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【第17話:オークの魔王 その7】
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勇者レックスの叫び声が森に木霊する頃、ステルヴィオたちは魔界門の前に集まっていた。
魔王ドリアクの手によって魔界門は開かれていたのだが、そのドリアクが倒されたため、その重厚な扉は今は閉ざされており、周りに動くオークの姿はない。
その閉ざされた扉を背に、ステルヴィオは集まった皆に向けて話を始める。
「みんな集まってくれたみたいだな。んじゃ、さっそく門の向こうの残党狩りにいくか」
影移動で現れたかと思うと、まるで昼飯でも食べに行くかのようにそう言うステルヴィオに、アルテミシアが慌てて声をかけた。
「す、ステルヴィオ様、ちょっと待ってください。1万、2万のオーク倒しにいくんじゃないのですから、どうやって倒すかちゃんと決めませんか?」
ステルヴィオも大概だが、1万、2万のオークなら適当で良いと言っているアルテミシアも大概ズレてきているのだが、ここにそれを注意する者はいない。
「じゃぁ、ネネネとトトトが先頭にゃ!」
それならば自分たちが先陣を切ろうと、嬉しそうに門へと歩き始めた獣人の双子幼女に、ステルヴィオはすぐに首根っこを掴んで制止する。
「却下だな」
「即答にゃ!?」
「当たり前だ! 二人が斬り込んだら、広範囲殲滅系の技や魔法が使えねぇだろ! 30万もちびちび斬り倒してたらすげぇ時間かかるわ!」
ステルヴィオがそう言ってネネネとトトトを黙らせていると、既に小さな子狼の姿に戻っているケルが足元に寄ってきて、話に参加してきた。
『じゃぁ、ケルが最初にブレスで殲滅する~?』
『……ふぅ~ってするよ。ふぅ~って……』
『ゼロ様の炎ほどじゃねぇが、ゼロ様、今回見物するつもりだろ?』
「そうですね。今回は久しぶりの大きな戦いなので、皆さんの成長を見させて頂こうかと思っています」
そして「まぁ逃げようとするのがいれば倒しておくぐらいはしますが」とサラッと言って、後はステルヴィオの判断に任せますと口を閉ざした。
「ん~、オレの『王の裁き』使ってもいいけど、魔王戦でちょっと消耗してるし、ケルに頼もうかな? 魔王ドリアクの領域なら、そこまで広くないだろうからケルのブレスでいけるだろ」
『じゃぁ、領域に入ったらすぐにおっきくなって「煉獄のブレス」するね』
『……ふぅ~ってするよ。ふぅ~って……』
『まぁ任せときな! ハイパーアルティメットケルベロスの力を見せてやるよ!』
ハイパーなんちゃらについては、もはやスルーされて誰も突っ込まない。
「ステルヴィオ様、最初の一撃にケルちゃんのブレスは良いのですが、私たちはどうすれば良いですか?」
「ん~ケルがはしゃいで全部やってしまいそうな気はするけど、逃げようとする奴がいるだろうから、そいつらの討伐かな? ケルが数発撃って粗方片付いたらオレの合図を以って各自臨機応変に掃討戦に移行するって事で」
作戦と呼べないような作戦だが、とりあえず誰も異論のあるものはいないようで、ステルヴィオたちは、このまま戦いに挑む事になった。
「じゃぁ、ゼロ。魔界門……いや、『魔王門』の開門を頼む」
ステルヴィオたちは、勇者レックスやギルドマスターのメルゲンが、この門のことを『魔界門』と呼んでいたのでずっと合わせていたが、本来この門の名は『魔王門』と言う。
この『魔王門』とは、それぞれの魔王が展開する事の出来る魔王領域とこの世界を繋げる事が出来る次元の扉で、その昔、ゼロが創り出したものだ。
そして、ステルヴィオたちの旅の目的の一つである『魔王遺産の回収』。
その回収対象の一つだった。
「承知しました。それでは、ステルヴィオ。脆弱な魔王門をこじ開けるのは加減が難しいので、念のためにいつもの奴を」
「あぁ、わかった……。とりあえずいつもの感じでやっとく……」
ステルヴィオは、やれやれと言った表情で返事をすると、他の面々に視線を向ける。
すると、みんな少し顔を蒼ざめながら、そそくさとステルヴィオに近づいて行く。
ネネネとトトトは定位置の背中と後頭部に張り付き、アルテミシアは少し恥ずかしそうにステルヴィオの服の裾を掴み、ケルはステルヴィオの股の間から隠れるように顔を覗かせた。
皆の準備が整ったのを確認したステルヴィオは、
「はっ!」
と短い呼気を発すると、集中を高めていき……周囲数メートルに魔王覇気を展開した。
通常、身に纏うように発する魔王覇気を、ドーム状に展開して一種の防御結界のようなものを創り出したのだ。
「準備は良いぜ! ゼロこじ開けろ!!」
「承知しました。加減が上手くいく事を祈っててください」
「あぁ、すっげー本気で祈っとくよ!」
茶化すようなステルヴィオの声と重なるように、常人なら正気を保てず一瞬で廃人と化すような武威が、ゼロを中心に数10メートルの範囲に発せられる。
そして、ゼロが右手をそっと突き出した瞬間、辺りに闇があふれ出した。
「ぐっ!?」
闇が魔王門を、ステルヴィオたちを包み込んでいく。
全ての光が閉ざされ、音が消えた世界が広がっていくと、やがて闇は渦を巻き、魔王門に流れ込んでいった。
その瞬間、ガラスが砕け散ったような、それでいて誰かの悲痛な叫び声のような音が響き渡り……魔王門の扉はゆっくりと開かれていったのだった。
「ふぅ~。オークの魔王と戦うより、ゼロのこれに巻き込まれる方が疲労するってどんだけだよ……。って、愚痴ってる場合じゃなかったな」
愚痴をこぼしつつ展開した魔王覇気を消し去ると、ステルヴィオはその口元をニヤリと歪ませ、
「ケル……やっちまえ」
一言そう命令したのだった。
魔王ドリアクの手によって魔界門は開かれていたのだが、そのドリアクが倒されたため、その重厚な扉は今は閉ざされており、周りに動くオークの姿はない。
その閉ざされた扉を背に、ステルヴィオは集まった皆に向けて話を始める。
「みんな集まってくれたみたいだな。んじゃ、さっそく門の向こうの残党狩りにいくか」
影移動で現れたかと思うと、まるで昼飯でも食べに行くかのようにそう言うステルヴィオに、アルテミシアが慌てて声をかけた。
「す、ステルヴィオ様、ちょっと待ってください。1万、2万のオーク倒しにいくんじゃないのですから、どうやって倒すかちゃんと決めませんか?」
ステルヴィオも大概だが、1万、2万のオークなら適当で良いと言っているアルテミシアも大概ズレてきているのだが、ここにそれを注意する者はいない。
「じゃぁ、ネネネとトトトが先頭にゃ!」
それならば自分たちが先陣を切ろうと、嬉しそうに門へと歩き始めた獣人の双子幼女に、ステルヴィオはすぐに首根っこを掴んで制止する。
「却下だな」
「即答にゃ!?」
「当たり前だ! 二人が斬り込んだら、広範囲殲滅系の技や魔法が使えねぇだろ! 30万もちびちび斬り倒してたらすげぇ時間かかるわ!」
ステルヴィオがそう言ってネネネとトトトを黙らせていると、既に小さな子狼の姿に戻っているケルが足元に寄ってきて、話に参加してきた。
『じゃぁ、ケルが最初にブレスで殲滅する~?』
『……ふぅ~ってするよ。ふぅ~って……』
『ゼロ様の炎ほどじゃねぇが、ゼロ様、今回見物するつもりだろ?』
「そうですね。今回は久しぶりの大きな戦いなので、皆さんの成長を見させて頂こうかと思っています」
そして「まぁ逃げようとするのがいれば倒しておくぐらいはしますが」とサラッと言って、後はステルヴィオの判断に任せますと口を閉ざした。
「ん~、オレの『王の裁き』使ってもいいけど、魔王戦でちょっと消耗してるし、ケルに頼もうかな? 魔王ドリアクの領域なら、そこまで広くないだろうからケルのブレスでいけるだろ」
『じゃぁ、領域に入ったらすぐにおっきくなって「煉獄のブレス」するね』
『……ふぅ~ってするよ。ふぅ~って……』
『まぁ任せときな! ハイパーアルティメットケルベロスの力を見せてやるよ!』
ハイパーなんちゃらについては、もはやスルーされて誰も突っ込まない。
「ステルヴィオ様、最初の一撃にケルちゃんのブレスは良いのですが、私たちはどうすれば良いですか?」
「ん~ケルがはしゃいで全部やってしまいそうな気はするけど、逃げようとする奴がいるだろうから、そいつらの討伐かな? ケルが数発撃って粗方片付いたらオレの合図を以って各自臨機応変に掃討戦に移行するって事で」
作戦と呼べないような作戦だが、とりあえず誰も異論のあるものはいないようで、ステルヴィオたちは、このまま戦いに挑む事になった。
「じゃぁ、ゼロ。魔界門……いや、『魔王門』の開門を頼む」
ステルヴィオたちは、勇者レックスやギルドマスターのメルゲンが、この門のことを『魔界門』と呼んでいたのでずっと合わせていたが、本来この門の名は『魔王門』と言う。
この『魔王門』とは、それぞれの魔王が展開する事の出来る魔王領域とこの世界を繋げる事が出来る次元の扉で、その昔、ゼロが創り出したものだ。
そして、ステルヴィオたちの旅の目的の一つである『魔王遺産の回収』。
その回収対象の一つだった。
「承知しました。それでは、ステルヴィオ。脆弱な魔王門をこじ開けるのは加減が難しいので、念のためにいつもの奴を」
「あぁ、わかった……。とりあえずいつもの感じでやっとく……」
ステルヴィオは、やれやれと言った表情で返事をすると、他の面々に視線を向ける。
すると、みんな少し顔を蒼ざめながら、そそくさとステルヴィオに近づいて行く。
ネネネとトトトは定位置の背中と後頭部に張り付き、アルテミシアは少し恥ずかしそうにステルヴィオの服の裾を掴み、ケルはステルヴィオの股の間から隠れるように顔を覗かせた。
皆の準備が整ったのを確認したステルヴィオは、
「はっ!」
と短い呼気を発すると、集中を高めていき……周囲数メートルに魔王覇気を展開した。
通常、身に纏うように発する魔王覇気を、ドーム状に展開して一種の防御結界のようなものを創り出したのだ。
「準備は良いぜ! ゼロこじ開けろ!!」
「承知しました。加減が上手くいく事を祈っててください」
「あぁ、すっげー本気で祈っとくよ!」
茶化すようなステルヴィオの声と重なるように、常人なら正気を保てず一瞬で廃人と化すような武威が、ゼロを中心に数10メートルの範囲に発せられる。
そして、ゼロが右手をそっと突き出した瞬間、辺りに闇があふれ出した。
「ぐっ!?」
闇が魔王門を、ステルヴィオたちを包み込んでいく。
全ての光が閉ざされ、音が消えた世界が広がっていくと、やがて闇は渦を巻き、魔王門に流れ込んでいった。
その瞬間、ガラスが砕け散ったような、それでいて誰かの悲痛な叫び声のような音が響き渡り……魔王門の扉はゆっくりと開かれていったのだった。
「ふぅ~。オークの魔王と戦うより、ゼロのこれに巻き込まれる方が疲労するってどんだけだよ……。って、愚痴ってる場合じゃなかったな」
愚痴をこぼしつつ展開した魔王覇気を消し去ると、ステルヴィオはその口元をニヤリと歪ませ、
「ケル……やっちまえ」
一言そう命令したのだった。
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