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第二章 旅は道連れ
61 お薬を手に入れました
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シナトラ待望の酒の木は、木の実が中央の窪みの部分に落ちていて、そこで自然に皮が溶け、中の果汁…つまり酒が溜まっていました。
近づくだけで凄い匂いです。
その酒を馬に括り付けていた樽や水筒に入れ、皮が溶けていない実は掬い取ります。
この皮もおつまみとして、宴の肴として並んでいて、大根の粕漬けみたいな味で美味しかったです。
それらを大量に戴けたので、お礼を告げてチルド庫へ。
飲みたい飲みたいと騒ぐシナトラを宥めて先に進みます。
到着した先にいた動物は、想像通り鹿と言っても普通の鹿だけでなく、ヘラジカと、あちらはきっとトナカイですね。
馬は(この場所では)普通サイズの馬と、あの小さいのはロバですよね。
「おお、これは見たことのない魚だな。
そっちのやつと、それと、乾燥したやつを貰おう」
ババ様の弟さん、族長と呼ばれているご老人も、ババ様達と同じように魚を喜んでくれました。
魚貝類の代わりに仕入れたのは、ヘラジカやトナカイのツノで作った細工物と、ツノで鞘と柄を作った小振の石のナイフ、それと薬です。
「若い鹿のツノはいろんな病気の薬の核になる。
精がつくからな。
特に男性に需要のある薬には不可欠だ。
まあ、お前達にはまだまだ関係なかろうがな」
ああ、そっち系の薬に鹿のツノとか、アザラシの何ちゃらを使うと、うっすらと聞いたことがあります。
「後は小馬の皮から作った血の薬だ。
特に女性に需要がある」
説明しながら小さな巾着をテーブルの上に並べられました。
二つ合わせて乗せても、掌に収まる大きさです。
「カカルの民の薬だと認められれば、この小袋一つで羊千匹の値段がつく」
羊千匹がどの位の価値かのかは分かりませんけど、凄いと言うことだけは伝わってきました。
「それくらいの価値はあるだろうな。
薬の作り方は同じでも、材料が違えば効能もちがうだろう」
「そうですね、この平原は魔素の濃度が少し濃いですから、薬を作ればよく効く物ができるでしょう」
ブルースとアインの言葉に、族長は頷きました。
「神な魔王様が我らの先祖様に加護を与えてくださった時に、この地も祝福を受けたのだろう。
家畜はよく育つし、我らも怪我をすることはあれど、病に侵される事はないと言ってもいいからな。
男も女も生涯現役と言って良いほど頑丈で、薬要らずだから、薬を作っておる一族は今は我らのみ」
「そんな貴重な薬をいただいて良いのですか?」
他では手に入らないとてもよく効く薬だと言われると、価値の凄さがわかってきます。
「薬は先祖の仕事を忘れない、伝統作業を伝えるために作っておるだけだからな。
たまたま他で高値で売れるから、ごく稀に他国に売って、その金を平原の全ての一族の為に使っておる。
つまり金が必要でない時は、在庫として貯まるだけなんだな。
だから是非神の国…魔王様の国から来たあなた方にもらって欲しいのだ」
そう聞くと、東の魔王とは縁もゆかりもない……いえ、現在の東の魔王は家族ですけど、コニーも紡がれた血族では無いですから、私達が恩恵に預かって良い物なのでしょうか?
躊躇っていると、アインが
「それではありがたく頂戴いたします」
と、受け取ってしまいました。
「貴重な品ですので、使い道は良く考えさせていただきます」
「思慮深そうなあなた方ですから心配はしておらんよ」
族長は朗らかに笑っていますけど、初対面の人間をそこまで信用していいのでしょうか?
西から来たというだけで?
疑問が顔に出ていたのでしょう、はははと笑った族長が、いたずらっ子のような顔で笑いました。
「実は鑑定とまではいかぬけど、私は相手の種族がわかるんだよ。
西の魔王様と王様トカゲが目の前に揃っているのだから、いい関係を築くのが、我らカカルの民の生き延びる道だろう」
「我は相手が向かって来ぬ限り、物騒な事はせぬ」
族長の言葉に鼻を鳴らすブルース。
「魔王と言いましても、私は山の西のさらに西を治めているのですけどね」
「今も統治なされているのですか?
成る程、噂に聞く分裂をなされたのか?」
「感知したところ、魔族は住んでいる気配はありませんのに、よくご存知ですね」
「知識は宝ですから、伝えられていること、他国から仕入れたこと、一族をまとめる者にしっかりと引き継がれておりますよ」
「素晴らしいですね、カカルの民の方々は」
「ありがとうございます」
握手を交わす二人を、まるで劇でも観ているような感覚で眺めます。
魔王に助けられた一族の末裔だから、魔王は信用できるとの考えなのでしょうか?
そんなに簡単に信用して良いのですか?
魔王だからと言って、全てが良い魔王だとは限らないじゃないですか。
悪い魔王だったら、薬目当てで侵略したり、他国に薬と情報を売ったりとか、何をしでかすかわからないじゃないですか。
そんな事を考える私の方が捻くれているのでしょうか?
「大丈夫ですよ、歳をとった分人を見る目も培ってますから。
あなた方は我らカカルの民に害を及ぼす事はないでしょう」
いけませんね、若い人はするりと受けいる事ができても、大人(自分の親世代の年代)はつい穿った見方をしてしまうのは、私の悪い癖です。
好意は好意として、素直に受け入れられるようにならないと。
「難しく考えないで、ありがとでいいんじゃない?」
私がぐるぐるしているのを感じたのか、チャックが小声で告げてきます。
「そうですね、色々と貴重な物をありがとうございます。
大切に使わせていただきますね」
素直にお礼を言うと、それで良いと、テーブル越しに頭を撫でられました。
頭を撫でられるなんて何十年ぶりでしょう。
「色々考えてしまうこともあるだろうがな、人生は案外単純なものだ。
それを単純でなくするのは、自分の中で難しく考えるからだ。
何か単純でなく感じたら、周りの者に声にして言えばいい。
お前の周りに居るのは信じるに足りる者なのならな」
以前にも何度か似たような事を言われたことがあるような。
自身もそれに似たようなことを、新人達に言ったことがある言葉に、私は素直に頷きました。
定年間近まで社会人をやってきた筈なのに、最近ちょくちょくと若造の頃の自分が出てきている気がします。
もしかして、見た目年齢に引きずられているのでしょうか?
近づくだけで凄い匂いです。
その酒を馬に括り付けていた樽や水筒に入れ、皮が溶けていない実は掬い取ります。
この皮もおつまみとして、宴の肴として並んでいて、大根の粕漬けみたいな味で美味しかったです。
それらを大量に戴けたので、お礼を告げてチルド庫へ。
飲みたい飲みたいと騒ぐシナトラを宥めて先に進みます。
到着した先にいた動物は、想像通り鹿と言っても普通の鹿だけでなく、ヘラジカと、あちらはきっとトナカイですね。
馬は(この場所では)普通サイズの馬と、あの小さいのはロバですよね。
「おお、これは見たことのない魚だな。
そっちのやつと、それと、乾燥したやつを貰おう」
ババ様の弟さん、族長と呼ばれているご老人も、ババ様達と同じように魚を喜んでくれました。
魚貝類の代わりに仕入れたのは、ヘラジカやトナカイのツノで作った細工物と、ツノで鞘と柄を作った小振の石のナイフ、それと薬です。
「若い鹿のツノはいろんな病気の薬の核になる。
精がつくからな。
特に男性に需要のある薬には不可欠だ。
まあ、お前達にはまだまだ関係なかろうがな」
ああ、そっち系の薬に鹿のツノとか、アザラシの何ちゃらを使うと、うっすらと聞いたことがあります。
「後は小馬の皮から作った血の薬だ。
特に女性に需要がある」
説明しながら小さな巾着をテーブルの上に並べられました。
二つ合わせて乗せても、掌に収まる大きさです。
「カカルの民の薬だと認められれば、この小袋一つで羊千匹の値段がつく」
羊千匹がどの位の価値かのかは分かりませんけど、凄いと言うことだけは伝わってきました。
「それくらいの価値はあるだろうな。
薬の作り方は同じでも、材料が違えば効能もちがうだろう」
「そうですね、この平原は魔素の濃度が少し濃いですから、薬を作ればよく効く物ができるでしょう」
ブルースとアインの言葉に、族長は頷きました。
「神な魔王様が我らの先祖様に加護を与えてくださった時に、この地も祝福を受けたのだろう。
家畜はよく育つし、我らも怪我をすることはあれど、病に侵される事はないと言ってもいいからな。
男も女も生涯現役と言って良いほど頑丈で、薬要らずだから、薬を作っておる一族は今は我らのみ」
「そんな貴重な薬をいただいて良いのですか?」
他では手に入らないとてもよく効く薬だと言われると、価値の凄さがわかってきます。
「薬は先祖の仕事を忘れない、伝統作業を伝えるために作っておるだけだからな。
たまたま他で高値で売れるから、ごく稀に他国に売って、その金を平原の全ての一族の為に使っておる。
つまり金が必要でない時は、在庫として貯まるだけなんだな。
だから是非神の国…魔王様の国から来たあなた方にもらって欲しいのだ」
そう聞くと、東の魔王とは縁もゆかりもない……いえ、現在の東の魔王は家族ですけど、コニーも紡がれた血族では無いですから、私達が恩恵に預かって良い物なのでしょうか?
躊躇っていると、アインが
「それではありがたく頂戴いたします」
と、受け取ってしまいました。
「貴重な品ですので、使い道は良く考えさせていただきます」
「思慮深そうなあなた方ですから心配はしておらんよ」
族長は朗らかに笑っていますけど、初対面の人間をそこまで信用していいのでしょうか?
西から来たというだけで?
疑問が顔に出ていたのでしょう、はははと笑った族長が、いたずらっ子のような顔で笑いました。
「実は鑑定とまではいかぬけど、私は相手の種族がわかるんだよ。
西の魔王様と王様トカゲが目の前に揃っているのだから、いい関係を築くのが、我らカカルの民の生き延びる道だろう」
「我は相手が向かって来ぬ限り、物騒な事はせぬ」
族長の言葉に鼻を鳴らすブルース。
「魔王と言いましても、私は山の西のさらに西を治めているのですけどね」
「今も統治なされているのですか?
成る程、噂に聞く分裂をなされたのか?」
「感知したところ、魔族は住んでいる気配はありませんのに、よくご存知ですね」
「知識は宝ですから、伝えられていること、他国から仕入れたこと、一族をまとめる者にしっかりと引き継がれておりますよ」
「素晴らしいですね、カカルの民の方々は」
「ありがとうございます」
握手を交わす二人を、まるで劇でも観ているような感覚で眺めます。
魔王に助けられた一族の末裔だから、魔王は信用できるとの考えなのでしょうか?
そんなに簡単に信用して良いのですか?
魔王だからと言って、全てが良い魔王だとは限らないじゃないですか。
悪い魔王だったら、薬目当てで侵略したり、他国に薬と情報を売ったりとか、何をしでかすかわからないじゃないですか。
そんな事を考える私の方が捻くれているのでしょうか?
「大丈夫ですよ、歳をとった分人を見る目も培ってますから。
あなた方は我らカカルの民に害を及ぼす事はないでしょう」
いけませんね、若い人はするりと受けいる事ができても、大人(自分の親世代の年代)はつい穿った見方をしてしまうのは、私の悪い癖です。
好意は好意として、素直に受け入れられるようにならないと。
「難しく考えないで、ありがとでいいんじゃない?」
私がぐるぐるしているのを感じたのか、チャックが小声で告げてきます。
「そうですね、色々と貴重な物をありがとうございます。
大切に使わせていただきますね」
素直にお礼を言うと、それで良いと、テーブル越しに頭を撫でられました。
頭を撫でられるなんて何十年ぶりでしょう。
「色々考えてしまうこともあるだろうがな、人生は案外単純なものだ。
それを単純でなくするのは、自分の中で難しく考えるからだ。
何か単純でなく感じたら、周りの者に声にして言えばいい。
お前の周りに居るのは信じるに足りる者なのならな」
以前にも何度か似たような事を言われたことがあるような。
自身もそれに似たようなことを、新人達に言ったことがある言葉に、私は素直に頷きました。
定年間近まで社会人をやってきた筈なのに、最近ちょくちょくと若造の頃の自分が出てきている気がします。
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