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【第27話:街を出て向かうのは】
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ステルヴィオとアグニスト王太子たちの間で作戦が練られた次の日。
宿でぐっすりと休んだステルヴィオたちは、皆を連れてヘクシーの街の門前広場まで来ていた。
「ちょっと早かったかな」
ステルヴィオはそう呟くと大きく伸びをする。
ステルヴィオたちは、アグニスト王太子たちと決めた、約束の時間より20分ほど早く着いていた。
「ふぁぁ~……早かったにゃぁ……」
「ふぁぁ~……もっといっぱい朝ごはん食べたかったにゃ……」
さっきまでステルヴィオの後頭部と背中に掴まっていたネネネとトトトは、双子らしくハモるように欠伸をすると、ステルヴィオの真似をして大きく伸びをした。
そんなのんびりとした朝の門前広場は、少し閑散としていた。
本来ならば、これから冒険に赴く冒険者パーティーや、行商人の馬車などが多く集まる時間帯なのだが、昨日の夜に急遽発表された王都陥落の知らせを聞いて、予定を変更した者が多いのだ。
「あっ、ステルヴィオ様。でも、ちょうど来られたようですよ」
アルテミシアの視線の先に見えたのは、貴族が使う少し豪奢な箱馬車だった。
中に乗るのはアグニスト王太子とその護衛騎士のギム、それに執事と御者の4人。
護衛がギムたった一人と言う、この国の王太子としては異常な構成だった。
「ステルヴィオ殿。待たせたかな」
しかし、馬車から降りてきたのは小太りの男。
中身はもちろんアグニスト王太子なのだが、変身の魔道具を使っているのだ。
「いや、オレたちも今来たところだ。しかし、本当にお忍びなんだな」
「そう言ったではないか。まぁでも、そう言うことなので、すまぬが道中は宜しく頼む」
そこまで話した所で、ステルヴィオの隣にいるネネネとトトトの二人と目があった。
「おっと……これは失礼した」
他にも初めて見る者の姿がいる事を確認すると、アグニスト王太子は慌てて変身の魔道具の効果を解除した。
そして、一瞬で精悍な顔つきの若い男の姿に変貌するのを見て、ネネネとトトトが楽しそうに声をあげる。
「「わぁ♪ 凄いにゃ!」」
「あぁ、そのままでも良かったのに。まぁせっかく解除してくれたんだし、とりあえず先に、軽く紹介しておこうか」
そう言って、両隣にいたネネネとトトトの頭をクシャっと撫でた。
「ネネネだにゃ! よろしくにゃ!」
「トトトにゃ! ケルがいるから襲撃は警戒しなくても大丈夫にゃ!」
ネネネとトトトの二人が挨拶し、そしてトトトがケルを抱きかかえて紹介した。
『ケルだよ~! 寝てても先に敵の位置はわかると思うから安心してね~』
『……気配察知……』
『まぁ大船に乗ったつもりでゆっくり馬車で寛いでな!』
ケルから聞こえてきたのは3つの魔法音声だが、見た目は頭も一つしか無い、ただの仔狼だ。
「あぁ、よろしく。みんな頼りにさせて貰うよ。しかし……先に昨日話を聞いていなければ、これは気付かないな。滅んだとされているアノ獣人族の双子に、最高位の魔物ケルベロスか。見た目はとてもそんな強さを秘めているとは見えないが、きっと本当なのだろうな……」
「あぁ、こいつら強いぜ~。んで、アルはもう昨日会ってるし、後は……」
「うむ……そちらの執事姿の御仁が……」
そう言って視線を向けたのは、ステルヴィオの後ろに控えている執事服の男。
「ゼロと申します。以後お見知りおきを」
今日も趣味の執事服に身を包んだゼロだった。
「あ、あぁ、こちらこそ、よろしくお願いします。ぜ、ゼロ様」
さすがのアグニスト王太子も、ゼロの正体が原初の魔王だと聞かされているので、少し気後れしているようだ。
ただ、恐ろしいと思う反面、あまりにも希薄なその存在感に、困惑もしていた。
それは、気や魔力、更には存在感までもを完全にコントロール出来ているからなのだが、それを見抜けるものなどそうそういないので仕方ないだろう。
「私にお気遣いは無用ですよ。ゼロとそのままお呼びください」
だが、正体を知っている者にそんな事を言っても、鵜呑みに出来るのはステルヴィオぐらいだろう。
「そ、それはさすがに……で、では、ゼロ殿とお呼びさせて頂きます。そ、それで、さっそく出発しても大丈夫かな?」
アグニスト王太子は、若干頬を引き攣らせつつ話題を変えると、さっそく出発しても良いかと、今度はステルヴィオに視線を送った。
「あぁ、こちらも準備は出来ている。レックスたちは後から追っかけてくるって事になってるし、オレたちはいつでも良いぜ!」
そう言うと、突然人形馬車を出現させる。
呆気にとられるアグニスト王太子と護衛騎士のギムだが、これもまた、話を聞いていたので、それ以上は何も言わなかった。
そして、慣れた手つきで馬型のゴーレムを箱馬車に連結させるステルヴィオ。
「じゃぁ、こちらが先導させて頂くが、何かあればいつでも止めてくれ」
「了解した。もし魔物や魔王軍を発見したら、ケルが咆哮をあげるから、それを聞いたら一旦止まってくれると助かる」
そして、処理はこっちでパパっとするからと何でもない事のように続ける。
「はは。頼もしい限りだな。こちらも承知した。それでは、出発するとしよう」
その後、それぞれ馬車に乗り込むと、あらかじめ連絡を受けている門兵の見送りを受け、ステルヴィオたちはヘクシーの街を後にしたのだった。
「では、まったりと旅を満喫するか~」
向かったのは、この国、ラドロアの公爵領の中心にある街『シュガレシア』。
王たちが目指していると情報の入った街だった。
宿でぐっすりと休んだステルヴィオたちは、皆を連れてヘクシーの街の門前広場まで来ていた。
「ちょっと早かったかな」
ステルヴィオはそう呟くと大きく伸びをする。
ステルヴィオたちは、アグニスト王太子たちと決めた、約束の時間より20分ほど早く着いていた。
「ふぁぁ~……早かったにゃぁ……」
「ふぁぁ~……もっといっぱい朝ごはん食べたかったにゃ……」
さっきまでステルヴィオの後頭部と背中に掴まっていたネネネとトトトは、双子らしくハモるように欠伸をすると、ステルヴィオの真似をして大きく伸びをした。
そんなのんびりとした朝の門前広場は、少し閑散としていた。
本来ならば、これから冒険に赴く冒険者パーティーや、行商人の馬車などが多く集まる時間帯なのだが、昨日の夜に急遽発表された王都陥落の知らせを聞いて、予定を変更した者が多いのだ。
「あっ、ステルヴィオ様。でも、ちょうど来られたようですよ」
アルテミシアの視線の先に見えたのは、貴族が使う少し豪奢な箱馬車だった。
中に乗るのはアグニスト王太子とその護衛騎士のギム、それに執事と御者の4人。
護衛がギムたった一人と言う、この国の王太子としては異常な構成だった。
「ステルヴィオ殿。待たせたかな」
しかし、馬車から降りてきたのは小太りの男。
中身はもちろんアグニスト王太子なのだが、変身の魔道具を使っているのだ。
「いや、オレたちも今来たところだ。しかし、本当にお忍びなんだな」
「そう言ったではないか。まぁでも、そう言うことなので、すまぬが道中は宜しく頼む」
そこまで話した所で、ステルヴィオの隣にいるネネネとトトトの二人と目があった。
「おっと……これは失礼した」
他にも初めて見る者の姿がいる事を確認すると、アグニスト王太子は慌てて変身の魔道具の効果を解除した。
そして、一瞬で精悍な顔つきの若い男の姿に変貌するのを見て、ネネネとトトトが楽しそうに声をあげる。
「「わぁ♪ 凄いにゃ!」」
「あぁ、そのままでも良かったのに。まぁせっかく解除してくれたんだし、とりあえず先に、軽く紹介しておこうか」
そう言って、両隣にいたネネネとトトトの頭をクシャっと撫でた。
「ネネネだにゃ! よろしくにゃ!」
「トトトにゃ! ケルがいるから襲撃は警戒しなくても大丈夫にゃ!」
ネネネとトトトの二人が挨拶し、そしてトトトがケルを抱きかかえて紹介した。
『ケルだよ~! 寝てても先に敵の位置はわかると思うから安心してね~』
『……気配察知……』
『まぁ大船に乗ったつもりでゆっくり馬車で寛いでな!』
ケルから聞こえてきたのは3つの魔法音声だが、見た目は頭も一つしか無い、ただの仔狼だ。
「あぁ、よろしく。みんな頼りにさせて貰うよ。しかし……先に昨日話を聞いていなければ、これは気付かないな。滅んだとされているアノ獣人族の双子に、最高位の魔物ケルベロスか。見た目はとてもそんな強さを秘めているとは見えないが、きっと本当なのだろうな……」
「あぁ、こいつら強いぜ~。んで、アルはもう昨日会ってるし、後は……」
「うむ……そちらの執事姿の御仁が……」
そう言って視線を向けたのは、ステルヴィオの後ろに控えている執事服の男。
「ゼロと申します。以後お見知りおきを」
今日も趣味の執事服に身を包んだゼロだった。
「あ、あぁ、こちらこそ、よろしくお願いします。ぜ、ゼロ様」
さすがのアグニスト王太子も、ゼロの正体が原初の魔王だと聞かされているので、少し気後れしているようだ。
ただ、恐ろしいと思う反面、あまりにも希薄なその存在感に、困惑もしていた。
それは、気や魔力、更には存在感までもを完全にコントロール出来ているからなのだが、それを見抜けるものなどそうそういないので仕方ないだろう。
「私にお気遣いは無用ですよ。ゼロとそのままお呼びください」
だが、正体を知っている者にそんな事を言っても、鵜呑みに出来るのはステルヴィオぐらいだろう。
「そ、それはさすがに……で、では、ゼロ殿とお呼びさせて頂きます。そ、それで、さっそく出発しても大丈夫かな?」
アグニスト王太子は、若干頬を引き攣らせつつ話題を変えると、さっそく出発しても良いかと、今度はステルヴィオに視線を送った。
「あぁ、こちらも準備は出来ている。レックスたちは後から追っかけてくるって事になってるし、オレたちはいつでも良いぜ!」
そう言うと、突然人形馬車を出現させる。
呆気にとられるアグニスト王太子と護衛騎士のギムだが、これもまた、話を聞いていたので、それ以上は何も言わなかった。
そして、慣れた手つきで馬型のゴーレムを箱馬車に連結させるステルヴィオ。
「じゃぁ、こちらが先導させて頂くが、何かあればいつでも止めてくれ」
「了解した。もし魔物や魔王軍を発見したら、ケルが咆哮をあげるから、それを聞いたら一旦止まってくれると助かる」
そして、処理はこっちでパパっとするからと何でもない事のように続ける。
「はは。頼もしい限りだな。こちらも承知した。それでは、出発するとしよう」
その後、それぞれ馬車に乗り込むと、あらかじめ連絡を受けている門兵の見送りを受け、ステルヴィオたちはヘクシーの街を後にしたのだった。
「では、まったりと旅を満喫するか~」
向かったのは、この国、ラドロアの公爵領の中心にある街『シュガレシア』。
王たちが目指していると情報の入った街だった。
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