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 美波卓也の上に股がらせられた。こうされた時、美波はどうしたら良いのかわからない。
 「美波ちゃん。腰すごく動いてる。エロっ」
 そう言われて初めて、美波は自分が腰を動かしているのだと気づくが、意識している訳ではないから尚のこと困惑する。
 卓也のペニスは美波が知っている限り普通より大きい。男性経験はほとんど無いので比較対象がそれほどある訳では無いが卓也本人もそう言っているので、恐らく人並み以上なのだろうと思っている。そして何よりも硬く熱い。美波はその熱を感じながら、膣の一番奥にグリグリと無意識のうちに押し当てている。
 「あふぁっ、うう」
 顔の筋肉は完全に脱力していて、目や口から液体が溢れているのが分かる。ただ、それでも腰は止まらない。
 「あはは、えっろっ」
 卓也は、そう言うと下から美波を突き上げた。
 「はぅぁ!」
 美波は背筋がピンと伸ばされる。激しく突きあげられるせいで胸が大きく揺れた。上下に揺らされる胸は弾き飛ばされそうで痛くもあるが、その振動が乳首にブルンと伝わると、そこから快感が放出されるようでもあった。
 
 「美波ちゃん、もう何回イッた?」
 美波は答えられず首だけ横に振った。
 「数えてなきゃダメじゃん」
 卓也は、今は上になっている。美波の足を抱えるように開き、膣の角度に合うようにして美波の腰の奥深くまでペニスを押し込んでいる。
 「俺もそろそろ行くよ。美波ちゃん、マンコでしっかり飲んでね」
 美波は、目を見開いて、今度は強く首を横に振った。
 「大丈夫、ちゃんと美波ちゃんもイカせてあげるから」
 いっそう激しく突かれて美波は仰け反ってしまう。
 「ダ、メ。。なか、だめ」
 か細い声は、恐らくは卓也の耳に届いているが、それでも卓也は何度もペニスの先を美波の膣の奥へ潜り込ませる。
 「だめぇぇ!」
 絶頂と共に卓也は動きを止めて、ゆっくりとペニスを抜き出した。卓也が最後どうしたか、美波はもうわかっている。卓也はいつも中にしか出さない。
 完全に力が抜けた身体。膣から生温い液体がドロリと垂れてお尻の方へ流れていくのがわかる。
 「あーあ。ダメだってちゃんと飲まなきゃ」
 卓也は垂れた精液を指ですくいあげ、それを腟へ戻し、手についたそれを内腿に擦り付けたりしている。
 
 美波は、涙が出そうになる。完全に掌握されてしまった身体を取り戻せない。視界の端にぼんやり部屋の景色が映る。そこには、彼と彼の奥さんとの生活が溢れている。見知らぬ彼女に対する罪悪感と自分の意思の弱さで情けなくなる。こんな事は辞めないと。こんな事は辞めないと。何度も言い聞かせても身体はさっぱり言う事を聴いてくれない。

 嬉しそうに、美波の膣の中で精液を掻き回していた卓也が身体を起こすと、仰向けになっていた美波の身体をひっくり返した。そして柔らかい美波の尻の間から予告なしにペニスを突き立てた。

 「イヤぁぁぁ。もうダメぇ」
 「何言ってるの美波ちゃん。まだ出し足りないよ」
 さっき射精したばかりのペニスは、もう反り返っており、精液と愛液で溢れている美波のヴァギナにじゅぷりと音をたてて深く潜った。
 これが何度も続く。卓也は底無しなのだ。何度イッても萎む事なく、好き放題に精液を撒き散らす。こんなセックス抗える筈が無い。終わりのない快感に連れ込まれたらその深い淵からどうやったら這い上がれると言うんだ。
 目が焦点を失っていく。あっという間に快感の波が押し寄せてくる。そうやってまた卓也は美波の快感を道連れにして存分に精液を注ぎ込んだ。
 美波は尻を突き出すような格好で、また精液をポタポタとベットに落としていた。
 いつもは奥さんが寝ているであろうベッドがグチョグチョに汚れている。力が入らず体勢を変えることも出来ない。

 「あー。早かったなぁ」

 卓也の言葉の意味は直ぐには理解できていなかった。イクのが早かったのかと思っていた。ただ、ポタポタと精液をこぼしながら、ぼんやりとそんな事を思っているだけだった。

 「おかえり」

 頭の中でサイレンがなった。薄暗い寝室に光が差し込む。長い影と一緒に。
 美波が慌てて振り返るとそこには、一人の女性が立っていた。
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