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30 アルファ喪女がネトゲのオフ会に参加した結果〜後編〜

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 そこにいたのは実の息子である腐兄人ふえひとだった。
 腐兄人ふえひとは愛らしい歌声を奏でながら人差し指で魔法陣を描くところまで徹底してゲームキャラになりきっていた。

「早く入ってきてってば。音が外に漏れちゃうよぉ♡」
「……あッ! そうね、今入るわ」

 どうして腐兄人ふえひとがここにいるのかしら?
 もしかして……。

「まさかωJr.って、腐兄人ふえひとのことだったの⁉︎」
「そうだよ~♡ 気づいてなかったの?」

 戸惑いもあったが、感激の方がもっと大きい。

「私ったら、どうして気づかなかったのかしら? 言われてみれば、ωJr.の声は腐兄人ふえひとそのものだったわwww」
「ぼくは腐マッチョの正体が最初からママだと知ってたんだよ~♡」
「え⁉︎ そうだったの?」
「ママが最近ハマってるネトゲの話をパパから聞いたんだ。だから、ぼくもやってみようかなって♡」

 腐兄人ふえひとはそう言うと、ソファにお尻を沈めたまま、子猫みたいに私を見上げる。
 つぶらな瞳はあどけない印象が強く、内面の幼さまで見て取れた。

「ほら、ママ見て♡ ぼく、ゲームの中から出てきたみたいでしょ~?」

 腐兄人ふえひとはカラフルなコスプレ姿を披露してくれた。
 魔法陣の刺繍が施されたハイレグがしっかり再現されている。艶やかな太腿を付け根まで見せびらかし、ピンク色の際どいデルタを覗かせる。
 とりわけ目を引くのが胸だった。セーラー服を分解して作ったようなリボンが、一種の肩出しドレスとなって胸元を飾り立てている。

「あ~ら、素晴らしい格好だわ♡ 妊娠中なのに頑張るわね、腐兄人ふえひとは」

 妊娠中の腐兄人ふえひとのお腹は前よりも更に盛り上がり、直線的なハイレグの容積を圧迫している。
 腰は天使と悪魔の羽根を1枚ずつ、パレオみたいに装着している。
 妊娠中のお腹を抱きつつ細腰を捻る悩ましい仕草が、可愛らしいスタイルに波をつける。
 可憐なコスチュームはファンタジーの世界から抜き出てきたかのようだ。手袋やブーツの細やかなリボンまで凝っている。
 白い太腿がハイレグのデルタを引き締め、見た目の開放感とは裏腹に、局所の不可侵性を漂わせる。
 密室でふたりきりのうえ、ハイレグ姿で近づかれては私の下半身が暴走してしまいそうだ。

「……そぉだ、ママ。ぼくが妊娠中だからエッチできなくて溜まってるでしょ? 今日はぼくを好きにしていいよ♡」

 顔を赤らめてまでの、誘惑的な申し出に、私は胸を熱くした。鼓動が勝手にハイペースになり、息遣いが咽にひゅうっと木霊する。

「あら、ありがとう♡ じゃあ……お言葉に甘えて、ちょっとだけwww」

 腐兄人ふえひとは恥ずかしげに、こくんとうなずいた。すかさず、引き抜くようにハイレグを脱がせる。
 ゆっくりと両脚を左右に開かせる。やっぱり恥ずかしいようで横を向いて固く目を閉じている。
 私は腐兄人ふえひとの正面に膝をついた。

「相変わらず美味しそうね、腐兄人ふえひとのココ♡」

 いきなり割れ目を、ぺろんっと私が舐めあげた。

「ひッ……あッ!」

 反射的に腰が引かれる。
 私は腐兄人ふえひとのお尻の割れ目をひろげると、恥ずかしい穴を舐めまわす。

「はあッ……ん……♡」

 腐兄人ふえひとは私の頭を抱えるようにして快楽に身をよじっていると、もう一度ぴくんっと腰を引いた。

「んッ!……すごッ、んああッ!」

 激しい反応だった。

腐兄人ふえひとは妊娠してても感度抜群ねぇ~♡」

 私は「ぺちゃぺちゃ」といやらしい音をたてながら、腐兄人ふえひとの恥ずかしい穴を舐めつくしていった。

「らめぇ……ふああん……♡」

 腐兄人ふえひとはトコトン感じまくっていた。

「ふあッ! 気持ちいい……もう、どうかなっちゃうッ!!!……」

 悲鳴のような腐兄人ふえひとの叫びがしだいにトーンをあげていく。

「よし、そろそろいいわねぇ~♡」

 腐兄人ふえひとの脚をかかえると、私は自分のズボンを瞬時に脱げ捨てる。

「いつものように愛の究極合体の始まりよぉ~♡」
「もう、ママったら♡」

 目を閉じたまま、腐兄人ふえひとは小さく応えた。
 私は腐兄人ふえひとの唇にキスをし、それから、硬く勃起したシャフトの先端を恥ずかしい穴に押し当てた。
 スムーズに、ぬぷっとペニスの先端は入っていく。

「ふあああああああああああああああああ~ッ♡」

 私と繋がった瞬間、腐兄人ふえひとの身体が弓なりに反りかえる。

「私のは相変わらず最高でしょ?」
「うん……すごくいいの♡」

 涙をぽろぽろとこぼしながら、気丈に応える。そして、腐兄人ふえひとは下からギュッ!……と、思いきり強く私の首を抱きしめた。

「ねえ、ママ……ぼくのこと好きって言って♡」

 私の耳もとで腐兄人ふえひとが囁いた。
 すると、私のペニスが腐兄人ふえひとの中で膨張し始める。

「何度だって言ってあげる。大好き、愛してるわ~♡」

 私は思いのたけを込めて、熱っぽく告げた。

「好き、愛してるッ!!! 腐兄人ふえひとの存在こそが私の生きる理由そのものよ♡」

 言いながら、腐兄人ふえひとの身体を強く抱きしめて腰を動かした。
 腐兄人ふえひとのことを愛しいと思う気持ちと、腐兄人ふえひとの身体をトコトン貪り尽くしたいという正反対のベクトルを持つ2つの意識が相乗効果で私の欲望を激しく焚きつけていた。
 私の腰は小刻みにカクカクと震え、前後に動くシャフトが腐兄人ふえひとの中でキュウッと締め付けられる。
 それでも、私は構わず抽送を延々と繰り返した。

「ぼくも好き……ママのことが好きだよ……だから、もっとぼくを愛してぇぇ♡」

 嗚咽をもらしながら、腐兄人ふえひとは私の耳もとに何度もそう囁いていた。
 抽送のペースアップとともに、喘ぎ声の間隔も狭くなって、その声も、より高くより切なく、変化していく。

「んッ、んッ、はッ……んああ~ッ♡」

 ひときわ高まった腐兄人ふえひとの声に導かれるように、私は絶頂に達し、大量の精液が、どぷどぷっと腐兄人ふえひとの中をいっぱいにしていった。
 私は息を荒げたまま、ひくひくと痙攣している腐兄人ふえひとの身体をきつく抱きしめ、唇にキスをした。
 多分に衝動的な抱擁だったが、腐兄人ふえひとは優しくキスを返した。そして、何度もママと呼び、微笑みながら背中にまわした腕に腐兄人ふえひとは力を込める。
 私たちは互いの性器でつながったまま抱き合い、キスを繰り返した。しばらくそうしてから、私は優しくシャフトを腐兄人ふえひとから引き抜いた。

「あ~ん……もっとママと繋がってたい♡」
「ダメよ、今の腐兄人ふえひとは妊娠してるんだから。それに私たちは今も繋がってるわ。心でね♡」

 それからしばらくして、腐兄人ふえひとが出産する日がやってくるんだけど、その話はまた別の機会でね♡
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