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番外編⑤ アルファ喪女のマイスイートハート〜前編〜

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 Ωは例外なく解雇され、銀行口座も仕事も奪われ、子供を産むこと以外の全てが本格的に禁止されるようになった我が国では一α多Ω制が導入され、αは数多くのΩを娶るようになっていた。
 それでも私は愛するオメガ以外を娶る気にはなれなかった。


「あら、貴腐寺院きふじいんさんったら、未だにオメガ君以外は娶ってないの?」


 喪手奈井もてないさんは年若い大量のΩの男の子たちを全裸で四つん這いにしてリードで引いていた。全員もれなく妊娠しており、お腹が大きく盛り上がっていた。


「愛する夫は1人でいいのよ。他の男なんかセフレで充分だわwww」


 私がそう言うと、喪手奈井もてないさんはデッカいデブ腹を抱えて笑い始めた。


「今の時代、セフレさえも他のαに取られかねないでしょ。だからこそ、なるべく多くのΩを娶る必要があるんじゃないwww」


 喪手奈井もてないさんは極端にモテないため、結婚という独占契約を結ばなければ、すぐに男に逃げられてしまうのだろう。ある意味、Ωなんかよりも悲惨な人生を歩んでいるのかもしれないwww


「去る者は追わずってね。それに結婚は本当に愛する者同士でしないと絶対後悔するわよ。愛は与えられるだけじゃ、長続きしないんだから」
「へぇ~、貴腐寺院きふじいんさんがそんなセリフを吐くなんて意外じゃん。Ωの男に無償で奉仕させることだけが生き甲斐の喪女だと思ってたのにwww」


 失礼なグロ豚め、と思いながら適当に話を打ち切ると私はそそくさと愛する家族がいる家に戻った。


「喪子姉さん、おかえりなさい! 今日もお疲れ様♡」


 オメガの笑顔を見て癒されると、独身だった頃には味わえなかった家族の温かさが尊く感じられ、心に染み込んでくる。
 結婚して何年も経つのに未だに私は夢でも見ているような錯覚を覚える。現実の世界では今も自分は独りで妄想に耽っているのではないかと思わず不安になってしまうくらい毎日が幸せなのだ。


「やっぱり、愛する夫は1人で充分だと痛感したわ♡」
「いきなり、どうしたの? まさか、他に喪子姉さんと結婚したがってる悪~いヤツじゃいるんじゃ……」


 オメガは不安そうな顔でジロジロと私の周囲を見回す。そんなオメガを見ていたら、つい笑いが込み上げてくる。


「そんなんじゃないわよ。私みたいな喪女なんかモテないんだから安心なさいwww」


 オメガが私の所に来てくれなかったら、間違いなく今でも孤独に苛まれながら妄想の世界に浸っていただろう。そんな私を救ってくれたオメガを裏切るような真似など死んでもしない。


「初めて出会った時は僕も喪子姉さんのこと、喪女だと思ったけど、今はそうじゃないと思えるんだ♡」
「えぇ、それどういう意味?」
「喪子姉さん、いつも強がっているわりに自己肯定感が低いから心配しててね。僕みたいなΩの男なんかを愛してくれただけでも、神様級にいい人なのに♡ もっと自分を愛してあげなきゃ、ダメだよ」
「……………………」


 自分を愛するなんてこと、喪女に出来るわけがない。それに私のような喪女は本来ならば一生リア充になることなく、この世を去る運命にあったのだ。そんな私を救ってくれたオメガこそ神様級にいい人だろう。


「オメガ……死んでも墓場まで一緒に付いて来てくれる?」
「うん、喜んで! お墓の中でも喪子姉さんと一緒にセックスしたいなぁ~♡」
☆……それじゃあ、今すぐしてア・ゲ・ル♡」


 そう言うと、さっそく私は雄犬のようにオメガの尻をペロペロと舐めまわす。


「Ωのフェロモンがムンムン匂い立つようだわぁ~♡ やっぱり、うちの夫は他のヤツらとは桁違いねwww」


 私は机の端にオメガの身体を押し付けて脚の動きを封じると、オメガは机の上で腕立て伏せのように半身を支える格好になった。
 私は両手でオメガの腕をつかんで背中にまわした。そしてほっそりした両手首を交差させると、左手でグイッとつかんで、机の上に固定する。
 オメガは机の上に腹這いになったまま、身動きひとつ取れなくなった。そして私は再び尻に舌を這わせた。


「あッ、あッ、ああッ!」


 オメガはバッタのように、上半身をはねあげた。私の舌が、秘められた双丘の間に分け入ったのだ。舌先でオメガの菊花を隅々までなぶり始める。


☆……喪女にオケツの穴を舐められて喜んでるなんて本当にうちの夫は変態だわ♡ こんなにもオケツをブルブル震わしちゃってwww」


 尻どころか、身体全体を震わせながら、オメガは恥ずかしさに耐えていた。
 私はオメガの脚をつかんで強引にひろげさせた。
 秘めやかな股間に、室内の空気がさわりと触れる。それはオメガの秘所がさえぎる物ひとつなく、私の目にさらされていることを意味していた。


「ああああああ~♡」


 今度は指をオメガの秘所に入れてやる。さらに人差し指と中指を巧みに使って、私は割れ目をなぞった。


「あッ、ああああぁぁぁぁ!!!」


 その瞬間、オメガの魂消るような悲鳴が、部屋の中にこだまする。


「大袈裟なんだから~、指の先をちょっと入れただけじゃないwww」


 相変わらずの感じやすい敏感体質であるオメガの開いた割れ目の奥から、トロトロと温かいものが溢れ始めていた。


「あらあら、もうこんなになってるじゃないの♡ ほ~ら、ご覧なさいwww」


 愛液に濡れた指を目の前に突きつけられて、オメガの顔が羞恥心に赤く染まる。


☆……今さら恥ずかしがる必要なんかないわよ。うちの夫が変態だということは、もうとっくの昔にバレてるんだからwww」


 そう言って、オメガを無理やり四つん這いにさせる。オメガの中はすんなりと剛直を受け入れ、夫婦は文字通り一心同体となった。


「私のような中年喪女の下品なオチンポを入れられた感想はいかがかしらwww」


 私はもう世間一般ではオバサンと言われてもおかしくない年齢だ。こんな社会でもなければ、年若い男の子とセックスするなんて絶対に不可能だろう。


「喪子姉さんは下品なんかじゃないよ。むしろ若い人なんかより喪子姉さんの方が神々しいくらいなんだから♡ 世界で一番、だ~い好きだよ!」
「私もオメガの若い身体が……いや、オメガの全てが世界で一番、尊いわぁ~♡」


 熱く煮え立った愛液の匂いが鼻の奥にまで届き、思わず射精しそうになってしまった。
 危なかったわ……。こんなにも早く射精するなんて、もったいなさすぎる!
 オメガも尻を前後に動かし始め、どんどん上がっていく身体の熱気からも腰遣いが感じ取れる。思わず汗ばんだ手でオメガの尻を撫でまわす。
 私は勢いをつけた腰を前に突き出して、奥まで亀頭をズドンとぶち当てる。
 半分白目を剥いたような顔になったオメガが、尻たぶを私の腰に打ちつけるほどの勢いで、猛然と腰を振り立てだした。
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