75 / 94
探索でGO!
しおりを挟む昼食を食べたら裏山の探索だ。
これから住む場所なんだから、どんな植物が生えてるか、生息している動物などを知っておかないといけないよね?
って事で残ってもらったシルジットと、薬草やハーブに詳しいホッティ、知識豊富なガーリック、そして最強生物アンズの五人で探索だ。
俺からしたら不思議な事に、同じ薬草などに精通しているシルジットとホッティなんだけど、人族と魔族だと効能が違ったりする事も有るらしく、同じ薬草でも二人の意見が食い違う事も有る。
俺は人なので、ホッティには人族に効く薬も作って貰わないといけなおり
それもシルジットに残ってもらった理由の一つだ。
案外と山は高いし広いので、数日かけて探索する予定だ。
まずは麓を一周してみて、螺旋状に山頂を目指す。
山頂に着いたら帰りは麓に向かい一直線に降りて行く予定だ。
山だけに生息する生き物も多いらしい。
例えば、この世界の鳥は平地には居ない。
スズメとかツバメとか、その辺に飛んでいる系の小型の鳥は居ないのだ。
山から飛んで来る中型から大型の鳥しか居ないのだとか。
ニワトリっぽいのも居るらしいけど、それも山で生息しているそうだ。
それってゲームとかでよく出てくるアレなのでは?
まあ、それは置いといて、他に山にはどんな鳥が居るのか楽しみだな。
鳥…と言うか食べれる鳥と卵が手に入るかが楽しみなのですよ。
牛や豚もどきも美味しかったから鳥肉にも期待だね。
卵も昨日は簡単だからゆで卵にして食べたけど、手に入りやすいようだったら、スキヤキにフライパン作ってもらって卵焼きやら目玉焼き、スクランブルエッグとかオムレツ、ああ、小麦が有るんだからホットケーキとかクレープとか作れないかな。
ん?小麦粉と卵だけじゃホットケーキって作れないんだっけ?
まあもどきならなんとか出来るかな?
ふふふー、鳥とか猪とか鹿とか肉系だけじゃなくて、他にどんな物がが見つかるか楽しみだな~。
山菜とか山芋とか、アケビやビワとかの果物系とか、色々見つかると良いな~。
季節柄見つからない物もあるだろうけど、探索なんて定期的にすれば季節ごとの発見もあるだろうし、楽しみ~。
「随分楽しそうですね、コウイチ様」
「うん。色んな食べ物が見つかると良いなと思って」
「そうですね。
山でしか手に入らない食べ物も多いですから」
「でもコーの世界とここでは色々違うんじゃ無い?
コーに食べる物見つけられるかな」
うっ、確かにガーリックの言う事にも一理ある。
同じ様な物も多いけど、見た事ない様なものや、サイズや色が全然違ったりするから見つけられないかも…。
いやいや、初めからそんな諦めモードじゃ駄目だよね。
見つけられればラッキーくらいの軽い気持ちで居よう。
「………コー……足元…………蛇居るから気をつけて……」
「うおっ!」
ウキウキして話しながらだから足元が疎かになっていた。
蛇と言われて見てみると20センチほどの小さな蛇が居た。
ピンク色の。
「はー、びっくりした。
小さくて可愛い蛇だね」
思わず手をのばしかけたら、シルジットとガーリックの二人に両側から止められた。
「危ないなぁ、それかなりの猛毒持ってるから触っちゃ駄目だよ」
「コウイチ様、無闇に手を出さないでください」
おー、小さくて可愛い色に騙されるとこだった。
「カラフルな生き物は警告色だから気をつけてね」
ガーリックの言葉になる程と頷く。
そうだよね、地球でも派手な色の生き物って毒持ってたりするよね。
騙されたんじゃなくて俺の油断だね。
気をつけないと。
浮かれた気分を引き締めて山登り……探索に出発。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
21
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる