22 / 44
【第22話:古都リ・ラドロア】
しおりを挟む
燃え盛る街を見下ろし、その男はただ呆然と呟いた。
「預言通りになってしまったか……」
この街、『古都リ・ラドロア』の中でも王城に次ぐ高さを誇る塔の上。
その男は、貴族の服で使われるような高級な生地で作られた立派な僧衣に身を包み、豪奢な錫杖を握り締めながら、赤く染まる街を見下ろしていた。
このラドロアの聖光教会で、最も高位である枢機卿につくその男の名はクロアナ。
元々騎士修道会に所属していたこともあり立派な体格をしているが、顔にはいくつもの深い皺が刻まれ、現役を退いてから多くの年月が流れたのが見てとれた。
「クロアナ様。お逃げにならないのですか?」
クロアナに声を掛けたのは、枢機卿に次ぐ位にある大司教につく女性リリア。
「世界のためとは言え、この街の者を犠牲にしたのは私なんだぞ? 逃げれるわけがなかろう」
クロアナは言う。
一月ちょっと前に神託を受け、街が滅ぼされるのがわかっていながらも、その神の声に従い、今の惨状をつくり上げたのは自分だと……。
そして、勇者レックスをヘクシーの街に向かわせるように仕向けたのも、先の魔導サインによる緊急連絡を行ったのもこの男だった。
「ですが、それは……」
大司教は何かを口にしようとしたが、しかし、その途中で言葉を止めた。
「いえ……そうですね。では、わたくしもご一緒させて頂きます」
そこでようやくクロアナは振り返り、
「リリア、お前まで死ぬことはないのだぞ? まだ教会の地下通路を使えば逃げれるはず……」
と、そこまで言って言葉を詰まらせた。
「いいえ。私は立場を利用して自分の娘をリリスを逃がしたようなものなのですよ? それこそ逃げれるわけがありません」
クロアナは大司教の決意に満ちつつ、ここにはいない娘を見つめるような温かい眼差しを受け止める。
「それこそ神託に従っただけではないか。……だが、それなら最期ぐらいは一緒にいてくれるか」
「はい。もちろんです」
この僅か1時間後。
わずか数百の魔王軍によって『古都リ・ラドロア』の歴史は幕を閉じたのだった。
~
その頃、ヘクシーの街の冒険者ギルドでは、まだ話し合いが続いていた。
「本当に、本当にリ・ラドロアが既に陥落したとでも言うのか!?」
感情を高ぶらせ、怒鳴り散らすギルドマスターのメルゲンに、ギルド職員の男が言葉を返す。
「しかし、ギルマス……あの魔導サインには……」
先に届いた魔導サインにはこう書かれていた。
『王都は間もなく滅ぶ。王は脱出させる事が出来たが、街は既に火の海に包まれ、真魔王軍によって滅ぼされるのは確実。その為、勇者が王都に駆けつける事を禁ずる。今は力を付けて技と魔法を磨き、協力者を募って戦力の増強に努めよ』
その文面をそのまま捉えるなら、既に陥落していてもおかしくはないし、ギルド職員の方が正しいのだろう。
しかし、そんな事はギルドマスターのメルゲンもわかっていた。
ただ、頭では理解しても納得が出来なかったのだ。
「あそこには『風雅騎士団』や高ランク冒険者だって多数在籍しているんだぞ!? ここを出て王都に向かった奴だってたくさん……」
面倒見の良い事で知られるメルゲンは、このギルドからも有望な冒険者を何人も王都のギルドに送りだしていた。
また、旧友が風雅騎士団に所属している事もあり、突然届いた知らせを未だに信じられずにいた。
「メルゲンさん……状況がまだ掴み切れていないので何とも言えないけど、魔導サインが届いたんだ。少なくとも書かれていた事は本当の可能性が高いと思う……」
感情的になっているメルゲンに、レックスが少し落ち着くようにと宥めてから、言い聞かせるようにそう話しかけた。
「くっ……すまねぇ……」
「ギルマス……」
そんな思い空気の中、表面だけ見てとれば飄々とした態度にも見えるステルヴィオが、ようやく口を開いた。
「あぁ~……悪いんだけどさ。とりあえず今できる事が無いなら、オレたち飯食いに行っても良いか?」
ステルヴィオからすれば、つい先ほど激しい戦闘を終え、ようやく街に帰還したところなのだ。
メルゲンの気持ちもわかってはいたが、いくらずば抜けた強さを持っていたとしても、ネネネやトトトといったまだ幼い者もいる。
この『叛逆の魔王軍』のトップとして、配下であり仲間であり家族でもある皆の事を常に考えているステルヴィオは、言う事はしっかり言わなければと口を開いた形だった。
「なっ!? 貴様っ!?」
しかし、先ほどから感情的になっていたギルドマスターのメルゲンは、その言葉に怒りを再燃させてしまい、椅子を蹴飛ばして立ち上がってしまう。
「メルゲンさん!」
側にいた勇者レックスがすぐさま止めに入ろうとしたが……、メルゲンがステルヴィオに掴みかかる方が早かった。
だが……崩れ落ちたのはメルゲンの方だった。
『おじさんさぁ~。ご主人様に危害を加えるつもりなら……噛み殺しちゃうよ?』
ケルがそう言った瞬間、とてつもない覇気が部屋を支配し、ステルヴィオたちを除いたすべての者が崩れ落ちた。
『……おじさんなのに、みっともない……』
『おっちゃんよぉ? さっきの報告聞いてなかったのか? ご主人様がオークの魔王ドリアクを倒したってぇ事は……そこらの魔王よりつえぇって事なんだぜ?』
ケルの口にしたその「魔王より強い」という言葉に、蹲った者たちが息を飲む音が小さく響いた。
「ケル、よせ。もういい」
ステルヴィオの一言の後、部屋に満ちていた尋常じゃない覇気が霧散する。
直接覇気を浴びたメルゲンも、少しむせながらも何とか顔をあげ、顔中に噴き出た冷や汗をそのままに視線をステルヴィオに向けた。
「……メルゲンさんさぁ。勘違いしないで欲しいんだけど、オレだって予想外の出来事で悔しいんだ。こうなる事を防ぐためにこの国に来たんだからな。でも、今は個人の感情で動いて良い状況じゃないんだよ。この街の冒険者ギルドのトップなんだろ? そういう時は飯でも食って腹を満たし、もっと建設的な話をしようぜ?」
そう言って右手を差し出し、メルゲンを立ち上がらせると、少し大人ぶったニヒルな笑みを口元に浮かべ……、
「そしたらさぁ……オレが、オレたちが、この国を取り戻してやる」
そう言って自信たっぷりに笑ってみせたのだった。
「預言通りになってしまったか……」
この街、『古都リ・ラドロア』の中でも王城に次ぐ高さを誇る塔の上。
その男は、貴族の服で使われるような高級な生地で作られた立派な僧衣に身を包み、豪奢な錫杖を握り締めながら、赤く染まる街を見下ろしていた。
このラドロアの聖光教会で、最も高位である枢機卿につくその男の名はクロアナ。
元々騎士修道会に所属していたこともあり立派な体格をしているが、顔にはいくつもの深い皺が刻まれ、現役を退いてから多くの年月が流れたのが見てとれた。
「クロアナ様。お逃げにならないのですか?」
クロアナに声を掛けたのは、枢機卿に次ぐ位にある大司教につく女性リリア。
「世界のためとは言え、この街の者を犠牲にしたのは私なんだぞ? 逃げれるわけがなかろう」
クロアナは言う。
一月ちょっと前に神託を受け、街が滅ぼされるのがわかっていながらも、その神の声に従い、今の惨状をつくり上げたのは自分だと……。
そして、勇者レックスをヘクシーの街に向かわせるように仕向けたのも、先の魔導サインによる緊急連絡を行ったのもこの男だった。
「ですが、それは……」
大司教は何かを口にしようとしたが、しかし、その途中で言葉を止めた。
「いえ……そうですね。では、わたくしもご一緒させて頂きます」
そこでようやくクロアナは振り返り、
「リリア、お前まで死ぬことはないのだぞ? まだ教会の地下通路を使えば逃げれるはず……」
と、そこまで言って言葉を詰まらせた。
「いいえ。私は立場を利用して自分の娘をリリスを逃がしたようなものなのですよ? それこそ逃げれるわけがありません」
クロアナは大司教の決意に満ちつつ、ここにはいない娘を見つめるような温かい眼差しを受け止める。
「それこそ神託に従っただけではないか。……だが、それなら最期ぐらいは一緒にいてくれるか」
「はい。もちろんです」
この僅か1時間後。
わずか数百の魔王軍によって『古都リ・ラドロア』の歴史は幕を閉じたのだった。
~
その頃、ヘクシーの街の冒険者ギルドでは、まだ話し合いが続いていた。
「本当に、本当にリ・ラドロアが既に陥落したとでも言うのか!?」
感情を高ぶらせ、怒鳴り散らすギルドマスターのメルゲンに、ギルド職員の男が言葉を返す。
「しかし、ギルマス……あの魔導サインには……」
先に届いた魔導サインにはこう書かれていた。
『王都は間もなく滅ぶ。王は脱出させる事が出来たが、街は既に火の海に包まれ、真魔王軍によって滅ぼされるのは確実。その為、勇者が王都に駆けつける事を禁ずる。今は力を付けて技と魔法を磨き、協力者を募って戦力の増強に努めよ』
その文面をそのまま捉えるなら、既に陥落していてもおかしくはないし、ギルド職員の方が正しいのだろう。
しかし、そんな事はギルドマスターのメルゲンもわかっていた。
ただ、頭では理解しても納得が出来なかったのだ。
「あそこには『風雅騎士団』や高ランク冒険者だって多数在籍しているんだぞ!? ここを出て王都に向かった奴だってたくさん……」
面倒見の良い事で知られるメルゲンは、このギルドからも有望な冒険者を何人も王都のギルドに送りだしていた。
また、旧友が風雅騎士団に所属している事もあり、突然届いた知らせを未だに信じられずにいた。
「メルゲンさん……状況がまだ掴み切れていないので何とも言えないけど、魔導サインが届いたんだ。少なくとも書かれていた事は本当の可能性が高いと思う……」
感情的になっているメルゲンに、レックスが少し落ち着くようにと宥めてから、言い聞かせるようにそう話しかけた。
「くっ……すまねぇ……」
「ギルマス……」
そんな思い空気の中、表面だけ見てとれば飄々とした態度にも見えるステルヴィオが、ようやく口を開いた。
「あぁ~……悪いんだけどさ。とりあえず今できる事が無いなら、オレたち飯食いに行っても良いか?」
ステルヴィオからすれば、つい先ほど激しい戦闘を終え、ようやく街に帰還したところなのだ。
メルゲンの気持ちもわかってはいたが、いくらずば抜けた強さを持っていたとしても、ネネネやトトトといったまだ幼い者もいる。
この『叛逆の魔王軍』のトップとして、配下であり仲間であり家族でもある皆の事を常に考えているステルヴィオは、言う事はしっかり言わなければと口を開いた形だった。
「なっ!? 貴様っ!?」
しかし、先ほどから感情的になっていたギルドマスターのメルゲンは、その言葉に怒りを再燃させてしまい、椅子を蹴飛ばして立ち上がってしまう。
「メルゲンさん!」
側にいた勇者レックスがすぐさま止めに入ろうとしたが……、メルゲンがステルヴィオに掴みかかる方が早かった。
だが……崩れ落ちたのはメルゲンの方だった。
『おじさんさぁ~。ご主人様に危害を加えるつもりなら……噛み殺しちゃうよ?』
ケルがそう言った瞬間、とてつもない覇気が部屋を支配し、ステルヴィオたちを除いたすべての者が崩れ落ちた。
『……おじさんなのに、みっともない……』
『おっちゃんよぉ? さっきの報告聞いてなかったのか? ご主人様がオークの魔王ドリアクを倒したってぇ事は……そこらの魔王よりつえぇって事なんだぜ?』
ケルの口にしたその「魔王より強い」という言葉に、蹲った者たちが息を飲む音が小さく響いた。
「ケル、よせ。もういい」
ステルヴィオの一言の後、部屋に満ちていた尋常じゃない覇気が霧散する。
直接覇気を浴びたメルゲンも、少しむせながらも何とか顔をあげ、顔中に噴き出た冷や汗をそのままに視線をステルヴィオに向けた。
「……メルゲンさんさぁ。勘違いしないで欲しいんだけど、オレだって予想外の出来事で悔しいんだ。こうなる事を防ぐためにこの国に来たんだからな。でも、今は個人の感情で動いて良い状況じゃないんだよ。この街の冒険者ギルドのトップなんだろ? そういう時は飯でも食って腹を満たし、もっと建設的な話をしようぜ?」
そう言って右手を差し出し、メルゲンを立ち上がらせると、少し大人ぶったニヒルな笑みを口元に浮かべ……、
「そしたらさぁ……オレが、オレたちが、この国を取り戻してやる」
そう言って自信たっぷりに笑ってみせたのだった。
0
お気に入りに追加
177
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜
KeyBow
ファンタジー
この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。
人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。
運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。
ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる