8 / 13
ショタ視点
しおりを挟む
僕の名前はノリアーム・ユフ、子爵家の四男です、14歳です。
学園に入るのは15歳になってからなんだけど、僕の魔力が類を見ないほど量も質も高いので、特別に一年早く入学しました。
この先も飛び級して、早く卒業して、魔法省に入省予定…確定です。
11月の最後の週か12月の頭にある試験では魔法学で、勿論トップを取らなければなりません。
一般教養や作法はそこそこ良い点を取れば大丈夫なのですが、実技は問題ないのですけど、座学が少し自信がありません。
だって魔法って考えて使うものじゃ無いですよね?
感覚?フィーリングで発動させるものですよね?
あれこれ考えるものでは無いと思うんです。
それでも出来ないなんて言ってはいられません。
なので今日も勉強中です。
それなのに、それなのに……最近勉強の邪魔をする人が居るんです…………。
「ノリ君、ねえねえ、ここってどう言う意味なのかなぁ?」
僕は僕の勉強が有るのに、教室でも、僕が借りている自習室にもやって来て、ピッタリとくっついてくるんです。
怖い、気持ち悪い。
大体何で『ノリ君』なんて呼んでくるのでしょう?
僕の名前は『ノリアーム』です。
親しい人は『リアム』と呼びますけど『ノリ君』なんて呼ぶ人は居ません。
意味もわかりません。
「ほら~、ここ、わかんないんだ~」
わからないなら先生に聞いてください。
僕の邪魔をしないでください。
そう言いたいんですけど、年上のお姉さんだし、クラスメイトだし、言えません。
「も~~、照れちゃって~。
可愛いんだから~」
ささやかながら、胸を押しつけて来るのはやめて下さい。
毎回毎回気持ち悪いんです。
「うふふ、ぷるぷる震えちゃって、も~、食べちゃいたい(ふっ)」
みみみみみみみに息をーー!!!
ゾワっとして逃げ出そうとしたけど、胸を押しつけてべったりくっついついるから逃げられず、椅子ごとひっくり返ってしまったのです。
そしてくっついているから必然的に彼女も一緒にひっくり返って…………
チュッ
「!!!!!!!!!」
「キャッ!ノリ君ったら事故チューに見せかけて大胆なんだから!」
じこちゅーって何ですか?
それより上から退いて下さい!
涙目になって睨みつけているのに、
「え~、な~に?
そんなうるうる瞳で見上げて来て。
もう一回したいの?」
「!!!!!!!!!!!!!」
恐ろしいことを言いながら、顔を近づけて来る彼女……いや、痴女!
誰か!助けてーーー!!!!
大きな音を(転けた音)聞きつけた隣の自習室に居た生徒が何事かと駆けつけて来て、女生徒に押し倒され襲われている僕を助けてくれました。
彼女は一週間の停学処分となり、僕はテスト勉強に集中できました。
いえ、テスト勉強に集中することで、色々あった怖いことを頭の中から追い出したのでした。
学園に入るのは15歳になってからなんだけど、僕の魔力が類を見ないほど量も質も高いので、特別に一年早く入学しました。
この先も飛び級して、早く卒業して、魔法省に入省予定…確定です。
11月の最後の週か12月の頭にある試験では魔法学で、勿論トップを取らなければなりません。
一般教養や作法はそこそこ良い点を取れば大丈夫なのですが、実技は問題ないのですけど、座学が少し自信がありません。
だって魔法って考えて使うものじゃ無いですよね?
感覚?フィーリングで発動させるものですよね?
あれこれ考えるものでは無いと思うんです。
それでも出来ないなんて言ってはいられません。
なので今日も勉強中です。
それなのに、それなのに……最近勉強の邪魔をする人が居るんです…………。
「ノリ君、ねえねえ、ここってどう言う意味なのかなぁ?」
僕は僕の勉強が有るのに、教室でも、僕が借りている自習室にもやって来て、ピッタリとくっついてくるんです。
怖い、気持ち悪い。
大体何で『ノリ君』なんて呼んでくるのでしょう?
僕の名前は『ノリアーム』です。
親しい人は『リアム』と呼びますけど『ノリ君』なんて呼ぶ人は居ません。
意味もわかりません。
「ほら~、ここ、わかんないんだ~」
わからないなら先生に聞いてください。
僕の邪魔をしないでください。
そう言いたいんですけど、年上のお姉さんだし、クラスメイトだし、言えません。
「も~~、照れちゃって~。
可愛いんだから~」
ささやかながら、胸を押しつけて来るのはやめて下さい。
毎回毎回気持ち悪いんです。
「うふふ、ぷるぷる震えちゃって、も~、食べちゃいたい(ふっ)」
みみみみみみみに息をーー!!!
ゾワっとして逃げ出そうとしたけど、胸を押しつけてべったりくっついついるから逃げられず、椅子ごとひっくり返ってしまったのです。
そしてくっついているから必然的に彼女も一緒にひっくり返って…………
チュッ
「!!!!!!!!!」
「キャッ!ノリ君ったら事故チューに見せかけて大胆なんだから!」
じこちゅーって何ですか?
それより上から退いて下さい!
涙目になって睨みつけているのに、
「え~、な~に?
そんなうるうる瞳で見上げて来て。
もう一回したいの?」
「!!!!!!!!!!!!!」
恐ろしいことを言いながら、顔を近づけて来る彼女……いや、痴女!
誰か!助けてーーー!!!!
大きな音を(転けた音)聞きつけた隣の自習室に居た生徒が何事かと駆けつけて来て、女生徒に押し倒され襲われている僕を助けてくれました。
彼女は一週間の停学処分となり、僕はテスト勉強に集中できました。
いえ、テスト勉強に集中することで、色々あった怖いことを頭の中から追い出したのでした。
3
お気に入りに追加
116
あなたにおすすめの小説

転生令嬢は攻略したくない
リオール
恋愛
「駄目だ、攻略したいと思えない!」
実は転生令嬢の私。
やり遂げる事の出来なかった乙女ゲームの世界で、けれど攻略したい対象がいない!
このまま誰ともくっ付かないノーマルエンドにする?学園生活楽しむ方向で行く?
そう思ってたら、不意に声がした。
「俺と友達になるか?」
どこか懐かしい声。
彼は一体誰?
====================
連載となるかは未定です


ほら、誰もシナリオ通りに動かないから
蔵崎とら
恋愛
乙女ゲームの世界にモブとして転生したのでゲームの登場人物を観察していたらいつの間にか巻き込まれていた。
ただヒロインも悪役も攻略対象キャラクターさえも、皆シナリオを無視するから全てが斜め上へと向かっていってる気がするようなしないような……。
※ちょっぴり百合要素があります※
他サイトからの転載です。

【完結】悪役王子に宣戦布告したつもりがなぜか良い雰囲気になってます
花見 有
恋愛
前世に読んでいた恋愛小説の世界に転生したマリッタは、小説の推しカプを別れさせようと嫌がらせをする悪役王子に「二人に嫌がらせするなら許さない」と宣戦布告した。ここから、悪役王子との攻防が始まるかと思いきや、翌日、悪役王子はマリッタの元を訪れて昨日の事を謝ってきたのだった。

山あり谷あり…やっぱ平坦なのがいいよね
鳥類
恋愛
ある日突然前世の記憶が蘇った。まるでそれを覆っていたシャボン玉が割れて溢れ出たように。
思い出したことで気づいたのは、今自分がいる世界がとある乙女ゲームの世界という事。
自分は攻略対象の王太子。目の前にいるのは婚約者の悪役令嬢。
…そもそも、悪役令嬢って…俺が心変わりしなきゃ『悪役』にならないよな?
気付けば攻略対象になっていたとある王太子さまが、自分の婚約者を悪役令嬢にしないためにヒロインさんにご退場いただく話です。
ヒロインは残念女子。ざまぁはありますが弱めです。
ドラマティックな展開はありません。
山も谷も盛り上がりも無くてもいい、大切な人と一日一日を過ごしたい王子さまの奮闘記(?)
サラッとお読みいただけたらありがたいです。

【完結】みそっかす転生王女の婚活
佐倉えび
恋愛
私は幼い頃の言動から変わり者と蔑まれ、他国からも自国からも結婚の申し込みのない、みそっかす王女と呼ばれている。旨味のない小国の第二王女であり、見目もイマイチな上にすでに十九歳という王女としては行き遅れ。残り物感が半端ない。自分のことながらペットショップで売れ残っている仔犬という名の成犬を見たときのような気分になる。
兄はそんな私を厄介払いとばかりに嫁がせようと、今日も婚活パーティーを主催する(適当に)
もう、この国での婚活なんて無理じゃないのかと思い始めたとき、私の目の前に現れたのは――
※小説家になろう様でも掲載しています。


『候補』だって言ったじゃないですか!
鳥類
恋愛
いつのまにやら『転生』して美幼女になっていましたよ!魔法がある世界とかサイコーか!
頑張って王宮魔導師になるぞ!と意気込んでいたら…いつのまにやら第一王子殿下の『婚約者候補』にされていた…!!
初投稿です。
異世界転生モノをやってみたかった…。
誤字脱字・タグ違いなどございましたらご一報いただければ幸いです。
内容については生温くサラッと読んでいただけたらと…思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる