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やる事てんこ盛り
しおりを挟むその後は、とりあえず皆に振る舞える量のご飯を炊いてもらい、他のメンバーにもおにぎりを作ってもらうことにした。
俺一人で作るのなんてめんど……、いや、ほら、皆にも覚えてもらったら、食べたい時に自分で作って食べられるからね。
それにおにぎりは冷めても全然食べれるから、沢山作っても、今日中に食べれば問題ないでしょ。
釜も竃も一つしか無いから一度に大量には作れないけど、炊けたはしからどんどん握ってもらう。
スキヤキに釜量産してもらわないといけないかな。
でもその前に、この米もどきをいつでも食べれる様にするために、農作物として作れる様にしないとね。
えっと…ガーリックまだ居ないから、空を飛べるピータンに頼まないといけないかな…。
ピータンを探してみると、ピータンの家でカマメシとジュレの三人でお茶してた。
お喋りを一旦やめてもらって、ピータンに山頂近くまで飛んでもらい、米もどきの木を何本かか採って来てもらい、それをロウ達に植えて育てて貰おう。
ロウなら上手く育ててくれるだろうからね。
三人がピーチクパーチク言ってたけど聞き流し、とっとと畑予定地に向かう。
畑は町の南東から南に向けての場所を耕してもらう予定だ。
ニブ達に是非作って貰いたい米、それと大豆を広めに場所を取ってもらい、残りは好きな作物を作ってもらう事にする。
個人的には芋系とトウモロコシとか作って欲しいけど、本人達も作りたい物や、時期なんかで作れるもの、作れない物なども有るだろうから、そこはプロにお任せです。
家造りであまり器用でなく、力の使い所を模索して居た…(つまり不器用で家造りに向いていなかった)オーガたちにも畑仕事にチャレンジし貰うつもりだ。
種族ではなく個人に向き不向きが有るのだから、オーガは建設、マーマンは料理人、などと決めずに色々やって貰って、本人に合った楽しくやり甲斐を持てる事をして欲しい。
今の所役割としては、建築、家具や道具作り、畑仕事、衣料制作、燃料調達、違う場所に居る人や人族への伝達、調理、食料主に肉調達、山での野菜や果物の調達班も要るよね。
あと、燃料や家具作りで木を伐採するから、環境破壊にならない様に苗木の植樹もしなきゃいけないんじゃ無いの?
ざっと思いつくだけでもこれだけやる事有るんだから、何かその人に合う仕事も有ると思う。
魔族の人って好奇心旺盛だから、面倒くさいさえ顔を出さなければいい感じで回っていくんじゃ無いかな?
面倒くさがりだけど、好奇心旺盛で楽しい事が好き、深く考えずに力の強い人に従う弱肉強食で寂しがり……。
捻くれてないから付き合い易いな。
元居た世界では良くバイト先の店長とかがボヤいてたよね、
『僕、雇われだからまだ若いじゃない。
若い子からは舐められるし、年配の人は年配の人で『何でこんな若造に指示されなきゃいけないんだ』とか言われるしで大変なんだよ。
人使うのって本当難しいよ。
若くて役職だと尚キツイよ』
言葉通り店長はどんどん痩せていって頭髪も…………。
それを考えるとこの世界の魔族の人達は皆良い人…言い方悪いけど扱い易くて良かった。
……いや、やっぱり【扱い易い】は言葉悪いよね、他に言い方無いのかな。
ああ、俺って不器用なだけでなく国語力も無いのか……。
その日の夕食に出したおにぎりは、肉食でも甘いものが好きな人にはなかなか好評だった。
食事が終わる頃に気づいたけど、どこかへ行っていたガーリックも戻って来てた。
直ぐには無理でも、一回カーツと二人で話し合って貰おう。
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