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45 アルファ喪女は妬まれる〜後編〜

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「人」の字形に机の上に固定されたオメガを、両側から貴腐人2人が楽しそうな顔で見降ろしている。

「腐☆腐☆腐☆……何してやろうかなぁ~♡」
「じゃあ、始めましょうかwww」
「ん? 何する気?」
「何って、人体デッサンに決まってるじゃないの♡ オメガ君の裸はBL同人作家のあたしたちにとって大事な資料よ。貴重なヌードモデルになってくれたオメガ君の協力をムダにはできないわよwww」

 そう言うと、相方に「さあ、あんたもスケッチブックを持って来なさい!」と催促する。

「な、なるほど……分かったわwww」

 貴腐人2人がスケッチブックをかかえて、オメガ君の前に陣取る。

「……んんん~」

 オメガの口からうめき声がもれた。どうやら気がついたらしい。

「あら、オメガ君、お目覚め?」

 上から貴腐人2人がオメガの顔を覗き込む。
 オメガは何が起きているのか分からないらしく、しばらくぼんやりとした目で貴腐人2人の顔を見かえしていた。と突然、何かに気がついたのか、ぐいっと頭を起こした。
 そこで素っ裸のまま、しかも大きく脚をひろげた格好で机の上に縛られている自分の姿を確認したらしく、大きく目を見開いた。

「んんんんん~ッ⁉︎」

 何かを叫んだようだが、ボール付き猿轡をがっちりと口にかまされているために、声が声にならない。
 必死で身体を動かそうとするが、ひじ、膝、足首を机に固定されているため、全く自由にならない。

「今日からオメガ君は、あたしたちの所有物となりましたぁ~♡」
「ωの男の子に拒否権がないのは知ってるでしょ? 女性に求められたら素直に受け入れれば、それでいいのよ~♡」

 貴腐人2人の言葉を聞きながらも、オメガは必死で身体を揺すっている。

「あら、オメガ君、あまり動いちゃダメでしょ。デッサンができないじゃないの~♡」

 そう言うのと同時に、バッグの中からカメラを取り出した。

「じゃあ、オメガ君が素っ裸になってくれた記念に写真撮影でもしましょうかwww」

 片方がカメラを構えて、オメガのひろげられた脚の間に立つ。カメラがオメガの裸の上半身に向けられると、パシャっと音がしてフラッシュが焚かれた。
 カメラを向けられたオメガ君がいやいやをするように顔を左右に振る。

「オメガ君ったら、遠慮しなくていいのよ~♡ ばんばん撮られまくりなさ~いwww」

 そう言いながら、二度、三度とシャッターを押す。そのたびに、オメガは必死に逃れようと身体を揺り動かすのだが、がっちりと縛られている身とあって、身動きすらままならない。

「それじゃあ、次に全身いってみましょうか♡ オメガ君の頭を起こしてあげて」

 カメラのファインダーを覗いたまま、じりじりとあとずさりながら相方に言う。
 相方はオメガの頭の後ろにまわりこむ。それからオメガの頭を両側からつかみ、ぐいっと前に起こした。
 オメガの正面にはカメラを構えた貴腐人がいる。カメラのレンズが全裸のオメガをあますところなくとらえているから、あの位置だと、股間と顔がひとつの写真におさまるのを疑いようもない。
 オメガがいやいやと頭を左右に振ろうとするのを、がっちりと相方が両手で押さえる。
 フラッシュの光が走り、それが何回も何回も繰り返される。光と音がやむと、相方はオメガの頭から手を離し顔を元に戻した。
 カメラをオメガの頭の方に近づけていく。

「ありがとう、オメガ君♡ おかげで素敵な写真がいっぱい撮れたわぁwww」

 撮影が終わると、貴腐人2人はスケッチブックを持ってオメガの周囲に立ち、そのヌードをデッサンし始める。オメガはもう諦めたのか、目を閉じ、じっとしている。

「よし、そろそろ全体のデッサンはこのぐらいにして、次はのスケッチをしましょうかwww」

 オメガはすぐに言っている意味を何となく理解したようで、はっとして閉じていた目を見開いた。
 貴腐人2人はスケッチブックをかかえて、オメガの股間の方に移動した。

「じゃあ、パーツのスケッチ始め~♡」

 元気のいい声を発すると、手がオメガの股間にのびていった。その指先がオメガの大事なところをとらえる。

「これがオチンチンねぇ~♡」

 そう言って笑いながら、ピンクの亀頭を剥き出した。

「んんんんんん~ッ!」

 オメガが声にならない声をもらし、身体を揺すって逃げようとする。だが、それはむなしい努力だった。

「さあ、スケッチするわよぉ~!」

 そう言うと、貴腐人2人は鉛筆を走らせ、スケッチブックにオメガのオチンチンをデカデカと再現する。

「ねぇねぇ? 触ってみてもいいかな?」
「えぇ、もちろんよ。この国ではωの男の身体は女の所有物なんだからwww」

 すると、何本かの筆を持ってきて、筆の毛先をオメガの股間に近づけていく。柔らかい筆の毛先がオチンチンに到達した。ぴくんとオメガの身体が上下に跳ねた。さわさわと毛先がオメガのオチンチンを撫であげる。

「んんんんんんんんんッ!!!」

 猿轡をかまされているオメガの口から、悲鳴らしき声がもれてきた。貴腐人2人はおかまいなしに筆の毛先でオメガの敏感なオチンチンを撫でている。

「――あら、妻である私を差し置いて旦那に随分と楽しいことをやってるじゃない。私も仲間に入れなさいよ」

 血走った目で私は貴腐人2人に声をかけた。
 心底驚愕した顔で2人はピクピク震えていたが、後には引き返せない衝動から手の動きをいったん止めて、何本かの筆を私に渡してきた。
 筆を受け取った私は、まず筆を逆さに持ち、柄の部分の先端を閉じ合わさった割れ目の間にねじ込む。びくんと、またしてもオメガの身体が跳ね上がった。私は柄の先端を上下に走らせ、オメガのアナルをこじ開けようとする。

「2人とも、よく見てなさい。ωの男の身体は事前にしっかりと愛撫しておかないとエッチの時に感度が悪くのよ♡」

 私はそう言うと、筆先でオチンチンを撫で始める。貴腐人2人もアナルやキンタマを撫で始めた。
 私は筆先をオチンチンから太腿、足の裏、脇腹、脇の下と次々に移動させていくと重点的に乳首を責めた。一方、貴腐人2人はしつこく興味津々なオメガの股間を撫でている。
 あちこちを筆の毛先で撫でまわされて、オメガの身体が痙攣したように小刻みに震える。
 頭はいやいやをするようにひっきりなしに左右に振っていた。

「んんんんんんんんんんん~ッ!!!」

 オメガの身体はおこりのように震えだした。ときどき、びくんびくんと飛び跳ねる。かと思うと、必死に左右に身体をよじり、机の脚をがたがたと鳴らす。
 私は少し太めの筆を手に取り、逆さに持って、柄の先端を割れ目の間に突き立てる。
 オメガの身体が、大きく弓なりにのけぞる。
 私の手にした筆の柄が、オメガの中に潜り込んでいった。
 オメガは声にならない悲鳴をもらし、身体を大きく上下に揺らした。
 私はいきなり筆をオメガの中から引き抜いて、今度は自分の人差し指を挿入した。

「あなたたち、よ~く見てごらんなさい。これが夫婦の営みよ~♡」

 私が指を動かすたびに、オメガの股間からちゅぷちゅぷといういやらしい音が聞こえる。

「あら、もうこんなに濡らしちゃって。感じちゃったのねぇ~、喪女3人に裸を見られたり、恥ずかしいところを触られたりして♡ まったく、うちの旦那はどうしてこんなにも淫乱なのかしらwww」

 私は人差し指を引き抜いた。ωの男特有の愛液でとっぷりと濡れたその指をオメガの顔に近づける。

「オメガって、実はモテない喪女がタイプなんでしょ? 私以外の喪女にちょっと責められたぐらいで濡らしてたのが何よりの証拠よ。喪女に求められたくて、喪女とセックスしたくて常にムラムラしてるんでしょッ⁉︎ このド変態オメガめ~♡」

 私が人差し指をオメガの頰に当て、指についた愛液を塗りたくる。

「いいわ、今日のところは許してあげる。モテない喪女に優しくできるなんて、むしろ素敵なぐらいよ。ねえ、2人とも!」

 貴腐人2人はこくこくと首を縦に振った。

「さあ、オメガ! 喪女に触って欲しいんでしょ⁉︎ 喪女に舐めて欲しいんでしょ⁉︎ 熱くて硬いチンポを突っ込んで欲しいんでしょ⁉︎ 中で思いっきりかきまわして欲しいんでしょ⁉︎」

 私が、オメガの目をじっと見て迫る。オメガは金縛りにあったように身動きを忘れていた(といっても、実際に動こうとしても、縛られているから動けないんだけど)。

「どうなの、オメガ⁉︎」

 私が重ねて訊くと、こくりとオメガの首が縦に振られた。
 貴腐人2人は私の見事な調教に見とれてしまっていた。私の旦那は、今や己の欲望に忠実な一匹の動物と化したのだった。
 私がオメガの口にかませた猿轡をはずす。自由になったオメガの口からはもう悲鳴も叫び声も出てこない。甘く切ないため息がもれるばかりだ。私が貴腐人2人に向かってうなずくと、そっとオメガの唇に自分の唇を重ねた。
 貴腐人2人はそれぞれオメガの胸の両側に立ち、上半身を折り曲げ、そっと乳首を口に含んだ。
 唇と両の乳首を同時に舌で舐められ、転がされ、オメガはたまらず身悶える。だが、縛られているために、身体を動かすことはできない。私は深い長いキスをつづけている。私の舌がオメガの口の中で蠢いている。
 甘酸っぱい味がした。オメガの舌がねっとりと私の舌にまとわりつく。オメガの両脚が痙攣したようにぴくぴくと小刻みに動いた。
 私が唇を離した。とたんに、オメガの口から長い長いため息がもれだした。
 私はオメガを縛っていたヒモをほどいていく。
 ヒモがほどかれ自由になっても、オメガは机の上に横たわったままだ。全身から力が抜けてしまったかのように、ぐったりとして身動きひとつしない。

「喪女好きの旦那の中に、いざ、アルファ喪女の熱き血潮を注ぎこまん!」

 私は燃える肉棒を握り締めて、オメガの股間の前で仁王立ちになった。ペニスの先端をオメガのアナルに押し当てる。そのまま私はペニスを上下に動かす。
 私がペニスを往復させていると、オメガの息づかいはどんどん荒くなっていく。

「ああ、喪子姉さんの熱くて硬くてどくどくと脈打ってるッ! もっと思いきり僕の中に突いてぇ~♡」

 オメガの絶叫を満足そうに聞くと、私は喜び勇んで突撃するように腰を動かす。
 ぬるりとペニスはオメガの奥深くまで滑り込んでいった。
 両脚を私の腰に絡め、動きに合わせるかのように、腰を揺らしている。
 私は動きに勢いをつけ、ペニスの根元まで思いきり埋め込んだ。
 硬いペニスが根元まで押し込まれるたびに、オメガの口から「あああッ」と言う歓喜の声がもれる。
 私は発情をぶつけるように、ペニスをオメガの中に思いきり突き刺し、そして引いた。
 やがて私のペニスの先端に快感がむくむくと湧き上がってきた。私は腰の動きをさらに速める。快感は幾何級数的に膨らんでいく。

「オメガの大好きな喪女汁が出るわよぉ~♡」

 私は絶叫すると、盛大に射精した。
 オメガの中から抜いた後も、まだ私のペニスからはどくどくと精液が流れていた。

「あなたたち、これで分かったでしょ? 喪女でも男を手に入れる極意、それは『押してもダメなら押し倒せ!』よ♡ 私の愛する夫に手を出すほどの気概のあるあんた達なら、きっと良い男をゲットできるはずだわ。せいぜい頑張ることね」

 貴腐人2人の方を見やると、私はモテない彼女らに最大限のエールを送る。
 私の言葉に貴腐人2人は改心すると、以前よりも性格が明るくなり、それなりに男とも話せるくらいには彼女らも成長していくのであった。
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