49 / 54
【第49話:活躍】
しおりを挟む
普通なら梃子摺るはずのサイクロプスをなんの反撃もされずに倒す事ができたが、オレの気は晴れなかった。
まだフィアたちを解放できておらず、その身の安全を確保できていないというのもあるが、どうしてもオレはオックスの最期の言葉が気になってしかたなかったからだ。
「これでアレがハッタリだったというのなら、してやられたといったところか……」
いや、ハッタリならオレが苦々しい想いを抱くだけで済む。
それだけで他に何事も起こらないのなら、それで良いだろう。
むしろそうあってくれと思う。
「とにかく、まずはフィアたちの安全を確保することが優先だ。だがその前に……」
あまり気が進まないが、また悪人の手に渡っては目もあてられない。
オックスが使っていた魔物を従える力を持つアーティファクト。
あれを回収しておかなければ……。
「ん? これか……」
それはすぐに見つかった。
大きな魔力を帯びていたからだ。
見た目は宝石に鎖が絡まっているような感じだろうか。
まるでその力を封じ込められいるような姿に畏怖のようなものを感じる。
「あまり触れたくない感じだが仕方ない……」
若干の抵抗を感じながらもオレはそれを手に取った……その時だった。
後ろで何か物音が聞こえて落としそうになる。
「な、なんだ?」
嫌な予感を感じつつも振り返ったオレの目に飛び込んできたのは、予感とは真逆の嬉しいものだった。
「お兄ちゃ~ん!」
「フォーレスト!!」
「フォーレストさん!」
通路を駆けてくるのは、妹のメリアとパーティーメンバーのフィアとロロアだった。
「みんな無事だったか!!」
三人が元気に駆け寄ってくる姿を見て思わず目頭が熱くなるが、ちょっと恥ずかしいので必死に堪え、オレも三人の元へと駆けだした。
良かった……みんな無事で本当に良かった……。
「こっちは大丈夫よ! あっ⁉ お兄ちゃんこそ肩に怪我してるじゃない!?」
そう言えば興奮して忘れていたが、さっきオックスと戦っている時に肩を怪我していたんだった。
そこまで大した怪我では無いと思っていたが、まだ血が完全に止まっていない所を見ると意外と傷が深かったようだ。
「まかせてください!」
オレが怪我をしている事を知ると、ロロアが慌てて駆け寄ってきてすぐに回復魔法をかけてくれた。
「軽治癒! 軽治癒!」
ロロアが肩に添えた手から暖かい光が降り注ぎ、肩から痛みが引いていく。
いや、肩だけではない。
無理なバフの重ね掛けにより悲鳴をあげていた全身から徐々に痛みが消えていった。
「ロロア、ありがとう。もう大丈夫だ」
思い返せば、ローリエの裏切りにあった時にもう一度虐待するためにかけられた軽治癒とは、同じ魔法なのに感じ方が全く違うな……。
そんなもうどうでも良い事を考えていると、フィアとメリアがホッとした表情で声をかけてきた。
「もう! 心配させないでよね!」
「そうだよ。お兄ちゃんは私たちのことを心配するのが仕事でしょ?」
いや、そんな仕事をしているつもりはないのだが……。
まぁ怪我をして心配させてしまったのは確かなので、悪いなとひとこと謝っておいた。
「そんなことより、よく自力で脱出できたな。フィアたちの方こそ大丈夫なのか?」
少なくとも見張りが一人ついていたはずだ。
いったいどうやって?
「へへ~ん! そこはこのメリアが頑張ったからだよ!」
「え? いったいどうやって抜け出したんだ?」
そもそもメリアは、こっそりこっちに自分の召喚獣である小鳥のピッチュを尾行させていたはずだ。
「メリアちゃん、凄いんですよ! もう一体召喚獣を同時召喚できるんです!」
「え? そうなのか? そんなこと一言も言ってなかったじゃないか?」
そもそも召喚魔法で複数同時召喚できるのはかなりの熟練者の認識だったのだが……。
「嘘じゃないわ。そのお陰で見張りの隙をついて鍵を奪って脱出できたんだから」
「へぇ~そうなのか。凄いじゃないか!」
「まぁねぇ~♪ でも、見張りを倒したのはフィアさんなんだけどね」
その後、気になったオレは三人からもう少し詳しく話を聞いてみた。
メリアは、どうやら猫のような召喚獣をもう一体呼び出せるようで、その召喚獣を使って隙をついて鍵をこっそりと奪うと、物音を立てて見張りの男を遠くへと誘導。
扉を開けたと同時にフィアが槍を取り返すと、そのまま一瞬で相手を倒してしまったようだ。
「私の槍が置いてある場所も先にメリアちゃんが調べて置いてくれたのよ」
村では幼いころから神童だとか騒がれていたが、本当に目覚ましい活躍だったようだ。
そもそもオレもメリアの助けがあったおかげで思い切って動けたわけだしな。
「うん、メリアは自慢の妹だよ。あ、そうだ。こっちでのことも話しておく」
パーティーとして活動する上で情報の共有はとても大事だ。
まぁ前のパーティーでは、情報なんて全部適当でそんなことはしたことも無かったがな……。
それはともかく、こちらで何があって、どうやってオックスたちを倒したかを掻い摘んで話しておいた。
「フォーレスト、あなたよくそんなギリギリの戦いで生き残ったわね……」
フィアの言葉はごもっともだ。
オックスたちとの先の戦いでは、なにか一つでも掛け違っていればオレの命はなかったことだろう。
まぁフィアも呆れ半分な振りをしているが、話を聞いてそんなギリギリの戦いだったのに自分は側にいなかったのかと悔しそうな感じだ。
フィアは隠し事が本当に下手だからな。
「……本当にフォーレストさんが無事で良かった……」
メリアはメリアで、こっちは目に涙を溜めていて対処に困るな……。
「ま、まぁとにかく、みんな無事で本当に良かった。それよりこれを見てくれ……」
途中危ない場面は何度もあったが、それでもこうして皆無事ならばそれで十分だ。
それよりも皆にも見てもらいたいものがある。
「オックスが使っていたアーティファクトなんだが……」
そう言って鎖の絡んだ宝石を懐から取り出した時だった。
「な、なんだ!?」
大きな地震でも起きたかのような、凄まじい衝撃がダンジョンを襲ったのだった。
まだフィアたちを解放できておらず、その身の安全を確保できていないというのもあるが、どうしてもオレはオックスの最期の言葉が気になってしかたなかったからだ。
「これでアレがハッタリだったというのなら、してやられたといったところか……」
いや、ハッタリならオレが苦々しい想いを抱くだけで済む。
それだけで他に何事も起こらないのなら、それで良いだろう。
むしろそうあってくれと思う。
「とにかく、まずはフィアたちの安全を確保することが優先だ。だがその前に……」
あまり気が進まないが、また悪人の手に渡っては目もあてられない。
オックスが使っていた魔物を従える力を持つアーティファクト。
あれを回収しておかなければ……。
「ん? これか……」
それはすぐに見つかった。
大きな魔力を帯びていたからだ。
見た目は宝石に鎖が絡まっているような感じだろうか。
まるでその力を封じ込められいるような姿に畏怖のようなものを感じる。
「あまり触れたくない感じだが仕方ない……」
若干の抵抗を感じながらもオレはそれを手に取った……その時だった。
後ろで何か物音が聞こえて落としそうになる。
「な、なんだ?」
嫌な予感を感じつつも振り返ったオレの目に飛び込んできたのは、予感とは真逆の嬉しいものだった。
「お兄ちゃ~ん!」
「フォーレスト!!」
「フォーレストさん!」
通路を駆けてくるのは、妹のメリアとパーティーメンバーのフィアとロロアだった。
「みんな無事だったか!!」
三人が元気に駆け寄ってくる姿を見て思わず目頭が熱くなるが、ちょっと恥ずかしいので必死に堪え、オレも三人の元へと駆けだした。
良かった……みんな無事で本当に良かった……。
「こっちは大丈夫よ! あっ⁉ お兄ちゃんこそ肩に怪我してるじゃない!?」
そう言えば興奮して忘れていたが、さっきオックスと戦っている時に肩を怪我していたんだった。
そこまで大した怪我では無いと思っていたが、まだ血が完全に止まっていない所を見ると意外と傷が深かったようだ。
「まかせてください!」
オレが怪我をしている事を知ると、ロロアが慌てて駆け寄ってきてすぐに回復魔法をかけてくれた。
「軽治癒! 軽治癒!」
ロロアが肩に添えた手から暖かい光が降り注ぎ、肩から痛みが引いていく。
いや、肩だけではない。
無理なバフの重ね掛けにより悲鳴をあげていた全身から徐々に痛みが消えていった。
「ロロア、ありがとう。もう大丈夫だ」
思い返せば、ローリエの裏切りにあった時にもう一度虐待するためにかけられた軽治癒とは、同じ魔法なのに感じ方が全く違うな……。
そんなもうどうでも良い事を考えていると、フィアとメリアがホッとした表情で声をかけてきた。
「もう! 心配させないでよね!」
「そうだよ。お兄ちゃんは私たちのことを心配するのが仕事でしょ?」
いや、そんな仕事をしているつもりはないのだが……。
まぁ怪我をして心配させてしまったのは確かなので、悪いなとひとこと謝っておいた。
「そんなことより、よく自力で脱出できたな。フィアたちの方こそ大丈夫なのか?」
少なくとも見張りが一人ついていたはずだ。
いったいどうやって?
「へへ~ん! そこはこのメリアが頑張ったからだよ!」
「え? いったいどうやって抜け出したんだ?」
そもそもメリアは、こっそりこっちに自分の召喚獣である小鳥のピッチュを尾行させていたはずだ。
「メリアちゃん、凄いんですよ! もう一体召喚獣を同時召喚できるんです!」
「え? そうなのか? そんなこと一言も言ってなかったじゃないか?」
そもそも召喚魔法で複数同時召喚できるのはかなりの熟練者の認識だったのだが……。
「嘘じゃないわ。そのお陰で見張りの隙をついて鍵を奪って脱出できたんだから」
「へぇ~そうなのか。凄いじゃないか!」
「まぁねぇ~♪ でも、見張りを倒したのはフィアさんなんだけどね」
その後、気になったオレは三人からもう少し詳しく話を聞いてみた。
メリアは、どうやら猫のような召喚獣をもう一体呼び出せるようで、その召喚獣を使って隙をついて鍵をこっそりと奪うと、物音を立てて見張りの男を遠くへと誘導。
扉を開けたと同時にフィアが槍を取り返すと、そのまま一瞬で相手を倒してしまったようだ。
「私の槍が置いてある場所も先にメリアちゃんが調べて置いてくれたのよ」
村では幼いころから神童だとか騒がれていたが、本当に目覚ましい活躍だったようだ。
そもそもオレもメリアの助けがあったおかげで思い切って動けたわけだしな。
「うん、メリアは自慢の妹だよ。あ、そうだ。こっちでのことも話しておく」
パーティーとして活動する上で情報の共有はとても大事だ。
まぁ前のパーティーでは、情報なんて全部適当でそんなことはしたことも無かったがな……。
それはともかく、こちらで何があって、どうやってオックスたちを倒したかを掻い摘んで話しておいた。
「フォーレスト、あなたよくそんなギリギリの戦いで生き残ったわね……」
フィアの言葉はごもっともだ。
オックスたちとの先の戦いでは、なにか一つでも掛け違っていればオレの命はなかったことだろう。
まぁフィアも呆れ半分な振りをしているが、話を聞いてそんなギリギリの戦いだったのに自分は側にいなかったのかと悔しそうな感じだ。
フィアは隠し事が本当に下手だからな。
「……本当にフォーレストさんが無事で良かった……」
メリアはメリアで、こっちは目に涙を溜めていて対処に困るな……。
「ま、まぁとにかく、みんな無事で本当に良かった。それよりこれを見てくれ……」
途中危ない場面は何度もあったが、それでもこうして皆無事ならばそれで十分だ。
それよりも皆にも見てもらいたいものがある。
「オックスが使っていたアーティファクトなんだが……」
そう言って鎖の絡んだ宝石を懐から取り出した時だった。
「な、なんだ!?」
大きな地震でも起きたかのような、凄まじい衝撃がダンジョンを襲ったのだった。
21
お気に入りに追加
586
あなたにおすすめの小説

聖女やめます……タダ働きは嫌!友達作ります!冒険者なります!お金稼ぎます!ちゃっかり世界も救います!
さくしゃ
ファンタジー
職業「聖女」としてお勤めに忙殺されるクミ
祈りに始まり、一日中治療、時にはドラゴン討伐……しかし、全てタダ働き!
も……もう嫌だぁ!
半狂乱の最強聖女は冒険者となり、軟禁生活では味わえなかった生活を知りはっちゃける!
時には、不労所得、冒険者業、アルバイトで稼ぐ!
大金持ちにもなっていき、世界も救いまーす。
色んなキャラ出しまくりぃ!
カクヨムでも掲載チュッ
⚠︎この物語は全てフィクションです。
⚠︎現実では絶対にマネはしないでください!

パーティーの役立たずとして追放された魔力タンク、世界でただ一人の自動人形『ドール』使いになる
日之影ソラ
ファンタジー
「ラスト、今日でお前はクビだ」
冒険者パーティで魔力タンク兼雑用係をしていたラストは、ある日突然リーダーから追放を宣告されてしまった。追放の理由は戦闘で役に立たないから。戦闘中に『コネクト』スキルで仲間と繋がり、仲間たちに自信の魔力を分け与えていたのだが……。それしかやっていないことを責められ、戦える人間のほうがマシだと仲間たちから言い放たれてしまう。
一人になり途方にくれるラストだったが、そこへ行方不明だった冒険者の祖父から送り物が届いた。贈り物と一緒に入れられた手紙には一言。
「ラストよ。彼女たちはお前の力になってくれる。ドール使いとなり、使い熟してみせよ」
そう記され、大きな木箱の中に入っていたのは綺麗な少女だった。
これは無能と言われた一人の冒険者が、自動人形(ドール)と共に成り上がる物語。
7/25男性向けHOTランキング1位

リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!

追放貴族少年リュウキの成り上がり~魔力を全部奪われたけど、代わりに『闘気』を手に入れました~
さとう
ファンタジー
とある王国貴族に生まれた少年リュウキ。彼は生まれながらにして『大賢者』に匹敵する魔力を持って生まれた……が、義弟を溺愛する継母によって全ての魔力を奪われ、次期当主の座も奪われ追放されてしまう。
全てを失ったリュウキ。家も、婚約者も、母の形見すら奪われ涙する。もう生きる力もなくなり、全てを終わらせようと『龍の森』へ踏み込むと、そこにいたのは死にかけたドラゴンだった。
ドラゴンは、リュウキの境遇を憐れみ、ドラゴンしか使うことのできない『闘気』を命をかけて与えた。
これは、ドラゴンの力を得た少年リュウキが、新しい人生を歩む物語。
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。

ゴミスキル【スコップ】が本当はチート級でした~無能だからと生き埋めにされたけど、どんな物でも発掘できる力でカフェを経営しながら敵を撃退する~
名無し
ファンタジー
鉱山で大きな宝石を掘り当てた主人公のセインは、仲間たちから用済みにされた挙句、生き埋めにされてしまう。なんとか脱出したところでモンスターに襲われて死にかけるが、隠居していた司祭様に助けられ、外れだと思われていたスキル【スコップ】にどんな物でも発掘できる効果があると知る。それから様々なものを発掘するうちにカフェを経営することになり、スキルで掘り出した個性的な仲間たちとともに、店を潰そうとしてくる元仲間たちを撃退していく。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……

婚約破棄されて追放されたけど、守護竜に愛されてます 〜ドラゴンの花嫁〜
有賀冬馬
恋愛
マイアーレ王女は非常に優秀だが、ちょっとばかり内向的な性格をしている。そして、活発な妹がいるせいで、自己評価がとても低い。
この物語は、彼女が国を追放される所から始まる。
彼女はこの国の守護竜と呼ばれるドラゴンに見初められ、ドラゴンの花嫁として王宮に復帰を遂げる……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる