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【第5話:ゼロの思惑】
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受付嬢のサリーは、皆のランクの高さ、特に幼い獣人の双子のランクに驚きつつも、先輩の意地ですぐさま冷静さを取り戻した。
「し、失礼しました。ほとんどの方がお若いのに凄くランクが高いので、少し驚いてしまいました」
そう言って、もう一度頭を下げる。
「くくく。ゼロは若くないってよ?」
ステルヴィオがサリーの揚げ足をとって、ゼロを揶揄おうとするが、
「あっ、いえ! そう言う訳では!? す、凄く素敵なお方ですし!」
そう言って、頬を朱に染めるサリー。
「だそうですよ?」
逆にカウンターを喰らって、ダメージを受けるステルヴィオ……。
「す、ステルヴィオ様! ふざけていないで早く手続きを終えましょう! なにか、凄く注目を浴びてしまっていますよ」
この中で唯一周りを気にするまともな精神構造を持つアルテミシアが、不穏な視線に気付いて急かしてみるが、既に手遅れのようだった。
「おい! そんな獣のチビが冒険者だってだけでも嘘くせぇのに、Bランクとか誰が信じるんだよ!」
長身のゼロを上回る筋肉の塊のような強面の男が絡んできた。
ちなみに、ギルドカードの仕組みを知っているギルド職員の新人君やサリーは、普通に二人がBランク認定されている事を信じていたのだが、男はそんな事はどうでも良いらしい。
頭も固いようなので、もはや筋肉と呼んでも良いのかもしれないが。
「ははははっ。ちびっ子、お前ら疑われてるみたいだぞ?」
面白そうに茶化すステルヴィオに、やはりこうなったと肩を落とすアルテミシア。
だが、余裕を見せていたステルヴィオにも飛び火する。
「ガキ! お前もだよ! そんなひょろい体でBランクとかありえねぇだろ!」
そして今度はネネネとトトトに笑われるステルヴィオ。
ステルヴィオが「ぐぬぬ」と唸っていると、そこでようやくサリーが慌てて仲裁に入った。
「ザンギフさん! 失礼ですよ! そもそも仕組み上ギルドカードは絶対に偽装できないんです!」
そう言って止めに入ったのだが、
「なら、金でも積んでランクを買ったんじゃねぇのか?」
今度はザンギフの仲間と思われる、別の筋肉……ではなく男が参戦してきた。
「弟さんまで!?」
どうやら筋肉は兄弟のようだ。
サリーが何とか止めようと慌てていると、そこでいつもはこういう時は見守っているゼロが、言葉を発する。
「ネネネ、トトト。ちょうど2対2になったようだし、ちょっと二人の実力を見せてあげなさい」
「「良いのにゃ!? やったにゃ!」」
ゼロの許可を貰ってハモって喜ぶネネネとトトト。
「え? ゼロ様!?」
まさかゼロがそのような事を言い出すとは思わず、止めに入ろうとしたアルテミシアだったが、良いからと無言で頷くゼロを見て押し黙った。
ステルヴィオと違って、ゼロはただ面白いからと言う理由だけで、そのような事は言わないだろう事に思い至ったのだ。
「おい……アル? お前、なんか失礼な事考えてたりしないか……?」
野性的な勘で尋ねてくるステルヴィオに、無言で顔をぶんぶんと振るアルテミシア。
「まぁ、いいや。でも、ちびっ子。見られているから、怪我させない程度に、ちょっとだけ本気を見せてやれ」
しかし一番驚いたのは、馬鹿にした張本人である筋肉兄弟だった。
「ふ、ふざけるなっ!? こんな獣の子供相手に戦えるか!?」
「そうだ! 馬鹿にするのもいい加減にしろ!」
声を荒げる二人だったが、そこでゼロが話しに入って逃げ道を塞ぐ。
「それは困りましたねぇ。二人の実力が認められないと侮辱してきたのはそちらでしょう? それとも何ですか? 二人がBランクなのを認めて頭を下げると?」
この注目を浴びている状況で、獣人の幼女二人に頭を下げるのは出来るはずがなかった。
なぜならこのラドロアという国は、世界最古の国にして、世界で最も亜人蔑視の激しい人間至上主義の国でもあったからだ。
「て、てめぇ……後で怪我したからとか言って、金をせしめるつもりじゃねぇだろうな!」
「あぁ、心配なら正式に決闘の手続きをして、隣の広場でやりましょう。いや、是非そうしましょう」
さすがにそこまで言われると、引っ込みがつかず、
「おい! 決闘を受けるがいいよな!?」
「あぁ! もちろんだぜ! こうなったら獣は獣らしく四つ足で地面に這いつくばらせてやる!」
結局、何とか止めようとしたサリーの努力も虚しく、二人の決闘は成立する。
そして、正式な決闘を行うにはここでは狭すぎるため、ギルド併設の訓練用の広場に移動する事になったのだった。
~
ぞろぞろと野次馬の冒険者たちを引きつれ、訓練用の広場に移動してきた所で、サリーがネネネとトトトに目線を合わすようにしゃがみ込んだ。
頭ではBランクの二人が、Dランクの凡庸な冒険者である筋肉兄弟に負ける事はないと理解しているのだが、二人の見た目は幼過ぎた。
「ネネネさん、トトトさん、本当にやめる気は無いのですか?」
まだ諦めきれていないサリーが何とか穏便に済まそうと、最後にもう一度説得を試みるが、二人にはまったくやめる気はなかった。
結局サリーは、説得できなかった無力感にうな垂れながらも、職員の仕事を全うするべく、致命傷を防ぐ結界を展開しにいく。
訓練施設によくある、この世界では一般的な致命傷を防ぐ魔法陣がここにも設置されており、その装置を起動しに行ったのだ。
ただ、防げるのは本当に命にかかわるような致命傷だけで、骨折やちょっとした傷程度では発動しない上、使用にはそれなりのコストがかかるため、普段の訓練などでは使用されることはほとんどなかった。
今回は、「勿体ないからいらないにゃ!」と言い張るネネネとトトトを、サリーがお菓子で買収して強引に決闘の条件に加えた形だ。
「おい! 筋肉ブラザーズ! 獣人間なんて遠慮せずにぶちのめしてやれ!」
「そうだ! 街の中を獣がうろついているだけでも不快なんだ! そんなランクを詐称するような奴ら殺しちまえ!」
周りのやじ馬がみな人間至上主義という訳ではなく、本気でネネネとトトトを心配する者たちもちらほらいたのだが、正式に手続きが終わった決闘に異を唱える事は法で禁止されているため、悔しそうに見守るしか出来なかった。
「これより冒険者ギルドにて受理した決闘を開始する! 取り決めた条件に則って戦い、決闘後は約定に基づき、不要な干渉を行わないように! それでは、双方指定の位置へ!」
サリーとは別の屈強なギルド職員が立会人を務めるようで、腰から取り出した書面を読み上げる。
「ふふふふふ。ここまで来たらもう手加減なんてしねぇ。だが、死なねぇみたいだから安心しろ」
筋肉兄が脅すつもりで、そう呟くが、ネネネとトトトの二人は全く聞いていなかった。
「ねぇねぇ。どっちがどっちをやるにゃ?」
「適当で良いんじゃないかにゃ?」
ネネネとトトトの二人には全く馬鹿にする気はないのだが、脅されている事に気付いてすらいなかった。
「てめぇら……どこまでも馬鹿にしやがって……」
指定の場所に着くと、頭に血の昇った筋肉兄弟が、自身の得物である本物の剣を抜き放つ。
サリーが最後まで説得したが、模擬戦用の刃を潰した武器の使用は却下されていた。
「ん? ネネネとトトトだったか。武器はどうした?」
武器を持たずに指定の位置に向かった二人に、立会人のギルド職員が声を掛けるが、
「「スキルがあるからいらないにゃ!」」
との言葉に、あっさり納得して二人の移動を待った。
そもそもこの職員の男は元高ランクの冒険者であり、ギルドセイバーと呼ばれる荒事専門の職員だ。
ネネネとトトトの実力がかなり高いのを感じ取っており、寧ろスキルで戦うという事に強さの秘密を感じて納得していた。
「それでは、開始の合図の後、認可番号137番の決闘を開始するものとする!」
そう言って、立会人の男が中央から離れ……。
「それでは……始めっ!!」
こうしてゼロの思惑通りに、決闘が始まったのだった。
「し、失礼しました。ほとんどの方がお若いのに凄くランクが高いので、少し驚いてしまいました」
そう言って、もう一度頭を下げる。
「くくく。ゼロは若くないってよ?」
ステルヴィオがサリーの揚げ足をとって、ゼロを揶揄おうとするが、
「あっ、いえ! そう言う訳では!? す、凄く素敵なお方ですし!」
そう言って、頬を朱に染めるサリー。
「だそうですよ?」
逆にカウンターを喰らって、ダメージを受けるステルヴィオ……。
「す、ステルヴィオ様! ふざけていないで早く手続きを終えましょう! なにか、凄く注目を浴びてしまっていますよ」
この中で唯一周りを気にするまともな精神構造を持つアルテミシアが、不穏な視線に気付いて急かしてみるが、既に手遅れのようだった。
「おい! そんな獣のチビが冒険者だってだけでも嘘くせぇのに、Bランクとか誰が信じるんだよ!」
長身のゼロを上回る筋肉の塊のような強面の男が絡んできた。
ちなみに、ギルドカードの仕組みを知っているギルド職員の新人君やサリーは、普通に二人がBランク認定されている事を信じていたのだが、男はそんな事はどうでも良いらしい。
頭も固いようなので、もはや筋肉と呼んでも良いのかもしれないが。
「ははははっ。ちびっ子、お前ら疑われてるみたいだぞ?」
面白そうに茶化すステルヴィオに、やはりこうなったと肩を落とすアルテミシア。
だが、余裕を見せていたステルヴィオにも飛び火する。
「ガキ! お前もだよ! そんなひょろい体でBランクとかありえねぇだろ!」
そして今度はネネネとトトトに笑われるステルヴィオ。
ステルヴィオが「ぐぬぬ」と唸っていると、そこでようやくサリーが慌てて仲裁に入った。
「ザンギフさん! 失礼ですよ! そもそも仕組み上ギルドカードは絶対に偽装できないんです!」
そう言って止めに入ったのだが、
「なら、金でも積んでランクを買ったんじゃねぇのか?」
今度はザンギフの仲間と思われる、別の筋肉……ではなく男が参戦してきた。
「弟さんまで!?」
どうやら筋肉は兄弟のようだ。
サリーが何とか止めようと慌てていると、そこでいつもはこういう時は見守っているゼロが、言葉を発する。
「ネネネ、トトト。ちょうど2対2になったようだし、ちょっと二人の実力を見せてあげなさい」
「「良いのにゃ!? やったにゃ!」」
ゼロの許可を貰ってハモって喜ぶネネネとトトト。
「え? ゼロ様!?」
まさかゼロがそのような事を言い出すとは思わず、止めに入ろうとしたアルテミシアだったが、良いからと無言で頷くゼロを見て押し黙った。
ステルヴィオと違って、ゼロはただ面白いからと言う理由だけで、そのような事は言わないだろう事に思い至ったのだ。
「おい……アル? お前、なんか失礼な事考えてたりしないか……?」
野性的な勘で尋ねてくるステルヴィオに、無言で顔をぶんぶんと振るアルテミシア。
「まぁ、いいや。でも、ちびっ子。見られているから、怪我させない程度に、ちょっとだけ本気を見せてやれ」
しかし一番驚いたのは、馬鹿にした張本人である筋肉兄弟だった。
「ふ、ふざけるなっ!? こんな獣の子供相手に戦えるか!?」
「そうだ! 馬鹿にするのもいい加減にしろ!」
声を荒げる二人だったが、そこでゼロが話しに入って逃げ道を塞ぐ。
「それは困りましたねぇ。二人の実力が認められないと侮辱してきたのはそちらでしょう? それとも何ですか? 二人がBランクなのを認めて頭を下げると?」
この注目を浴びている状況で、獣人の幼女二人に頭を下げるのは出来るはずがなかった。
なぜならこのラドロアという国は、世界最古の国にして、世界で最も亜人蔑視の激しい人間至上主義の国でもあったからだ。
「て、てめぇ……後で怪我したからとか言って、金をせしめるつもりじゃねぇだろうな!」
「あぁ、心配なら正式に決闘の手続きをして、隣の広場でやりましょう。いや、是非そうしましょう」
さすがにそこまで言われると、引っ込みがつかず、
「おい! 決闘を受けるがいいよな!?」
「あぁ! もちろんだぜ! こうなったら獣は獣らしく四つ足で地面に這いつくばらせてやる!」
結局、何とか止めようとしたサリーの努力も虚しく、二人の決闘は成立する。
そして、正式な決闘を行うにはここでは狭すぎるため、ギルド併設の訓練用の広場に移動する事になったのだった。
~
ぞろぞろと野次馬の冒険者たちを引きつれ、訓練用の広場に移動してきた所で、サリーがネネネとトトトに目線を合わすようにしゃがみ込んだ。
頭ではBランクの二人が、Dランクの凡庸な冒険者である筋肉兄弟に負ける事はないと理解しているのだが、二人の見た目は幼過ぎた。
「ネネネさん、トトトさん、本当にやめる気は無いのですか?」
まだ諦めきれていないサリーが何とか穏便に済まそうと、最後にもう一度説得を試みるが、二人にはまったくやめる気はなかった。
結局サリーは、説得できなかった無力感にうな垂れながらも、職員の仕事を全うするべく、致命傷を防ぐ結界を展開しにいく。
訓練施設によくある、この世界では一般的な致命傷を防ぐ魔法陣がここにも設置されており、その装置を起動しに行ったのだ。
ただ、防げるのは本当に命にかかわるような致命傷だけで、骨折やちょっとした傷程度では発動しない上、使用にはそれなりのコストがかかるため、普段の訓練などでは使用されることはほとんどなかった。
今回は、「勿体ないからいらないにゃ!」と言い張るネネネとトトトを、サリーがお菓子で買収して強引に決闘の条件に加えた形だ。
「おい! 筋肉ブラザーズ! 獣人間なんて遠慮せずにぶちのめしてやれ!」
「そうだ! 街の中を獣がうろついているだけでも不快なんだ! そんなランクを詐称するような奴ら殺しちまえ!」
周りのやじ馬がみな人間至上主義という訳ではなく、本気でネネネとトトトを心配する者たちもちらほらいたのだが、正式に手続きが終わった決闘に異を唱える事は法で禁止されているため、悔しそうに見守るしか出来なかった。
「これより冒険者ギルドにて受理した決闘を開始する! 取り決めた条件に則って戦い、決闘後は約定に基づき、不要な干渉を行わないように! それでは、双方指定の位置へ!」
サリーとは別の屈強なギルド職員が立会人を務めるようで、腰から取り出した書面を読み上げる。
「ふふふふふ。ここまで来たらもう手加減なんてしねぇ。だが、死なねぇみたいだから安心しろ」
筋肉兄が脅すつもりで、そう呟くが、ネネネとトトトの二人は全く聞いていなかった。
「ねぇねぇ。どっちがどっちをやるにゃ?」
「適当で良いんじゃないかにゃ?」
ネネネとトトトの二人には全く馬鹿にする気はないのだが、脅されている事に気付いてすらいなかった。
「てめぇら……どこまでも馬鹿にしやがって……」
指定の場所に着くと、頭に血の昇った筋肉兄弟が、自身の得物である本物の剣を抜き放つ。
サリーが最後まで説得したが、模擬戦用の刃を潰した武器の使用は却下されていた。
「ん? ネネネとトトトだったか。武器はどうした?」
武器を持たずに指定の位置に向かった二人に、立会人のギルド職員が声を掛けるが、
「「スキルがあるからいらないにゃ!」」
との言葉に、あっさり納得して二人の移動を待った。
そもそもこの職員の男は元高ランクの冒険者であり、ギルドセイバーと呼ばれる荒事専門の職員だ。
ネネネとトトトの実力がかなり高いのを感じ取っており、寧ろスキルで戦うという事に強さの秘密を感じて納得していた。
「それでは、開始の合図の後、認可番号137番の決闘を開始するものとする!」
そう言って、立会人の男が中央から離れ……。
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