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6.始めて…の場所で
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デュラク領へはルシアンが事前に決めていた通り、セーデル領経由で向かう。教会を出て、俺達はルシアンが用意した馬車に乗った。途中の街で宿泊したり、街がないところでは車中泊をしながら、五日ほどでセーデルへ到着する予定だ。
馬車は御者が二人のみ。いくら廃嫡になったとはいえ、元王子の移動に護衛もいないなんて…と俺は思ったが、ルシアンはどこ吹く風…。馬車の中で手ずから果物をむいて、俺に食べさせたりしている。
「ルシアン殿下は侍従も連れて行かないと聞きましたが…。」
「ああ…廃嫡の金もない王子を狙う暇人もいないだろうし、第一そんなもの邪…いや、それだと『罰』にならないからな!」
ルシアンがまた『罰』と口にしたので、俺は複雑な気持ちになった。期待させるような甘い態度をとるくせに、この結婚は『罰』だとルシアンは言い切る。
「ジル…。もう婚約の宣誓をしたのだから、私のことは『ルー』と呼ばなければ…。」
呼ばなければ、黒魔術で罰せられるといいたいのだろうか?あの婚約は、呪術で縛られたものだから?俺はルシアンの物言いに少し、言い返したくなった。
「でもあれは結婚後の夫婦の役割についてですから。」
「ジル…。……何だか機嫌が悪いな?」
ルシアンは隣に座って俺の膨らんだ頬をつん、と突いた。その後手を握ったり、頬を撫でたりいろいろとしていたが俺の反応が良くないので、ルシアンは俺が不機嫌なのは「馬車の旅で疲れているんだろう」という結論に達したらしい。御者になるべく早く、宿泊先へ向かうように指示した。
途中の宿泊先で、夜をどう過ごすのかと少し不安だったのだが、まだ結婚式前だからとルシアンは何もしないと言った。
「ジル、お休み。」
ルシアンは俺を『ジル』と優しく呼び、頭を撫でると、隣の寝台に横になって眠ってしまった。…二人で同じ部屋に寝て、何もないなんて…。ひょっとして夜の生活は本当に『罰』だから、本音ではしたくないとか…?
でもそんなに甘い顔で俺の名前を呼んで頭を撫でるくせに…気があるのかないのか、どっち…?ルシアンがはっきりしないからいけないんだ…。
旅の途中、俺の枕は少しだけ涙で濡れた。
そして王都を出発して五日目、ついに水の都、セーデルの領都へ到着した。セーデルは海に突き出した半島にあり、ラグーンに浮んでいる。もともとは独立した国家であったのだが、財政難により先代王が救済を申し出、フランクールへ編入した。もともとは独立していた国家、というだけあってフランクールとは言語・宗教・建築・食事、全てが違う。特に建築…色とりどりの煉瓦作りの町並みに丸天井のついた宮殿、縦横無尽に走る水路は美しい。俺は一目でセーデルが好きになった。
せっかく五日もかけて来たのだ、この土地の歴史や建物、街の様子をもっと見てみたい。
俺はそう思ったのだがルシアンは違ったようで、意見が対立してしまった。
「すぐに宿に行こう。その後、教会に行って結婚式だ!」
「しかし…まだ昼前ですよ?少しだけ、街の様子を見ませんか?」
「ジル!今日は観光に来たのではない!結婚式をするためだ!」
「でも、結婚式は夕方からですよね…?少しくらい…。」
「だめだ!教会で事前に準備することもある!急がなければ…!」
「そんなに急ぐのは何故です?それが『罰』だから?」
「そうだ!」
ルシアンに『罰』とまた言い切られて俺はかっとなった。『罰』だ『刑』だと…、自分との結婚を好きな男にそんな風に言われて、悲しくない人間がいたら会ってみたい。
宿に着くと俺はルシアンを無視して馬車から飛び出した。
街には複数の水路が走っており、手漕ぎの小さな舟が何艘も行き来している。ちょうど、宿の近くで水路への階段を見つけ駆け降りると、運よくやって来た乗り合わせの舟に飛び乗った。
「ジル!!」
ルシアンは俺の名を叫びながら追いかけて来る。ルシアンが追い付く前に、舟は俺を乗せて出発した。ルシアンの声が、徐々に遠ざかっていく。
――良かった。泣き顔を見られずにすんだ…。
舟は水路を進み、大きな城の前に到着した。
そこは現在のセーデル公爵の城だという。白と青を基調とした石造りの荘厳な城。そして城の周りは水路に囲まれ、水面には城が鏡のように映りこむ。なんて美しいんだ…。そう言えば、生徒会の視察旅行に行ったルシアンは俺にセーデルを見せたいと、言っていた。確かに…できればこの景色をルシアンと一緒に見たかった。
人々は城の前で次々と船を降りていく。どうやらこの城が観光名所となっているらしい。俺も舟を降りようとしたのだが、その時、金を持っていないことに気が付いた。
俺はルシアンの不意をついて馬車から飛び出したから…何も持って出なかった。無銭乗舟をしようなどという悪意はなかったのだが…そんな理由は舟主には通用しなかった。
俺は城の、騎士の詰め所へ連れていかれた。立派な無銭乗舟犯である…。騎士の詰め所の前には水路を跨ぐため橋が架けられており、罪人が多く通ることから「ため息橋」とよばれているらしい。俺も橋を渡りながら、思わずため息をついた。
橋を渡り、騎士の詰め所に着くとルシアンが俺を待っていた。
「ジル!」
「ルシアン?!何で…?!」
「何で…って…。金を持って行かなかっただろう?それで舟に乗ったんだ。後はどうなるか…考えれば分かることだ。」
確かに…。暗に「馬鹿だな」と言われて俺はまたちょっと膨れた。素直になれず、「心配した」と、伸ばされたルシアンの手を撥ね退ける。
金を払ってもらっておいて、碌に礼も言わずに騎士団の詰め所を後にした。ため息橋でいたたまれなくなって再び逃げ出そうとして、ルシアンに捕まった。
「離してください…っ!嫌々結婚するなら、式なんてしなくてもいいではありませんか!書類だけ、出せば済むことだ!俺のことなんてどうせ…!」
俺はついに泣き出した。ルシアンは一瞬目を見張ったが、俺を捕まえたまま胸の中に閉じ込めるようにぎゅっと抱きしめた。
「離さない!!私がどんなに、この時を待っていたと思ってるんだ!」
「待っていた…?」
「お前に二度と断られないよう…わざと断罪され、結婚を命じられるよう画策し、絶対破られないよう夫婦の契約書に術までかけた……。こんなに分かりやすくて健気な私の気持ちに少しくらい気がついたらどうなんだ!思わず抱かれたくなるようないじらしさだろう!」
「えっ?!」
「またお前に断られたりしたら、私の息子は希望を失って二度と立ち上がれなくなってしまう……。」
息子が立ち上がれないって何…?ルシアンの息子さんは利かん坊で暴れん坊じゃなかったの?
いや、そんなことより『また断られる?』ってどういうことだ?俺が首を傾げると、ルシアンもため息橋の上でため息を吐いた。
「ジル、お前一度、私を振っているだろう?忘れたとは言わせないぞ。卒業の時…。」
卒業の夜会のダンスを断ったこと…?それ、そういう意味だったんだ…?そう言えば、最後のダンスを踊る人が相手を家まで送るきまり…つまりその誘いは『恋人になってくれ』という意味だった…。俺は男同士だからと、すっかりその事が抜け落ちていた。それに…。
「殿下はまたいつもの冗談で仰っているんだと思っていました。」
「ジルは鈍感だな…。初めて会った時からずっとそうだ。レベッカに突き飛ばされ怪我をして、生徒会の視察のくじも、アナスタシアがレベッカに仕掛けた罠にお前がはまって留守番係になってしまい一人だけ行けなかった。」
え?あれ、そんなからくりだったんだ…?!知らなかった…。
俺は動揺していたが、ルシアンは落ち着いた様子で、俺の頬に触れた。俺の頬を優しく包むと視線を合わせる。
「私は始めそんな鈍感なお前に苛立っていると思っていたんだが…違った。私がお前を守っていれば、お前も一緒にこの美しい景色を見ることが出来たと思い至った時、お前を守ってやれなかった自分に苛立っていたと気が付いたんだ。」
ルシアンは俺を見つめたまま、微笑んだ。
「ここは私がジルへの恋心を自覚した場所だ。だからここで結婚式をあげるのを楽しみにしていた。海が見える美しい教会で神聖なジルを目に焼き付けたあと、初夜で清らかな正装を少々強引にむしり取りジルの恥じらいながらの初めてをじっくり堪能しつつ純潔を奪いその後慣れてきたらちょっと大胆な体位にも挑戦して下着も取っ替え引っ替えびしょ濡れに…。」
「ル、ルシアン殿下!後半、滅茶苦茶不純な内容が入ってきてしまって、前半部分が全然響かないんですけど…!」
俺が腕の中で抵抗すると、ルシアンは笑みを消して真剣な顔をした。俺の手を握ると、俺をまっすぐ見つめる。
「ずっと好きだった…、愛してる!ジル、結婚してくれ!」
「ルシアン殿下…!」
ルシアンは俺の頬に流れた涙を手で拭うと、もう一度「愛してる」と囁いてから、優しく口付けた。
ため息橋…帰りはもう、ため息は吐かなかった。
馬車は御者が二人のみ。いくら廃嫡になったとはいえ、元王子の移動に護衛もいないなんて…と俺は思ったが、ルシアンはどこ吹く風…。馬車の中で手ずから果物をむいて、俺に食べさせたりしている。
「ルシアン殿下は侍従も連れて行かないと聞きましたが…。」
「ああ…廃嫡の金もない王子を狙う暇人もいないだろうし、第一そんなもの邪…いや、それだと『罰』にならないからな!」
ルシアンがまた『罰』と口にしたので、俺は複雑な気持ちになった。期待させるような甘い態度をとるくせに、この結婚は『罰』だとルシアンは言い切る。
「ジル…。もう婚約の宣誓をしたのだから、私のことは『ルー』と呼ばなければ…。」
呼ばなければ、黒魔術で罰せられるといいたいのだろうか?あの婚約は、呪術で縛られたものだから?俺はルシアンの物言いに少し、言い返したくなった。
「でもあれは結婚後の夫婦の役割についてですから。」
「ジル…。……何だか機嫌が悪いな?」
ルシアンは隣に座って俺の膨らんだ頬をつん、と突いた。その後手を握ったり、頬を撫でたりいろいろとしていたが俺の反応が良くないので、ルシアンは俺が不機嫌なのは「馬車の旅で疲れているんだろう」という結論に達したらしい。御者になるべく早く、宿泊先へ向かうように指示した。
途中の宿泊先で、夜をどう過ごすのかと少し不安だったのだが、まだ結婚式前だからとルシアンは何もしないと言った。
「ジル、お休み。」
ルシアンは俺を『ジル』と優しく呼び、頭を撫でると、隣の寝台に横になって眠ってしまった。…二人で同じ部屋に寝て、何もないなんて…。ひょっとして夜の生活は本当に『罰』だから、本音ではしたくないとか…?
でもそんなに甘い顔で俺の名前を呼んで頭を撫でるくせに…気があるのかないのか、どっち…?ルシアンがはっきりしないからいけないんだ…。
旅の途中、俺の枕は少しだけ涙で濡れた。
そして王都を出発して五日目、ついに水の都、セーデルの領都へ到着した。セーデルは海に突き出した半島にあり、ラグーンに浮んでいる。もともとは独立した国家であったのだが、財政難により先代王が救済を申し出、フランクールへ編入した。もともとは独立していた国家、というだけあってフランクールとは言語・宗教・建築・食事、全てが違う。特に建築…色とりどりの煉瓦作りの町並みに丸天井のついた宮殿、縦横無尽に走る水路は美しい。俺は一目でセーデルが好きになった。
せっかく五日もかけて来たのだ、この土地の歴史や建物、街の様子をもっと見てみたい。
俺はそう思ったのだがルシアンは違ったようで、意見が対立してしまった。
「すぐに宿に行こう。その後、教会に行って結婚式だ!」
「しかし…まだ昼前ですよ?少しだけ、街の様子を見ませんか?」
「ジル!今日は観光に来たのではない!結婚式をするためだ!」
「でも、結婚式は夕方からですよね…?少しくらい…。」
「だめだ!教会で事前に準備することもある!急がなければ…!」
「そんなに急ぐのは何故です?それが『罰』だから?」
「そうだ!」
ルシアンに『罰』とまた言い切られて俺はかっとなった。『罰』だ『刑』だと…、自分との結婚を好きな男にそんな風に言われて、悲しくない人間がいたら会ってみたい。
宿に着くと俺はルシアンを無視して馬車から飛び出した。
街には複数の水路が走っており、手漕ぎの小さな舟が何艘も行き来している。ちょうど、宿の近くで水路への階段を見つけ駆け降りると、運よくやって来た乗り合わせの舟に飛び乗った。
「ジル!!」
ルシアンは俺の名を叫びながら追いかけて来る。ルシアンが追い付く前に、舟は俺を乗せて出発した。ルシアンの声が、徐々に遠ざかっていく。
――良かった。泣き顔を見られずにすんだ…。
舟は水路を進み、大きな城の前に到着した。
そこは現在のセーデル公爵の城だという。白と青を基調とした石造りの荘厳な城。そして城の周りは水路に囲まれ、水面には城が鏡のように映りこむ。なんて美しいんだ…。そう言えば、生徒会の視察旅行に行ったルシアンは俺にセーデルを見せたいと、言っていた。確かに…できればこの景色をルシアンと一緒に見たかった。
人々は城の前で次々と船を降りていく。どうやらこの城が観光名所となっているらしい。俺も舟を降りようとしたのだが、その時、金を持っていないことに気が付いた。
俺はルシアンの不意をついて馬車から飛び出したから…何も持って出なかった。無銭乗舟をしようなどという悪意はなかったのだが…そんな理由は舟主には通用しなかった。
俺は城の、騎士の詰め所へ連れていかれた。立派な無銭乗舟犯である…。騎士の詰め所の前には水路を跨ぐため橋が架けられており、罪人が多く通ることから「ため息橋」とよばれているらしい。俺も橋を渡りながら、思わずため息をついた。
橋を渡り、騎士の詰め所に着くとルシアンが俺を待っていた。
「ジル!」
「ルシアン?!何で…?!」
「何で…って…。金を持って行かなかっただろう?それで舟に乗ったんだ。後はどうなるか…考えれば分かることだ。」
確かに…。暗に「馬鹿だな」と言われて俺はまたちょっと膨れた。素直になれず、「心配した」と、伸ばされたルシアンの手を撥ね退ける。
金を払ってもらっておいて、碌に礼も言わずに騎士団の詰め所を後にした。ため息橋でいたたまれなくなって再び逃げ出そうとして、ルシアンに捕まった。
「離してください…っ!嫌々結婚するなら、式なんてしなくてもいいではありませんか!書類だけ、出せば済むことだ!俺のことなんてどうせ…!」
俺はついに泣き出した。ルシアンは一瞬目を見張ったが、俺を捕まえたまま胸の中に閉じ込めるようにぎゅっと抱きしめた。
「離さない!!私がどんなに、この時を待っていたと思ってるんだ!」
「待っていた…?」
「お前に二度と断られないよう…わざと断罪され、結婚を命じられるよう画策し、絶対破られないよう夫婦の契約書に術までかけた……。こんなに分かりやすくて健気な私の気持ちに少しくらい気がついたらどうなんだ!思わず抱かれたくなるようないじらしさだろう!」
「えっ?!」
「またお前に断られたりしたら、私の息子は希望を失って二度と立ち上がれなくなってしまう……。」
息子が立ち上がれないって何…?ルシアンの息子さんは利かん坊で暴れん坊じゃなかったの?
いや、そんなことより『また断られる?』ってどういうことだ?俺が首を傾げると、ルシアンもため息橋の上でため息を吐いた。
「ジル、お前一度、私を振っているだろう?忘れたとは言わせないぞ。卒業の時…。」
卒業の夜会のダンスを断ったこと…?それ、そういう意味だったんだ…?そう言えば、最後のダンスを踊る人が相手を家まで送るきまり…つまりその誘いは『恋人になってくれ』という意味だった…。俺は男同士だからと、すっかりその事が抜け落ちていた。それに…。
「殿下はまたいつもの冗談で仰っているんだと思っていました。」
「ジルは鈍感だな…。初めて会った時からずっとそうだ。レベッカに突き飛ばされ怪我をして、生徒会の視察のくじも、アナスタシアがレベッカに仕掛けた罠にお前がはまって留守番係になってしまい一人だけ行けなかった。」
え?あれ、そんなからくりだったんだ…?!知らなかった…。
俺は動揺していたが、ルシアンは落ち着いた様子で、俺の頬に触れた。俺の頬を優しく包むと視線を合わせる。
「私は始めそんな鈍感なお前に苛立っていると思っていたんだが…違った。私がお前を守っていれば、お前も一緒にこの美しい景色を見ることが出来たと思い至った時、お前を守ってやれなかった自分に苛立っていたと気が付いたんだ。」
ルシアンは俺を見つめたまま、微笑んだ。
「ここは私がジルへの恋心を自覚した場所だ。だからここで結婚式をあげるのを楽しみにしていた。海が見える美しい教会で神聖なジルを目に焼き付けたあと、初夜で清らかな正装を少々強引にむしり取りジルの恥じらいながらの初めてをじっくり堪能しつつ純潔を奪いその後慣れてきたらちょっと大胆な体位にも挑戦して下着も取っ替え引っ替えびしょ濡れに…。」
「ル、ルシアン殿下!後半、滅茶苦茶不純な内容が入ってきてしまって、前半部分が全然響かないんですけど…!」
俺が腕の中で抵抗すると、ルシアンは笑みを消して真剣な顔をした。俺の手を握ると、俺をまっすぐ見つめる。
「ずっと好きだった…、愛してる!ジル、結婚してくれ!」
「ルシアン殿下…!」
ルシアンは俺の頬に流れた涙を手で拭うと、もう一度「愛してる」と囁いてから、優しく口付けた。
ため息橋…帰りはもう、ため息は吐かなかった。
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