振られて捨てられたはずがなぜか成功して周りの評価が爆上がりした件~失恋ソングを配信しただけでけして復讐ではありません!~

あさ田ぱん

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一章 出会い編

12.十八歳で大人になる※

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 今泉は俺を引張って向かいのホームの電車に飛び乗った。そのまま電車は俺たちの住む駅まで一直線。電車を降り、改札を出ると誰にも会わないようにコンビニも素通りした。たぶん今泉の家に向かってる。 
 家に向かう間、今泉のスマートフォンは着信で何度も震えていたが、今泉はメッセージの通知も着信も全部無視して電源を切ってしまった。
 家に着くと、鍵をあけて俺を中に押し込む。中に入るとすごい勢いで振り返り俺をドアに押し付けるようにして抱きしめた。

「歌ってる時目が合って、あの日のキスを思い出してた。圭吾は…?」

 あんな暗い中で目が合った…?俺の勘違いだと思ってたのに、今泉も、そうだった?
 抱きしめられていて顔は耳の横あたりにあり、表情は分からない。掠れた声が愛しくて、俺は今泉の背中にしがみついた。

「俺は…」

 俺は違うことを考えてた。俺を今泉のものにして欲しい。好きなんだ…。そう言いたかった。でも今泉は因幡の恋人だ。そんなこと言えるはずない。 

「圭吾 」

 名前を呼ばれて、顔が近づいて来る。その顔をみた瞬間、いろんなことが吹き飛んだ。
 唇が重なる…。
 初めは感触を確かめるみたいに、触れるだけの口づけ。それから、唇を舌で舐められる。歯列を舐められ舌が入って来ると濃厚なキスに変わった。息するのを忘れるくらい夢中になっていたら急に、唇を離される。

「俺、今日誕生日で十八になったんだ」
「え…?」
 知らなかった。美咲も何もいってなかったし…。それで今日、解散ライブをやった、とか?
「今日で大人になった。結婚もできるし選挙権もあるし。圭吾は? 」
「俺は先月だった」
「ふうん…でも、身体はまだ大人じゃないだろ…?圭吾、俺と一緒に大人になろ?」
「う、うん…?」

 今泉は溶けそうな顔で微笑むと、「今日親いないから」といって、ドアに鍵を掛けた。大人になろうといった割に子供みたいなことを言う…。でもその、隠匿な響きにさえ胸が高鳴った。


****


  昨日まで子供だったらしい今泉は、俺を風呂場に連れて行き、恥ずかしいところまで俺を洗い…。俺は大人の階段を一歩上った。もう上がったら一歩も引き返せない階段を、上ってしまったのだ。

 二階の部屋に移動すると、風呂場では服を着ていた今泉だったが、自分の服を脱いで俺をベットに押し倒した。裸で抱きしめられたから、今泉の中心の温度と大きさも感じて、思わず顔をそむける。
 逃げた顎を正面から今泉に掴まれて、キス。もう片方の手で執拗に体を撫でられる。手は胸から徐々に下に降りていって、太腿、それから…。

「だ、だめ…」
「何で?良さそうだよ。すごく 」
「でも… 。こんな…、あ…ッ」
 中心を扱かれて、身体を捩った。キスだけで十分前後不覚の状態なのにそんなことまで、しないでほしい。でも、止めてくれない。濃厚なキスと一緒に扱かれて、たまらない。
「今泉、やめてくれよ…!でちゃう…」
 おい今泉お前本当に昨日まで童貞こどもだった?嘘だろ、手慣れすぎてる…!
「圭吾、れん、って呼んで」
「れん…。あ…ン…」
「かわいい、圭吾。乳首もちいさくてピンク色じゃん。ね、舐めていい?」
「ん…今はだめ、あ…」
 ダメって言ったのに、乳首を舐められた。さっきからキスの刺激でとがっていたそこを舐められると、じん、と痺れる。舌先で優しく舐められるだけでも、十分な刺激なのに、次第に激しく吸われてもう片方を摘まれると口から洩れる喘ぎ声を止められない。
「あ…あぁ、ん…っ。れん、強く吸っちゃだめ。でちゃうっ!」
「出しちゃうと、入れる時にキツイかもしれないからまだ我慢して…?」
 蓮はそういうと、俺を四つん這いにした。尻の間にとろりとローションを垂らされ、冷たい刺激にぶる、と震える。
 
「いちいち感じちゃうの、かわいすぎなんだけど…」
 蓮は俺の脚を左右に広げて、アヌスを弄った。指をゆっくり差し入れて、広げるように動かす。指と一緒にローションを追加したらしい。くちゅくちゅといやらしい音がして、いたたまれない。
「…はぁ!や…!」 
「圭吾、締めすぎ…少し力抜いて。良いところ探してあげる。」
 今泉は指を中で動かして、探るように上下させた。俺がびく、と震えると「ここ?」と質問だけして、答えを聞かずにそこばかり執拗に攻める。
「や、やだ…そこっ!」
「うそ、喜んでる。ほら、指、二本目も入ったよ。ああ…、もう一本はいっちゃった…」

 恥ずかしさのあまり枕に顔を埋めてなんとかやり過ごそうとしたけど、後ろから覆いかぶさって来た今泉に無理矢理顔を覗かれてしまった。

「ここに今から俺の、入れるよ?…いい?」

 予感はしていたけど、やっぱり俺が入れられる方…。そうすると俺、童貞こどものままじゃないか…?

 蓮はアヌスにいれた指を抜いて、縁をなぞる。そして動きを止めて、俺の返事をじっと待った。
 ここまでして、途中で止める選択肢、ある?こんなところだけ答えさせるなんて、逆に意地悪だ。蓮の指はぬるぬると優しく縁を撫でている。俺をじらすだけの目的でだ。

 
 …ああ、もう……!

「れ……蓮ので、俺を大人にして…?」
「うん。一緒に大人になろ…!」

  蓮は手早くゴムを付けてアヌスに自身をあてがうとゆっくり中に入ってきた。凄い、圧迫感…!

「…はぁ!だ、だめ…っ!ぁっ、ああっ!」
「圭吾、力抜いて…」
「わかんない…っ、ぁ!」

 首筋に、蓮の熱い息がかかって思わず甘い声が漏れる。吐息で、「全部入れるよ。」と囁かれて、蓮は奥まで入ってきた。

「…ぁっ!あぁ…んっ、…!」
「圭吾、中すごいよ。絡みついて締めつけてくる…はぁ、やばい。」
「だめ、今泉の、大っきくて、苦しっ…一回抜いて…!」
「おっきい、なんて煽るなよ…!」

 俺が精一杯懇願すると、今泉は一旦、ゆっくり出口近くまで戻った。ほっと、安心したのも束の間、今度は勢いよく、奥まで突き入れられる。

「あ、ぁ…んっ!」
 急に入れられて、嬌声が漏れた。今泉はギリギリまで出したり入れたり、大きなストロークを開始する。

「だめ、だめ…っ!や…っあん、あぁっ!」
「はぁ、もう止められない…!」
 まだ子供っていっていたのに、激し過ぎるし手馴れすぎてる!今泉の容赦のないピストンで、上半身を支えていられなくなって、枕の上に頽れた。今泉は俺を支えるどころか後腰を掴んで引き寄せ、後ろから更に乳首を摘まんだり耳を噛んだりと俺を攻め立てる。俺はついに涙を溢してしまった。
 あっという間に顔が涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった。一層激しく突き上げられて、限界が近づく。

「ぅ…ん!ん。あ…はぁ…ぁ…っ!」
「…っ、圭吾っ!」
 名前を呼ばれた後、中でゴム越しにもどくどくと蓮の吐精の振動を感じた。

「はぁ…かわいかった。圭吾…、次は顔見ながらしよ?圭吾のイク顔ちゃんと見たい」

 俺は蓮に微笑まれてかわいいって言われたら断れない。また、散々ベットの上で泣かされた。
 俺は蓮に何度も抱きしめられて見つめられてキスされて…溶るんじゃないかと思うくらい、気持ちいい。甘くて癖になる、媚薬みたいなセックスを何度もした。

 俺は蓮との甘いセックスにすっかり溺れていた、正真正銘の子供だった。
 だから知らなかったのだ。
 
 えっちする前に「恋人」っていう約束をしておかないと、「セフレ」になっちゃう…なんて…!
 
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