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「ハァ…ハァ…ハァ」
「ヒィ…ヒィ…ヒィ」

 グチョグチョのシーツにベトベトのお腹。互いに出し切ったダンとわたしはベッドに倒れ込んでいた。

「ハァ…ハァ…自分…もう行かないと」
「ふふ…散々イったじゃん」
「はは…ミナさんだって」

 用事があると言うダンにキスをして、乳首とチンチンにもキスをして見送る。

「来てくれて、ありがとう」
「何も。正直まだ帰りたくないっす」
「ふふ。ヘトヘトのくせに」
「まだ、いけるっすよ」

 たくましく勃起させるダンに少々呆れながら玄関から送り出した。まだ午前中だと言うのに乱れすぎだと反省してシャワーを浴びたら、またインターホンが鳴った。

「ミナ。ダンはどうだった?」

 次に来たのはハルだった。ハルも昨日のメッセージを受け取って来てくれたのだと言う。さっきまでダンとシコたまセックスしてたのもお見通しだ。

「ダン激しすぎ。7回もイってたよ」
「そ?ミナは」
「え?わたしは…もう少しすくないかも」
「うそだ。10回はイってたよ?」
「…イジワル」

 玄関先の柔らかい会話で心を解しながら、ハルは身体を優しく愛撫する。

「あっ…ああっ…」
「ミナ。凄く気持ち良くさせてあげるからね」

 ハルは寝室へは行かず、リビングにわたしを抱えて連れて行った。ソファーに座りゆっくりと身体を撫でる。

「ふあっ…何で?凄く気持ちいい」

 指先を身体に滑らせているだけなのにイキそうになる。

「ミナは全身性感帯。つまり相当エロいんだね」
「…またイジワル言った」
「うん。もっとイジワルになるよ」

 その言葉の通り、ハルは、とことんイジワルだった。身体を撫でては止め撫でては止め、イク寸前で愛撫を止めるのだ。

「いやっイきたい…。イきたいよお…」
「さっき散々イったろ?まだ我慢」
「……ハルは?気持ち良くなくていいの?」
「俺はミナに触れて気持ちいいよ」
「…ズルイ。んっ…んんっ」
「ミナも触って」

 何とかハルを昂めなければと、一生懸命ハルを愛撫した。乳首を舐めチンチンを擦り、ハルが我慢出来なくなるよう身をくねらせた。

「ハァ…挿れよ…?もう…んっ…挿れよ?」
「ハァ…挿れたら…ミナ…ハァ…イっちゃうから」
「イキたいっ…イキたいよお…」
「じゃあ挿れていいよ」

 ハルがソファーにもたれかかったので、わたしはそこに跨る。
 何もしないハルのチンチンを自分のマンコに運んだ。

「いいよ。挿れな」
「んんっ!」

 自分で腰を落としてハルのチンチンを挿入する。激しい腰のうねりにうっとりしていたら、ハルは何もしてなくて、わたしの腰が勝手に動いていた。

「んっんっんんっ」

 昨日とは全く逆で、わたしのマンコから逃げるようにハルは動く。せっかく気持ち良くなってもイク寸前で抜いてしまうので中々イケない。

「やっ!イキたい!ハルぅ!イキたいよお」
「ダメだよミナ。もっとエロいマンコになるまで我慢だよ」

 そんな追いかけっこが1時間くらい続いた。
 イキ過ぎも大変だが、イケなすぎるのもキツい。段々と意識が朦朧となってきた。

「イキたい!ハル!イキたい」

 逃げるハルのチンチンを追いかけるように腰を落とす。ハルのチンチンは熟練の剣士みたいに急所を避ける。

「お願い!お願い!」

 朦朧として、追いかけるのも疲れた時だった。急にハルのチンチンが大きくなったみたいにわたしの急所を貫いた。

「はあああぅっっっ!」

 突然の急襲に身が仰反る。手の指先まで痙攣している。

「どう?沢山我慢したから凄く気持ち良いでしょ?」
「あぁ…あぅぅぅ……」
「それどころじゃないか」
「んっ…っっっ……」
「じゃあ、本番いこっか」
「あっふぁっ!あぁぁっ!」

 俊敏で力強いバネが戻ってきた。ギリギリまで巻き上げられたぜんまいは物凄い速さで回転を始める。

「あっ!!イクっ!またイクっ!」
「イキな!沢山イキな!」
「あっ!イッちゃってる!ふあっ!また」
「すごい!何回イけるかな?」
「待って!ちょっと待って!」
「待つの?また焦らされたい?」
「いや!あっ!でも!ちょっと」

 止まらない機関車に乗せられて、ただ凝固と解放を繰り返す。自分の正体すら見失ってしまう。

「ううううっううっ」

 身体が痙攣している。ハルがチンチンを抜くとだらしなくお漏らしをしてしまった。

「大丈夫?ミナ?」
「…凄いよぉぉ。ハル凄すぎ」
「ダンの時よりイったね」
「…うん。多分」
「悔しがってるだろうなぁ」
「ダン?ふふ…そだね」
「ダンもだしケイさんも」
「……」
「ミナ…ケイさんともセックスしたいだろ?」
「…」
「スマホ見よか?」
「……見ないで」
「…そっか」

 2人とは散々セックスしたが、ケイとは、あの1回きり。ケイのセックスは正直頭を何度か掠めた。

「ミナ、これはお仕置き案件だな」
「え?」
「俺とのセックス中に他の人の事考えてた」
「え!?だって!それはハルが」
「言い訳無用!」
「ひゃっ」

 それはハルらしくない情熱的なセックスだった。人を手玉に取るような計算高い腰使いは形を潜め、ただ真っ直ぐに潜り込んでくる。

「凄い!いい!いいっ!」
「俺も!ミナ!飲んで!」
「ちょうだい!口にちょうだい!」

 ドクドクと溢れるハルの情熱をわたしは残さず全て飲み込んだ。

 
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