ぽっちゃり童貞の俺、ガチムチスパダリに変身してかわいい上司(男)をお嫁さんにする〜一緒に生活するダイエットから目指す新婚生活〜

あさ田ぱん

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2.一緒にお風呂ダイエット

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 俺はシャワーで済ませる派だが、牧くんは必ず風呂に入るらしい。でないと、足の指が冷たいんだとか。確かに今年は暖冬と言えど、一月の今は冷えるもんな。ま、デブの俺にはよくわからない感覚ではある。夕食を終えて、三十分ほどしてから一緒に大浴場へ向かった。

 脱衣所で服を脱いで驚いた。
 牧くんは本当に細いな。ガリガリじゃねーか!それに、肌が白い。余り日焼けをしていないようだ。しかしツルツルなのはなんでだ?脱毛してんのかよ…。まさか、男の娘だとか?!眼鏡を取った顔は…悪くない。悪くないどころか結構いい…目は二重じゃないけど、不思議と細くはなくて、控えめに見える感じが白い肌に合っている。
 
 牧くんは手早く脱ぐとあそこを隠しもせず風呂に入って行った。お前男の娘じゃねーのかよ?!ちょっとは恥じらえ!
 そして豪快に身体を洗うと風呂にどぶんと浸かった。牧くんは見かけによらず実に男らしい態度をしている。時刻は二十二時になるところ。風呂に入るには最後の時間帯だから他に人はまばらだったが、俺はおずおずと隅の方に浸かった。嫌なんだ、おっぱいが大きいとか…裸を茶化されるのが。0.1トンのデブにも五分の魂!

「そう言えば高木くんを風呂で見たことないかも。シャワー派?」
 俺はなるべく、牧くんを直視しないようにして頷いた。だ、だってさ…。

「そっか。でもお風呂、気持ちいいよね?大浴場って全然違う!大学はアパートだったからユニットバスで。あの生活には戻れないな~。」
 牧くんがそう言って俺に笑いかけるので、俺は牧くんを見るしかなかった。
 お湯には入浴剤などが入っていないから、湯で少し赤みが刺した牧くんの肌が丸見えだ。胸の飾りはちっちゃくてピンク色…。舌で転がしたら甘い味がしそうな色。思わず、牧くんの乳首に目が釘付けになってしまう。
 俺の視線に気付いたらしい、牧くんはちょっと悲しそうな顔をした。

「あ、やっぱり毛がないの気になる?俺大学まで卓球部だったから周りもこんな感じだったんだけど、会社入ったらおじさんたちにえっ、て顔されてさ…。酷い人だとオカマだろ!とか。それ結構トラウマで… 」
 牧くんによると、卓球は短いズボンを履くことが義務付けられているため多くの選手が毛を剃るらしい。だから牧くんがつるつるなのは男の娘だからじゃないらしい。なーんだ。そうなんだ。っていや、何がっかりしてんだ、俺ぇ!
 それより、いまだにそんな事言う奴がいる事にも驚いた。むしろ俺みたいにちょっと濃いめのデブよりモテるだろ、絶対。慰めるわけでもなく俺は本心でそれを牧くんに伝えた。

「そんな、モテた事ないよ!だいたい卓球部ってモテないよ?ずっと体育館にいるから色白だし 」
 なるほど、それで色白なんだな。でも乳首がちっちゃいのはなんで?かわいいんだけど…、食べちゃいたい。
 
 邪なことを考えていたら、腹の奥がむずむずしてきた。まずい…これはまずい!別のことを考えなければ。俺は取り敢えず誤魔化すように湯船から立ち上がった。


 すると、牧くんは感心したように言った。

「高木くん、おっきいね!」
   
 えっ、何が?

一、 俺の身長。
二、 俺の身体。
三、 俺のアレ。

 どーれだっ!?

「やっぱり身体がおっきくなると、それもおっきくなるの?」

 答え、三でした!何感心してんだよ、てゆーか見るな!指さすな!えっちい!!赤い顔しちゃって!なんなのぉー!

 もーーー!今後は一緒に風呂には入らないから!

 俺は慌てて風呂を出て服を着た。
 しかし牧くんは追い討ちをかける。

「じゃ、寝よっか?」

 寝よっか♡じゃねーよ!社宅より独身寮の壁は薄いんだぞ?!うっかり♡喘ぎが漏れ聞こえちゃったらどうするんだ?!

 でもそこは上司の命令…俺はにっこり笑って頷いた。
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