【完結】先だった妻と再び巡り逢うために、異世界で第二の人生を幸せに過ごしたいと思います

七地潮

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三章 町をつくる様です

170 家の事、ダンジョンの事

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新しい家ですが、ログハウスとレンガと陽の木の家は、バラして次の場所で組み立てる方法で済みますけど、本家?本宅?の漆喰の家は、一から建て直す様です。

更に部屋数も増やし、大広間(ホール)も大きいのを増やすとか。
一体どれだけの敷地面積を使うのでしょうね。

一階は、キッチン(規模拡張)ダイニング(規模的に食堂と呼びたい)風呂(スーパー銭湯擬き)トイレ(無駄に広い)大広間 (ダンスホールだそうです)広間(大きいのと中くらいの)待合室3部屋(3部屋も必要?)応接室。

二階は個人の部屋と客間、併せて20部屋(多過ぎじゃないかな)それに家族用のリビングとダイニング、シャワースペースにトイレ(常識の範囲内)後は寝室(家族皆で雑魚寝できる部屋)ですね。

中庭は広く、家の裏はバスの小屋と馬車用駐車場、移転目隠し用小屋や納屋、家庭菜園、雨の日でも体を動かせる様に武道館を建てるようです。
後は陽の木の家もすぐ近くに移動させるそうですよ。

しかし……これってもう個人宅では無いですよね。
今現在住んでいるのは、田舎の豪邸と言う感じなのに、何故規模が跳ね上がるのか、私にはわかりません。

陽の木の家と城……漆喰の家を建てるのは町の南東、東の山の王の国への街道沿いになります。
ログハウスとレンガの家は北西、北の森の王の国への街道沿いですね。

大きな街道は、後のちに道沿いに休憩所や、野営用のスペースなどを作るつもりで農地にしていないので、敷地はあります。
だから引っ越し先にしたのですけど、大工さんに言われて整地をしたスペースは、かーなーり広いです。
こういう時って、○○ドーム何個ぶんとか言うのでしょうけど、○○ドームを知らない私には、上手い例えが浮かびませんね。

出来上がりを見るのが怖いです……。



新居のアレコレに精神的ダメージを感じたので、気分転換を兼ねてパーティメンバーと、ダンジョンへ向かいました。
先にギルドに権利を渡す予定の、薬草の採れるダンジョンへ向かいます。
案内人として、ラルーセンさんも同行しています。

「この入り口にゲートを作って、出入りを管理する。
入り口の横には簡易のギルドを建て、素材の買取をやる予定だ」
「こんな所に出張所を作るのですか?」
ラルーセンさんの説明に、思わず疑問です。
こんな周りに何も無い場所に、出張所を建てなくても良いのでは?

「いや、ここって町まで遠いだろ?
一番近い別の町のギルドと言ったって、馬車を使って急いでも半日以上かかるからな。
薬草など鮮度が命だから、ここで受け取って、転送の魔道具で先にギルドへ送る。
依頼報酬や買い取り金は後からギルドで受け取るって形にしないと、枯れちまうからな」

そうか、転送魔法使える人は殆ど居ないそうですし、アイテムボックスやマジックバッグも、持っていない人の方が多いのでしたね。
それなら折角の薬草を枯らさないためにも、出張所は必要ですか。

「ゲートを作る理由は何なのでしょう」
「あー、ここの薬草は性能が良いから、他の場所で採れるのより高値になるんだ。
だから、必要以上に乱獲されない様にしとかないといけないんだよな。
取り尽くされるのもなんだけど、市場の価格問題なんかも出てくるから、パーティで採れる上限を決めて、沢山の冒険者が収入を得られる様にするって、ギルドマスター達が決めたんだよ。
後は物によっては毒にもなる薬草があるらしくてな、管理は必要のようだ」

ほほう、薬が毒になるって話は耳にした事有ります。
そう言った事も管理してくれるなら有り難いですね。
採取量を決めるのも、さすが元女王陛下、民(冒険者)の事をキチンと考えての事ですね。

話を聞きながら中に入ると、中はほんのり明るく、発見した時には「洞窟の中なのに、草がたくさん生えている」としか思わなかったのですけど、薬草だったのですね。

入り口近辺しか入らなかったので、奥へ行くのは今回が初めてです。
中に行くに連れて種類が増え、草の背丈も高くなります。

「因みにジョニーの横に生えてるヤツ、入り口近辺に生えてるのと同じ草だからな」
「なんと!」
入り口近辺の薬草は、膝下くらいの高さですけど、私の隣に生えているのは、胸の高さです。
よくよく観察してみると、確かに葉の形は同じです……大きさは全然違いますけど。

「なら、あそこの蔦は、もしかして入り口の壁に生えてたのと同じ物ですか?」
私が壁に走る蔦を指さすと頷くラルーセンさん。

「入り口のやつは白い蕾を付けてたけど、見たか?」
蔦が有るな、としか覚えていなく、蕾が付いていたことさえ気づかなかったので、首を振ると、蔦の近くまで手招きされました。

「ほら、ここに赤い蕾があるの、わかるかい?」
見ると葉の影に、小指の先程の赤い蕾が付いています。

「この赤い蕾は毒があるから触るなよ。
入り口の白い蕾は薬なんだけどな、魔素を含み過ぎると赤くなって毒になる草だそうだ」

「魔素を含み過ぎると毒になるんですか?」
「全てが全てじゃ無いそうだ。
物によるから、同じ草でも取り扱いを注意しないといけないんだ。
だからこそ管理をしっかりしないとな」

はー、素人には難しい世界ですね。
権利を渡して管理してもらう事にして良かったです。
じゃ無いとうっかり事故が多発する所でしたね。
自分達だけならまだしも、他の冒険者の方が被害を受ける事になったら、加害者になる所でしたよ。

ラルーセンさんの案内で進んで行きます。





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