24 / 206
第二章 旅は道連れ
24 文字数が多いと大変です
しおりを挟む
え…この個別指定~とか言うのを書き込まなければならないのですよね。
文字数が多いと、指先で書いているから、一文字ずつが大きくなりますので、タブレットの範囲内に収まるかどうか………あ、何とかなりましたけど、最後の三文字ほとんど潰れていますよね…。
【個別指定情報開示のやり方
情報を他人と共有したいってことも出てくるよね。
そう言う時は画面の情報を、指定した相手に見せることができるシステムなんだ。
但し誰でも見れる訳じゃないよ。
魂の近しい相手、つまり名付けで繋がった相手か、心を通わせた相手、恋人とか伴侶になら見せることができるんだ。
やり方は簡単、まずは【個別指定情報開示】と書き込んで画面を呼び出してね。
それから相手の名前を【開示相手】の欄にフルネームで書き込むだけで大丈夫。
注意することは、情報開示解除をしないと、ずっと情報垂れ流しになるから、見せたい物見せた後は、解除してね。
解除の仕方は、【開示相手】の欄を左から右になぞると名前が消えるよ。
それで完了、簡単でしょ? 】
………タブレットの中の人は子供なのでしょうか?
と言うより……何と言いますか、話しかけられている様な…何なのでしょう、不思議な感覚ですねえ。
あ、それよりまずは【個別指定情報開示】ですね。
また八文字を画面に書き込み、アインの名前を、真名込みで書き込み……長すぎるわ!!
アインシュタインなんてもう読めないレベルで潰れていますよ。
空中に向かって指を動かしている私に、
「タブレットとか言う物を操作しているのですね」
と、アインが尋ねてきます。
「ええ、今新しい機能を試しているところです………どうですか、見えますか?」
なんとか名前を書き終え、アインに尋ねると、少しギョッとした表情をして、空中に視線を向けました。
「……この浮かんでいるモノがタブレットというモノですか?
私にも見えるのですが…」
「はい、今指定した相手にも画面を見ることができる設定にしました」
説明すると、アインはこめかみを抑え
「何でも有りですね…」
と呟いてから、この事も家族以外には、言わない、使わないと約束させられました。
ブルースは
「今度我にも見せろ」
と笑っていますし、シナトラはよく分からないと首を傾げています。
チャックはアインと同じょうに、呆れ顔でこちらを見ています。
何でしょうか、私が非常識な気がして来ました……。
気を取り直して、ポイント交換の窓を開けて、交換品をアインに見てもらいます。
「この、0.5という所ですと二つ選べるのですね。
……そうですね、【索敵】はブルースが使えますから敢えて持たなくても良いでしょう。
【バフ、デバフ】も捨て難いですね」
「個人的には【クリーン】の魔法が欲しいのですけど…」
私以外は使えるのだから、私も自分の清潔は自分で保ちたいです。
「貴方以外が使えるから必要ないです」
キッパリと却下されました。
「この【チェンジ】はわかりませんね。
【状態異常魔法】なら彼が使えるでしょうし」
視線を向けられたチャックは、顔を伏せてしまいました。
チャックは魔素を上手く取り入れられず、魔法が使えないのはアインに伝えていない事ですから、知らなくても仕方ありません。
「やはりここは【時空魔法】でしょう」
「それはどういったモノなのですか?」
【時空魔法】と言うからには【時間】と【空間】を扱うモノなのでしょうけど、私には想像が付かず、前回からパスしているモノです。
「熟練度によりますが、【時間と空間】に関する魔法が使えるはずです。
初歩ですと、鞄に【マジックバック】の魔法をかけると、鞄が異次元につながり、沢山の荷物を入れる事が出来る様になります」
私の頭の中には青いロボットが浮かびました。
「【マジックバック】の熟練度が上がると、許容量が増えたり、時間停止機能が付いたりします。
その上も有った筈です」
荷物をたくさん持ち運べるのは便利ですね。
「他には【移転】も使えるようになりますね。
これは【上級魔法】のスキルを習得しないと使えませんが」
テレポーテーションとか言うやつですね。
これはちょっとワクワクします。
「あとは対象の時間を進めたり、少しの間止めたりします。
これも【上級魔法】のスキルが必要ですね。
とりあえず取っておいて熟練度を上げておくと、【上級魔法】スキルを手に入れた時に、便利な魔法がたくさん使えますよ。
マジックバックだけでも重宝しますし」
説明を聞いた私も、これが良いと思いました。
「ではこの【時空魔法】と交換しておきます」
「そうですね、【結界】も捨て難いですけど、まずは【時空魔法】が良いですね」
「【結界】ですか?」
こちらは想像できますけど、何に使うのでしょうか?
「結界は我も張れるが、離れると範囲から外れるからな。
自分で張れる方が良いだろう。
だが先に【時空魔法】というのは我も賛成だな」
「何だか聞いたことあるよ。
『マジックボックスとか有れば狩った獲物を保存出来るのに』って母さんが言ってたから、食べ物に困らなくなるんだよね」
子供のシナトラでも知っている魔法ですか、有名なのですね。
「でも、確か時空魔法って難しいから使える人って少ないって聞いたけど?」
珍しくチャックも会話に加わって来ました。
「そうですね、【時間】はまだしも【空間】と言うものを理解できないと使えないですね。
ですから、【時空魔法】を習得したからと言って、全員が全ての魔法を使えるわけではないのです。
【時間に関する魔法】しか使えない人が多いですね」
アインがこちらを見て
「貴方には【空間】と言うものが理解できますか?」
と聞いてきました。
空間、スペース、言葉で言い表せと言われると少し困りますが、イメージはわかります。
私が頷くと、アインは「よくできました」という微笑みを浮かべて頷いた。
私では分からないことが多いですから相談して良かったです。
私は【個別指定情報開示】のアインの名前を左から右になぞり、アインを見ます。
「見えなくなりましたね」
アインの返答に、解除の仕方が間違っていない事が確認できました。
「では【時空魔法】と交換しますね」
交換品の【時空魔法】をタップして、私は3ポイント目の能力を手に入れました。
文字数が多いと、指先で書いているから、一文字ずつが大きくなりますので、タブレットの範囲内に収まるかどうか………あ、何とかなりましたけど、最後の三文字ほとんど潰れていますよね…。
【個別指定情報開示のやり方
情報を他人と共有したいってことも出てくるよね。
そう言う時は画面の情報を、指定した相手に見せることができるシステムなんだ。
但し誰でも見れる訳じゃないよ。
魂の近しい相手、つまり名付けで繋がった相手か、心を通わせた相手、恋人とか伴侶になら見せることができるんだ。
やり方は簡単、まずは【個別指定情報開示】と書き込んで画面を呼び出してね。
それから相手の名前を【開示相手】の欄にフルネームで書き込むだけで大丈夫。
注意することは、情報開示解除をしないと、ずっと情報垂れ流しになるから、見せたい物見せた後は、解除してね。
解除の仕方は、【開示相手】の欄を左から右になぞると名前が消えるよ。
それで完了、簡単でしょ? 】
………タブレットの中の人は子供なのでしょうか?
と言うより……何と言いますか、話しかけられている様な…何なのでしょう、不思議な感覚ですねえ。
あ、それよりまずは【個別指定情報開示】ですね。
また八文字を画面に書き込み、アインの名前を、真名込みで書き込み……長すぎるわ!!
アインシュタインなんてもう読めないレベルで潰れていますよ。
空中に向かって指を動かしている私に、
「タブレットとか言う物を操作しているのですね」
と、アインが尋ねてきます。
「ええ、今新しい機能を試しているところです………どうですか、見えますか?」
なんとか名前を書き終え、アインに尋ねると、少しギョッとした表情をして、空中に視線を向けました。
「……この浮かんでいるモノがタブレットというモノですか?
私にも見えるのですが…」
「はい、今指定した相手にも画面を見ることができる設定にしました」
説明すると、アインはこめかみを抑え
「何でも有りですね…」
と呟いてから、この事も家族以外には、言わない、使わないと約束させられました。
ブルースは
「今度我にも見せろ」
と笑っていますし、シナトラはよく分からないと首を傾げています。
チャックはアインと同じょうに、呆れ顔でこちらを見ています。
何でしょうか、私が非常識な気がして来ました……。
気を取り直して、ポイント交換の窓を開けて、交換品をアインに見てもらいます。
「この、0.5という所ですと二つ選べるのですね。
……そうですね、【索敵】はブルースが使えますから敢えて持たなくても良いでしょう。
【バフ、デバフ】も捨て難いですね」
「個人的には【クリーン】の魔法が欲しいのですけど…」
私以外は使えるのだから、私も自分の清潔は自分で保ちたいです。
「貴方以外が使えるから必要ないです」
キッパリと却下されました。
「この【チェンジ】はわかりませんね。
【状態異常魔法】なら彼が使えるでしょうし」
視線を向けられたチャックは、顔を伏せてしまいました。
チャックは魔素を上手く取り入れられず、魔法が使えないのはアインに伝えていない事ですから、知らなくても仕方ありません。
「やはりここは【時空魔法】でしょう」
「それはどういったモノなのですか?」
【時空魔法】と言うからには【時間】と【空間】を扱うモノなのでしょうけど、私には想像が付かず、前回からパスしているモノです。
「熟練度によりますが、【時間と空間】に関する魔法が使えるはずです。
初歩ですと、鞄に【マジックバック】の魔法をかけると、鞄が異次元につながり、沢山の荷物を入れる事が出来る様になります」
私の頭の中には青いロボットが浮かびました。
「【マジックバック】の熟練度が上がると、許容量が増えたり、時間停止機能が付いたりします。
その上も有った筈です」
荷物をたくさん持ち運べるのは便利ですね。
「他には【移転】も使えるようになりますね。
これは【上級魔法】のスキルを習得しないと使えませんが」
テレポーテーションとか言うやつですね。
これはちょっとワクワクします。
「あとは対象の時間を進めたり、少しの間止めたりします。
これも【上級魔法】のスキルが必要ですね。
とりあえず取っておいて熟練度を上げておくと、【上級魔法】スキルを手に入れた時に、便利な魔法がたくさん使えますよ。
マジックバックだけでも重宝しますし」
説明を聞いた私も、これが良いと思いました。
「ではこの【時空魔法】と交換しておきます」
「そうですね、【結界】も捨て難いですけど、まずは【時空魔法】が良いですね」
「【結界】ですか?」
こちらは想像できますけど、何に使うのでしょうか?
「結界は我も張れるが、離れると範囲から外れるからな。
自分で張れる方が良いだろう。
だが先に【時空魔法】というのは我も賛成だな」
「何だか聞いたことあるよ。
『マジックボックスとか有れば狩った獲物を保存出来るのに』って母さんが言ってたから、食べ物に困らなくなるんだよね」
子供のシナトラでも知っている魔法ですか、有名なのですね。
「でも、確か時空魔法って難しいから使える人って少ないって聞いたけど?」
珍しくチャックも会話に加わって来ました。
「そうですね、【時間】はまだしも【空間】と言うものを理解できないと使えないですね。
ですから、【時空魔法】を習得したからと言って、全員が全ての魔法を使えるわけではないのです。
【時間に関する魔法】しか使えない人が多いですね」
アインがこちらを見て
「貴方には【空間】と言うものが理解できますか?」
と聞いてきました。
空間、スペース、言葉で言い表せと言われると少し困りますが、イメージはわかります。
私が頷くと、アインは「よくできました」という微笑みを浮かべて頷いた。
私では分からないことが多いですから相談して良かったです。
私は【個別指定情報開示】のアインの名前を左から右になぞり、アインを見ます。
「見えなくなりましたね」
アインの返答に、解除の仕方が間違っていない事が確認できました。
「では【時空魔法】と交換しますね」
交換品の【時空魔法】をタップして、私は3ポイント目の能力を手に入れました。
20
お気に入りに追加
55
あなたにおすすめの小説

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる