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第二章 旅は道連れ
84 次の目的地は
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翌朝、朝食時にクルトゥスさんが話しかけて来た。
「あれからさ考えたんだけど、ジョニーだけじゃなく、僕も長く続く趣味があるのが良いんじゃないかな」
「趣味ですか」
以前なら、妻と過ごす時間、毎月のちょっと豪華な外食、年に一度の旅行、庭いじりの手伝い……全て妻が居てこそでしたね。
「寂しさに打ち勝つなら、友達たくさんもだけど、打ち込めるものがあれば寂しさもあまり感じないんじゃないかな、って」
クルトゥスの言葉に長生き組が頷きます。
「成る程な、我は元から長寿なうえ、種族的に一人でいることに感じるものは無いが、気を紛らわす物があるのは良いのではないか?」
「そうですね、私の場合は住民を守る事…仕事が趣味のようなものでしたけど、打ち込めるものがあるのは良い事だと思いますよ」
以前の私は妻中心でしたけど、こちらに来てからは、妻は根本ですが、こうして旅をしている、新たな人との出会いなどで、心穏やかで居られますね。
妻と再び会うと言う目的…打ち込めるものがあると言うのはのは良い事ですね。
今は旅と出会い、そして住む場所を決めてからは、その場所での新しい生活、それが落ち着いてからは、また何か別の打ち込めることを探しましょう。
農業や酪農などを始めてみるのも良いですね。
あ、チャックやシナトラの子供や孫を立派に育てるのを目標にするとかもアリかもしれませんね。
やるとなればのめり込む方ですから、妻と再会した時に、一緒に楽しく続けられる趣味を探しましょう。
「アドバイスありがとうございました。
長く生きると言うことを考えていませんでしたから、とても為になります」
「役に立てたなら良かった。
………友達だからね」
後半はちょっと早口で言うクルトゥスさん。
照れているのですかねえ。
「この後はどこに行くの?」
シナトラが尋ねてきましたけど、目的地はここでしたからどうするんでしょう?
アインに視線をやると、
「この国を出てさらに東に行った国に、興味を惹かれる領地があるのですけど、一度行ってみたいですね」
アインの興味を惹く土地?
どんなところなのでしょう。
「あ、あれかな。
最近農家の息子が上位の位をもらい、領地を得た所かな?」
ファラスさんの言葉に頷くアイン。
「ええ、わたしのところ……西には情報が入って来ていなくて、山を越えて初めて耳にしたのですけど、こちら側は位に厳しいのではないのですか?」
アインの言葉に頷くクルトゥスさん。
「身分には厳しいと思うけどね。
だから初めて聞いた時には僕も驚いたよ」
「情報が山の西に届いていないのも無理ないかと思うわ。
だって私たちでさえ聞いたのはひと月ほど前だもの」
本当に最近のようですね。
どうやら件の場所は東の砂漠を越えた先の国だそうです。
砂漠の向こうはこの大陸の東端。
クルトゥスさん達の考えでは、田舎だから多少緩いのではないか、との事です。
「勿論他の皆が良いと言ってくれるのなら、一度行って自分の目で見てみたい、と言う話なのですけど」
アインが言うと、皆が答えます。
「我は構わぬ」
「オレも皆が良いなら良い」
「僕もあっちこっち行くのは楽しいから大丈夫。
美味しいものもがあるかも知れないからね」
シナトラの言葉に、ライラヒルラさんが笑顔で教えてくれました。
「あら、美味しいものなら沢山あると思うわよ。
だってその農家の息子が貰った位って【食位】って新しい位だって話だから」
「【食位】ですか?」
「何でもそれまで有った作物で、画期的な物をたくさん生み出したとかで、新しく作った位だそうよ」
ライラヒルラさんの言葉をファラスさんが引き継ぎます。
「実際は数年前に色々開発して、位を貰ったそうなんだけど、情報は伏せられててね。
商品だけが先にあちらこちらに広がっているんだよ。
調味料と食材と、新しい料理のレシピ。
広がり過ぎて隠しきれなくなって最近公開したって感じかな」
「一人の人がそんなに色々考えだしたんですか?」
チャックの問いかけに頷くファラスさん。
「僕達もそのうち行ってみたいって言ってるんだけど、砂漠越えがなかなかね」
コブウマに乗って5日ほどかかるそうです。
コブウマ…きっとラクダですね。
「バスならもう少し早いでしょうけどね」
とのアインの言葉に、答えたのはブルースです。
「なに、我が運べば問題ない」
あ、そうですよね、ブルースなら広大な砂漠も一っ飛びでしょうね。
「でも、ブルースに負担をかけるのは気が進みません」
私が言うと、
「たかだか砂漠を越えるだけ。
それにたまには翼も伸ばしたいしな」
何でもないようにブルースが言います。
でもあまり元の姿に戻るのは良くないことですし…と、私が悩んでいる間も会話は続いています。
「砂漠向こうのどの辺りなのだ?」
「詳しい場所は知らないけど、平地の真ん中あたりだそうだよ。
海寄りは他の大陸との交易をしている国で、砂漠側は少数民族の住む場所、その間の国。
国は二つだと聞いているけど、砂漠向こうは閉鎖的だから、情報もあまり回ってこないんだよね。
商品は回ってくるのに」
「確か国の名前は【ベジュール】と【リアンス】でしたか?」
「そのベジュールの方。
農家の息子が治める事になった領地の名前が【ダイズスキー領】だと聞いたよ」
ナニ?大豆好き?
いやいや、これもそう聞こえるだけで、大豆とは関係ないパターンですよね……?
「小豆(こまめ)を品種改良?とか言う作業をして、新たに【ダイズ】と名付けたんだって。
その【ダイズ】で【ミソ】【ショーユ】【ダイズユ】とか言う調味料や【トーフ】?とか色んな食材を作っているって言う話だよ」
やっぱり大豆かーーー!!!
「よし!すぐに行きましょう!
すぐに行って味噌と醤油と豆腐を手に入れましょう!」
椅子を倒す勢いで立ち上がった私に視線が集まりますけど、気になりません。
だって味噌や醤油ですよ?
日本人なら欲しいでしょう⁉︎
これは一刻も早く移動をしなければ!
ブルースに頑張ってもらいましょう!
「あれからさ考えたんだけど、ジョニーだけじゃなく、僕も長く続く趣味があるのが良いんじゃないかな」
「趣味ですか」
以前なら、妻と過ごす時間、毎月のちょっと豪華な外食、年に一度の旅行、庭いじりの手伝い……全て妻が居てこそでしたね。
「寂しさに打ち勝つなら、友達たくさんもだけど、打ち込めるものがあれば寂しさもあまり感じないんじゃないかな、って」
クルトゥスの言葉に長生き組が頷きます。
「成る程な、我は元から長寿なうえ、種族的に一人でいることに感じるものは無いが、気を紛らわす物があるのは良いのではないか?」
「そうですね、私の場合は住民を守る事…仕事が趣味のようなものでしたけど、打ち込めるものがあるのは良い事だと思いますよ」
以前の私は妻中心でしたけど、こちらに来てからは、妻は根本ですが、こうして旅をしている、新たな人との出会いなどで、心穏やかで居られますね。
妻と再び会うと言う目的…打ち込めるものがあると言うのはのは良い事ですね。
今は旅と出会い、そして住む場所を決めてからは、その場所での新しい生活、それが落ち着いてからは、また何か別の打ち込めることを探しましょう。
農業や酪農などを始めてみるのも良いですね。
あ、チャックやシナトラの子供や孫を立派に育てるのを目標にするとかもアリかもしれませんね。
やるとなればのめり込む方ですから、妻と再会した時に、一緒に楽しく続けられる趣味を探しましょう。
「アドバイスありがとうございました。
長く生きると言うことを考えていませんでしたから、とても為になります」
「役に立てたなら良かった。
………友達だからね」
後半はちょっと早口で言うクルトゥスさん。
照れているのですかねえ。
「この後はどこに行くの?」
シナトラが尋ねてきましたけど、目的地はここでしたからどうするんでしょう?
アインに視線をやると、
「この国を出てさらに東に行った国に、興味を惹かれる領地があるのですけど、一度行ってみたいですね」
アインの興味を惹く土地?
どんなところなのでしょう。
「あ、あれかな。
最近農家の息子が上位の位をもらい、領地を得た所かな?」
ファラスさんの言葉に頷くアイン。
「ええ、わたしのところ……西には情報が入って来ていなくて、山を越えて初めて耳にしたのですけど、こちら側は位に厳しいのではないのですか?」
アインの言葉に頷くクルトゥスさん。
「身分には厳しいと思うけどね。
だから初めて聞いた時には僕も驚いたよ」
「情報が山の西に届いていないのも無理ないかと思うわ。
だって私たちでさえ聞いたのはひと月ほど前だもの」
本当に最近のようですね。
どうやら件の場所は東の砂漠を越えた先の国だそうです。
砂漠の向こうはこの大陸の東端。
クルトゥスさん達の考えでは、田舎だから多少緩いのではないか、との事です。
「勿論他の皆が良いと言ってくれるのなら、一度行って自分の目で見てみたい、と言う話なのですけど」
アインが言うと、皆が答えます。
「我は構わぬ」
「オレも皆が良いなら良い」
「僕もあっちこっち行くのは楽しいから大丈夫。
美味しいものもがあるかも知れないからね」
シナトラの言葉に、ライラヒルラさんが笑顔で教えてくれました。
「あら、美味しいものなら沢山あると思うわよ。
だってその農家の息子が貰った位って【食位】って新しい位だって話だから」
「【食位】ですか?」
「何でもそれまで有った作物で、画期的な物をたくさん生み出したとかで、新しく作った位だそうよ」
ライラヒルラさんの言葉をファラスさんが引き継ぎます。
「実際は数年前に色々開発して、位を貰ったそうなんだけど、情報は伏せられててね。
商品だけが先にあちらこちらに広がっているんだよ。
調味料と食材と、新しい料理のレシピ。
広がり過ぎて隠しきれなくなって最近公開したって感じかな」
「一人の人がそんなに色々考えだしたんですか?」
チャックの問いかけに頷くファラスさん。
「僕達もそのうち行ってみたいって言ってるんだけど、砂漠越えがなかなかね」
コブウマに乗って5日ほどかかるそうです。
コブウマ…きっとラクダですね。
「バスならもう少し早いでしょうけどね」
とのアインの言葉に、答えたのはブルースです。
「なに、我が運べば問題ない」
あ、そうですよね、ブルースなら広大な砂漠も一っ飛びでしょうね。
「でも、ブルースに負担をかけるのは気が進みません」
私が言うと、
「たかだか砂漠を越えるだけ。
それにたまには翼も伸ばしたいしな」
何でもないようにブルースが言います。
でもあまり元の姿に戻るのは良くないことですし…と、私が悩んでいる間も会話は続いています。
「砂漠向こうのどの辺りなのだ?」
「詳しい場所は知らないけど、平地の真ん中あたりだそうだよ。
海寄りは他の大陸との交易をしている国で、砂漠側は少数民族の住む場所、その間の国。
国は二つだと聞いているけど、砂漠向こうは閉鎖的だから、情報もあまり回ってこないんだよね。
商品は回ってくるのに」
「確か国の名前は【ベジュール】と【リアンス】でしたか?」
「そのベジュールの方。
農家の息子が治める事になった領地の名前が【ダイズスキー領】だと聞いたよ」
ナニ?大豆好き?
いやいや、これもそう聞こえるだけで、大豆とは関係ないパターンですよね……?
「小豆(こまめ)を品種改良?とか言う作業をして、新たに【ダイズ】と名付けたんだって。
その【ダイズ】で【ミソ】【ショーユ】【ダイズユ】とか言う調味料や【トーフ】?とか色んな食材を作っているって言う話だよ」
やっぱり大豆かーーー!!!
「よし!すぐに行きましょう!
すぐに行って味噌と醤油と豆腐を手に入れましょう!」
椅子を倒す勢いで立ち上がった私に視線が集まりますけど、気になりません。
だって味噌や醤油ですよ?
日本人なら欲しいでしょう⁉︎
これは一刻も早く移動をしなければ!
ブルースに頑張ってもらいましょう!
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