真っ赤なジュータンに、磨きあげられた飴色の柱。頭上からさがるシャンデリアは本物のクリスタルらしく、ランプの光にキラキラと輝きを放っている。壁の絵も、部屋の隅に置かれた花ビンも、すごく高価なものみたい。
 僕たちはドアをいくつか抜け、廊下の奥にある階段を降りていく。
 水を打ったような静けさが無気味で、怖くなってリョウの腕にしがみついてしまった。

「このお屋敷、ドアばっかり……」
「これで最後さ」

 地下の廊下の角を曲がると、今までで一番大きなドアが現れた。横の壁からさがっている房飾のついたロープを引くと、ややあってドアは中へと静かに開いた。

「ここ、なに料理のお店?」

 小声で聞くと、リョウにシッとたしなめられた。
 ドアの内側にさがっていたカーテンを割って入る。部屋はかなり広く、ローソクの炎があちこちでチラチラ躍っていた。
 リョウは暗闇でも目が利くようで障害物の間を巧みにすり抜け、奥へと進んでいく。
 僕は何度もテーブルやイスの脚につまずきそうになりながら、リョウの腕にしがみついたままついていった。

「ここだ」

 丸いテーブルはふたり用で、真ん中に火をつけたばかりのローソクと、水の入ったガラスの器が置かれていた。半円形のソファにリョウと隣り合わせに座る。
 ようやく目が慣れてきたので、まわりをそっと見渡してみた。
 ローソクの明かりに、何人かのオトナたちの顔が照らし出されている。けれどちょっと暗すぎて、顔は全然わからなかった。

「ほら、あれをごらん」

 リョウが指差す方へ目を向けると、天井からスポットライトの光がサアッと床を照らし出した。丸くひろがった光の中に僕と同年代の男の子が見える。
 その人は大きく脚をひろげて立ち、上半身を90度に折り曲げていた。素ッ裸で、手首を縛るロープの他は、なにも身につけていない。
 僕の視線は裸の男の子に釘づけになっていた。

「今夜ここにきている客は皆、『変態連盟』という組織の一員なんだ。俺たちはあらゆるタイプの男の子たちを様々な方法で調教する。どんな時でも意のままになるようにな」
「彼も調教されてるの?」

 調教って、どんなことをするのか分からないけど、なんだかちょっと怖い。

「何年も前からな。調教に順応したおかげで、ああして人前で悶絶するほどの快楽を与えてもらえるようになったんだ」

 リョウは説明しながら、舞台の上でお股をひろげて立っている男の子に注目している。
 すぐ脇の暗闇から男がふたり、光の輪の中に入ってきた。

「あの人たち、何をするの?」
「すぐにわかるさ」

 ひとりの男が、男の子のアゴをつかんで顔を上向かせて、股関からにゅうっと突き出している極太のペニスを、唇の間に押し込んだ。
 もうひとりは男の子のアソコをピンク色の舌で舐めあげている。
 見つめているだけで、アソコが少しずつ熱くなってくるみたい。両膝をピッタリとくっつけモジモジしてると、男の子の手が股間にのびてきた。

「ほら、よく見ておけよ」

 リョウにうながされステージを見ると、男の子は手の縄をほどかれていた。
 高さ1メートルくらいの透明なプラスチックでできた台には男が寝ている。
 男の子は別の男に抱き上げられて、台の上に登った。ピンと直立している男のペニスの上に、しゃがみ込むようにして、大事なところをゆっくりと降ろしていく。
 あんなに太くて長いものが全部入っちゃうの?
 男ふたりに犯され、男の子は苦しそうに喘ぎ声をもらし始めた。男にサンドイッチにされてる白い身体が、波のように揺らめいている。
 僕は喉がカラカラになって、運ばれてきた飲み物をゴクゴクっと飲み干す。まったりとした液体が、熱い炎のように喉を転がり落ちていく。
 アソコなんか、さっきから欲求不満でブルブル震えてしまっている。

「面白いショーだろう?」

 リョウは、高価そうな金縁のお皿の上から、薄切りのビーフをつまみ上げ、食べさせてくれる。
 スパイシーな味が口の中にひろがる。僕はリョウの指を丁寧に舐めた。

「アキラは舐めるのが好きだな」

 顔が赤くなった気がして、僕は、

「……彼、痛くないのかな?」

 と話をそらした。

「あんなに太いペニスを入れられたりしたら、アナルが裂けちゃいそう」

 言葉をさえぎるようにリョウにキスされる。唇の間からぬるんとした甘酸っぱい球体が入ってきた。かんでみると、マスカットみたい。

「言っただろう? 彼は調教されているんだ。どんなに太いペニスでも受け入れられるような身体になっているのさ」

 そして冷たいスープの皿に指を浸し、僕の唇に塗りつける。指の動きがすごくセクシー。リョウは唇に塗りつけたスープを丁寧に舐めてくれた。
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