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【第40話:負けない強さ】
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痕跡は思いのほかあっけなく見つかった。
「フォーレストさん! こっちです!! こっちに来てください!」
「わかった! すぐ行く!」
ロロアに呼ばれて向かった先には、森の奥へと向かう、薄っすら焼け焦げたあとが続いていた。
これだけわかりやすい痕跡もないだろう……。
間違いなくサラマンダーのものだ。
そして、サラマンダーがこちらに向かったのなら、きっとフィアとメリアを追ってに違いない。
「よし! オレたちも追いかけるぞ!」
「はい!」
「でも、その前に……全能力向上!1.2倍!」
オレの方はさっきバフはかけ直していたからまだまだ持つが、ロロアの方はこっちに向かう時にかけたきりだったからな。
すると、オレがバフを掛けなおしてやるとすぐ、ロロアも思い出したかのように回復魔法をかけ直してくれた。
「あ、私も……スキル範囲化、軽治癒!」
「ありがとうな。じゃぁ、気を引き締めて向かうぞ!」
「はい!」
本当ならロロアには、サラマンダーとの戦闘中はしっかり安全な距離を確保しておいて欲しいのだが、今回は遭遇戦になるかもしれない。
だからロロアのバフによる強化も切らさないようにしないとな。
焦げたあとを辿り始めると、ロロアがオレのすぐ後ろをついて来ているのに気付く。
気が急いているのかもしれないが、サラマンダーと戦う場合、真後ろを歩かれるのは危険だ。
「ロロア、焦っては駄目だ。オレが先に行くからあまり前にでないように」
「あっ……すみません! ……でも、フォーレストさんに何かあれば私が絶対に治しますから……護りますから……」
ロロアの発するその言葉に、決意のようなものを感じる。
オレたちのパーティーの中では、出会ってから一番成長したのはロロアかもしれないな。
でも、今は冷静さを失っているようにも感じるし、一言釘をさしておこう。
「その時は頼む。だが、もう少し距離をとって後ろをついて来てくれ。突然襲われた時にすぐ後ろにロロアがいたら、攻撃を避けることも出来なくなるんだぞ?」
「そ、そうですよね……すみません」
「あやまることはないさ。後ろにロロアが控えていてくれるからこそ、オレやフィアは思いっきり戦えるんだからな」
「は、はい!」
サラマンダーの残したあとを辿りながらの会話なので正確な距離まではわからないが、返事をしたあと、しっかりと距離をとってくれたようだ。
ロロアはこれで良しと……。
頼む……フィア、メリア、二人とも無事でいてくれよ……。
◆
地面に残った痕跡を追って数分ほどだろうか。
「っ!? これは!!」
少し先から爆発音のようなものが聞こえてきた。
木々の間は広いが、それでも距離が離れているために木が邪魔で何が起こっているかを確認することが出来ない。
出来ないが……さっきのは、サラマンダーのファイヤーボールで間違いない!
「フォーレストさん!!」
「わかってる! 先に行く!」
オレはロロアと視線を交わして頷くと、抑えていた速度を一気に限界まで引き上げて駆け出した。
「頼む……無事でいてくれ……」
飛ぶように後ろに流れていく景色。
軽い全能感に包まれるが、それでもまだ足りない……。
もっと……もっと速く……もっとだ!!
今まさに争っているのがわかる。
あのシルエットは……フィアだ!!
彼女が生きているという喜びとともに、今まさにサラマンダーと正面から戦っているという事実に気持ちがさらに焦る。
サラマンダーと接近戦を繰り広げて無事ではいられない。
下手をすると、あとほんの数秒で倒れて動けなくなるかもしれない。
そんな嫌な想像が脳裏をよぎる。
なぜならサラマンダーと接近して戦うということは……現在進行形で重度の火傷を負いながら戦っているということなのだから!
「出し惜しみはなしだ! 重ね掛け! 全能力向上! 1.2倍!!」
補助魔法の可能性を探って見つけた、オレのとっておきの切り札の一つ!
元々かかっていた全能力向上に更に1.2倍を重ね掛けした。
通常、全能力向上の限界は1.5倍だ。
一度にそれ以上倍率をあげることは、いまのところオレにはできない。
というか、文献にもそういう記録もなかったはずだ。
だが、オレには固有スキル『重ね掛け』がある。
限界を超えてかければ肉体を破壊してしまうことになるが、日々修練し肉体を鍛えあげ、その上でオレの倍率の限界を探ったところ、1.8倍までは耐えられることがわかった。
もちろん、効果が切れた時の反動は1.5倍の時よりもさらに酷くなるので気軽には使えない。
「だけど……今は使いどころだろ! フィアーーー!! さがれーーーーー!!」
全能力向上1.5倍の時よりも更に力が漲っている。
その漲る力の全てを背から取り出した盾を持つ手に注ぎ込むと、ぐるりと身体を限界まで捻って……ありったけの力で投擲した。
「はぁぁぁ!!」
裂帛の気合いと共に撃ちだした盾は、狙い通りにサラマンダーへと一直線に飛んでいく。
これも開発し、特訓していた技のひとつだ。
シルバーランクの冒険者として、その肩書に負けない強さを求めて。
盾に仕込んだワイヤーが腕に取り付けた滑車を激しくで回転させている。
バフで上がった身体能力に加え、走っている力と遠心力も加わり、オレの盾は回転しながら凄まじい速度でサラマンダーに迫り……フィアに噛みつこうとしていた頭部を弾き飛ばした。
「……え……フォー、レスト……?」
「待たせたな! フィア、大丈夫か!?」
そう言いながら、フィアの元まで駆け寄る。
ん!? 離れた場所にメリアの姿も見える!
二人とも無事で良かった!
「もう……待たせ過ぎよ……今度またケーキ奢りなさいよ?」
サラマンダーとさしで戦い、こんな大やけどを負いながらも、そんな軽口を言えるフィアを本当に凄い奴だと思った。
「あぁ、腹いっぱい食べさせてやる。今にも倒れそうだが……とにかく無事で良かった……。心配したぞ」
本当は肩をかしてやりたいところだが、あれだけ強力な盾による攻撃も、それほど大きなダメージにはなっていないようだ。
頭をぶるぶると何度も振っているから、軽い脳震盪ぐらいはおこしているのかもしれないが、致命傷には程遠いだろう。
「心配したのはこっちよ……サラマンダーがこっちに現れたってことは……って、本当に死んだと思ったんだから……」
「すまない……オレが倒しそこねたばかりに……。ただ、今は詳しい話はあとだ。ロロアがもうすぐそこまで来ているから、フィアはメリアと一緒に下がって治療を受けてくれ。こいつは……オレが仕留める!」
メリアも本当は駆け寄って来たそうだが、ちゃんと安全な距離をとって待っている。
本当にできた妹だ……。
みんななんとか無事だったし、メリアとフィアに何が起こったのか、オレの目の前でサラマンダーがどうやって消えたのか、お互いの情報を交換したいところだが、まずは目の前のサラマンダーを倒さない事にもそれもできない。
それに、フィアの治療を急がねばならないし、まずは派手に暴れて注意をひくか。
「さぁ……二回戦だ! いくぞ!!」
オレは魔道具の滑車によって再度引き寄せた盾を構え、サラマンダーに二度目の戦いを挑んだのだった。
「フォーレストさん! こっちです!! こっちに来てください!」
「わかった! すぐ行く!」
ロロアに呼ばれて向かった先には、森の奥へと向かう、薄っすら焼け焦げたあとが続いていた。
これだけわかりやすい痕跡もないだろう……。
間違いなくサラマンダーのものだ。
そして、サラマンダーがこちらに向かったのなら、きっとフィアとメリアを追ってに違いない。
「よし! オレたちも追いかけるぞ!」
「はい!」
「でも、その前に……全能力向上!1.2倍!」
オレの方はさっきバフはかけ直していたからまだまだ持つが、ロロアの方はこっちに向かう時にかけたきりだったからな。
すると、オレがバフを掛けなおしてやるとすぐ、ロロアも思い出したかのように回復魔法をかけ直してくれた。
「あ、私も……スキル範囲化、軽治癒!」
「ありがとうな。じゃぁ、気を引き締めて向かうぞ!」
「はい!」
本当ならロロアには、サラマンダーとの戦闘中はしっかり安全な距離を確保しておいて欲しいのだが、今回は遭遇戦になるかもしれない。
だからロロアのバフによる強化も切らさないようにしないとな。
焦げたあとを辿り始めると、ロロアがオレのすぐ後ろをついて来ているのに気付く。
気が急いているのかもしれないが、サラマンダーと戦う場合、真後ろを歩かれるのは危険だ。
「ロロア、焦っては駄目だ。オレが先に行くからあまり前にでないように」
「あっ……すみません! ……でも、フォーレストさんに何かあれば私が絶対に治しますから……護りますから……」
ロロアの発するその言葉に、決意のようなものを感じる。
オレたちのパーティーの中では、出会ってから一番成長したのはロロアかもしれないな。
でも、今は冷静さを失っているようにも感じるし、一言釘をさしておこう。
「その時は頼む。だが、もう少し距離をとって後ろをついて来てくれ。突然襲われた時にすぐ後ろにロロアがいたら、攻撃を避けることも出来なくなるんだぞ?」
「そ、そうですよね……すみません」
「あやまることはないさ。後ろにロロアが控えていてくれるからこそ、オレやフィアは思いっきり戦えるんだからな」
「は、はい!」
サラマンダーの残したあとを辿りながらの会話なので正確な距離まではわからないが、返事をしたあと、しっかりと距離をとってくれたようだ。
ロロアはこれで良しと……。
頼む……フィア、メリア、二人とも無事でいてくれよ……。
◆
地面に残った痕跡を追って数分ほどだろうか。
「っ!? これは!!」
少し先から爆発音のようなものが聞こえてきた。
木々の間は広いが、それでも距離が離れているために木が邪魔で何が起こっているかを確認することが出来ない。
出来ないが……さっきのは、サラマンダーのファイヤーボールで間違いない!
「フォーレストさん!!」
「わかってる! 先に行く!」
オレはロロアと視線を交わして頷くと、抑えていた速度を一気に限界まで引き上げて駆け出した。
「頼む……無事でいてくれ……」
飛ぶように後ろに流れていく景色。
軽い全能感に包まれるが、それでもまだ足りない……。
もっと……もっと速く……もっとだ!!
今まさに争っているのがわかる。
あのシルエットは……フィアだ!!
彼女が生きているという喜びとともに、今まさにサラマンダーと正面から戦っているという事実に気持ちがさらに焦る。
サラマンダーと接近戦を繰り広げて無事ではいられない。
下手をすると、あとほんの数秒で倒れて動けなくなるかもしれない。
そんな嫌な想像が脳裏をよぎる。
なぜならサラマンダーと接近して戦うということは……現在進行形で重度の火傷を負いながら戦っているということなのだから!
「出し惜しみはなしだ! 重ね掛け! 全能力向上! 1.2倍!!」
補助魔法の可能性を探って見つけた、オレのとっておきの切り札の一つ!
元々かかっていた全能力向上に更に1.2倍を重ね掛けした。
通常、全能力向上の限界は1.5倍だ。
一度にそれ以上倍率をあげることは、いまのところオレにはできない。
というか、文献にもそういう記録もなかったはずだ。
だが、オレには固有スキル『重ね掛け』がある。
限界を超えてかければ肉体を破壊してしまうことになるが、日々修練し肉体を鍛えあげ、その上でオレの倍率の限界を探ったところ、1.8倍までは耐えられることがわかった。
もちろん、効果が切れた時の反動は1.5倍の時よりもさらに酷くなるので気軽には使えない。
「だけど……今は使いどころだろ! フィアーーー!! さがれーーーーー!!」
全能力向上1.5倍の時よりも更に力が漲っている。
その漲る力の全てを背から取り出した盾を持つ手に注ぎ込むと、ぐるりと身体を限界まで捻って……ありったけの力で投擲した。
「はぁぁぁ!!」
裂帛の気合いと共に撃ちだした盾は、狙い通りにサラマンダーへと一直線に飛んでいく。
これも開発し、特訓していた技のひとつだ。
シルバーランクの冒険者として、その肩書に負けない強さを求めて。
盾に仕込んだワイヤーが腕に取り付けた滑車を激しくで回転させている。
バフで上がった身体能力に加え、走っている力と遠心力も加わり、オレの盾は回転しながら凄まじい速度でサラマンダーに迫り……フィアに噛みつこうとしていた頭部を弾き飛ばした。
「……え……フォー、レスト……?」
「待たせたな! フィア、大丈夫か!?」
そう言いながら、フィアの元まで駆け寄る。
ん!? 離れた場所にメリアの姿も見える!
二人とも無事で良かった!
「もう……待たせ過ぎよ……今度またケーキ奢りなさいよ?」
サラマンダーとさしで戦い、こんな大やけどを負いながらも、そんな軽口を言えるフィアを本当に凄い奴だと思った。
「あぁ、腹いっぱい食べさせてやる。今にも倒れそうだが……とにかく無事で良かった……。心配したぞ」
本当は肩をかしてやりたいところだが、あれだけ強力な盾による攻撃も、それほど大きなダメージにはなっていないようだ。
頭をぶるぶると何度も振っているから、軽い脳震盪ぐらいはおこしているのかもしれないが、致命傷には程遠いだろう。
「心配したのはこっちよ……サラマンダーがこっちに現れたってことは……って、本当に死んだと思ったんだから……」
「すまない……オレが倒しそこねたばかりに……。ただ、今は詳しい話はあとだ。ロロアがもうすぐそこまで来ているから、フィアはメリアと一緒に下がって治療を受けてくれ。こいつは……オレが仕留める!」
メリアも本当は駆け寄って来たそうだが、ちゃんと安全な距離をとって待っている。
本当にできた妹だ……。
みんななんとか無事だったし、メリアとフィアに何が起こったのか、オレの目の前でサラマンダーがどうやって消えたのか、お互いの情報を交換したいところだが、まずは目の前のサラマンダーを倒さない事にもそれもできない。
それに、フィアの治療を急がねばならないし、まずは派手に暴れて注意をひくか。
「さぁ……二回戦だ! いくぞ!!」
オレは魔道具の滑車によって再度引き寄せた盾を構え、サラマンダーに二度目の戦いを挑んだのだった。
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