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第一章 Legend Idoru Notes
戦闘開始
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黒板を爪で引っ掻くようなホイール音が遠巻きに聞こえる。アリスと花音はバグズの目を掻い潜りながら路地を駆け回り、秋葉駅まであと数キロというところまで来ていた。
休み無く走り続けたアリスは肩で息をしながらなんとかアリスの背を追う。小休憩を挟んでいるとはいえ、急な運動にこたえたのかアリスは立ち止まり壁に手をついて呼吸を整える。
「ごめん、少し休もうか」
「いえ、大丈夫です。龍二さんとお松さんが時間を稼いでくれてるうちに急がないと」
「ん、ありがとねアリス」
少しだけペースを落とし二人は秋葉駅まで再び走り出す。途中、何体かのバグズが徘徊していたが上手く身を隠し秋葉駅前まで辿り着いた。想定通り駅周辺には無数のバグズが蔓延っている。しかし、肝心の増産バグズと思しき姿が見当たらない。アリスは辺りを見回すがやはりいない。
「花音ちゃん、本当にここにいるんでしょうか?」
「うん、間違いないよ。バグズの数を減らして引きずり出す。自分の手下がいなくなれば焦って顔出すだろうしね」
ノーツを六つ出現させ花音は臨戦態勢をとる。命懸けの戦いを目前にアリスは今まで以上に身体を震わせていた。花音に助けてもらった日のように、足はすくんで言うことを聞かず、両の手に上手く力が入らない。それでも、アリスの胸中にはここから逃げるという選択肢は無かった。
「アリスはここで隠れてて。あの距離なら十分強化される範囲内だから」
「花音ちゃん……絶対、無茶だけはしないで下さい」
「アタシを誰だと思ってんの? トップアイドル西園寺花音、一度やると決めたら何がなんでもやり遂げるが心情だからね!」
自身に満ちた笑顔を見せ花音はバグズの群れに向き直る。華奢で何処にでもいる少女であるはずの花音の背は、アリスにはとても大きく見えていた。
「さあバグズたち! アンタ達の親玉さっさと出しなさいっての!」
両足に光を纏わせ勢い良く飛び上がりながら花音はノーツを擊ち出し、ひしめくバグズの群れへと突撃した。
休み無く走り続けたアリスは肩で息をしながらなんとかアリスの背を追う。小休憩を挟んでいるとはいえ、急な運動にこたえたのかアリスは立ち止まり壁に手をついて呼吸を整える。
「ごめん、少し休もうか」
「いえ、大丈夫です。龍二さんとお松さんが時間を稼いでくれてるうちに急がないと」
「ん、ありがとねアリス」
少しだけペースを落とし二人は秋葉駅まで再び走り出す。途中、何体かのバグズが徘徊していたが上手く身を隠し秋葉駅前まで辿り着いた。想定通り駅周辺には無数のバグズが蔓延っている。しかし、肝心の増産バグズと思しき姿が見当たらない。アリスは辺りを見回すがやはりいない。
「花音ちゃん、本当にここにいるんでしょうか?」
「うん、間違いないよ。バグズの数を減らして引きずり出す。自分の手下がいなくなれば焦って顔出すだろうしね」
ノーツを六つ出現させ花音は臨戦態勢をとる。命懸けの戦いを目前にアリスは今まで以上に身体を震わせていた。花音に助けてもらった日のように、足はすくんで言うことを聞かず、両の手に上手く力が入らない。それでも、アリスの胸中にはここから逃げるという選択肢は無かった。
「アリスはここで隠れてて。あの距離なら十分強化される範囲内だから」
「花音ちゃん……絶対、無茶だけはしないで下さい」
「アタシを誰だと思ってんの? トップアイドル西園寺花音、一度やると決めたら何がなんでもやり遂げるが心情だからね!」
自身に満ちた笑顔を見せ花音はバグズの群れに向き直る。華奢で何処にでもいる少女であるはずの花音の背は、アリスにはとても大きく見えていた。
「さあバグズたち! アンタ達の親玉さっさと出しなさいっての!」
両足に光を纏わせ勢い良く飛び上がりながら花音はノーツを擊ち出し、ひしめくバグズの群れへと突撃した。
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