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【第19話:ゴブリン】
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三人で買い出しに行ってから二日が過ぎ、いよいよゴブリンの集落殲滅に赴く日がやってきた。
必要な物は一通り買いそろえたし、昨日はたった一日だけだったが、オレのバフも絡めた連携もしっかり確認出来たので、かなり充実した訓練が出来たと思う。
新しい仲間との初めての依頼。
しかも、ゴブリンの集落を殲滅させるというオレにとっては難易度の高い依頼だ。
不安が無いと言えば嘘になる。
でも……二人と一緒に宿を出た時には、不思議とその不安は消え去っていた。
今までは、ほとんどオレ一人で準備を進めていたが、今回はじっくり皆で話し合いながら進める事ができた。
依頼を遂行する上での作戦も、その作戦に沿った訓練も、全て相談しながら皆で行う事が出来た。
そんなこと、パーティーとしては当たり前のことなのかもしれないが、その当たり前がオレの不安を消し去ってくれていた。
「次の分岐までは一本道だったな」
「そうですね。最初の分岐を右に折れたら、あとはまた暫く道なりです」
「まだまだか~。それにしても、王都を出て徒歩半日の森にゴブリンの集落が出来るなんて珍しいわね」
オレもそれは少し思っていた。
通常多少なりとも知能を持つ人型の魔物は、王都のような大きな街の側を避ける傾向がある。
これが大規模な集落なら強気になって街の側に作ると言うのも話に聞くのだが、中途半端な三〇匹という少ない数の集落が、これほど街の近くに出来たというのは初めて聞く話だった。
ただ、オレはシルバーランクになったとはいえ、冒険者になってまだ半年だ。
もしかするとオレが知らないだけで、本当はたまにこういう集落が出来ていて、話が広まる前に他の冒険者が潰していたのかもしれないが。
「オレも珍しいとは思うが、昨日、ギルドで追加の情報を確認しても何も無かったし、とりあえず行ってみるしかないんじゃないか」
昨日、訓練場での連携訓練を終えたあと、ギルドに寄って追加の情報が出ていないかを聞いてみたのだが、新しい情報は無いという事だった。
「そうなんだけどね~。でも、ちょっと腑に落ちないし、なんか嫌な予感もするから気を付けましょうか」
「やだなぁ~。お姉ちゃんの勘って当たるから、本当に気を付けないと。フォーレストさんも気を付けてくださいね」
「なんとなくフィアは直感凄そうだもんな。気を付けるよ」
フィアって考えて行動する前に、直感で動きそうだよな。
「ん? ちょっと何か引っかかる感じなんだけど~?」
「な、何も言ってないぞ?」
「ふ~ん……なら、いいんだけど~」
若干ふざけて話をしてはいるが、本当に気を付けた方が良いとは思っていた。
直感型の冒険者の勘は良く当たると聞くしな。
だけどオレたちのそんな不安は杞憂に終わり、目的の森には、何事もなく無事につく事が出来た。
「ここまでは順調にこれたわね」
「お姉ちゃん、ここまでは、とか言わないでよ」
「とにかく、ここからは更に気を引き締めていこう」
ギルドから伝えられたゴブリンの集落の場所は、この街道沿いから森に入り、四半刻ほど歩いた所にあるらしい。
向かうのはこの森の中央に聳える小さな山の麓なので、迷うようなこともないはずだ。
「じゃぁ、作戦通り先頭はオレがいくぞ。全能力向上1.2倍!」
本来ならフィアが先頭を行くべき場面なのだが、生憎とフィアが得意としている武器は槍だ。
彼女の腕は信頼しているが、不意をつかれた場合に森の中だと、木などが邪魔で実力を発揮できない危険性がある。
それなら、オレが剣と盾で守りを固めて警戒しつつ先頭を進んだ方が安全だ。
フィアは最後まで自分が行くと反対していたが、これだけはオレの意見を通させて貰った。
「もう……フォーレストって意外と頑固なところあるよね」
唇を少しとがらせてそういうフィアの姿は、ちょっと可愛いが、これだけは譲れない。
「オレは守りに徹しているから、攻撃は任せるんだ。頼むぞ」
「わかってるわよ」
「フォーレストさん、何かあっても私が回復しますが、気を付けて下さいね!」
「あぁ、今までもダンジョンで先頭を歩かされることも多かったし大丈夫だ」
前のパーティーでは、オレに先頭を歩かせて囮にされていたので、死なないためにも必死で戦っていたし、そのお陰で守りだけはそれなりの技術を身に付けられたと思う。
「じゃぁ、いくぞ」
こうしてオレたちは三人は、ゴブリンの集落が発見された森へと足を踏み入れたのだった。
◆
森の中はあまり視界は通らないが、片手剣を振るうのに苦労しない程度には、木と木の間は空いていた。
見上げれば普通に空は見えるし、目印にしている山も何とか確認できるので、迷う事はなさそうだ。
ただ、その代わりにオレたちが隠れながら進むのは難しく……。
「さっそくお出迎えのようだぞ」
森に入ってすぐに、三匹のゴブリンと出くわした。
ゴブリンは、人間の子供ほどの大きさの小型の鬼の魔物の一種で、単体ではそこまで強い魔物ではない。
粗末な武器こそ持っているが、知能はあまり高くなく、動きもそこまで早くないので、どちらかと言えば弱い魔物と言える。
だが、体格に比べると膂力は高く、集団でいる事も多いので、決して油断して良い魔物では無かった。
ただ、今回は相手が悪かった。
「はぁぁ!」
オレがフィアに無言で全能力向上1.2倍を掛け終わった時には、フィアは既にオレを追い抜き、一瞬でゴブリンとの距離を詰めると、勢いそのままに突きを放ってあっという間に一匹を仕留めた。
「次!」
そして、槍を立てるように引き戻しながら、その場でくるりと回転すると、遠心力を載せた薙ぎ払いで、残りの二匹も仕留めたのだった。
必要な物は一通り買いそろえたし、昨日はたった一日だけだったが、オレのバフも絡めた連携もしっかり確認出来たので、かなり充実した訓練が出来たと思う。
新しい仲間との初めての依頼。
しかも、ゴブリンの集落を殲滅させるというオレにとっては難易度の高い依頼だ。
不安が無いと言えば嘘になる。
でも……二人と一緒に宿を出た時には、不思議とその不安は消え去っていた。
今までは、ほとんどオレ一人で準備を進めていたが、今回はじっくり皆で話し合いながら進める事ができた。
依頼を遂行する上での作戦も、その作戦に沿った訓練も、全て相談しながら皆で行う事が出来た。
そんなこと、パーティーとしては当たり前のことなのかもしれないが、その当たり前がオレの不安を消し去ってくれていた。
「次の分岐までは一本道だったな」
「そうですね。最初の分岐を右に折れたら、あとはまた暫く道なりです」
「まだまだか~。それにしても、王都を出て徒歩半日の森にゴブリンの集落が出来るなんて珍しいわね」
オレもそれは少し思っていた。
通常多少なりとも知能を持つ人型の魔物は、王都のような大きな街の側を避ける傾向がある。
これが大規模な集落なら強気になって街の側に作ると言うのも話に聞くのだが、中途半端な三〇匹という少ない数の集落が、これほど街の近くに出来たというのは初めて聞く話だった。
ただ、オレはシルバーランクになったとはいえ、冒険者になってまだ半年だ。
もしかするとオレが知らないだけで、本当はたまにこういう集落が出来ていて、話が広まる前に他の冒険者が潰していたのかもしれないが。
「オレも珍しいとは思うが、昨日、ギルドで追加の情報を確認しても何も無かったし、とりあえず行ってみるしかないんじゃないか」
昨日、訓練場での連携訓練を終えたあと、ギルドに寄って追加の情報が出ていないかを聞いてみたのだが、新しい情報は無いという事だった。
「そうなんだけどね~。でも、ちょっと腑に落ちないし、なんか嫌な予感もするから気を付けましょうか」
「やだなぁ~。お姉ちゃんの勘って当たるから、本当に気を付けないと。フォーレストさんも気を付けてくださいね」
「なんとなくフィアは直感凄そうだもんな。気を付けるよ」
フィアって考えて行動する前に、直感で動きそうだよな。
「ん? ちょっと何か引っかかる感じなんだけど~?」
「な、何も言ってないぞ?」
「ふ~ん……なら、いいんだけど~」
若干ふざけて話をしてはいるが、本当に気を付けた方が良いとは思っていた。
直感型の冒険者の勘は良く当たると聞くしな。
だけどオレたちのそんな不安は杞憂に終わり、目的の森には、何事もなく無事につく事が出来た。
「ここまでは順調にこれたわね」
「お姉ちゃん、ここまでは、とか言わないでよ」
「とにかく、ここからは更に気を引き締めていこう」
ギルドから伝えられたゴブリンの集落の場所は、この街道沿いから森に入り、四半刻ほど歩いた所にあるらしい。
向かうのはこの森の中央に聳える小さな山の麓なので、迷うようなこともないはずだ。
「じゃぁ、作戦通り先頭はオレがいくぞ。全能力向上1.2倍!」
本来ならフィアが先頭を行くべき場面なのだが、生憎とフィアが得意としている武器は槍だ。
彼女の腕は信頼しているが、不意をつかれた場合に森の中だと、木などが邪魔で実力を発揮できない危険性がある。
それなら、オレが剣と盾で守りを固めて警戒しつつ先頭を進んだ方が安全だ。
フィアは最後まで自分が行くと反対していたが、これだけはオレの意見を通させて貰った。
「もう……フォーレストって意外と頑固なところあるよね」
唇を少しとがらせてそういうフィアの姿は、ちょっと可愛いが、これだけは譲れない。
「オレは守りに徹しているから、攻撃は任せるんだ。頼むぞ」
「わかってるわよ」
「フォーレストさん、何かあっても私が回復しますが、気を付けて下さいね!」
「あぁ、今までもダンジョンで先頭を歩かされることも多かったし大丈夫だ」
前のパーティーでは、オレに先頭を歩かせて囮にされていたので、死なないためにも必死で戦っていたし、そのお陰で守りだけはそれなりの技術を身に付けられたと思う。
「じゃぁ、いくぞ」
こうしてオレたちは三人は、ゴブリンの集落が発見された森へと足を踏み入れたのだった。
◆
森の中はあまり視界は通らないが、片手剣を振るうのに苦労しない程度には、木と木の間は空いていた。
見上げれば普通に空は見えるし、目印にしている山も何とか確認できるので、迷う事はなさそうだ。
ただ、その代わりにオレたちが隠れながら進むのは難しく……。
「さっそくお出迎えのようだぞ」
森に入ってすぐに、三匹のゴブリンと出くわした。
ゴブリンは、人間の子供ほどの大きさの小型の鬼の魔物の一種で、単体ではそこまで強い魔物ではない。
粗末な武器こそ持っているが、知能はあまり高くなく、動きもそこまで早くないので、どちらかと言えば弱い魔物と言える。
だが、体格に比べると膂力は高く、集団でいる事も多いので、決して油断して良い魔物では無かった。
ただ、今回は相手が悪かった。
「はぁぁ!」
オレがフィアに無言で全能力向上1.2倍を掛け終わった時には、フィアは既にオレを追い抜き、一瞬でゴブリンとの距離を詰めると、勢いそのままに突きを放ってあっという間に一匹を仕留めた。
「次!」
そして、槍を立てるように引き戻しながら、その場でくるりと回転すると、遠心力を載せた薙ぎ払いで、残りの二匹も仕留めたのだった。
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