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第二章 旅は道連れ
92 閑話 出会った人達の現状(フラグ立てとも言う)
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ーーーー西の森の魔王城
ロスフォータ連合国、西の森の魔王の城では、ヨルゼルが机の上に積み重ねられた書類を片付けている。
一区切り着いたところで、部下が果実茶を差し出してくれたので、ありがたく一息入れる事にした。
「もう一人の魔王様はお元気ですか?」
「アインと呼んで良いのですよ。
分裂して別人格となったのですから」
部下の問い掛けにヨルゼルはそう返したのだが、部下は「恐れ多い」と首を横に振るだけだ。
分裂して別人格となったアインは、もう彼の上司ではないのに、そう思いながら苦笑を漏らす。
「随分と楽しそうですよ。
本体である私に色々と余分な仕事を振ってきますけど、共有された感覚で楽しさは私にも伝わってきますからね」
名付けによる分身体とは、感覚共有が出来る。
勿論繋がりを切り、全くの別人とする魔族もいるが、ヨルゼルとアインは深く、深く繋がっている。
深い繋がりのおかげで、感情だけでなく、やろうと思えば視覚も共有できるし、念話はどれだけ離れても通じないことは無い。
但し仕事中は思考がダブついてしまうので、繋がりは薄くしている。
何かあった時のため、繋がりを切ることは無いのだが。
「楽しそうでしたら良かったです。
また調べ物や準備するものが有りましたら、なんなりとお申し付けください」
そう言って頭を下げる部下に、先日大急ぎでランタンを集めて来てもらった事を思い出し、笑った。
「ふふふ、その時はよろしくお願いします」
休憩中なので、繋がりを少し深くしてみる。
どうやら急遽行き先が東になった為、情報を集める暇が無かったことに、内心焦りを感じているようだ。
そう、自分は前もって色々な情報を把握していないと不安になってしまう性格をしている。
情報が無いと対処の方法がわからない、不意の出来事への対応も良し悪しもわからない。
なのでとても焦っているのだが、きっと表面上は普段通りなのだろうなと、少しおかしくなる。
その焦りと不安が手に取る様に伝わって来るので、自由に動き回れる自分の分身を羨むことは無い。
寧ろ第三者として一歩離れた場所から眺めていながら、感覚だけは当事者と同じものを味わえる、とても素晴らしい娯楽の様だ。
この場から動けない自分の分まで、これからもあちらこちらで今まで感じたことのない感情の揺れを私に届けてほしいと思う。
ーーーーレミトン冒険者ギルド
ギルド職員のガルガスが仕事を終え、ギルドの建物から出たところで、一人の男から声をかけられた。
「ガルガスさん、少し相談が有るのだが、この後飲みに行かないか?」
声をかけてきたのは、パーティが解散してソロで活動している中堅の冒険者、ラルーセンだ。
「何だよ相談って、わざわざ終わるまで待ってないで、仕事中で良かったろう」
「それはそうなんだが…」
パーティが解散した理由はギルド職員だけでなく、同じ冒険者の中でも有名だ。
少しばかり不憫に思い、ソロで出来る仕事を他の連中から苦情が出ない程度で、優先的に回していたりもした。
二人はギルド近くの酒場に移動して、酒を頼み一先ず喉を潤す。
「で、何だよ改まって」
二杯目の酒を頼み、ガルガスから話を向けてみる。
「金が貯まったから、レミトンを出ようと思っている」
ラールセンはテーブルに視線を落とし話し出した。
「今までは拠点を移すにも金がなかったし、移動するなら装備もキチンとしたものに変えたほうが良いし、色々準備もいるからここに居た。
この町は冒険者として活動を始めてずっと居た町だし、顔馴染みも多い。
あんたら職員の態度も気分の良いものだ。
でもな、知ってる奴らばかりだから、いたたまれないんだよなぁ」
たまに遠出をすることが有っても、レミトンを拠点として長く冒険者をして来たから、周りは知り合いだらけだ。
そして皆がパーティ解散の理由を知っている。
しかも元メンバーはレミトンで暮らしている。
いたたまれなさは半端ないだろう。
「そうか………」
ガルガスは他に言う言葉が浮かばなかった。
「でだ、相談なのだが、ソロでも生活できて、俺のことを知ってる奴がいない所なんて無いかなあ」
知り合いのいない場所がいい、そうなると近辺の町や村ではダメだ。
暫くパーティを組む予定もないので、ソロで活動出来ない危険度の高い場所はダメだ。
そうなると自分では、遠い場所の情報も無いし、何処がいいのかわからない。
ギルド職員なら、ギルド間で情報のやり取りがあるから、条件を満たす場所を知っているかもしれない。
後先を考えずに街を飛び出すには、些か歳を取りすぎた。
情報をしっかり掴んでからでなければ動き出す事が出来ない。
だから一番自分を気にかけてくれているガルガスに声を変えたのだ。
「そうだなぁ……」
ガルガスは顎を撫でながら考える。
北の森の王の国は、力こそ正義な力至上主義なので、ソロでは無理だ。
平原の王の国は人族のラルーセンには良いかもしれないけど、あの国は何だか嫌いだ、覇気がなさすぎる。
魔獣が多いので、依頼は途切れることないが、冒険者が居付か無い。
そうなると残るのは東の山の魔王の国だけだ。
あそこは力の強い魔王が収めているから危険度も少ないし、暫く代替わりも無い。
ソロの冒険者一人潜り込むくらい問題ないだろう。
ただ遠い。
まあ、どうするかは本人が選ぶだろうからと、ラルーセンに東の山の魔王の国の話をする。
ーーーー東の山の魔王城
「あーーーー!!サボるなよ、俺!」
「えー、サボって無いよ、仕事の区切りが付いたから休憩してんの」
「それがサボりだろ!まだ全然書類片付いて無いじゃ無いか!」
「あ~あ~あ~、怒鳴るなよ。
確認しても確認しても終わら無いんだもん、自分で区切り付けないと、お茶を飲む暇も無いんだから。
執務室でお茶すると書類が汚れるから、職務室でお茶飲むなって言ったの俺じゃん」
「お茶だけなら汚れませ~ん~!
お菓子を食べるから汚れるんで~す~!」
「……俺ってこんなに口うるさかったっけ?」
「もう俺は俺じゃなくてコニーだから、別になってもおかしく無いでしょ。
それより俺ってこんなにゆるゆるだったっけ?」
休憩室の入り口では、急ぎの書類を持った部下達が、「そんな一人漫才してる暇があるなら、どっちでもいいから早く仕事に戻ってくれ」と心の中で突っ込んでいた。
ーーーーカカルの民のテント
「ババ様、ジョニーさんの言っていた【目の詰まっていない織物】はこんな感じで良いのでしょうか?」
織りあがった布を手に、女性がババ様のそばへ行く。
ジョニーからの注文【風と光は通すし、近づけば向こう側が見えるけど、離れると向こう側が見えなく程度に織り目を調節した布を織ってください】の布を、織り手の女性達で試行錯誤しながら織っている。
「ババ様、ジョニーからの注文が更に増えたけど、うちのヤギでは追いつかない。
どうする?」
ジョニーからはひっきりなしにチーズとバターと乳の注文が入る。
個人で消費するのなら、量も限られるのだが、町ごとで売ってくれているのだろう、不定期に大量の注文が来るのだ。
それはとってもありがたいことなのだが、生産が追いつかない。
「ババ様、スサがジョニーからの伝言を預かっているのだが………」
テントに入って来たホルを手招きで呼び寄せたババ様は、ホルの肩に手をやりニッコリと微笑んだ。
「ホルや、今日からお前が族長じゃ」
「………は?」
「この老体に次から次へと仕事を回して、死なせるつもりか!
お前が拾って来たのじゃから、お前がキチンと面倒を見るのが筋じゃろ。
だから今日からお前が族長じゃ!」
「………は?」
言うだけ言うと、ババ様はすくっと立ち上がり、スタスタとテントを出ていき、両手を空へ突き出して大きな声で叫んだ。
「ワシはもう知らん!
余生はのんびりと過ごすのじゃー!!」
その叫びは草原を吹く風に乗り、一族皆の耳へ届いた。
ロスフォータ連合国、西の森の魔王の城では、ヨルゼルが机の上に積み重ねられた書類を片付けている。
一区切り着いたところで、部下が果実茶を差し出してくれたので、ありがたく一息入れる事にした。
「もう一人の魔王様はお元気ですか?」
「アインと呼んで良いのですよ。
分裂して別人格となったのですから」
部下の問い掛けにヨルゼルはそう返したのだが、部下は「恐れ多い」と首を横に振るだけだ。
分裂して別人格となったアインは、もう彼の上司ではないのに、そう思いながら苦笑を漏らす。
「随分と楽しそうですよ。
本体である私に色々と余分な仕事を振ってきますけど、共有された感覚で楽しさは私にも伝わってきますからね」
名付けによる分身体とは、感覚共有が出来る。
勿論繋がりを切り、全くの別人とする魔族もいるが、ヨルゼルとアインは深く、深く繋がっている。
深い繋がりのおかげで、感情だけでなく、やろうと思えば視覚も共有できるし、念話はどれだけ離れても通じないことは無い。
但し仕事中は思考がダブついてしまうので、繋がりは薄くしている。
何かあった時のため、繋がりを切ることは無いのだが。
「楽しそうでしたら良かったです。
また調べ物や準備するものが有りましたら、なんなりとお申し付けください」
そう言って頭を下げる部下に、先日大急ぎでランタンを集めて来てもらった事を思い出し、笑った。
「ふふふ、その時はよろしくお願いします」
休憩中なので、繋がりを少し深くしてみる。
どうやら急遽行き先が東になった為、情報を集める暇が無かったことに、内心焦りを感じているようだ。
そう、自分は前もって色々な情報を把握していないと不安になってしまう性格をしている。
情報が無いと対処の方法がわからない、不意の出来事への対応も良し悪しもわからない。
なのでとても焦っているのだが、きっと表面上は普段通りなのだろうなと、少しおかしくなる。
その焦りと不安が手に取る様に伝わって来るので、自由に動き回れる自分の分身を羨むことは無い。
寧ろ第三者として一歩離れた場所から眺めていながら、感覚だけは当事者と同じものを味わえる、とても素晴らしい娯楽の様だ。
この場から動けない自分の分まで、これからもあちらこちらで今まで感じたことのない感情の揺れを私に届けてほしいと思う。
ーーーーレミトン冒険者ギルド
ギルド職員のガルガスが仕事を終え、ギルドの建物から出たところで、一人の男から声をかけられた。
「ガルガスさん、少し相談が有るのだが、この後飲みに行かないか?」
声をかけてきたのは、パーティが解散してソロで活動している中堅の冒険者、ラルーセンだ。
「何だよ相談って、わざわざ終わるまで待ってないで、仕事中で良かったろう」
「それはそうなんだが…」
パーティが解散した理由はギルド職員だけでなく、同じ冒険者の中でも有名だ。
少しばかり不憫に思い、ソロで出来る仕事を他の連中から苦情が出ない程度で、優先的に回していたりもした。
二人はギルド近くの酒場に移動して、酒を頼み一先ず喉を潤す。
「で、何だよ改まって」
二杯目の酒を頼み、ガルガスから話を向けてみる。
「金が貯まったから、レミトンを出ようと思っている」
ラールセンはテーブルに視線を落とし話し出した。
「今までは拠点を移すにも金がなかったし、移動するなら装備もキチンとしたものに変えたほうが良いし、色々準備もいるからここに居た。
この町は冒険者として活動を始めてずっと居た町だし、顔馴染みも多い。
あんたら職員の態度も気分の良いものだ。
でもな、知ってる奴らばかりだから、いたたまれないんだよなぁ」
たまに遠出をすることが有っても、レミトンを拠点として長く冒険者をして来たから、周りは知り合いだらけだ。
そして皆がパーティ解散の理由を知っている。
しかも元メンバーはレミトンで暮らしている。
いたたまれなさは半端ないだろう。
「そうか………」
ガルガスは他に言う言葉が浮かばなかった。
「でだ、相談なのだが、ソロでも生活できて、俺のことを知ってる奴がいない所なんて無いかなあ」
知り合いのいない場所がいい、そうなると近辺の町や村ではダメだ。
暫くパーティを組む予定もないので、ソロで活動出来ない危険度の高い場所はダメだ。
そうなると自分では、遠い場所の情報も無いし、何処がいいのかわからない。
ギルド職員なら、ギルド間で情報のやり取りがあるから、条件を満たす場所を知っているかもしれない。
後先を考えずに街を飛び出すには、些か歳を取りすぎた。
情報をしっかり掴んでからでなければ動き出す事が出来ない。
だから一番自分を気にかけてくれているガルガスに声を変えたのだ。
「そうだなぁ……」
ガルガスは顎を撫でながら考える。
北の森の王の国は、力こそ正義な力至上主義なので、ソロでは無理だ。
平原の王の国は人族のラルーセンには良いかもしれないけど、あの国は何だか嫌いだ、覇気がなさすぎる。
魔獣が多いので、依頼は途切れることないが、冒険者が居付か無い。
そうなると残るのは東の山の魔王の国だけだ。
あそこは力の強い魔王が収めているから危険度も少ないし、暫く代替わりも無い。
ソロの冒険者一人潜り込むくらい問題ないだろう。
ただ遠い。
まあ、どうするかは本人が選ぶだろうからと、ラルーセンに東の山の魔王の国の話をする。
ーーーー東の山の魔王城
「あーーーー!!サボるなよ、俺!」
「えー、サボって無いよ、仕事の区切りが付いたから休憩してんの」
「それがサボりだろ!まだ全然書類片付いて無いじゃ無いか!」
「あ~あ~あ~、怒鳴るなよ。
確認しても確認しても終わら無いんだもん、自分で区切り付けないと、お茶を飲む暇も無いんだから。
執務室でお茶すると書類が汚れるから、職務室でお茶飲むなって言ったの俺じゃん」
「お茶だけなら汚れませ~ん~!
お菓子を食べるから汚れるんで~す~!」
「……俺ってこんなに口うるさかったっけ?」
「もう俺は俺じゃなくてコニーだから、別になってもおかしく無いでしょ。
それより俺ってこんなにゆるゆるだったっけ?」
休憩室の入り口では、急ぎの書類を持った部下達が、「そんな一人漫才してる暇があるなら、どっちでもいいから早く仕事に戻ってくれ」と心の中で突っ込んでいた。
ーーーーカカルの民のテント
「ババ様、ジョニーさんの言っていた【目の詰まっていない織物】はこんな感じで良いのでしょうか?」
織りあがった布を手に、女性がババ様のそばへ行く。
ジョニーからの注文【風と光は通すし、近づけば向こう側が見えるけど、離れると向こう側が見えなく程度に織り目を調節した布を織ってください】の布を、織り手の女性達で試行錯誤しながら織っている。
「ババ様、ジョニーからの注文が更に増えたけど、うちのヤギでは追いつかない。
どうする?」
ジョニーからはひっきりなしにチーズとバターと乳の注文が入る。
個人で消費するのなら、量も限られるのだが、町ごとで売ってくれているのだろう、不定期に大量の注文が来るのだ。
それはとってもありがたいことなのだが、生産が追いつかない。
「ババ様、スサがジョニーからの伝言を預かっているのだが………」
テントに入って来たホルを手招きで呼び寄せたババ様は、ホルの肩に手をやりニッコリと微笑んだ。
「ホルや、今日からお前が族長じゃ」
「………は?」
「この老体に次から次へと仕事を回して、死なせるつもりか!
お前が拾って来たのじゃから、お前がキチンと面倒を見るのが筋じゃろ。
だから今日からお前が族長じゃ!」
「………は?」
言うだけ言うと、ババ様はすくっと立ち上がり、スタスタとテントを出ていき、両手を空へ突き出して大きな声で叫んだ。
「ワシはもう知らん!
余生はのんびりと過ごすのじゃー!!」
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