前世を思い出したら愛したはずの旦那様を忘れてしまいました

あさ田ぱん

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二章

23.夫夫、大いに語る※

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 な、何するつもり?!怖いんだけど…!でも既に捕まっているし、抱きしめられてそのままキスで口を塞がれた。
 ちゅ、ちゅと優しく唇を吸われると、すぐに身体の中心が熱を帯びる。
「あ…、はぁ…、ん…っ♡」
「口付け、お好きなのですね…?」
「ん…、ずっとしたかったから…」
  『フェリシテ』が…、と続けようとしたが、レオナードの噛み付くような口付けで塞がれる。同時に着ていたブラウスのボタンを引きちぎるように外された。背中に腕を入れられ上着ごと無理やり脱がされ、間髪入れずに下のトラウザーズに手をかけられる。咄嗟にレオナードの手を掴んで抵抗した。
 しかしレオナードは力が強くて、あっという間に下履きも下着も脱がされてしまった。
 レオナードは一旦唇を離して、全裸になった俺を見下ろす。

「殿下、想像以上です。可愛らしいし、いやらしい…」

 再びレオナードはキスをして、愛しています、と囁いてから首筋に降りていった。唇と舌で首筋をなぞりながら、ついに舌は胸の突起に到達する。だめだよ!そこは触れられただけで、達しちゃったフェリシテのウィークポイントなんだから!
 でも止められる筈もなく、レオナードはペロリ、とそこを舐めた。
「や…!だめ、舐めないで!」
「無理です、殿下。既にぴんと尖っていて、ほんのりピンクに色付いている。まるで食べてくれといってるみたいです」
「い、今まで触れもしなかったくせに…!」
「見てしまったら私の欲望で、殿下を酷い目に遭わせる自信がありましたから。私の理性を誉めてください」
「そんな…、あ…ぁんっ♡」
 レオナードは乳輪の外側を丁寧に舐め始めた。小さい乳首なんだから、周りを舐めるなんて焦らしてる以外何者でもない。なのに一周した後も、決して乳頭には舌が触れない。
「はあ…、ぁ…。やだ、レオナード…」
「殿下…、かわいい…。どうして欲しいか言ってください。仰せの通りにいたします」
 レオナードの手も、もう片方の乳輪だけを撫でている。もどかしくて、堪らない…!
「舐めて…!ちゃんと!」
「舐めているではありませんか?」
 レオナードは上目遣いに唇を這わせたまま聞き返す。
「だから、乳首を舐めてっ!あ…っ!ぁあ…ん…っ♡」
  レオナードは途端に先端に貪りついた。舌で舐められ転がされ、激しく吸われる。もう片方は指のひらで潰されて声を上げたら、今度は反対側を舐められた。
「や…、ぁん…♡ぁ…だめ、だめ…!」
 背中が弓なりにしなると、レオナードは背中に手を回して身体を固定する。愛撫から逃れられない。それに、身体の中心が反応して先走りの液が零れる。
 俺の反応に気が付いたレオナードは目を細めて笑った。

「気持ちいいんですね…?ここ、濡れてる…」
 レオナードは先走りが漏れ出る、俺の陰茎の先端を指でなぞった。
「だめ、いっちゃう…!」
「これだけで…?」
 そう、ずっと触れて欲しかった。俺の中のフェリシテがそう主張する。
「だって、ずっと…さわってほしかっ…あ、ああっ!」
 レオナードは股間に顔を埋めてしまった。亀頭を舌先でちろちろと舐められる。徐々に亀頭から竿の部分へ舌を這わせ、また亀頭へ戻ったと思ったら、一気に口に含んだ。口に含み、上下に扱かれると、先走りの液で濡れたそれはぬるぬると滑って、気持ちがいい。

「あ゛ッ♡ ん……っ♡や、やぁ…いっちゃ…、あ…んっ♡」

 吸われながら扱かれて我慢できず、俺はレオナードの口の中で達してしまった。恥ずかしすぎて目に涙が浮かぶ…。
 レオナードは陰茎から口を離すと俺を見つめ、見せつけるようにゴクリと飲み込んだ。

「そ…そんなもの飲むなよ…っ!」
「なぜです…?ずっとこうしたかった…。殿下のすべてがほしい」

 レオナードは俺の足を掴むと、左右にこれでもかというほど広げた。腹に向かって洗浄魔法をかけると、足を広げさせたまま俺の奥の窄まりに顔を近づける。

「な…、何するつもり…?」
 レオナードは何も答えず、俺の窄まりの少し上、会陰に舌を這わせた。
「だ、だめ…っ!そんなところ…。やだ、やめてくれよ!あ…、ああっ!」
 会陰をなぞられ、そのまま窄まりの周辺を念入りに円を描くように舐められる。まだ、ひだには触れていないけど、ゾクゾクして期待で震えた。

「ふふ、かわいい。ここ、ひくひくしていますよ…?」
「あ…ああ、んっ♡」

 甘い声を出したら、レオナードは笑って、窄まりを舌で突いた。何度か突かれたあと、急に固い舌が中に入って来る。先ほどの魔法でぬめったそこは、簡単に舌の侵入を許してしまう。固い舌を上下に動かされて中がひくひくと蠢いた。

「あ、あんっ♡やあ、あ…ッ♡♡ま、またいっちゃう…♡あ…ん…♡」

 また達しそうだと訴えたらレオナードの舌が引き抜かれた。たぶん、この後…。

「殿下、二回目は一緒にいきましょう…?」

 レオナードが言った言葉の意味を理解して顔に熱が集まる。それでも俺が頷くと、レオナードは微笑んだ。
 やっぱり、思った通り、窄まりにレオナードの剛直がぐり、と触れる。

「赤い顔をして…なんてかわいい顔するんです…?殿下…!」
「あ、ああああッ!」

 レオナードの先端が中に入って来た。敏感になったそこは、レオナードを待っていて、期待通りの侵入を喜んでいる。歓喜のあまりレオナードの物を締め付けると、手前だけを焦らすようにに小刻みに擦られた。フェリシテはレオナードの身体を知っているのだ。こんなじらされて、我慢できるはずがない。もっと奥に欲しくて腰を揺らしたが、レオナードは意地悪をする。

「殿下、ここが気持ちがいいですか…?ね、どこがいいの…?このまま手前だけでいい?」
「あ、ああ、ん…。や、あ……ん、レオナード、様…」
「フェリシテ殿下、言って?」
「あ、ぁん…♡レオぉ…♡もっと、もっと奥にきて…ッ♡」

 奥までとお願いしたら、すぐにぐちゅん、と音をさせて一気に剛直が奥まで突き入れられた。

「あああああッ♡♡!」
「フェリシテ!」

 激しく突き上げられ、ごつごつと奥に何度も固い剛直がぶつかる。圧迫感と快楽とで、おかしくなりそう…!

「あ…、ああッ♡!あああ~~~っっ♡♡すき、それ好きっ♡♡あぁんっ♡」

 激しく中を突かれながら、口づけも始まった。腰を激しく打ち付けられ、ぱちゅん、ぱちゅんといやらしい音がする。それに合わせて、口内を舌で蹂躙される激しい口づけ…!
 レオナードの手は胸を弄る。尖った乳首を潰されて目の前に星が飛ぶ。
 頭がくらくらする。もう、だめ…!

「あ~~~っ♡♡!イク、レオ…いっちゃう…ッ♡!!」
「私もですっ!はあっ!!」

 レオナードの精液が勢いよく出る感触を、内壁で味わった。その余韻で見つめ合って口づける。

 気持ちが通じた後のえっちって、こんなに良かったんだ…?全然、知らなかった…。

「愛しています。出会ってから、ずっと…」

  そんなに長い間…?じゃあフェリシテはいつからレオナードが好きだったんだろう?思いだせないことが、もどかしい。

 レオナードに抱きつくと、爽やかな柑橘系の匂いに包まれた。あ、これって…レオナードの汗の匂い…?汗の匂いがいい匂いなんてずるくないか?
 でもこれ、何処かで嗅いだ気がする。どこだっけ?アレは…。

  レオナードに鼻を擦り付けたが思い出せなかった。思い出す前にレオナードにもう一度キスされてしまったのだ。
 そのキスの後「もっとぎゅっとして♡」と言ってしまい、俺はついにだいしゅきホールドでえっちしてしまった…。
 俺の中のフェリシテが悪いんだ!身体が勝手に…!それで結果的に、俺の知らないフェリシテの扉は開いてしまった。
 
 
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