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【第8話:ギルドマスター】
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独房を出た後、オレは軽く食事を済ませてから冒険者ギルドへと向かった。
オレの人生はもう終わったと何度も思ったにもかかわらず、こうして普通に街の飯屋で食事を済ませ、今もぼんやりと考え事をしながら歩いていることが、とても不思議でならない。
「冒険者ギルドか……」
街にいる時は、ずっと毎日のように冒険者ギルドに顔を出していたのだが、こうして一人で向かっていると、何だか色々と思い出してしまい、いつの間にか立ち止まってしまっていた。
「いや……振り返るのはよそう。ちゃんと前を向かないとな」
オレは両手で頬をバチンと叩くと、振り返るのはこれで終わりにして、もう一度前を向いて歩き始めたのだった。
◆
冒険者ギルドへ着くと、まずは受付へと向かった。
普段、冒険者ギルドを利用する時と違い、今日はもうお昼を過ぎているので並ぶこと無く対応して貰えそうだ。
「すみません。えっと、ギルドマスターにお会いしたいのですが」
と言って、若い受付嬢に話しかけたのだが、何故だか暫く訝し気にこちらを見てから、ギルドカードを要求されてしまった。
「えっと……まずはギルドカードを出して貰えますか?」
ただ、初めてみる受付嬢だったので、まぁ仕方ないかと思い直し、素直にギルドカードを取り出して渡した。
「やっぱり……」
「やっぱり?」
何がやっぱりなのかさっぱりわからないので、思わずそう聞き返すと、何故かお説教が始まってしまった……。
「あのですねぇ? 冒険者になってまだ半年ほどのブロンズの冒険者さんが、ギルドマスターに簡単に会えるわけないじゃないですか? いいですか? この街の冒険者ギルドには現役の冒険者が五〇〇人以上も所属しているんですよ? ギルドマスターと言うのは、その多くの冒険者を束ねる、それはもう偉~い人なのです!」
「は、はぁ……」
「な、なんですか? その気の抜けた返事は? そもそも……」
なぜかわからないが、この受付嬢暴走してないか……?
オレは、このままでは不味いと思い、話を止めようと慌てて声をあげた。
「ちょ、ちょっと待ってくれ! 別に用もなく会いたいと言っているわけでは無いんだ」
と言ってみたものの……話を全然聞いてくれなかった。
「当たり前です! 用もないのにギルドマスターに会いたいとか、お馬鹿さんですか? それともギルドマスターのファンとかですか? でも、あんな禿げ頭のどこが……あいた~っ!?」
弱ったなぁと思っていると、受付嬢の頭にゲンコツが落ちた。
な、なかなか痛そうだ……。
「シリア~!! 誰が禿げ頭だごらぁ!? 俺の頭は剃っとるだけじゃ!?」
受付嬢の後ろに突然現れたのは、二メートルはありそうな屈強な大男。
話したことはないが、オレもその顔ぐらいは知っている。
この街の冒険者を束ねる存在。
「ぎ、ギルドマスター!?」
オレが会おうとしていたギルドマスターその人だった。
◆
シリアという受付嬢がこっぴどく怒られたあと、オレはギルドマスターに促されるままに、何だか高級そうな部屋へ連れて来られていた。
周りの様子をチラチラと見まわしてみたことろ、ここはどうもギルドマスター室のようだ。
しかし、さっきの受付嬢シリアの話じゃないが、この街の全ての冒険者を束ねる人と、部屋で二人っきりで向かい合わせに座っているこの状況は中々に緊張する……。
「おぅ。さっきは悪かったな。あいつはちゃんとしようと頑張りすぎて、つい暴走する悪い癖があるんだ。まぁだけど、悪い奴じゃねぇんだ。許してやってくれ」
「あ、いえ。オレの方はちょっと対応に困っただけで、別にあれぐらいで怒ったりしませんので……」
「そうかそうか。しかし、思った通りの甘い奴のようだなぁ! がははは!」
甘い奴って、あれぐらいでいちいち怒ってたら……いや、やめておこう。
オレが甘い奴なのは確かだしな……。
そうだ。それよりも本当に懸賞金が貰えるのだろうか。
「あの……衛兵隊長のオックスさんに、懸賞金が出るから冒険者ギルドに一度顔を出した方が良いと聞いたのですが、本当でしょうか?」
さっきオックスさん経由で頂いた半年分の依頼の取り分だけでも、当面不自由なく過ごせるだけの金額だったので、なんだかこれ以上貰うのが申し訳なく感じる。
「おぅ! 本当だぜ! 奴ら、この数年にわたって結構な数の犯罪を犯していてな。国の方から懸賞金がかかってる犯罪がいくつも含まれていたんだ」
「そんな凶悪な連中だったのですね」
まだ数日前の出来事だけれど、そんな奴らに捕まってオレはよく返り討ちにすることが出来たものだ。
「そうだぜ。それで、これは言いたくなければ言わなくて良いんだがよ。フォーレスト、お前、どうやってあいつらを倒したんだ?」
そうか……バフが使い方次第では化けるかもしれないという話は、取り調べでは包み隠さず答えたのだが、冒険者ギルドにはまだ何も話していなかったな。
「えっと、オレが補助魔法使いなのは……」
「あぁ、資料を見て知っている。だからこそ不思議でな。範囲化を使ったところで、デバフはほとんどレジストされるだろうし、対人戦でバフが有効だと言っても、今回は多勢に無勢すぎる」
やっぱりギルドマスターだけあって、マイナーなクラスについても詳しいな。
オレも今までは同じように考えていたし。
「そうですね。最初こそ戦おうとしたのですが、すぐに人数が一気に増えたので逃げ出そうとしたんです。ですが、結局捕まってしまって……」
「ほう? それでよく無事だったな。しかも、奴らを皆殺しにしたんだろ? 捕まった最悪の状況からどうやったらそんな真似ができるんだ?」
皆殺しという言葉に、一瞬あの時のどす黒い感情が記憶が蘇る。
「確かに最悪の状況でしたね。何度も死を覚悟しましたし……。でも、気付いたんですよ」
「気付いた?」
「はい。限界を超えてバフを掛ければ……身体が持たないんじゃないかと」
オレの人生はもう終わったと何度も思ったにもかかわらず、こうして普通に街の飯屋で食事を済ませ、今もぼんやりと考え事をしながら歩いていることが、とても不思議でならない。
「冒険者ギルドか……」
街にいる時は、ずっと毎日のように冒険者ギルドに顔を出していたのだが、こうして一人で向かっていると、何だか色々と思い出してしまい、いつの間にか立ち止まってしまっていた。
「いや……振り返るのはよそう。ちゃんと前を向かないとな」
オレは両手で頬をバチンと叩くと、振り返るのはこれで終わりにして、もう一度前を向いて歩き始めたのだった。
◆
冒険者ギルドへ着くと、まずは受付へと向かった。
普段、冒険者ギルドを利用する時と違い、今日はもうお昼を過ぎているので並ぶこと無く対応して貰えそうだ。
「すみません。えっと、ギルドマスターにお会いしたいのですが」
と言って、若い受付嬢に話しかけたのだが、何故だか暫く訝し気にこちらを見てから、ギルドカードを要求されてしまった。
「えっと……まずはギルドカードを出して貰えますか?」
ただ、初めてみる受付嬢だったので、まぁ仕方ないかと思い直し、素直にギルドカードを取り出して渡した。
「やっぱり……」
「やっぱり?」
何がやっぱりなのかさっぱりわからないので、思わずそう聞き返すと、何故かお説教が始まってしまった……。
「あのですねぇ? 冒険者になってまだ半年ほどのブロンズの冒険者さんが、ギルドマスターに簡単に会えるわけないじゃないですか? いいですか? この街の冒険者ギルドには現役の冒険者が五〇〇人以上も所属しているんですよ? ギルドマスターと言うのは、その多くの冒険者を束ねる、それはもう偉~い人なのです!」
「は、はぁ……」
「な、なんですか? その気の抜けた返事は? そもそも……」
なぜかわからないが、この受付嬢暴走してないか……?
オレは、このままでは不味いと思い、話を止めようと慌てて声をあげた。
「ちょ、ちょっと待ってくれ! 別に用もなく会いたいと言っているわけでは無いんだ」
と言ってみたものの……話を全然聞いてくれなかった。
「当たり前です! 用もないのにギルドマスターに会いたいとか、お馬鹿さんですか? それともギルドマスターのファンとかですか? でも、あんな禿げ頭のどこが……あいた~っ!?」
弱ったなぁと思っていると、受付嬢の頭にゲンコツが落ちた。
な、なかなか痛そうだ……。
「シリア~!! 誰が禿げ頭だごらぁ!? 俺の頭は剃っとるだけじゃ!?」
受付嬢の後ろに突然現れたのは、二メートルはありそうな屈強な大男。
話したことはないが、オレもその顔ぐらいは知っている。
この街の冒険者を束ねる存在。
「ぎ、ギルドマスター!?」
オレが会おうとしていたギルドマスターその人だった。
◆
シリアという受付嬢がこっぴどく怒られたあと、オレはギルドマスターに促されるままに、何だか高級そうな部屋へ連れて来られていた。
周りの様子をチラチラと見まわしてみたことろ、ここはどうもギルドマスター室のようだ。
しかし、さっきの受付嬢シリアの話じゃないが、この街の全ての冒険者を束ねる人と、部屋で二人っきりで向かい合わせに座っているこの状況は中々に緊張する……。
「おぅ。さっきは悪かったな。あいつはちゃんとしようと頑張りすぎて、つい暴走する悪い癖があるんだ。まぁだけど、悪い奴じゃねぇんだ。許してやってくれ」
「あ、いえ。オレの方はちょっと対応に困っただけで、別にあれぐらいで怒ったりしませんので……」
「そうかそうか。しかし、思った通りの甘い奴のようだなぁ! がははは!」
甘い奴って、あれぐらいでいちいち怒ってたら……いや、やめておこう。
オレが甘い奴なのは確かだしな……。
そうだ。それよりも本当に懸賞金が貰えるのだろうか。
「あの……衛兵隊長のオックスさんに、懸賞金が出るから冒険者ギルドに一度顔を出した方が良いと聞いたのですが、本当でしょうか?」
さっきオックスさん経由で頂いた半年分の依頼の取り分だけでも、当面不自由なく過ごせるだけの金額だったので、なんだかこれ以上貰うのが申し訳なく感じる。
「おぅ! 本当だぜ! 奴ら、この数年にわたって結構な数の犯罪を犯していてな。国の方から懸賞金がかかってる犯罪がいくつも含まれていたんだ」
「そんな凶悪な連中だったのですね」
まだ数日前の出来事だけれど、そんな奴らに捕まってオレはよく返り討ちにすることが出来たものだ。
「そうだぜ。それで、これは言いたくなければ言わなくて良いんだがよ。フォーレスト、お前、どうやってあいつらを倒したんだ?」
そうか……バフが使い方次第では化けるかもしれないという話は、取り調べでは包み隠さず答えたのだが、冒険者ギルドにはまだ何も話していなかったな。
「えっと、オレが補助魔法使いなのは……」
「あぁ、資料を見て知っている。だからこそ不思議でな。範囲化を使ったところで、デバフはほとんどレジストされるだろうし、対人戦でバフが有効だと言っても、今回は多勢に無勢すぎる」
やっぱりギルドマスターだけあって、マイナーなクラスについても詳しいな。
オレも今までは同じように考えていたし。
「そうですね。最初こそ戦おうとしたのですが、すぐに人数が一気に増えたので逃げ出そうとしたんです。ですが、結局捕まってしまって……」
「ほう? それでよく無事だったな。しかも、奴らを皆殺しにしたんだろ? 捕まった最悪の状況からどうやったらそんな真似ができるんだ?」
皆殺しという言葉に、一瞬あの時のどす黒い感情が記憶が蘇る。
「確かに最悪の状況でしたね。何度も死を覚悟しましたし……。でも、気付いたんですよ」
「気付いた?」
「はい。限界を超えてバフを掛ければ……身体が持たないんじゃないかと」
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