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第五章 問題は尽きないようです
知らなかった事、知った事
しおりを挟む召喚されてから、なんだかんだで15年経った。
その間にも色々ありましたよ。
まずは、この世界の事を詳しく知った。
実は知らなかったと言うのと、気づいていなかった、って言うことなんだけど。
まずはお金の種類。
城に居る時は自分でお金出していなかったから、知らなかったんだよね。
トキ家の店(トキ商店だと思ってたんだけど、正式には【トキ商会】なんだって)の武器屋で働いてるんだけど、最初お金の単位とか知らなくて、ちょっと恥ずかしい思いをした。
いや、簡単なんだけどね。
小さな位から、
鉄貨・日本円で10円くらい。
銅貨・100円
銀貨・1000円
金貨・一万円
ここまでが一般的に使われる硬貨だ。
紙幣は無い。
そして高額品や国家間で使われるのが、白金貨で一枚一千万円。
収入的に、四人家族で金貨20枚も有れば、割といい暮らしが出来るくらいの金銭感覚だ。
因みに騎士団や国軍の新人が最初に貰える額が、金貨30枚と高額で、理由としては、武器は自分で揃えなければならないからとか。
支給品が無いのかと聞いたら、防具は支給されるけど、自分に合った武器や小物を揃える事が大切だと言う事らしい。
武器などははっきり言って安くない。
だから騎士も、兵士も、始めの一年は基礎訓練で、心と身体を鍛えるとか。
そして自分で武器などを揃えるまで訓練についてこれれば、一人前と言う事なんだって。
結構シビアじゃないのかなと思った。
その後も武器は手入れなどもしなければならないし、更にランクの高い武器を……と、鍛冶屋にお金を落としていく。
だからと言って、鍛冶屋ボロ儲け…ではないのは、税金で徴収されるからだ。
そしてその税金の一部が、騎士団や国軍の給料となる……お金は巡ってなんぼだよね。
後はこの世界の暦など。
この世界では【5】が聖なる数字で、大概のものが5の倍数だ。
50秒で1分、
50分で1時間、
25時間で1日だ。
そして、1週間は5日で25日で1ヶ月
1年は15ヶ月で、375日。
一年の始まりは、二つの月が重なる夏。
季節は、夏、乾季(秋)、冬、春、雨季の四季ならぬ五季。
数えやすくて覚えやすい。
逆に聞かれてしまったよ。
「60分で1時間?
何で6から1に戻るの?
季節は4つで、1年は12ヶ月で、長さが違って、365日と366日の年が有る?
何でそんなにややこしいの?」
いや、そんな事僕に言われても……。
それと、この世界で怪我をしたり、病気になるのは、主に祝福無しの人達だ。
魔族の人や、ハーフの人も怪我や病気をするけど、基本的に治りが早い。
祝福を受けている人は、怪我をしてもすぐに治るし、病気にかかる事はない。
逆に腕を切り落とされた時なんて大変だ。
直ぐに腕をくっつけると治るんだけど、時間が経つと切り口が、完治してくっつかなくなる。
治るとしても、痛みは感じるのだけど、その痛みも傷が完治したら、すぐに消える。
つくづく祝福ってチートだよな。
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