135 / 137
第三章 追憶と悔恨
【第133話:これから】
しおりを挟む
皇都にて穏やかな数日の時が流れていた。
魔人ゼクスの件は冒険者ギルドと国にも報告しており、双方全力で行方を追ってくれているようだが、まだ何も報告はあがってきていない。
また、あれほど激しかった魔族や闇の眷属たちの行動も鳴りを潜め、世界は仮初の安寧の時を過ごしている。
(ずっとこのまま平和な時が続けば良いのに。でも……これで良かったんだろうか……)
気付けば取り留めもない思慮の海に沈んでいた。
しかしその時、明るい声がオレを現実に引き戻してくれる。
「ユウトっち。何ボーってしてるっち?リリルっちの事でも考えてたっち?」
「な!?ち、違うっちよ!?」
突然のツッコミに思わずグレス化してしまった……。
「今回の件は、ほんとにありがとうっちよ」
いつも通り宿で朝食を食べている途中なのに、いきなりグレスがあらたまって礼を言ってくる。
「急にどうしたんだ?今日は雨でも降るのか?」
ちなみに皇都周辺は雨期以外はほとんど雨が降らないそうだ。
「え?今日、雨降るんですか?」
席を外していたリリルが戻ってくると同時に、素で聞いてくる。
それに対してグレスは少し拗ねたように口をとがらせると、
「振らないっちよ!ユウトが仕返しに俺っちをからかっただけっち」
とこたえ、真面目に言ってるのにすぐ茶化すっちと文句を言っている。
「ユウト殿は急に改まられて恥ずかしがってるだけでござるよ」
メイさんがたまに鋭いツッコミを入れてくる件について。
オレはその言葉でできた場の空気がくすぐったくて、
「ま、まぁ何だよ。もうグレスは『暁の刻』のメンバーなんだから今更そんな事気にするなって事だよ」
とか言ってみるが、何か見守るような生暖かい視線がオレの心の防壁をガリガリと削ってくる……。
オレは何かこのままこの話題を続けるのが危険そうなので話題を変えてみる。
「それよりこれからどうするかなぁ……あちこち行ってみたいとは思っているんだけど……」
「どうするって……どうしましょうか」
思えばリリルと出会ってから、ずっと選択の余地なく慌ただしい日々を送ってきたから、リリルもオレと同じくこの後どうするのが良いのか思いつかないようだ。
「なぁ。グレスは本当に残らなくても良いのか?」
オレは先日グレスに、皇子が見つかったのだからパーティーを抜けて残っても良いんだぞと伝えたのだが、もうその気は全くないようで、オレ達と冒険者として生きていくと答えていた。
だけど、やっぱり気になってもう一度聞いてしまう。
「それはこの間こたえたっち。前から考えていた事だからそれこそ気にしないで良いっちよ」
「気が変わったらどうするでござる。ユウト殿は余計な事聞いたらダメでござるよ!」
メイはせっかく仲良くなったグレスと別れるのは嫌なのだろう。
「まぁ確かにそうだな。オレの方こそ仲間だとか言っときながら何度も聞いて悪かったよ」
「でもこの後どこに向かうでござる?ユウト殿にも神託はないでござる?」
メイがセリミナ様からお話が無かったかと聞いてくるので、
「あぁ~そう言えばセリミナ様からお話があったよ」
と思い出してこたえると全員が身を乗り出してきて
「「「そう言う大事な事はすぐに教えてください!(でござる!)(くれっち!)」」」
と怒られるのだった。
~
オレは何とか3人を宥めると、どんな内容だったかを説明を始める。
「まぁ神託って程の事ではないんだけど、夜のお祈りしてたら話しかけてきて ≪ん~?暫くは……たぶん2、3年かな?それぐらいは【邪神ヒリウス】の活動が低下しているから【世界の裏側】も静かだと思うよ。その間は異世界観光でもして好きに過ごしたら?≫ だってさ」
「「「・・・・・・・・・」」」
「ん?どうしたの?」
オレは一言一句その通りに伝えたのに、不満そうにジト目で見つめられているのに気づいてきいてみたのだが……。
「セリミナ様がそんないい加減な言い方するわけないっち」
「そうですよ!いくらユウトさんでも失礼です!」
「そうでござる!使徒にあるまじき行為でござる!」
「ばうわぅ!」
何か一匹面白がって便乗している奴がいるが、とりあえずこう思う。
「何か理不尽だ……」
ちなみにこの後、国とギルドにもちゃんと報告しました。
~
オレはもう一度3人を宥めると、あらためて皆に希望の場所はないか聞いてみる。
「僕は皆で行くならどこでも良いでござる!」
まぁメイはそう言う気がしていました……。
「私も特には……。ユウトさんの行きたい所で良いですよ」
うん。リリルもそう言う気がしていました……。
うちのパーティーってあまり自己主張ないんだよね。
「俺っちは一か所行ってみたい所があるっちよ」
パーティー唯一の自己主張男グレスさんが行きたい所があるようだ。
「ん?どこに行きたいの?」
オレがそう聞き返すのを待っていたかのように少し間をおいてもったいぶると、グレスはようやくその場所を口にする。
「帝国っち。デルファイ帝国の首都『デルフィ』に行きたいっち」
この大陸で最大の広さを誇り、人、経済、軍事の全てにおいて絶大な力を誇る国だ。
「人類初のプラチナランク冒険者パーティー『精霊の涙』がいるところですよね?」
「そうっち。この世界の冒険者ギルドの総本部のある場所でもあるし、首都デルフィのすぐ近くには次元迷宮『サルバロス』があるっち」
次元迷宮とか言うオレの好奇心をくすぐるキーワードが、グッと心を鷲掴みしてくる。
「よし!そこに行こう!」
「決めるの早いっちよ!?」
即断即決と言って欲しい。
「まぁ次元迷宮ってのに心を鷲掴みにされたのは認める」
とりあえず開き直っておく。
「開き直ったでござる……。まぁでも僕も行ってみたいでござる!」
「私も次元迷宮『サルバロス』の話は聞いたことがあります。私たちはもっと強くならないといけないですし、次に向かうのには良い場所なんじゃないでしょうか」
「じゃぁ決まりだな!次はデルファイ帝国の首都『デルフィ』にしよう!」
あっけなく次の目的地を決めたオレ達は、こうしてもう一度前に進み始めるのだった。
魔人ゼクスの件は冒険者ギルドと国にも報告しており、双方全力で行方を追ってくれているようだが、まだ何も報告はあがってきていない。
また、あれほど激しかった魔族や闇の眷属たちの行動も鳴りを潜め、世界は仮初の安寧の時を過ごしている。
(ずっとこのまま平和な時が続けば良いのに。でも……これで良かったんだろうか……)
気付けば取り留めもない思慮の海に沈んでいた。
しかしその時、明るい声がオレを現実に引き戻してくれる。
「ユウトっち。何ボーってしてるっち?リリルっちの事でも考えてたっち?」
「な!?ち、違うっちよ!?」
突然のツッコミに思わずグレス化してしまった……。
「今回の件は、ほんとにありがとうっちよ」
いつも通り宿で朝食を食べている途中なのに、いきなりグレスがあらたまって礼を言ってくる。
「急にどうしたんだ?今日は雨でも降るのか?」
ちなみに皇都周辺は雨期以外はほとんど雨が降らないそうだ。
「え?今日、雨降るんですか?」
席を外していたリリルが戻ってくると同時に、素で聞いてくる。
それに対してグレスは少し拗ねたように口をとがらせると、
「振らないっちよ!ユウトが仕返しに俺っちをからかっただけっち」
とこたえ、真面目に言ってるのにすぐ茶化すっちと文句を言っている。
「ユウト殿は急に改まられて恥ずかしがってるだけでござるよ」
メイさんがたまに鋭いツッコミを入れてくる件について。
オレはその言葉でできた場の空気がくすぐったくて、
「ま、まぁ何だよ。もうグレスは『暁の刻』のメンバーなんだから今更そんな事気にするなって事だよ」
とか言ってみるが、何か見守るような生暖かい視線がオレの心の防壁をガリガリと削ってくる……。
オレは何かこのままこの話題を続けるのが危険そうなので話題を変えてみる。
「それよりこれからどうするかなぁ……あちこち行ってみたいとは思っているんだけど……」
「どうするって……どうしましょうか」
思えばリリルと出会ってから、ずっと選択の余地なく慌ただしい日々を送ってきたから、リリルもオレと同じくこの後どうするのが良いのか思いつかないようだ。
「なぁ。グレスは本当に残らなくても良いのか?」
オレは先日グレスに、皇子が見つかったのだからパーティーを抜けて残っても良いんだぞと伝えたのだが、もうその気は全くないようで、オレ達と冒険者として生きていくと答えていた。
だけど、やっぱり気になってもう一度聞いてしまう。
「それはこの間こたえたっち。前から考えていた事だからそれこそ気にしないで良いっちよ」
「気が変わったらどうするでござる。ユウト殿は余計な事聞いたらダメでござるよ!」
メイはせっかく仲良くなったグレスと別れるのは嫌なのだろう。
「まぁ確かにそうだな。オレの方こそ仲間だとか言っときながら何度も聞いて悪かったよ」
「でもこの後どこに向かうでござる?ユウト殿にも神託はないでござる?」
メイがセリミナ様からお話が無かったかと聞いてくるので、
「あぁ~そう言えばセリミナ様からお話があったよ」
と思い出してこたえると全員が身を乗り出してきて
「「「そう言う大事な事はすぐに教えてください!(でござる!)(くれっち!)」」」
と怒られるのだった。
~
オレは何とか3人を宥めると、どんな内容だったかを説明を始める。
「まぁ神託って程の事ではないんだけど、夜のお祈りしてたら話しかけてきて ≪ん~?暫くは……たぶん2、3年かな?それぐらいは【邪神ヒリウス】の活動が低下しているから【世界の裏側】も静かだと思うよ。その間は異世界観光でもして好きに過ごしたら?≫ だってさ」
「「「・・・・・・・・・」」」
「ん?どうしたの?」
オレは一言一句その通りに伝えたのに、不満そうにジト目で見つめられているのに気づいてきいてみたのだが……。
「セリミナ様がそんないい加減な言い方するわけないっち」
「そうですよ!いくらユウトさんでも失礼です!」
「そうでござる!使徒にあるまじき行為でござる!」
「ばうわぅ!」
何か一匹面白がって便乗している奴がいるが、とりあえずこう思う。
「何か理不尽だ……」
ちなみにこの後、国とギルドにもちゃんと報告しました。
~
オレはもう一度3人を宥めると、あらためて皆に希望の場所はないか聞いてみる。
「僕は皆で行くならどこでも良いでござる!」
まぁメイはそう言う気がしていました……。
「私も特には……。ユウトさんの行きたい所で良いですよ」
うん。リリルもそう言う気がしていました……。
うちのパーティーってあまり自己主張ないんだよね。
「俺っちは一か所行ってみたい所があるっちよ」
パーティー唯一の自己主張男グレスさんが行きたい所があるようだ。
「ん?どこに行きたいの?」
オレがそう聞き返すのを待っていたかのように少し間をおいてもったいぶると、グレスはようやくその場所を口にする。
「帝国っち。デルファイ帝国の首都『デルフィ』に行きたいっち」
この大陸で最大の広さを誇り、人、経済、軍事の全てにおいて絶大な力を誇る国だ。
「人類初のプラチナランク冒険者パーティー『精霊の涙』がいるところですよね?」
「そうっち。この世界の冒険者ギルドの総本部のある場所でもあるし、首都デルフィのすぐ近くには次元迷宮『サルバロス』があるっち」
次元迷宮とか言うオレの好奇心をくすぐるキーワードが、グッと心を鷲掴みしてくる。
「よし!そこに行こう!」
「決めるの早いっちよ!?」
即断即決と言って欲しい。
「まぁ次元迷宮ってのに心を鷲掴みにされたのは認める」
とりあえず開き直っておく。
「開き直ったでござる……。まぁでも僕も行ってみたいでござる!」
「私も次元迷宮『サルバロス』の話は聞いたことがあります。私たちはもっと強くならないといけないですし、次に向かうのには良い場所なんじゃないでしょうか」
「じゃぁ決まりだな!次はデルファイ帝国の首都『デルフィ』にしよう!」
あっけなく次の目的地を決めたオレ達は、こうしてもう一度前に進み始めるのだった。
0
お気に入りに追加
1,120
あなたにおすすめの小説
離縁された妻ですが、旦那様は本当の力を知らなかったようですね? 魔道具師として自立を目指します!
椿蛍
ファンタジー
【1章】
転生し、目覚めたら、旦那様から離縁されていた。
――そんなことってある?
私が転生したのは、落ちこぼれ魔道具師のサーラ。
彼女は結婚式当日、何者かの罠によって、氷の中に閉じ込められてしまった。
時を止めて眠ること十年。
彼女の魂は消滅し、肉体だけが残っていた。
「どうやって生活していくつもりかな?」
「ご心配なく。手に職を持ち、自立します」
「落ちこぼれの君が手に職? 無理だよ、無理! 現実を見つめたほうがいいよ?」
――後悔するのは、旦那様たちですよ?
【2章】
「もう一度、君を妃に迎えたい」
今まで私が魔道具師として働くのに反対で、散々嫌がらせをしてからの再プロポーズ。
再プロポーズ前にやるのは、信頼関係の再構築、まずは浮気の謝罪からでは……?
――まさか、うまくいくなんて、思ってませんよね?
【3章】
『サーラちゃん、婚約おめでとう!』
私がリアムの婚約者!?
リアムの妃の座を狙う四大公爵家の令嬢が現れ、突然の略奪宣言!
ライバル認定された私。
妃候補ふたたび――十年前と同じような状況になったけれど、犯人はもう一度現れるの?
リアムを貶めるための公爵の罠が、ヴィフレア王国の危機を招いて――
【その他】
※12月25日から3章スタート。初日2話、1日1話更新です。
※イラストは作成者様より、お借りして使用しております。
異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。
桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。
だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。
そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。
ご期待に沿えず、誠に申し訳ございません
野村にれ
恋愛
人としての限界に達していたヨルレアンは、
婚約者であるエルドール第二王子殿下に理不尽とも思える注意を受け、
話の流れから婚約を解消という話にまでなった。
ヨルレアンは自分の立場のために頑張っていたが、
絶対に婚約を解消しようと拳を上げる。
鈴蘭の魔女の代替り
拝詩ルルー
ファンタジー
⭐︎旧タイトル:レイの異世界管理者生活 〜チート魔女になったので、この世界を思いっきり堪能する所存です〜
「あなたには私の世界に来て、私の代わりに管理者をやってもらいたいの」
鈴蘭の魔女リリスに誘われ、レイが召喚された異世界は、不思議で美しい世界だった。
大樹ユグドラを世界の中心に抱き、人間だけでなく、エルフやドワーフ、妖精や精霊、魔物など不思議な生き物たちが生きる世界。
この世界は、個人が人生を思い思いに自由に過ごして全うする「プレイヤー」と、愛をもって世界システムを管理・運営していく「管理者」の二つに分かれた世界だった。
リリスに子供の姿に戻されたレイは、管理者の一員となって、世界の運営に携わっていく。
おとぎ話のような世界の中で、時に旅しては世界の美しさに感動し、世界の不思議に触れては驚かされ、時に任務や管理者の不条理に悩み、周りの優しさに助けられる……レイと仲間達が少しずつ成長してく物語。
※ストーリーはコツコツ、マイペース進行です。
※主人公成長中のため、恋愛パートは気長にお待ちくださいm(_ _)m
スライムと異世界冒険〜追い出されたが実は強かった
Miiya
ファンタジー
学校に一人で残ってた時、突然光りだし、目を開けたら、王宮にいた。どうやら異世界召喚されたらしい。けど鑑定結果で俺は『成長』 『テイム』しかなく、弱いと追い出されたが、実はこれが神クラスだった。そんな彼、多田真司が森で出会ったスライムと旅するお話。
*ちょっとネタばれ
水が大好きなスライム、シンジの世話好きなスライム、建築もしてしまうスライム、小さいけど鉱石仕分けたり探索もするスライム、寝るのが大好きな白いスライム等多種多様で個性的なスライム達も登場!!
*11月にHOTランキング一位獲得しました。
*なるべく毎日投稿ですが日によって変わってきますのでご了承ください。一話2000~2500で投稿しています。
*パソコンからの投稿をメインに切り替えました。ですので字体が違ったり点が変わったりしてますがご了承ください。
異世界だろうがソロキャンだろう!? one more camp!
ちゃりネコ
ファンタジー
ソロキャン命。そして異世界で手に入れた能力は…Awazonで買い物!?
夢の大学でキャンパスライフを送るはずだった主人公、四万十 葦拿。
しかし、運悪く世界的感染症によって殆ど大学に通えず、彼女にまでフラれて鬱屈とした日々を過ごす毎日。
うまくいかないプライベートによって押し潰されそうになっていた彼を救ったのはキャンプだった。
次第にキャンプ沼へのめり込んでいった彼は、全国のキャンプ場を制覇する程のヘビーユーザーとなり、着実に経験を積み重ねていく。
そして、知らん内に異世界にすっ飛ばされたが、どっぷりハマっていたアウトドア経験を駆使して、なんだかんだ未知のフィールドを楽しむようになっていく。
遭難をソロキャンと言い張る男、四万十 葦拿の異世界キャンプ物語。
別に要らんけど異世界なんでスマホからネットショッピングする能力をゲット。
Awazonの商品は3億5371万品目以上もあるんだって!
すごいよね。
―――――――――
以前公開していた小説のセルフリメイクです。
アルファポリス様で掲載していたのは同名のリメイク前の作品となります。
基本的には同じですが、リメイクするにあたって展開をかなり変えているので御注意を。
1話2000~3000文字で毎日更新してます。
野草から始まる異世界スローライフ
深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。
私ーーエルバはスクスク育ち。
ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。
(このスキル使える)
エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。
エブリスタ様にて掲載中です。
表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。
プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。
物語は変わっておりません。
一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。
よろしくお願いします。
わたしは美味しいご飯が食べたいだけなのだっ!~調味料のない世界でサバイバル!無いなら私が作ります!聖女?勇者?ナニソレオイシイノ?~
野田 藤
ファンタジー
キャンパーの山野ケイはキャンプツーリングの行きに突然異世界召喚される。
よくある異世界召喚もののオープニングだ。
でもなんか様子がおかしい。
すっごく無礼で押し付けがましい真っ赤な髪のイケメンだけど残念王子。
私は聖女じゃなかったらしく、あんまりにも馬鹿にするので担架切ったら追放された!
それがお前(異世界人)のやり方かーーー!
一人で生きていく覚悟をしたら女神降臨でいっぱいチート貰っちゃって?
倒れていたイケメン騎士を介抱したらなし崩しに宿舎に住むことになっちゃって?
楽しみにしていた異世界の食事は……素材は美味しいのに、この世界には塩味しかなかった。
調味料ってなんですか?の世界なら、私が作ろう、調味料!
ないなら自給自足で頑張ります!
お料理聖女様って呼ばないで!
私はいつか、ここを出て旅をしたいんじゃーー!(と言ってなかなか出られないやつ)
恋はそこそこ、腹が減っては戦はできぬ!
チート道具は宝の持ち腐れ! ズボラ料理は大得意! 合言葉はおっけーびーぐる!
女子ソロキャンパーのまったりのんびり異世界調味料開拓物語。
※小説家になろう、カクヨムでも公開中!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる