76 / 94
山は食材の宝石箱や〜
しおりを挟む地図は無いから、覚え書き程度になるけど、筆記具をシルジットに持ってもらって探索開始。
……ほら言葉は喋れても書けないから丸投げです。
山は食材などの発見の連続だった。
まず目に付いたのが竹林。
竹で思い浮かんだのが筍、竹を使った水筒。
箸とかも作れそう。
あと何かの漫画で読んだ記憶がチラリと有るんだけど、竹の中に食材入れてそのまま火にくべると、竹の風味が良い感じの蒸し焼きになるとか?
後竹串!
焼き鳥や豚串、良いよね!
「そう言えば笹の葉って、殺菌効果が有るとか聞いた覚えがあるけど、こっちではどうなんですか?」
「殺菌効果…ですか?
聞いた事有りませんね」
んー、確かちまきとか笹の葉で包むから長持ちするとか、昔は弁当箱代わりにおにぎりとか包んだりとか?
傷に貼り付けたりとかも何かの漫画で読んだけど。
とりあえず竹は色々使えるので後日回収する事にしよう。
竹林を抜けて進むと沼地に出た。
沼の中には蓮の花が咲いている。
蓮と言えば蓮根か?
試しにガーリックに一本抜いてきてもらった。
飛べるって良いね。
うん、小振りだけど蓮根だ。
醤油が無いから煮物は無理でも、挽き肉挟んで蓮根のはさみ揚げとか美味しいよね。
うん、ここも要チェックだ。
沼の先はアレだ、あのトト○の……フキだ、フキが群生している。
でも煮物以外に使い道思いつかないので場所を書き記して終わり。
その辺りは後知っているのだとゼンマイが有った。
……きっと他にも山菜沢山有るんだろうけど、雑草との区別つきません。
ゼンマイは先っちょがくるっとしてるから分かったけど、他はわかんないよ。
きっと山菜の宝庫で有ろう裾野の平地部を抜け、少しずつ登ってみる。
木々の間を抜けていると、色んな果物や木の実を発見した。
桃、栗、柿、梨、林檎、バナナ、ミカンにマンゴー、あの黒いやつは多分ライチ?
…………おーい、土地柄や季節は丸無視なのですかー?
まあ、こちらとしては色んなものが食べれるから良いんだけどね……
何だろう、相変わらずモヤっと感が拭えないです。
木の恵みゾーンを抜けると暫く何もない……と思っていたんだけど、木に巻きついている蔦、あれってもしかして……。
試しに蔓の根本を掘ってみるとやっぱり山芋だ!
これは是非スキヤキにおろし金作ってもらってトロロを食べなければ!
あー、やっぱり醤油は即急に欲しいよ。
一日目の探索はそこまでにして夜営。
今日発見した食材を知っているかとか、料理方法とか、逆に僕が知らなくてこちらではポピュラーな木の実などの情報交換しながら眠りについた。
*****
二日目、一足先にガーリックに空から様子を見てもらった。
このゾーンを抜けた先に、広範囲で花々が咲き乱れる開けた場所が有るとの事。
そこはホッティとシルジット大感激の薬草群生地だった。
言い伝えでしか知らなかった希少価値の物も多数有るそうで、いつになくテンションの高い二人にその場に居てもらい、アンズとガーリックの二人を連れて広場の境目をグルッと回ってみる。
うーん、花は詳しく無いしあまり興味も無いから普通に綺麗だね、としか思えない。
ただこんなに沢山花が咲いていて殆どが薬草だと言うのだから、ここの花で蜂蜜採れればとっても身体に良い蜂蜜になりそう。
でも養蜂なんてそうそう素人が手を出して良いのか不安なので、そんな思いつきが有ったとだけ書き加えて貰おう。
昼ご飯食べたりアンズと鍛錬したり、ガーリックと話したり、一旦荷物を皆の所まで飛んで持って行って貰ったり、たり、たり、たり、たり…………。
結局その日はそこから進めませんでした。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
どうして、ただの女子高生が魔王と戦うことになるわけ!?
小松広和
ファンタジー
私の名前は雨宮麗華。どこにでもいる女子高生。なんの取り柄もない私は白い猫のポチに連れられて異世界へ行くことになった。目標は魔王を倒すこと。さあ、頑張るぞー! って、勝てるわけないでしょ!
冒険者歴二十年のおっさん、モンスターに逆行魔法を使われ青年となり、まだ見ぬダンジョンの最高層へ、人生二度目の冒険を始める
忍原富臣
ファンタジー
おっさんがもう一度ダンジョンへと参ります!
その名はビオリス・シュヴァルツ。
目立たないように後方で大剣を振るい適当に過ごしている人間族のおっさん。だがしかし、一方ではギルドからの要請を受けて単独での討伐クエストを行うエリートの顔を持つ。
性格はやる気がなく、冒険者生活にも飽きが来ていた。
四十後半のおっさんには大剣が重いのだから仕方がない。
逆行魔法を使われ、十六歳へと変えられる。だが、不幸中の幸い……いや、おっさんからすればとんでもないプレゼントがあった。
経験も記憶もそのままなのである。
モンスターは攻撃をしても手応えのないビオリスの様子に一目散に逃げた。
俺の旅の連れは美人奴隷~俺だって異世界に来たのならハーレムを作ってみたい~
藤
ファンタジー
「やめてください」「積極的に行こうよ」「ご主人様ってそういう人だったんだ」様々な女の子とイチャイチャしながら異世界を旅して人生を楽しんでいこう。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
異世界でネットショッピングをして商いをしました。
ss
ファンタジー
異世界に飛ばされた主人公、アキラが使えたスキルは「ネットショッピング」だった。
それは、地球の物を買えるというスキルだった。アキラはこれを駆使して異世界で荒稼ぎする。
これはそんなアキラの爽快で時には苦難ありの異世界生活の一端である。(ハーレムはないよ)
よければお気に入り、感想よろしくお願いしますm(_ _)m
hotランキング23位(18日11時時点)
本当にありがとうございます
誤字指摘などありがとうございます!スキルの「作者の権限」で直していこうと思いますが、発動条件がたくさんあるので直すのに時間がかかりますので気長にお待ちください。
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。
異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。
そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。
異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。
龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。
現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定
出来立てダンジョンに入ったら道具が擬人化しだした~後に見つけたマジカルスパイスで最強へ
夜行回
ファンタジー
冒険者に憧れていた悠人と仲間たちが悲劇教団と戦うファンタジー。
悠人は妹の足を治す冒険を始め、リュセラや凛音らと奇妙なダンジョンに挑む。ダンジョンでは魔法や擬人化した物体が登場します。
へんてこな彼らに辟易する悠人達、だが100均と調味料が大好きな悠人、トライ狂いの凛音、道具が絡むと情けないリュセラ達も大概ですよ。
人生の最高のスパイスは悲劇なんかじゃない。喜びというスパイスを足そう。
それはそれとして掛けすぎだと思うなー。
体調の都合で途中から文字数が減少しますが、ご心配なく。まだ飲めます。
更新を2日に一度にします。もう一つ小説を書くための準備です。
この作品も他作と交互に進めるようにします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる