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一章
2.第二性の検査
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来月でもう今年は終わり。年の最後に、最も強い騎士を選ぶ「騎士祭り」が行われる。「騎士祭り」は選ばれた騎士が代表として神に今年の感謝を捧げ、翌年の豊穣、無事を祈るという神事である。昔は厳粛な神事であったのだが、時は経ち現在では誰が勝つかを賭けたり、色々な地方から領都にあつまる出店を楽しんだりと、庶民の楽しみの一つに変わった。
夜には祭りの締めくくりとして神に感謝の印である、ランタンを国境にある運河の上空に浮かべるのだ。夜空に浮かべたランタンは川にも反射し、夥しい数の光となる。それはまるで、人工の天の川のように幻想的な光景で、恋人が二人でランタンを上げると永遠を約束されるとも言われている。あまりにも美しいそれは、遠く運河の向こう…隣国の人々をも魅了し、対岸には多くの船が出て見物する人が大勢現れる。
ーーそれらの一連の騎士祭り、およびランタンを運河にあげる行事は全て神事だ。神事といえば、教会を運営する修道院の仕事なわけで…。
俺は武器庫で、大量の剣の手入れに四苦八苦していた。予選を経て騎士祭り本番当日、本戦では神の加護があるという特別な剣を使用する。相手を殺さない為なのだが、それを準備するのも修道院の仕事なのだ。つまり下っ端の俺の仕事。いつもの仕事に加えてさらに武器の手入れもしなければならず、手は痛いし武器庫は火薬があって火が点けられず寒いし最悪…!
でも、この仕事をしていたおかげで武器庫にあった金具を使いローレンのロザリオを直して渡すことが出来たのだから…文句ばかりは言えない。俺は一生懸命、武器の手入れを進めていた。
「おい、ノア!」
俺が武器庫で作業しているところへ珍しく、神父が駆け込んできた。
「は、はい!」
「すぐに来い!マティアス・エヴラール卿がお呼びだ!」
「え?!辺境伯様が…?」
「急げ!」
俺は理由を聞くことも、着替えも手を洗うことも許されず、急ぎ、エヴラール辺境伯が待っているという教会の待合室に向かった。
教会について驚いた。何やら、沢山の人…親子が大勢集まっている。俺は人でごった返す身廊を通り抜け、奥の待合室、要人用の貴賓室まで連れて行かれた。
貴賓室の前で待っていたのは、ローレンとローレンの父ジェイドだった。騎士団長であるローレンの父はエヴラール辺境伯の護衛としてついてきたに違いない。俺は思わず赤面して俯いた。だって今の今まで武器の手入れをしていて、顔も体も薄汚れているのだ。そんなところをローレンに見られるなんて…恥ずかしい!しかし恥ずかしがっている暇もなく、扉は開き、貴賓室の中に通されてしまった。
貴賓室には嗅いだこともない上等そうな花の香りが漂っている。豪華な応接室のソファーに腰掛け、飾られた花々より美しい身なりの男二人がお茶を飲んでいた。一人はエヴラール辺境伯。もう一人の美しい男…あれは確か、エヴラール辺境伯の長男、マリクではないだろうか。マリクは俺が部屋に入っても、こちらに視線を動かしもしない。
「ノア、お前確か、私の息子…マリクと同じ年の生まれだっただろう?」
エヴラール辺境伯は質問したわりに興味無さげに俺に視線を投げてよこした。
「は、はあ… 」
マリクと俺が同じ年に生まれた…というのは聞いたことがあった。俺が頷くと、エヴラール辺境伯も頷いた。
「そうか…。ノア、オランレリア王国の法律により全員、十四の歳には第二性の検査を受けることになっている。今日は年に一度の検査の日だ。お前も今日、検査を受けろ。…万が一、オメガだったら、お前の処遇を考え直さねばならない。オメガというのはところ構わず発情して、アルファを誘惑する迷惑な生き物だ。…位階が上のものにはアルファもいるのだから、修道院には置けぬ 」
俺がゴクリ、と唾をのむとマリクはフン、と笑った。
エヴラール辺境伯夫妻はどちらもアルファだ。アルファ同士の夫婦はこどもが出来にくいと言われているが、エヴラール辺境伯は一人息子、マリクに恵まれている。優秀なアルファ同士の子供とあって、マリクは見た目も大変美しい。彼は陶器のように滑らかな白い肌に、銀色の髪、碧い大きな瞳。身体は細いが、背は俺よりも高い。
「確かに…お前は十四とは思えない背丈。オメガは身体が小さいと聞く。ひょっとしてひょっとするな?」
マリクは自分はアルファだと確信しているのだろう。俺を蔑み笑っている。しかしエヴラール辺境伯は何か思い出したのか、俺を忌々し気に睨んだ。
「…しかもお前はオメガの子だ!」
「え…?!」
俺の親がオメガ?!そんなの初耳だ…!俺が怯んで後ずさりすると、逃げると勘違いしたエヴラール辺境伯は素早く立ち上がり俺の腕をつかんだ。そのまま引きずるように歩き出し、貴賓室を後にする。後方からマリクの「修道院を首になり罰金を払えないと強制労働所行きだ…殺されるな!」と笑う声が響いた。
追い出されるだけじゃない…殺される?!
エヴラール辺境伯は俺を引きずるように歩き、人込みを強引にかき分け教会の内陣までやって来た。検査を行っている司祭に向かって乱暴に俺を突き出す。
「コイツを先に調べてくれ 」
「は、はい 」
司祭は青ざめている俺を見て何かを察したのか、しかし素早く俺の指に針を刺し、血を少量抜き取った。そしてエヴラール辺境伯にも見えるよう、ガラス瓶の中の検査薬に血を注ぐ。
「色が青色はベータ、桃色がオメガです。アルファは…… 」
司祭が言い終わる前に、検査薬は俺の顔色と同じ、真っ青に変わった。俺の第二性はベータだ。…良かった。殺されなくて済んだ…。俺はほっと胸をなでおろした。
エヴラール辺境伯は、また忌々しそうに俺を睨みつけ、突き飛ばした。突き飛ばされて倒れこむと、いつの間にか来ていたローレンが俺を支えて、立ち上がらせてくれる。
「大丈夫?」
「だ…だいじょうぶです… 」
俺は、なんとか声を振り絞ってローレンにお礼を言った。せめて、手だけでも洗わせてもらえていれば…と後悔した。
俺がそんなことを考えてもたもたしていると、エヴラール辺境伯は「仕事に戻れ!」と俺を怒鳴った。そして、怒りが収まらないエヴラール辺境伯は後ろからやってきたマリクにも怒鳴る。
「マリク、早く済ませろ!」
「はい、はい 」
マリクは肩を竦めながら、優雅に歩き、手を差し出した。指先まで洗練されている、美しい手…所作。
司祭は慎重に血を抜き、新しい薬液の中にゆっくりと血を注ぐ…。
そこで俺は、信じられないものを目にした。
マリクはアルファとアルファの子だ…。にも拘わらず現れた薬液の色は…!
「こ…これは、こんな筈はない!おかしい、おかしい…!何かの間違いだ!」
マリクは震える声で叫んだ。それはまるで悲鳴のように響く。
司祭はもう一度マリクの血を抜き、新しい薬液に血を注いだのだが…、薬液の色はやはり先ほどと同じ桃色に染まっていく。
「エヴラール辺境伯の嫡男マリク様が…オメガ…!」
その驚嘆の声はさざ波のように伝播し、広がった。
エヴラール辺境伯は、へたり込んだマリクの腕をつかむと引きずるように出口へ向かう。
検査に集まった人々は騒然となった。
俺も茫然としていたところ、人だかりをかき分けてローレンの父親、ジェイドが走ってやって来る。
「エヴラール辺境伯がお帰りになる。すまないが、私もいかねばならない。うちの息子の検査を先にしていただけないだろうか?」
ローレンは俺の服の埃を一払いすると、立ち上がり、司祭のもとへ向かう。
ローレンも針で血を抜かれ、その血が薬液に注がれた。
ベータは青、オメガは桃色。ローレンの色は、そのどちらでもない。
ローレンの血が注がれた薬液は美しい、金色…。まるでローレンの瞳の光彩のようだった。
「…エドガー家の嫡男、ローレン様はアルファ…!」
「ま、まさか…!だって…!」
ローレンも、先ほどのマリクのように動揺している。何故だろう?アルファと言うのは稀少な人種であり、先天的に優秀、魔力も多いと言われていて、今は王族はじめとした、高位貴族にしかいないらしい。オメガと違いところ構わず発情すると忌み嫌われているわけでもない畏敬の対象のはず。喜んでいいのではないか?しかしローレンだけではない、ジェイドも、動揺して青い顔をしている。なぜ…?
「エドガー家のご当主も奥様も、ベータのはずだ…。」
なんだって…!?
ひそひそ話と好奇な視線が、次々にローレン親子に注がれる。ジェイドは、茫然としているローレンの手を引いて足早に教会を後にした。
夜には祭りの締めくくりとして神に感謝の印である、ランタンを国境にある運河の上空に浮かべるのだ。夜空に浮かべたランタンは川にも反射し、夥しい数の光となる。それはまるで、人工の天の川のように幻想的な光景で、恋人が二人でランタンを上げると永遠を約束されるとも言われている。あまりにも美しいそれは、遠く運河の向こう…隣国の人々をも魅了し、対岸には多くの船が出て見物する人が大勢現れる。
ーーそれらの一連の騎士祭り、およびランタンを運河にあげる行事は全て神事だ。神事といえば、教会を運営する修道院の仕事なわけで…。
俺は武器庫で、大量の剣の手入れに四苦八苦していた。予選を経て騎士祭り本番当日、本戦では神の加護があるという特別な剣を使用する。相手を殺さない為なのだが、それを準備するのも修道院の仕事なのだ。つまり下っ端の俺の仕事。いつもの仕事に加えてさらに武器の手入れもしなければならず、手は痛いし武器庫は火薬があって火が点けられず寒いし最悪…!
でも、この仕事をしていたおかげで武器庫にあった金具を使いローレンのロザリオを直して渡すことが出来たのだから…文句ばかりは言えない。俺は一生懸命、武器の手入れを進めていた。
「おい、ノア!」
俺が武器庫で作業しているところへ珍しく、神父が駆け込んできた。
「は、はい!」
「すぐに来い!マティアス・エヴラール卿がお呼びだ!」
「え?!辺境伯様が…?」
「急げ!」
俺は理由を聞くことも、着替えも手を洗うことも許されず、急ぎ、エヴラール辺境伯が待っているという教会の待合室に向かった。
教会について驚いた。何やら、沢山の人…親子が大勢集まっている。俺は人でごった返す身廊を通り抜け、奥の待合室、要人用の貴賓室まで連れて行かれた。
貴賓室の前で待っていたのは、ローレンとローレンの父ジェイドだった。騎士団長であるローレンの父はエヴラール辺境伯の護衛としてついてきたに違いない。俺は思わず赤面して俯いた。だって今の今まで武器の手入れをしていて、顔も体も薄汚れているのだ。そんなところをローレンに見られるなんて…恥ずかしい!しかし恥ずかしがっている暇もなく、扉は開き、貴賓室の中に通されてしまった。
貴賓室には嗅いだこともない上等そうな花の香りが漂っている。豪華な応接室のソファーに腰掛け、飾られた花々より美しい身なりの男二人がお茶を飲んでいた。一人はエヴラール辺境伯。もう一人の美しい男…あれは確か、エヴラール辺境伯の長男、マリクではないだろうか。マリクは俺が部屋に入っても、こちらに視線を動かしもしない。
「ノア、お前確か、私の息子…マリクと同じ年の生まれだっただろう?」
エヴラール辺境伯は質問したわりに興味無さげに俺に視線を投げてよこした。
「は、はあ… 」
マリクと俺が同じ年に生まれた…というのは聞いたことがあった。俺が頷くと、エヴラール辺境伯も頷いた。
「そうか…。ノア、オランレリア王国の法律により全員、十四の歳には第二性の検査を受けることになっている。今日は年に一度の検査の日だ。お前も今日、検査を受けろ。…万が一、オメガだったら、お前の処遇を考え直さねばならない。オメガというのはところ構わず発情して、アルファを誘惑する迷惑な生き物だ。…位階が上のものにはアルファもいるのだから、修道院には置けぬ 」
俺がゴクリ、と唾をのむとマリクはフン、と笑った。
エヴラール辺境伯夫妻はどちらもアルファだ。アルファ同士の夫婦はこどもが出来にくいと言われているが、エヴラール辺境伯は一人息子、マリクに恵まれている。優秀なアルファ同士の子供とあって、マリクは見た目も大変美しい。彼は陶器のように滑らかな白い肌に、銀色の髪、碧い大きな瞳。身体は細いが、背は俺よりも高い。
「確かに…お前は十四とは思えない背丈。オメガは身体が小さいと聞く。ひょっとしてひょっとするな?」
マリクは自分はアルファだと確信しているのだろう。俺を蔑み笑っている。しかしエヴラール辺境伯は何か思い出したのか、俺を忌々し気に睨んだ。
「…しかもお前はオメガの子だ!」
「え…?!」
俺の親がオメガ?!そんなの初耳だ…!俺が怯んで後ずさりすると、逃げると勘違いしたエヴラール辺境伯は素早く立ち上がり俺の腕をつかんだ。そのまま引きずるように歩き出し、貴賓室を後にする。後方からマリクの「修道院を首になり罰金を払えないと強制労働所行きだ…殺されるな!」と笑う声が響いた。
追い出されるだけじゃない…殺される?!
エヴラール辺境伯は俺を引きずるように歩き、人込みを強引にかき分け教会の内陣までやって来た。検査を行っている司祭に向かって乱暴に俺を突き出す。
「コイツを先に調べてくれ 」
「は、はい 」
司祭は青ざめている俺を見て何かを察したのか、しかし素早く俺の指に針を刺し、血を少量抜き取った。そしてエヴラール辺境伯にも見えるよう、ガラス瓶の中の検査薬に血を注ぐ。
「色が青色はベータ、桃色がオメガです。アルファは…… 」
司祭が言い終わる前に、検査薬は俺の顔色と同じ、真っ青に変わった。俺の第二性はベータだ。…良かった。殺されなくて済んだ…。俺はほっと胸をなでおろした。
エヴラール辺境伯は、また忌々しそうに俺を睨みつけ、突き飛ばした。突き飛ばされて倒れこむと、いつの間にか来ていたローレンが俺を支えて、立ち上がらせてくれる。
「大丈夫?」
「だ…だいじょうぶです… 」
俺は、なんとか声を振り絞ってローレンにお礼を言った。せめて、手だけでも洗わせてもらえていれば…と後悔した。
俺がそんなことを考えてもたもたしていると、エヴラール辺境伯は「仕事に戻れ!」と俺を怒鳴った。そして、怒りが収まらないエヴラール辺境伯は後ろからやってきたマリクにも怒鳴る。
「マリク、早く済ませろ!」
「はい、はい 」
マリクは肩を竦めながら、優雅に歩き、手を差し出した。指先まで洗練されている、美しい手…所作。
司祭は慎重に血を抜き、新しい薬液の中にゆっくりと血を注ぐ…。
そこで俺は、信じられないものを目にした。
マリクはアルファとアルファの子だ…。にも拘わらず現れた薬液の色は…!
「こ…これは、こんな筈はない!おかしい、おかしい…!何かの間違いだ!」
マリクは震える声で叫んだ。それはまるで悲鳴のように響く。
司祭はもう一度マリクの血を抜き、新しい薬液に血を注いだのだが…、薬液の色はやはり先ほどと同じ桃色に染まっていく。
「エヴラール辺境伯の嫡男マリク様が…オメガ…!」
その驚嘆の声はさざ波のように伝播し、広がった。
エヴラール辺境伯は、へたり込んだマリクの腕をつかむと引きずるように出口へ向かう。
検査に集まった人々は騒然となった。
俺も茫然としていたところ、人だかりをかき分けてローレンの父親、ジェイドが走ってやって来る。
「エヴラール辺境伯がお帰りになる。すまないが、私もいかねばならない。うちの息子の検査を先にしていただけないだろうか?」
ローレンは俺の服の埃を一払いすると、立ち上がり、司祭のもとへ向かう。
ローレンも針で血を抜かれ、その血が薬液に注がれた。
ベータは青、オメガは桃色。ローレンの色は、そのどちらでもない。
ローレンの血が注がれた薬液は美しい、金色…。まるでローレンの瞳の光彩のようだった。
「…エドガー家の嫡男、ローレン様はアルファ…!」
「ま、まさか…!だって…!」
ローレンも、先ほどのマリクのように動揺している。何故だろう?アルファと言うのは稀少な人種であり、先天的に優秀、魔力も多いと言われていて、今は王族はじめとした、高位貴族にしかいないらしい。オメガと違いところ構わず発情すると忌み嫌われているわけでもない畏敬の対象のはず。喜んでいいのではないか?しかしローレンだけではない、ジェイドも、動揺して青い顔をしている。なぜ…?
「エドガー家のご当主も奥様も、ベータのはずだ…。」
なんだって…!?
ひそひそ話と好奇な視線が、次々にローレン親子に注がれる。ジェイドは、茫然としているローレンの手を引いて足早に教会を後にした。
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