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一章 出会い編
11.解散ライブ
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美咲は今泉の鬼電を無視した。それはテクニックらしく「焦ればいーのよ」と、笑っていたのだが…その表情はなんだか、怖い。
俺は美咲と別れて、電車に乗った。美咲に強引に誘われて出掛けたけど、これはこれで、気は紛れた。
でも、駅に着いたらコンビニの前で今泉が待っていた。
「遅いじゃん」
「……カラオケ行ってて」
バレているはずだから、嘘は付かなかった。今泉は顔を顰める。
「どういうつもりだよ。美咲と…。知ってるだろ、アイツ」
「…俺、今泉に因幡さんを取られちゃったみたいだから、残念会。それだけだよ…」
俺は今泉の横を通り抜けて帰ろうとした。そうしたら、今泉に腕を掴まれた。
「……圭吾…」
今泉の声は震えていた。眉を寄せて、唇を引き結んでいる。俺の方がショックを受けているのに、なんで今泉が苦しそうな顔するんだよ。今泉に彼女が出来たことを悲しんでいる…、表向き『今泉に因幡さんを取られた』ことを悲しんでいるのは俺だぞ?今泉が悲しむ、そんな、権利ある?
俺は今泉の手を振り払った。
その後は振り返らずに、家まで走った。
今泉のやつ、まさか『ごめん』とか言って謝るつもりじゃないだろうな…?俺は別に因幡のこと好きでもないし、怒ってない。ただ悲しいだけなのに…。
****
「圭吾くん、これ」
「何これ?」
「今泉蓮のバンドの解散ライブのチケットだよ。この間蓮にもらったの。私へのお詫びのつもりらしいんだ。いらなかったら転売してもいいって!」
「それで俺に…?」
美咲はコクン、と頷いた。
俺は財布から、一枚分のチケット代を美咲に渡す。美咲はお金を受け取り、神妙な顔をした。
「それでね、圭吾くん。当日私と一緒に、ライブに行って欲しいの。蓮には内緒だよ?」
「え…。いいけど…」
「あと帰りは送って?親にもそう言っておくから」
「チケット一枚しかないけど、美咲さんは入らないってこと?」
「ふふふふふふ」
なに?ちょっと怖い…。俺はチケットを取られないように大切に鞄にしまった。
その後、駅でたまに今泉と因幡を見かけることもあった。そう言う時は鉢合わせない様に、コンビニに逃げ込んでやり過ごす。良かった。コンビニがあって…!
そして今泉からメッセージが来ないことにも慣れて来た頃、期末テストも終わり、ついに高校最後の夏休みがやって来た。何だかんだ言って、やっぱり俺は今泉の歌が聞きたかったから今泉の解散ライブを指折りまった。7月の最後、俺は十八歳になった。8月になって、いよいよ解散ライブの日を迎えた。
解散ライブは、最寄駅の繁華街近くにある、老舗のライブハウスで行われる。俺と美咲はライブハウスの前で集合した。
チケットはないから、美咲は入らないで待っているのかと思ったのだが、入り口までついてきた。当然、入り口で止められる。
「こっちは関係者だから、チケットがないんです。上村圭吾です」
「え…?!」
美咲は驚いでいる俺に向かってにやりと笑う。受付の人が確認をしてくれ、なんとか無事入れることは出来た。
確かに今泉は俺を関係者で入れてくれるって言っていたけど、美咲は初めからそのつもりで、俺にチケット買わせたってこと!?お、恐ろしい…!
地下に降りていってドアを開けると、すごい熱気。解散ライブは大盛況だった。
「今泉は中学から有名だったみたいだよ?うちの学校の子達も多いけど、中学の子達なのかなあ~、知らない子もいっぱいだね…」
美咲は俺に耳打ちした。俺はこんなに、人を集められるなんて、と始まる前から感動していた。
ライブは何組かの合同で、今泉のバンドはトリ。セットリストには五曲書いてあった。今泉たちのバンドが出てくると大歓声。みんな、目当ては今泉なんだろうか。ステージ上の今泉はいつもにも増してかっこよかった。普通のTシャツにジーンズだけど、なんでだろう。眩し過ぎる。
五曲中、三曲がカバーで二曲がオリジナル。修学旅行のカラオケで歌ってた曲…文化祭で一緒に歌った曲も入っていた。今泉は曲の初め、低音を少しハスキーな声で歌う。後半に入るとガラリと印象が変わって、ミックスボイスを使って盛り上げ、サビは高音でシャウトする。大音量で今泉の声が身体に響いて、くらくらした。
最後の曲は、二人で歌った曲…。
ステージ上で歌う今泉と目が合った気がした。気がしただけで、気のせいかもしれない。あんなライトを浴びて、暗い客席が見えるとは思えない。でも、目が合ったのが気のせいじゃなかったら良いのに。歌詞の中だけでもいいから俺を今泉のものにしてほしい…。俺は今泉から目を離さなかった。
しかし目が合ったと思ったのは俺だけじゃなかったみたいで、ライブハウスにはきゃあーと悲鳴が上がった。全曲終わると、歓声は地鳴りのようになった。
「オリジナル曲も良かった!今泉って、プロとか目指してるのかなあ?すごいよね!」
美咲も怒りを忘れて興奮している。
プロかぁ、凄いな…。今泉は俺に一緒にやろうとか言ってたけど、絶対無理だ…。今泉が遠過ぎる。
ライブが終わって外に出ると、観客はまだ残っていた。
「これから打ち上げじゃない?ほら!因幡がいた!」
美咲はちっ、と豪快に舌打ちする。キラキラ系女子なのに舌打ちなんかしていいんだろうか?はじめと随分印象が違うんんだけど…。美咲はまた俺を強引に引っ張って、ライブハウスの看板の前に立たせた。自分も隣に立つと、当然の様に俺のメガネを外し腕を伸ばしてスマートフォンのインカメラを向ける。
「イチ、ニー、サン、ハイッ!あっ、圭吾~、目瞑らないでよ、ドヘタかっ!」
美咲はばっちりキラキラの笑顔をし、背景もちゃんと写している。すごい腕前だ。一緒に駅に向かう道すがら、あっという間に写真をSNSにアップした。
「ねー、タグ何がいい?『#ライブ』、『#かっこよかった』、『#夏の思い出』、『#圭吾』」
最後のタグ、俺?!まあ、ありふれた名前だけど…。
「圭吾~。この前のみんなからライン来た。いまからカラオケ行かない?」
「いやでも、遅くなっちゃうよ?」
「大丈夫。親には友達のところに泊まるっていってる!」
その言い訳大丈夫か…?でも他にも人がいるならいいか…と、俺もカラオケに行くことにした。待ち合わせをしているらしい駅へ向かうため、ホームへ向かう。
夏休みでしかも週末の駅のホームは人でごった返している。電車が到着してドアが開くと、人の波に押されるように中に吸い込まれていく。先に歩いていた美咲はもう車内に足を踏み入れていた。俺も、あと一歩で車内に…。
その時流れに逆らって、急に腕を掴まれた。
「圭吾!」
同時に、発車の音楽が鳴ってドアが閉まった。
俺が乗っていないことに気が付いたらしい美咲が振り向き、ドアの前で口をぱくぱくさせている。電車はあっという間に発車して通り過ぎた。
「……俺と帰って 」
俺を追いかけて来たらしい今泉はそれだけ言うと、汗ばんだ手で俺を引っ張った。
俺は美咲と別れて、電車に乗った。美咲に強引に誘われて出掛けたけど、これはこれで、気は紛れた。
でも、駅に着いたらコンビニの前で今泉が待っていた。
「遅いじゃん」
「……カラオケ行ってて」
バレているはずだから、嘘は付かなかった。今泉は顔を顰める。
「どういうつもりだよ。美咲と…。知ってるだろ、アイツ」
「…俺、今泉に因幡さんを取られちゃったみたいだから、残念会。それだけだよ…」
俺は今泉の横を通り抜けて帰ろうとした。そうしたら、今泉に腕を掴まれた。
「……圭吾…」
今泉の声は震えていた。眉を寄せて、唇を引き結んでいる。俺の方がショックを受けているのに、なんで今泉が苦しそうな顔するんだよ。今泉に彼女が出来たことを悲しんでいる…、表向き『今泉に因幡さんを取られた』ことを悲しんでいるのは俺だぞ?今泉が悲しむ、そんな、権利ある?
俺は今泉の手を振り払った。
その後は振り返らずに、家まで走った。
今泉のやつ、まさか『ごめん』とか言って謝るつもりじゃないだろうな…?俺は別に因幡のこと好きでもないし、怒ってない。ただ悲しいだけなのに…。
****
「圭吾くん、これ」
「何これ?」
「今泉蓮のバンドの解散ライブのチケットだよ。この間蓮にもらったの。私へのお詫びのつもりらしいんだ。いらなかったら転売してもいいって!」
「それで俺に…?」
美咲はコクン、と頷いた。
俺は財布から、一枚分のチケット代を美咲に渡す。美咲はお金を受け取り、神妙な顔をした。
「それでね、圭吾くん。当日私と一緒に、ライブに行って欲しいの。蓮には内緒だよ?」
「え…。いいけど…」
「あと帰りは送って?親にもそう言っておくから」
「チケット一枚しかないけど、美咲さんは入らないってこと?」
「ふふふふふふ」
なに?ちょっと怖い…。俺はチケットを取られないように大切に鞄にしまった。
その後、駅でたまに今泉と因幡を見かけることもあった。そう言う時は鉢合わせない様に、コンビニに逃げ込んでやり過ごす。良かった。コンビニがあって…!
そして今泉からメッセージが来ないことにも慣れて来た頃、期末テストも終わり、ついに高校最後の夏休みがやって来た。何だかんだ言って、やっぱり俺は今泉の歌が聞きたかったから今泉の解散ライブを指折りまった。7月の最後、俺は十八歳になった。8月になって、いよいよ解散ライブの日を迎えた。
解散ライブは、最寄駅の繁華街近くにある、老舗のライブハウスで行われる。俺と美咲はライブハウスの前で集合した。
チケットはないから、美咲は入らないで待っているのかと思ったのだが、入り口までついてきた。当然、入り口で止められる。
「こっちは関係者だから、チケットがないんです。上村圭吾です」
「え…?!」
美咲は驚いでいる俺に向かってにやりと笑う。受付の人が確認をしてくれ、なんとか無事入れることは出来た。
確かに今泉は俺を関係者で入れてくれるって言っていたけど、美咲は初めからそのつもりで、俺にチケット買わせたってこと!?お、恐ろしい…!
地下に降りていってドアを開けると、すごい熱気。解散ライブは大盛況だった。
「今泉は中学から有名だったみたいだよ?うちの学校の子達も多いけど、中学の子達なのかなあ~、知らない子もいっぱいだね…」
美咲は俺に耳打ちした。俺はこんなに、人を集められるなんて、と始まる前から感動していた。
ライブは何組かの合同で、今泉のバンドはトリ。セットリストには五曲書いてあった。今泉たちのバンドが出てくると大歓声。みんな、目当ては今泉なんだろうか。ステージ上の今泉はいつもにも増してかっこよかった。普通のTシャツにジーンズだけど、なんでだろう。眩し過ぎる。
五曲中、三曲がカバーで二曲がオリジナル。修学旅行のカラオケで歌ってた曲…文化祭で一緒に歌った曲も入っていた。今泉は曲の初め、低音を少しハスキーな声で歌う。後半に入るとガラリと印象が変わって、ミックスボイスを使って盛り上げ、サビは高音でシャウトする。大音量で今泉の声が身体に響いて、くらくらした。
最後の曲は、二人で歌った曲…。
ステージ上で歌う今泉と目が合った気がした。気がしただけで、気のせいかもしれない。あんなライトを浴びて、暗い客席が見えるとは思えない。でも、目が合ったのが気のせいじゃなかったら良いのに。歌詞の中だけでもいいから俺を今泉のものにしてほしい…。俺は今泉から目を離さなかった。
しかし目が合ったと思ったのは俺だけじゃなかったみたいで、ライブハウスにはきゃあーと悲鳴が上がった。全曲終わると、歓声は地鳴りのようになった。
「オリジナル曲も良かった!今泉って、プロとか目指してるのかなあ?すごいよね!」
美咲も怒りを忘れて興奮している。
プロかぁ、凄いな…。今泉は俺に一緒にやろうとか言ってたけど、絶対無理だ…。今泉が遠過ぎる。
ライブが終わって外に出ると、観客はまだ残っていた。
「これから打ち上げじゃない?ほら!因幡がいた!」
美咲はちっ、と豪快に舌打ちする。キラキラ系女子なのに舌打ちなんかしていいんだろうか?はじめと随分印象が違うんんだけど…。美咲はまた俺を強引に引っ張って、ライブハウスの看板の前に立たせた。自分も隣に立つと、当然の様に俺のメガネを外し腕を伸ばしてスマートフォンのインカメラを向ける。
「イチ、ニー、サン、ハイッ!あっ、圭吾~、目瞑らないでよ、ドヘタかっ!」
美咲はばっちりキラキラの笑顔をし、背景もちゃんと写している。すごい腕前だ。一緒に駅に向かう道すがら、あっという間に写真をSNSにアップした。
「ねー、タグ何がいい?『#ライブ』、『#かっこよかった』、『#夏の思い出』、『#圭吾』」
最後のタグ、俺?!まあ、ありふれた名前だけど…。
「圭吾~。この前のみんなからライン来た。いまからカラオケ行かない?」
「いやでも、遅くなっちゃうよ?」
「大丈夫。親には友達のところに泊まるっていってる!」
その言い訳大丈夫か…?でも他にも人がいるならいいか…と、俺もカラオケに行くことにした。待ち合わせをしているらしい駅へ向かうため、ホームへ向かう。
夏休みでしかも週末の駅のホームは人でごった返している。電車が到着してドアが開くと、人の波に押されるように中に吸い込まれていく。先に歩いていた美咲はもう車内に足を踏み入れていた。俺も、あと一歩で車内に…。
その時流れに逆らって、急に腕を掴まれた。
「圭吾!」
同時に、発車の音楽が鳴ってドアが閉まった。
俺が乗っていないことに気が付いたらしい美咲が振り向き、ドアの前で口をぱくぱくさせている。電車はあっという間に発車して通り過ぎた。
「……俺と帰って 」
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