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三章
40.プレッツェル
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「フェリシテ様ぁ――!」
部屋を出たら、セバスチャンが泣きながら走ってきた。み、見つかったー?!
逃げようとしたけど、あっさり捕まってしまった。
「フェリシテ様、大変申し訳ありません!わ、私は何てことを…!」
セバスチャンはさっきとは打って変わって号泣している。な、なんだ…?
「自分の欲望が抑えられずにあんな事を…!申し訳ありません…!でも今は目が覚めました。反省しています…!」
セバスチャンは顔をグチャグチャにして泣いている。確かに、先ほどとは雰囲気が違う。
「目が覚めたの…?」
「ええ…。フローラ様への熱い気持ちが、フェリシテ様の白い肌を見た途端に、冷めていきました…」
「え?俺…?」
「そうです。フェリシテ様の白い肌に小さなピンクの宝石…」
小さなって…最近、レオナードにいっぱい開発されちゃってちょっとぷっくりしてるけど…。セバスチャンに言われて、ブラウスがはだけている事に気がついて前をそっと隠す。
「その熱の冷まし方、なんか複雑だけど、セバスチャンがスッキリしたのなら良かったよ…」
とりあえず本当に反省しているようなので、俺は許すことにした。
「セバスチャン…。泣くなよ。俺なら大丈夫だったから。なぜかあの、鉄の処女の下がトンネルみたいになっていてレオナードの部屋から出られたんだ。怪我もないし」
「…そうでしたか。ディオンヌ様に叱られるとレオナード様はよくあの部屋に閉じ込められたのですが…。不憫に思ったレオナード様のお父上が、隠し通路を作ってレオナード様を逃していたのです。その通路がまだあったのですね…」
「そ、それで…」
それで、あんな所にあの通路が…。レオナードのことを思うと、ズキンと胸が痛む。
でもおかげで助けられた。これもレオナードがディオンヌの仕打ちに耐えていたからだ。
ありがとう…。俺もレオナードのピンチには絶対、助けに行くから…!
セバスチャンは俺の手に、鍵の束を手渡した。
「…この屋敷の、倉庫や先ほどの部屋などの鍵です。フェリシテ様、レオナード様をよろしくお願いします…」
「分かりました」
俺が鍵を受け取ると、まるで憑き物が落ちたように優しい表情で、セバスチャンは微笑んだ。その顔はレオナードの成長を見守ってきた、爺やのそれだった。
ずっと、セバスチャンはレオナードの成長を見てきたんだ。ひょっとしてレオナードは知らないだけで、何か助けてくれていたのかもしれない。それに、俺の知らないレオナードの話も聞いて見たかった。
それなのに、このまま何もせずに別れたら後悔するかもしれない…。
セバスチャン達が本邸を立つのは明後日。いったん北の教会に泊まり、更に北を目指す、長旅になる。
見送りに行こう。間に合えば何か、プレゼントしたいな…!
俺は日記と鍵を持って別邸に戻った。
翌日、日記のレシピを参考にプレッツェルを作る事にした。日持ちするし、旅のお供にぴったりだ。フェリシテが日記に書くくらいだから、ルーベル辺境伯家のみんなの好物なのかも!それならお別れのプレゼントにはぴったりじゃ無いか?
プレッツェルの作り方は簡単。小麦粉や重曹、砂糖などを混ぜて寝かせたあと、長細く丸めたものをのの字に丸めてオーブンでカリッと焼く。
フェリシテのレシピで焼いたら、焼き時間の違いなのかこちらの素材が日本とは違うのか、前世で食べたプレッツェルよりずっとカリッと焼けた。でもカリカリですごく、美味しい!
粗熱を取ったら小さな袋に入れてリボンで結んで完成…!
味もさることながら、見た目も可愛く出来た!明日渡すのが楽しみだ。俺はカゴにプレゼントを詰めて準備万端、眠りについた。
****
俺は喜んでもらえると思って、疑ってもいなかったのだが、ディオンヌはそれを見るなり、俺の手を叩いて籠を叩き落とした。
「こんな物を作ってきて、どういうつもりですか!?まったく、忌々しい…!」
「ディオンヌ様、な、何故です……?!」
俺が抗議しようとすると、セバスチャンが止めに入った。そして俺に素早く近づくと耳打ちする。
「フェリシテ様…!プレッツェルはいけません…!アリエス様はプレッツェルを喉に詰まらせて亡くなったのです…!」
「え………?!」
セバスチャンの言葉に俺は絶句した。まさか…。俺はただ、フェリシテの日記に珍しくお菓子のレシピを見つけたから、皆んなの好物なんだと思って疑わなかった。それに、プレッツェルで亡くなるなんて聞いたことがない!なぜ、そんなもののレシピをフェリシテは日記に書いていたんだ…?
「ディオンヌ様、も、申し訳ありません。本当に、記憶がなくて…。でも調べておくべきでした…」
「…本当に目障りな人ね…。でもこれで分かったでしょう?私が、レオナードの子を次期辺境伯にしなければならないと言った意味が。あんな事で死ぬような間抜けな男の子供に、ルーベルを継がせるのは不安でしかないの!」
「そ、それとこれとは関係は…!」
言い返そうとしたが、後ろからフローラに肩を叩かれた。フローラは俺を見て静かに首を振る。『言っても無駄よ』ということだろう。
マリアの子供たちの事を思い出して悔しい気持ちにもなったが、ディオンヌとはここでお別れだ。それ以上何を言っても無駄だ…。
俺とフローラはディオンヌたち一行を見送った。
「ディオンヌ様、あんなにアリエス様を馬鹿にするなんて…。それまではレオナード様を兄より劣ると冷遇していたのにね?」
レオナードの部屋が子供部屋に似つかわしくない暗さだったり、拷問部屋に閉じ込められたり、冷遇通り越してもはや虐待を疑うレベルだが…。
フローラは俺を振り返り微笑んだ。
「ずっと、冷遇されていたレオナード様はフェリシテ様を愛して、手に入れた…。フェリシテ様はレオナード様にとってどんなに救いだったか、想像に難くないわ。どんな事をしてでも、離したくないはずね」
どんなことをしても…。そうだ。それで、黒魔術を使ったという疑いが掛けられているんだった…。結局、契約紋も探せなかった。けど…、信じたい。レオナードは黒魔術なんか使わない…。
俺は腕の中のフェリシテの日記をぎゅ、と抱きしめた。
「フローラは、これからどうするのですか…?」
「レオナード様からお見合いの話をいただいたので、これから仲介いただく方にお会いするの。フェリシテ様、その間この子を見ていてくださる?」
俺がもちろん、と頷くとフローラはまだ幼い弟のサミーの背中を俺の方へ押した。サミーが渋ると、しゃがんで目線を合わせて「フェリシテ様は優しいから大丈夫よ」と微笑む。フローラは弟にとって、優しいお姉さんなんだな…。でもレオナードは俺がフローラを好きだと疑い、使用人でルーベルに残るという選択肢さえ拒否したのだ。
「サミー、一緒に遊んで待っていよう!」
サミーは不安そうに眉を寄せる。ちょっと、人見知りなのかもしれない。
俺はサミーと絵を描いて遊ぶ事にした。サミーは五歳らしいが、絵がうまかった。むしろ俺の方が下手なくらい。俺の描いた絵を当てるクイズでサミーと打ち解けることができたから、それは良かった。
「サミー、そろそろお茶…おやつを食べようか。何が良いかなあ~?」
俺が何食べたい?と尋ねると、サミーは目を輝かせて控えめに、プレッツェルの包みを指差した。
サミーは綺麗な包みに興味津々だった。
サミーはアリエスとは幼馴染の弟という、親戚でも無い遠い間柄だ。アリエスの死因なんて知らないだろう。実際、セバスチャン以外の使用人は皆、事情を知らないようでなぜディオンヌが怒っているか分からない様子だった。
包みを開けてプレッツェルを見たサミーは、若干固まったような気もしたのだが…。
「サミー、プレッツェル嫌いだった?嫌いなら無理しなくていいよ?」
まさか、知っていた…?サミーは薄く微笑むと、受け取ったプレッツェルを一口齧った。
しかし、サミーはごくん、と飲み込んだ後、ガクガクと震え出してしまったのだ。
「サミー?!」
真っ青になったサミーは、その場で崩れ落ちるように倒れ込んだ。
部屋を出たら、セバスチャンが泣きながら走ってきた。み、見つかったー?!
逃げようとしたけど、あっさり捕まってしまった。
「フェリシテ様、大変申し訳ありません!わ、私は何てことを…!」
セバスチャンはさっきとは打って変わって号泣している。な、なんだ…?
「自分の欲望が抑えられずにあんな事を…!申し訳ありません…!でも今は目が覚めました。反省しています…!」
セバスチャンは顔をグチャグチャにして泣いている。確かに、先ほどとは雰囲気が違う。
「目が覚めたの…?」
「ええ…。フローラ様への熱い気持ちが、フェリシテ様の白い肌を見た途端に、冷めていきました…」
「え?俺…?」
「そうです。フェリシテ様の白い肌に小さなピンクの宝石…」
小さなって…最近、レオナードにいっぱい開発されちゃってちょっとぷっくりしてるけど…。セバスチャンに言われて、ブラウスがはだけている事に気がついて前をそっと隠す。
「その熱の冷まし方、なんか複雑だけど、セバスチャンがスッキリしたのなら良かったよ…」
とりあえず本当に反省しているようなので、俺は許すことにした。
「セバスチャン…。泣くなよ。俺なら大丈夫だったから。なぜかあの、鉄の処女の下がトンネルみたいになっていてレオナードの部屋から出られたんだ。怪我もないし」
「…そうでしたか。ディオンヌ様に叱られるとレオナード様はよくあの部屋に閉じ込められたのですが…。不憫に思ったレオナード様のお父上が、隠し通路を作ってレオナード様を逃していたのです。その通路がまだあったのですね…」
「そ、それで…」
それで、あんな所にあの通路が…。レオナードのことを思うと、ズキンと胸が痛む。
でもおかげで助けられた。これもレオナードがディオンヌの仕打ちに耐えていたからだ。
ありがとう…。俺もレオナードのピンチには絶対、助けに行くから…!
セバスチャンは俺の手に、鍵の束を手渡した。
「…この屋敷の、倉庫や先ほどの部屋などの鍵です。フェリシテ様、レオナード様をよろしくお願いします…」
「分かりました」
俺が鍵を受け取ると、まるで憑き物が落ちたように優しい表情で、セバスチャンは微笑んだ。その顔はレオナードの成長を見守ってきた、爺やのそれだった。
ずっと、セバスチャンはレオナードの成長を見てきたんだ。ひょっとしてレオナードは知らないだけで、何か助けてくれていたのかもしれない。それに、俺の知らないレオナードの話も聞いて見たかった。
それなのに、このまま何もせずに別れたら後悔するかもしれない…。
セバスチャン達が本邸を立つのは明後日。いったん北の教会に泊まり、更に北を目指す、長旅になる。
見送りに行こう。間に合えば何か、プレゼントしたいな…!
俺は日記と鍵を持って別邸に戻った。
翌日、日記のレシピを参考にプレッツェルを作る事にした。日持ちするし、旅のお供にぴったりだ。フェリシテが日記に書くくらいだから、ルーベル辺境伯家のみんなの好物なのかも!それならお別れのプレゼントにはぴったりじゃ無いか?
プレッツェルの作り方は簡単。小麦粉や重曹、砂糖などを混ぜて寝かせたあと、長細く丸めたものをのの字に丸めてオーブンでカリッと焼く。
フェリシテのレシピで焼いたら、焼き時間の違いなのかこちらの素材が日本とは違うのか、前世で食べたプレッツェルよりずっとカリッと焼けた。でもカリカリですごく、美味しい!
粗熱を取ったら小さな袋に入れてリボンで結んで完成…!
味もさることながら、見た目も可愛く出来た!明日渡すのが楽しみだ。俺はカゴにプレゼントを詰めて準備万端、眠りについた。
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俺は喜んでもらえると思って、疑ってもいなかったのだが、ディオンヌはそれを見るなり、俺の手を叩いて籠を叩き落とした。
「こんな物を作ってきて、どういうつもりですか!?まったく、忌々しい…!」
「ディオンヌ様、な、何故です……?!」
俺が抗議しようとすると、セバスチャンが止めに入った。そして俺に素早く近づくと耳打ちする。
「フェリシテ様…!プレッツェルはいけません…!アリエス様はプレッツェルを喉に詰まらせて亡くなったのです…!」
「え………?!」
セバスチャンの言葉に俺は絶句した。まさか…。俺はただ、フェリシテの日記に珍しくお菓子のレシピを見つけたから、皆んなの好物なんだと思って疑わなかった。それに、プレッツェルで亡くなるなんて聞いたことがない!なぜ、そんなもののレシピをフェリシテは日記に書いていたんだ…?
「ディオンヌ様、も、申し訳ありません。本当に、記憶がなくて…。でも調べておくべきでした…」
「…本当に目障りな人ね…。でもこれで分かったでしょう?私が、レオナードの子を次期辺境伯にしなければならないと言った意味が。あんな事で死ぬような間抜けな男の子供に、ルーベルを継がせるのは不安でしかないの!」
「そ、それとこれとは関係は…!」
言い返そうとしたが、後ろからフローラに肩を叩かれた。フローラは俺を見て静かに首を振る。『言っても無駄よ』ということだろう。
マリアの子供たちの事を思い出して悔しい気持ちにもなったが、ディオンヌとはここでお別れだ。それ以上何を言っても無駄だ…。
俺とフローラはディオンヌたち一行を見送った。
「ディオンヌ様、あんなにアリエス様を馬鹿にするなんて…。それまではレオナード様を兄より劣ると冷遇していたのにね?」
レオナードの部屋が子供部屋に似つかわしくない暗さだったり、拷問部屋に閉じ込められたり、冷遇通り越してもはや虐待を疑うレベルだが…。
フローラは俺を振り返り微笑んだ。
「ずっと、冷遇されていたレオナード様はフェリシテ様を愛して、手に入れた…。フェリシテ様はレオナード様にとってどんなに救いだったか、想像に難くないわ。どんな事をしてでも、離したくないはずね」
どんなことをしても…。そうだ。それで、黒魔術を使ったという疑いが掛けられているんだった…。結局、契約紋も探せなかった。けど…、信じたい。レオナードは黒魔術なんか使わない…。
俺は腕の中のフェリシテの日記をぎゅ、と抱きしめた。
「フローラは、これからどうするのですか…?」
「レオナード様からお見合いの話をいただいたので、これから仲介いただく方にお会いするの。フェリシテ様、その間この子を見ていてくださる?」
俺がもちろん、と頷くとフローラはまだ幼い弟のサミーの背中を俺の方へ押した。サミーが渋ると、しゃがんで目線を合わせて「フェリシテ様は優しいから大丈夫よ」と微笑む。フローラは弟にとって、優しいお姉さんなんだな…。でもレオナードは俺がフローラを好きだと疑い、使用人でルーベルに残るという選択肢さえ拒否したのだ。
「サミー、一緒に遊んで待っていよう!」
サミーは不安そうに眉を寄せる。ちょっと、人見知りなのかもしれない。
俺はサミーと絵を描いて遊ぶ事にした。サミーは五歳らしいが、絵がうまかった。むしろ俺の方が下手なくらい。俺の描いた絵を当てるクイズでサミーと打ち解けることができたから、それは良かった。
「サミー、そろそろお茶…おやつを食べようか。何が良いかなあ~?」
俺が何食べたい?と尋ねると、サミーは目を輝かせて控えめに、プレッツェルの包みを指差した。
サミーは綺麗な包みに興味津々だった。
サミーはアリエスとは幼馴染の弟という、親戚でも無い遠い間柄だ。アリエスの死因なんて知らないだろう。実際、セバスチャン以外の使用人は皆、事情を知らないようでなぜディオンヌが怒っているか分からない様子だった。
包みを開けてプレッツェルを見たサミーは、若干固まったような気もしたのだが…。
「サミー、プレッツェル嫌いだった?嫌いなら無理しなくていいよ?」
まさか、知っていた…?サミーは薄く微笑むと、受け取ったプレッツェルを一口齧った。
しかし、サミーはごくん、と飲み込んだ後、ガクガクと震え出してしまったのだ。
「サミー?!」
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