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14.スパダリのはずが…
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「ねえ、高木君サラダ食べる?取ってあげよっか?」
「あ、飲み物空いてるよ?次、何がいい?」
「ねえねえ高木君、こっちの料理も美味しそうだよ?こっち側にこない?」
飲み会には新田を含む女子三人と、俺、牧くん、それに…。
「おい女子ども!いくらなんでも露骨すぎるだろうが!」
「まあまあ、次長…。次長はビールですか?」
牧くんは“次長”と呼んだおじさんに、ビールを注いだ。
そう、俺と牧くん、もう一人はなんと牧くんの直属の上司、“久世次長”である。女子達は久世次長にしらけた視線を向けた。
「ちょっと牧くん!なんで久世次長を呼んだのよ!?」
「一応、久世次長も独身なんだよ。昭和生まれだけど……」
「昭和、昭和って、ジェネレーション・ハラスメント、ジェネハラだぞ!」
久世次長は牧くんに文句を言った。
「しかもなんだよこの席!普通、高木の席が俺だろ?!」
久世次長が文句を言ったのはわかる。俺もそう思うのだが、社長室の女子二人が俺を真ん中にしてさっさと座ってしまったのだ。消去法で向かい側は真ん中が久世次長、両脇が牧くんに新田という席順になった。俺としては牧くんが女の隣じゃないのはありがたいのだが…。
「それより高木くん、今彼女いるの?」
「お客さんのおばさんに告白されたって噂になってたよ!それにさー、この間、取引先の事務の子がわざわざ書類届けに来て、あやしい…って!」
なんだその噂は…。おばさんは華子さんのことだな。取引先の事務の子の話は知らない…。
「彼女なんかいねーよ、この間までデブだったんだから!」
久世次長はイライラした様子で二人の話に割って入った。しかし…。
「ちょっとお!セクハラですよ!」
「そうですよ!久世次長、セクハラは止めてください!」
女子二人は久世次長を一喝して黙らせた。すげーな。ゆとり女子は怖いものなしなのか…?久世次長、たぶんめっちゃ偉いよ…?
「ね、でも、体重はそんなに変わってないって聞いたよ?」
「そうだよね、おっきいもんね?胸板とか、すごいよ!」
「腕もすご~い!ほら私の腕と比べると…!」
女子は俺の腕と自分の腕を比てきゃあきゃあと騒いだ。久世次長は先ほど同様、面白くないという顔をしている。
「バーカ!お前達より、牧の方が細いぞ!おい高木、こっちこい!」
久世次長は俺を呼び寄せて、新田と席を交換させた。次長は真ん中の席で俺と牧くんの腕を引き寄せて比べている。
「おい、女ども!お前らも腕を出せ!比べるのは牧だぞ!」
久世次長は勝ち誇ったように言ったが、完全に女子の不興を買った。三対一で揉め出したので、俺と牧くんは顔を見合わせた。
牧くんは久世次長と女子が揉めている隙に、自分の腕と俺の腕の太さを比べた。
「はあ~… 」
牧くんは感嘆のため息を吐いたあと、俺を見て微笑んだ。
「すごい…!」
「……!」
この数か月の過程を知っている牧くんに褒められるのは、嬉しい…。俺も思わず微笑んだ。
その後、久世次長は二次会に繰り出そうとしたが、全員に断わられて昭和の男らしく酒席の代金を全て支払い、さらに実家暮らしの女子二人にはタクシー代まで渡して一人夜の街へ消えて行った。男の中の男である。
俺はゆっくり、牧くんと歩いて帰りたかったのだが、夜遅いし新田と女子を駅まで送らなければならず、しぶしぶ電車で帰ることにした。
社長室の女子は実家暮らしで路線が違うので、駅で解散。新田は同じ独身寮のため、一緒の電車に乗ることになった。今日は週末。しかも終電間近のため、車内は酷く混雑している。
俺は牧くんが変な奴に押し潰されたりしないように、ガードするつもりで、入り口の座席の隣辺りに陣取った。新田は俺の斜め前辺りで吊り革につかまって立っている。新田のことはあまり気にしていなかったのだが、電車が走り出して少し経つと、新田は青い顔で俺のスーツの裾を引っ張った。
何だ…?
新田の態度を不思議に思い、俺が新田を観察すると…。新田の後ろに立っているスーツ姿の中年男が、たぶん…新田の尻を触っている。
たぶん、というのは確信が持てなかったからだ。偶然、バックを持つ手が尻に当たっているようにもみえなくもない。俺は迷ったが、新田の顔色がどんどん悪くなっていくので行動する決断をした。
新田の尻を触っている男の手を掴んで自分の方に引き寄せる。そして、なるべく近くで声を掛けた。
「あなた今、この女性のお尻、触ってましたよね?次の駅で私と降りてください 」
その男は俺を見て「ひい!」と悲鳴を上げた。あー、そうだ俺、実力はないけど、見た目はプロレスラーなんだった!
ちょうど、駅に着いて扉が開く。俺は人の波に押される勢いに被せてその男の腕を掴み、引きずるようにホームに降りた。するとその男はめちゃくちゃな動きで抵抗した。
こいつ絶対痴漢してやがったな!?じゃなかったらこんなに暴れないよな。俺は男と揉み合いになったのだが、今度は反対に電車に乗る人の波に押されて思わず手を離した、その隙に男に逃げられてしまった。
「高木くん!!」
牧くんも電車を降りて走ってきた。俺に「大丈夫?!」と心配そうに声をかけながら駆けてくる。
ああ…、せっかく捕まえた痴漢を呆気なく取り逃がすなんて、めちゃくちゃカッコ悪いところを見られてしまった。俺の筋肉は見掛け倒し、ハリボテなのだと証明したようなもの…。
「高木くん…!」
真っ青な顔で、新田も電車を降りて来た。いつもの勝気な姿はどこへやら…涙ぐんでいる。さすがに、怖かったようだ。
「えーと、すみません。取り逃がしてしまいました 」
「…そんな…ありがとう。助かった 」
駅のホームで話していると、駅員が走って来た。簡単に事情を話したが、痴漢は現行犯で捕まえないと立件できないらしい。なんだそれ!やったもん勝ち、泣き寝入りじゃねーか!
「今日はタクシーで帰りましょうか…」
こんな状況で電車に乗るのは嫌だろう。タクシーで帰ることを提案して、二人とも了承した。駅のホームは人通りが多いから、俺は泣いている新田を庇うようにして歩いた。
タクシーの中はお通夜のように全員無言。後味の悪い飲み会になってしまった。
俺と牧くんは女子寮の入り口まで新田を送って別れた。新田もいつもよりずっとしおらしく「ありがとう」と言って帰って行った。
新田を送った後、俺たちも寮に戻った。寮の玄関ロビーで牧くんは立ち止まると俺に向かって微笑んだ。
「今日はありがとう。高木くん…すごく、かっこよかった。俺にはとても出来ないことだったから、尊敬した…。俺、男として完全に負けてるな。二人、すごくお似合いだったよ… 」
“かっこよかった”と牧くんに言われて俺の心臓はどきん、と鳴った。
しかしすぐに、俺をかっこいいと褒めたのは、新田を巡る恋のライバルとしての敗北宣言だったと分かって酷くがっかりした。
俺のことを“かっこいい、好き♡”という意味で言ったわけでは無いってこと…。新田と“お似合い”なんて言われても…俺は全然嬉しく無い。
部屋に向かって歩いて行く、牧くんの寂しそうな後姿を見て、俺は牧くんを抱きしめたくなった。でも俺は牧くんを傷つけた恋敵なのだ。そんなこと出来るはずがない。
妄想の中で俺は牧くんを抱きしめて囁いた。そんなことで落ち込まないでくれ…。俺が好きなのは、牧くんなんだから…。
ねえ、どうすれば、俺を好きになってくれる…?
「あ、飲み物空いてるよ?次、何がいい?」
「ねえねえ高木君、こっちの料理も美味しそうだよ?こっち側にこない?」
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「おい女子ども!いくらなんでも露骨すぎるだろうが!」
「まあまあ、次長…。次長はビールですか?」
牧くんは“次長”と呼んだおじさんに、ビールを注いだ。
そう、俺と牧くん、もう一人はなんと牧くんの直属の上司、“久世次長”である。女子達は久世次長にしらけた視線を向けた。
「ちょっと牧くん!なんで久世次長を呼んだのよ!?」
「一応、久世次長も独身なんだよ。昭和生まれだけど……」
「昭和、昭和って、ジェネレーション・ハラスメント、ジェネハラだぞ!」
久世次長は牧くんに文句を言った。
「しかもなんだよこの席!普通、高木の席が俺だろ?!」
久世次長が文句を言ったのはわかる。俺もそう思うのだが、社長室の女子二人が俺を真ん中にしてさっさと座ってしまったのだ。消去法で向かい側は真ん中が久世次長、両脇が牧くんに新田という席順になった。俺としては牧くんが女の隣じゃないのはありがたいのだが…。
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「お客さんのおばさんに告白されたって噂になってたよ!それにさー、この間、取引先の事務の子がわざわざ書類届けに来て、あやしい…って!」
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「彼女なんかいねーよ、この間までデブだったんだから!」
久世次長はイライラした様子で二人の話に割って入った。しかし…。
「ちょっとお!セクハラですよ!」
「そうですよ!久世次長、セクハラは止めてください!」
女子二人は久世次長を一喝して黙らせた。すげーな。ゆとり女子は怖いものなしなのか…?久世次長、たぶんめっちゃ偉いよ…?
「ね、でも、体重はそんなに変わってないって聞いたよ?」
「そうだよね、おっきいもんね?胸板とか、すごいよ!」
「腕もすご~い!ほら私の腕と比べると…!」
女子は俺の腕と自分の腕を比てきゃあきゃあと騒いだ。久世次長は先ほど同様、面白くないという顔をしている。
「バーカ!お前達より、牧の方が細いぞ!おい高木、こっちこい!」
久世次長は俺を呼び寄せて、新田と席を交換させた。次長は真ん中の席で俺と牧くんの腕を引き寄せて比べている。
「おい、女ども!お前らも腕を出せ!比べるのは牧だぞ!」
久世次長は勝ち誇ったように言ったが、完全に女子の不興を買った。三対一で揉め出したので、俺と牧くんは顔を見合わせた。
牧くんは久世次長と女子が揉めている隙に、自分の腕と俺の腕の太さを比べた。
「はあ~… 」
牧くんは感嘆のため息を吐いたあと、俺を見て微笑んだ。
「すごい…!」
「……!」
この数か月の過程を知っている牧くんに褒められるのは、嬉しい…。俺も思わず微笑んだ。
その後、久世次長は二次会に繰り出そうとしたが、全員に断わられて昭和の男らしく酒席の代金を全て支払い、さらに実家暮らしの女子二人にはタクシー代まで渡して一人夜の街へ消えて行った。男の中の男である。
俺はゆっくり、牧くんと歩いて帰りたかったのだが、夜遅いし新田と女子を駅まで送らなければならず、しぶしぶ電車で帰ることにした。
社長室の女子は実家暮らしで路線が違うので、駅で解散。新田は同じ独身寮のため、一緒の電車に乗ることになった。今日は週末。しかも終電間近のため、車内は酷く混雑している。
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何だ…?
新田の態度を不思議に思い、俺が新田を観察すると…。新田の後ろに立っているスーツ姿の中年男が、たぶん…新田の尻を触っている。
たぶん、というのは確信が持てなかったからだ。偶然、バックを持つ手が尻に当たっているようにもみえなくもない。俺は迷ったが、新田の顔色がどんどん悪くなっていくので行動する決断をした。
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こいつ絶対痴漢してやがったな!?じゃなかったらこんなに暴れないよな。俺は男と揉み合いになったのだが、今度は反対に電車に乗る人の波に押されて思わず手を離した、その隙に男に逃げられてしまった。
「高木くん!!」
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ああ…、せっかく捕まえた痴漢を呆気なく取り逃がすなんて、めちゃくちゃカッコ悪いところを見られてしまった。俺の筋肉は見掛け倒し、ハリボテなのだと証明したようなもの…。
「高木くん…!」
真っ青な顔で、新田も電車を降りて来た。いつもの勝気な姿はどこへやら…涙ぐんでいる。さすがに、怖かったようだ。
「えーと、すみません。取り逃がしてしまいました 」
「…そんな…ありがとう。助かった 」
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タクシーの中はお通夜のように全員無言。後味の悪い飲み会になってしまった。
俺と牧くんは女子寮の入り口まで新田を送って別れた。新田もいつもよりずっとしおらしく「ありがとう」と言って帰って行った。
新田を送った後、俺たちも寮に戻った。寮の玄関ロビーで牧くんは立ち止まると俺に向かって微笑んだ。
「今日はありがとう。高木くん…すごく、かっこよかった。俺にはとても出来ないことだったから、尊敬した…。俺、男として完全に負けてるな。二人、すごくお似合いだったよ… 」
“かっこよかった”と牧くんに言われて俺の心臓はどきん、と鳴った。
しかしすぐに、俺をかっこいいと褒めたのは、新田を巡る恋のライバルとしての敗北宣言だったと分かって酷くがっかりした。
俺のことを“かっこいい、好き♡”という意味で言ったわけでは無いってこと…。新田と“お似合い”なんて言われても…俺は全然嬉しく無い。
部屋に向かって歩いて行く、牧くんの寂しそうな後姿を見て、俺は牧くんを抱きしめたくなった。でも俺は牧くんを傷つけた恋敵なのだ。そんなこと出来るはずがない。
妄想の中で俺は牧くんを抱きしめて囁いた。そんなことで落ち込まないでくれ…。俺が好きなのは、牧くんなんだから…。
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