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そして、恋が始まる。
Kちゃん
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高校1年の夏、硬式テニス部に所属していた私は、生まれつき膝の関節が外れやすかったためそれを治すべく、地元で有名な病院に夏休みの3週間を利用して入院して手術をした。
そこの病院は膝を治すのが得意で、バスケとかサッカーとかで前十字靭帯を切った人とかも入院していて、運動神経が良い人がたくさんいた。年齢も幅広く、おばあちゃんから小学生までいたが、1番多かったのが高校から20代!なんだか食堂は部活のような雰囲気でいつもワイワイ楽しかった。
健全な高校生から20代の男女がたくさん集まると、やっぱり恋愛が始まる。私は何組もカップルになっていくのを見ていた。
でも、当時ラグビー部の彼がいたため、私はキューピット側に行ったり、仲良しのみんなでリハビリに行く約束をしたり土曜日にみんなでお好み焼きパーティーをするとかで人数集めたりとかして自然とそこのグループを仕切っていた。
退院した後もリハビリで通っていたため、まだ仲良しの人が入院しているからとお見舞いがてら入院の食堂に行ってはだべっていた。そこの病院は私の第二の青春だった。
ある日、かっこいい人が入院してきたんだよ!!との第一報を聞いて、ちょっと、喋ってきてよ!と言われたので、怖いもの知らずな私は知りもしない人の個室のドアを叩いた。初めまして!この前まで入院していたんですけどかっこいい人が来たって聞いて、見にきました!!!
テンション高めで入った瞬間、私は恋に落ちた。一目惚れだった。その人はKちゃん。後に7年ほど付き合うことになる人だ。私の突然の訪問に驚きつつもテンションを合わせてくれて楽しそうに笑う彼に私はメロメロだった。あの時の高揚感は今でも忘れない。
その時彼は24歳。私よりも9つも上なのに、ベイビーフェイスで高校生かと思った。顔は関ジャニ∞の大倉に似ているようなまじでイケメンだ。さらに、バスケをしているらしく、私の好みの細マッチョ。もともとテンションが高い私のテンションが更に上がる。
かっこいいを何度も繰り返す私を見てとても嬉しそうな様子のKちゃんだった。その日から私はいつもKちゃんのことを想っていた。高校にいても、リハビリにいても、何をしててもいつも考えていた。当時ガラケーだったが、何度センター問い合わせをしたかわからない笑
LINEなんて便利なものがなかったからこそ、メールが返ってきた時のテンションの上がり方ったらなかった。でも、彼は24歳。9つも上だから私になんて目もくれていないんだろうなと思っていたため、憧れだけが募っていた。
でも、リハビリに一緒に行く約束をしたり、病院のベンチに座ってる所になぜだか肘がぶつかるくらいの近さで座ってきたり、いちいちドキドキさせてくる。その笑顔、話の内容の面白さに私はどんどん恋に落ちていた。
いつの間にか、私とKちゃんがリハビリグループを仕切る存在になっていた。
そうなると、次はみんなで何して遊ぶかとか、じゃ、私は誰に連絡するねとか、そういう事務連絡も増えてくる。次の企画を2人で話し合ったりメンツを決めたりで2人で話すことが増えた。
そして、いつものお好み焼きの帰りに彼の車に乗り、みんなを送り届けて最後に下ろしてもらうようになった。
距離的に自分が最後なのがおかしいのは誰の目にも明らかだった。もしかしたらKちゃんも私のことをちょっと良いなと思ってるかも?!?!そう思うだけで天にも昇る気持ちだった。最後にうちの前でたくさん話してから帰宅するのが恒例になった。
その年の夏、秋、冬、春はとても楽しかった。もちろんリハビリの仲間たちともいろんな遊びをしたけど、シーズンを追うごとにKちゃんと2人で遊ぶことが増えていた。ラグビー部の彼とはあまり会わなくなった。私はKちゃんに夢中だった。
2人で遊びに行った後、私の家の近くに車を停めていろんな話をして笑った。そして名残惜しいけど帰宅する。帰宅した後もメールを1、2通して寝る。そんな、人生で1番ドキドキした日々が春まで続いた。
春、ラグビー部の彼と別れた。もう、Kちゃんのことしか考えられなかったからだ。そして、恋が動き出す
Kちゃんに県内では遠足でいったりする大きな公園に誘われた。もちろん2人きりだ。その道中に、リハビリテーションの作業療法士さんが独立したため、お祝いをしようと2人でドッキリを仕掛けた所、見事に大成功!お礼にかりんとうを大量にもらった笑
今日はかりんとうを食べ切るまで帰れないな!と2人で頑張って食べたが全然減らない。うちの近くのいつもの所で話しながら食べたが、夜になってしまった。じゃ、そろそろと帰ろうとする私を引き止めるKちゃん。もうちょっと一緒にいようと言われ、きゅんとしちゃって車に残る。暗い車内にドキドキする。
なんか緊張しちゃって話せなくなる。2人の息遣いだけが聞こえる車内。突然恥ずかしくなって座席を倒して背伸びをして寝転ぶ私。Kちゃんが私を突然抱きしめる。びっくりする私。俺の彼女にならない?へ?!?!?!?!
なる!!!なりたい!あたし、ずっと好きだったの。9つも下でも良いの?○○が好きなんだよ。耳元でそう囁かれ、好きがMAXに振れた。それからちゅーをして、そのまま車内で事に及んだ。笑
とても娘には話せない話だ。
そこの病院は膝を治すのが得意で、バスケとかサッカーとかで前十字靭帯を切った人とかも入院していて、運動神経が良い人がたくさんいた。年齢も幅広く、おばあちゃんから小学生までいたが、1番多かったのが高校から20代!なんだか食堂は部活のような雰囲気でいつもワイワイ楽しかった。
健全な高校生から20代の男女がたくさん集まると、やっぱり恋愛が始まる。私は何組もカップルになっていくのを見ていた。
でも、当時ラグビー部の彼がいたため、私はキューピット側に行ったり、仲良しのみんなでリハビリに行く約束をしたり土曜日にみんなでお好み焼きパーティーをするとかで人数集めたりとかして自然とそこのグループを仕切っていた。
退院した後もリハビリで通っていたため、まだ仲良しの人が入院しているからとお見舞いがてら入院の食堂に行ってはだべっていた。そこの病院は私の第二の青春だった。
ある日、かっこいい人が入院してきたんだよ!!との第一報を聞いて、ちょっと、喋ってきてよ!と言われたので、怖いもの知らずな私は知りもしない人の個室のドアを叩いた。初めまして!この前まで入院していたんですけどかっこいい人が来たって聞いて、見にきました!!!
テンション高めで入った瞬間、私は恋に落ちた。一目惚れだった。その人はKちゃん。後に7年ほど付き合うことになる人だ。私の突然の訪問に驚きつつもテンションを合わせてくれて楽しそうに笑う彼に私はメロメロだった。あの時の高揚感は今でも忘れない。
その時彼は24歳。私よりも9つも上なのに、ベイビーフェイスで高校生かと思った。顔は関ジャニ∞の大倉に似ているようなまじでイケメンだ。さらに、バスケをしているらしく、私の好みの細マッチョ。もともとテンションが高い私のテンションが更に上がる。
かっこいいを何度も繰り返す私を見てとても嬉しそうな様子のKちゃんだった。その日から私はいつもKちゃんのことを想っていた。高校にいても、リハビリにいても、何をしててもいつも考えていた。当時ガラケーだったが、何度センター問い合わせをしたかわからない笑
LINEなんて便利なものがなかったからこそ、メールが返ってきた時のテンションの上がり方ったらなかった。でも、彼は24歳。9つも上だから私になんて目もくれていないんだろうなと思っていたため、憧れだけが募っていた。
でも、リハビリに一緒に行く約束をしたり、病院のベンチに座ってる所になぜだか肘がぶつかるくらいの近さで座ってきたり、いちいちドキドキさせてくる。その笑顔、話の内容の面白さに私はどんどん恋に落ちていた。
いつの間にか、私とKちゃんがリハビリグループを仕切る存在になっていた。
そうなると、次はみんなで何して遊ぶかとか、じゃ、私は誰に連絡するねとか、そういう事務連絡も増えてくる。次の企画を2人で話し合ったりメンツを決めたりで2人で話すことが増えた。
そして、いつものお好み焼きの帰りに彼の車に乗り、みんなを送り届けて最後に下ろしてもらうようになった。
距離的に自分が最後なのがおかしいのは誰の目にも明らかだった。もしかしたらKちゃんも私のことをちょっと良いなと思ってるかも?!?!そう思うだけで天にも昇る気持ちだった。最後にうちの前でたくさん話してから帰宅するのが恒例になった。
その年の夏、秋、冬、春はとても楽しかった。もちろんリハビリの仲間たちともいろんな遊びをしたけど、シーズンを追うごとにKちゃんと2人で遊ぶことが増えていた。ラグビー部の彼とはあまり会わなくなった。私はKちゃんに夢中だった。
2人で遊びに行った後、私の家の近くに車を停めていろんな話をして笑った。そして名残惜しいけど帰宅する。帰宅した後もメールを1、2通して寝る。そんな、人生で1番ドキドキした日々が春まで続いた。
春、ラグビー部の彼と別れた。もう、Kちゃんのことしか考えられなかったからだ。そして、恋が動き出す
Kちゃんに県内では遠足でいったりする大きな公園に誘われた。もちろん2人きりだ。その道中に、リハビリテーションの作業療法士さんが独立したため、お祝いをしようと2人でドッキリを仕掛けた所、見事に大成功!お礼にかりんとうを大量にもらった笑
今日はかりんとうを食べ切るまで帰れないな!と2人で頑張って食べたが全然減らない。うちの近くのいつもの所で話しながら食べたが、夜になってしまった。じゃ、そろそろと帰ろうとする私を引き止めるKちゃん。もうちょっと一緒にいようと言われ、きゅんとしちゃって車に残る。暗い車内にドキドキする。
なんか緊張しちゃって話せなくなる。2人の息遣いだけが聞こえる車内。突然恥ずかしくなって座席を倒して背伸びをして寝転ぶ私。Kちゃんが私を突然抱きしめる。びっくりする私。俺の彼女にならない?へ?!?!?!?!
なる!!!なりたい!あたし、ずっと好きだったの。9つも下でも良いの?○○が好きなんだよ。耳元でそう囁かれ、好きがMAXに振れた。それからちゅーをして、そのまま車内で事に及んだ。笑
とても娘には話せない話だ。
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